パトカーで暴走車をぶっ飛ばすレーシングゲーム「Smash Cop」を開発したイギリスのメーカー Hutch Games が、今度は暴走車でパトカーをぶっ飛ばすレーシングゲームを公開しました。
「Smash Bandits Racing」です。
派手なクラッシュシーンと細かく書き込まれた街並み、遊びやすいゲーム性などは Smash Cop を踏襲していて、今回も手軽にカーチェイスを楽しめます。
前作はターゲットを追いかけて破壊するステージクリア制のゲームでしたが、今作は暴走車が主人公なので、どれだけ逃げられるかを競う耐久制のゲームになっています。
ただ、今作にはもう1つ前作との違いがあり・・・ 買い切りゲームではなく、本体無料+アイテム課金制になっています。 よってそれによるメリットとデメリットが生じています。
なお、メッセージは全て日本語化されています。
上空から見下ろした視点のレーシングゲームで、よってグラフィックは 3D ですが、ゲーム性は 2D です。
アクセルやブレーキのボタンはなく、画面を押しっぱなしで加速、離すと減速ですが、基本的には常にアクセル全開ですね。
ハンドリングはちょっと変わっていて、画面下を左右にスライドすることで、その反対方向に曲がります。
例えば、指を左にスライドさせるとハンドルを右に、指を右にスライドさせるとハンドルを左に切ります。
やや慣れが必要ですが、そんなに難しくはなく、慣れると遊びやすい操作です。
前作同様、ゲーム開始時にはカーチェイスのオープニングが表示されますが、画面タップでスキップが可能です。
開始後は追いかけて来るパトカーから逃げながら、一般車両や周囲の設置物などにぶつかって、破壊の限りを尽くします。
一般の車や設置物にぶつかってもダメージは受けません。
ダメージを受けるのは、爆発に巻き込まれるか、パトカーにタックルされるか、家や木などの硬い障害物、及びパトカーに正面からぶつかった時。
それ以外のケースではどんなにボコボコぶつかってもやられることはありません。
ただし崖から落ちたり海に転落すると即死なのでご注意を。
パトカーは横に来ると赤くなり、そのまま並走しているとタックルされてダメージを受けます。
ただ、こちらも「クラッシュ」という「ガジェット」を装備していると、近くのパトカーをタックルで吹っ飛ばすことができます。
ガジェットには後方のパトカーをスリップさせる「オイル」や、触れたパトカーを感電させる「電流ボディ」、なんと戦車が出てくる「戦車コンテナ」なども存在します。
ただしガジェットを装備してスタートすると使用料を取られます。
高額なガジェットを装備して、すぐにやられてしまうと赤字になる場合もあるので、ご利用は計画的に。
広い町をどのように走っても良いのですが、一応チェックポイントがあり、その方向が矢印で示されています。
チェックポイントを通過すると得点倍率が上がるため、そちらを目指すのが基本ですね。
3D で描かれた町は非常に広く、住宅地、山林、海岸沿いなどがあり、時にはボートに乗り換えて水上を走る場合もあります。
※左はバリケードを突破したシーン。 なぜか突破と同時に周囲のパトカーが大爆発。
ただし爆発に巻き込まれるとダメージなので、突破時には空いている場所を正確に抜ける必要があります。
右はヘリに追われている場面。 上空からミサイルで攻撃してきます。
※左はボート、右は戦車に乗り換えたシーン。 ボート操作時の水面はリアルで綺麗。
戦車は無敵で、一定時間で消えますが、普段は破壊できない電柱なども押し倒せます。
耐久力がなくなると車が爆発し、警察にパクられてゲームオーバー。
ただ、その模様はテレビ中継されているらしく、スコア=視聴率という扱いで、それに応じて報酬(SS)が手に入ります。
SS は車の購入やアップグレード、ガジェットの装備に使用でき、アップグレード項目は「スピード」「破壊力」「ハンドルさばき」の3つ。
車には「レベル」が付いていて、レベル3の車を買うには先にレベル2の車を手に入れておかなければなりません。
もちろんレベルが高いほど高額かつ高性能です。
そしてレベル2以上の車を手に入れると「レース」に参加できるようになります。
これは破壊が目的ではなく、ライバルより先にゴールすれば勝利。
レースは車ごとに5つ用意されていて、賞金を貰えるのは最初の勝利時のみですが、最終レースはかなり賞金が高いです。
通常のモード(スマッシュ)で資金を稼いでアップグレードしつつ、最終レースに勝利して高額賞金をゲットし、それで上のレベルの車を買うというのが1つの流れになってますね。
また、「パトカーを 20 台破壊する」「チェックポイントを3回通過する」などの「チャレンジ」を達成することで経験値が上がり、プレイヤーのレベル(悪党レベル)が上がります。
このレベルが上がると新しいガジェットがアンロックされたり、課金通貨の「チップ」を貰えます。
チップがあればやられた時にパトカーを奪ってコンティニューすることが可能で、コンティニューの度に必要なチップが増えていきますが、奪う車も SWAT 車両やエージェントカーなどにグレードアップしていきます。
※レースの模様。 レースと言ってもやっぱりハチャメチャレースなので、一般車両をぶっ飛ばすし、ショートカットもあります。
どのショートカットを使えば有利になるのかを把握するのが重要で、何度もプレイしながらコースを覚えましょう。
もちろんマシンのスピードを上げておくことも必要です。
かなり面白い、完成度の高いゲームなのですが、やはり難点は冒頭でも述べたようにアイテム課金のゲームになり、それ特有のシステムが入ってしまったこと。
まず、プレイするごとに「お尋ね者レベル」が上がり、これが5になるとパトカーが強力なエージェントカーに変化、さらに入手できる資金が半減します。
お尋ね者レベルは 30 分で1ずつ下がるのを待つか、課金通貨を使わないとなくなりません。
つまりソーシャルゲーム的な「スタミナ制」になっています。
お尋ね者レベルが最大になっても一応プレイ出来るので、一般的なスタミナ制とはちょっと違いますが。
また、前述したようにガジェットの使用に資金が必要なので、これを活用しているとなかなかお金が貯まりません。
レースを勝ち抜けば上位の車を買うお金を得られるので「課金しないと車が買えない」というレベルではなく、ガジェットも未装備なら出費はないため、課金しないと満足に遊べない訳ではないのですが・・・
装備を自由に使えない点は、アイテム課金制らしいと言えますね。
※お尋ね者レベルは 5 で MAX。 最大になったら 0 まで2時間半必要。
課金通貨 50 枚で上限を 10 に出来ますが、約 500 円分の通貨が必要です。
右は MAX 時に出てくる黒いエージェントカーに囲まれている様子。 ただこれが出る状態になっても、そんなに難しすぎる程ではありません。 入手資金が半減するのが頂けませんが・・・
アプリ本体は無料。 アイテム課金制ですが課金は必須ではありません。
準スタミナ制は残念ですが、当面は無課金で問題なく遊べる印象です。
前作 Smash Cop は追いかける側だったので、自由に走れる訳ではなかったのですが、今作は自由度が高く、ハチャメチャな走り方でもダメージを受けない限り問題ないので、前にも増して楽しくなってますね。
またレースモードが出来たおかげで、Reckless Racing に似たレースゲームとしても遊べるようになったので、一石二鳥な感じです。
大雑把なレーシングゲームなので誰でも楽しむ事が出来ますし、オススメできるアプリですね。
・Smash Bandits Racing (iTunes が起動します)
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