「エッシャーの騙し絵」のような不思議な世界をさまよう、とても雰囲気の良いパズルゲームが登場しています。
Monument Valley」です。

このゲームの内容は言葉では説明し辛いので、画像で説明しましょう。

下の画像の女の子が「a」の位置に行くには、どうすれば良いでしょうか?

Monument Valley

ハンドルを回し、ブロックの一部を回転させ、以下のように移動します。

Monument Valley

Monument Valley

さらにもう1問。

以下の背の高い黄色のブロックは、スライドして動かすことが出来ます。
さて、この黄色のブロックの上に乗るには、どうすれば良いでしょうか?

Monument Valley

答えは、以下の画像の位置に黄色のブロックを動かし、矢印の方向に移動します。

Monument Valley

「いやいや、おかしいだろ!」という声が聞こえてきそうですが、このゲームの世界はこういう世界です。

見たままが真実であり、上下とか、遠近とか、そういったものは無視されます
そのルール(錯視)を生かして、先に進む方法を見つけていくパズルですね。

PSP で「無限回廊」という似たシステムのゲームが発売されていましたが・・・
ご存じの方は、それを思い浮かべれば解りやすいと思います。

Monument Valley

モニュメントにはクルクル回転させられるハンドルと、タコの吸盤のようなものが付いたスライド部分があり、この2つを操作することで可動箇所が動きます。
ステージによってはモニュメント全体が回転したり、大きく変化する場合もあり、思わぬ動きが生じるのが面白いですね。

そしてモニュメントのユニークさに加えて、カラフルで美しく、それでいて寂寥感の漂う雰囲気が非常に良いです。
一応ストーリーがありますが、抽象的で具体的なことは解りません。
しかしそれはそれで、この雰囲気に深みを与えています。

ステージ数は全部で 10。 パズルと言ってもそんなに悩むようなものではありません
よってボリュームはそれほどではなく、1時間ほどでクリアできるでしょう。

腹八分目な感じで、正直もうちょっとボリュームが欲しかったのも本音ですが、しかしこのぐらいの方が「あー面白かった」という気持ちのまま、サクッと終われるのもありそうです。

ゲームやパズルと言うよりは、騙し絵の絵本を楽しむインタラクティブアプリという感じですね。
価格は 400 円で、その「1時間ほどで終わるインタラクティブアプリ」にこの値段を出せるかどうかで、評価は分かれそうです。
ただ、演出や雰囲気を楽しむアプリとしては、クオリティーは非常に高いと思います。

個人的には好きなアプリです。 こういったアプリにお金を出せる人にはお勧めですね。

Monument Valley (iTunes が起動します)


以下は Youtube で公開されている公式のトレーラーです。