※スマホ版ドラクエ4の攻略を こちらのページ で公開しています。

2013 年末から始まった国民的 RPG「ドラゴンクエスト」シリーズのスマートフォン移植。
2013年11月に ドラクエ1、2013年12月に ドラクエ8 が発売され、2014年1月にはソーシャルゲームである ドラクエモンスターズ スーパーライト も公開されました。
また12月にドコモの一部端末限定で MMORPG の ドラクエX もスタートしています。

そして本日、新しいドラクエのスマホ版が公開されました。
ドラゴンクエストIV 導かれし者たち」です。

ドラクエ4は 1990 年にファミコンで公開されたゲームで、主人公の異なる5つの章で構成されたオムニバス形式が特徴です。
これは「ロト三部作」と呼ばれる初期シリーズが完結し、当初の構想が一通り実現したので、新たにストーリーやシステムを仕切り直し、ゲームを順序立てて進めていけるようにした結果であるようです。

最初の章は戦士1人(+サポートキャラ)で戦い、次の章で3人パーティーになり、3つ目の章は特技重視、4つ目の章は魔法重視の主人公になって、最後にそれらが集結する形でゲームは進みます。

スマホ版の製作会社はドラクエのリメイクと、そして「オプーナ」で(一部に)有名なアルテピアッツァ
ドラクエ3の頃からドラクエシリーズに関わっていたメーカーで、リメイクされた DS 版のドラクエ4・5・6・7の開発元でもあります。

今回発売されたスマホ版は DS 版ドラクエ4がベースなので、つまりベースの開発元がそのまま移植も担当していることになります。
PS 版や DS 版で加えられた新章(第6章)と、新システム(移民の町)もスマホ版でプレイ可能です

ドラゴンクエストIV 4 導かれし者たち

フィールドを移動する際の仮想スティックは ドラクエ1ドラクエ8 のものと同じです。
スティックの位置は左・中・右の3個所に切り替え可能。
操作性は快適という程ではなく、移動し辛く感じる場合もありますが、悪いというほどでもありません。

私的には、まだスティックの位置にこだわっているところがタッチパネルに最適化しきれていない印象で、スマホ版 FF シリーズのように「画面のどこをスライドしても移動可能な形式」や「触った場所にスティックが現れる形式」でもいいと思うのですが・・・
でも、及第点の操作性ではあると思います。

画面の向きは何かのこだわりなのか、相変わらず縦で固定
しかし今回はボタンが画面下部に集約されていて、ドラクエ8よりも押しやすいレイアウトになっており、片手持ちでのプレイがしやすくなっています。
文字やボタンのサイズもドラクエ1や8より大きめで、過去作を参考に改善しているのを感じますね。

ただ、戦闘時にボタンを押す回数が多いのは気になります
例えば単に攻撃を行うだけでも、開始時に「たたかう」を選んだ後、「こうげき」→「敵モンスター」とボタンを押して、最後に「これで戦う」の確認ボタンを押さなければなりません。
魔法の場合は「じゅもん」→「使用する呪文」→「つかう」→「敵モンスター」と押さないといけません。

※アップデートで「これで戦う」は削除されています。

ドラクエらしい解りやすさを重視しているのだと思いますが、最初の「たたかう」と「逃げる」の選択や、呪文使用時の「つかう」ボタン、最後の確認ボタンなどは、カットできたり、別の場所に置いたり、フリックで省略できるとかの工夫が欲しかったところです。
敵を直接タップしての入力・選択も行えません。

コマンド入力後の戦闘の進行はスムーズで、戦闘スピードの調整も可能です。
最速にすれば敵のアニメーションと文字メッセージとダメージ値が同時に現れ、ストレスなく進みます。
初期のドラクエ8みたいに、モーションが終わってからダメージの数字が出てくる、みたいなテンポの悪いことはありません。

ドラゴンクエストIV 4 導かれし者たち
※左はダンジョンの様子。 このようにコマンドボタンは全部画面下に表示されます。 ボタンも大きくなっていて、この辺のインターフェイスは良いですね。
右は町の地図を開いた画面。 その町のショップの商品もその場で確認できます。 フィールド上では全体マップも表示できます。


ドラゴンクエストIV 4 導かれし者たち
※左は夜のイベントシーン。 今作は昼夜があり、フィールドを歩いていると夕方から夜に変わります。
夜になると町の様子が変わるため、行き詰まった時は夜の街で聞き込みを行いましょう。
右は戦闘中にミノムシが子ミノムシを出して攻撃しているシーン。 モンスターのアクションは豊富かつユニークです。


町やダンジョンは 3D グラフィックで描かれており、画面下部の視点変更ボタンでグルグル回せ、好きな向きから見ることが出来ます。
回転させないと気付きにくい扉などもありますが、これはこれで1つのしかけと言えますね。

DS 版がベースですから、グラフィックも大幅に綺麗になっています。
まあオリジナルはファミコンですから当然ですが、時代の進歩を感じる見た目で、戦闘時の敵のアニメーションも1体に複数用意されており、ダイナミックに動きます

ただ元が解像度の低い DS で、それをそのまま引き延ばしているためドットが粗く、「わざとレトロタッチにしたグラフィック」のようにも見えてしまいます
このため iTunes レビューでは「絵が汚い、ショボイ」という意見も見られますね。
FF5 のようにスマホの高解像度に合わせて描き直している訳ではないので、確かに最近の人だとそう思ってしまう人は多いかもしれません。

ゲームバランスに関しては、さすが「ドラクエ」です
とりあえず2章までクリアしましたが、レベルアップと装備による強化を実感できる「これぞドラクエ」と言えるゲームバランスで、少し気を抜くとやられるシビアさもそのまま。
思わずハマってしまいます。

他には、ダンジョン内でも可能な「中断セーブ」があり、iCloud とのデータ連係も可能になりました。
また「さくせん」に「まんたん」というコマンドがあり、選択するだけでパーティーの HP を手軽に全快できます。
アイテムをたくさん入れられる「ふくろ」も最初から活用可能です。(オリジナルでは最終章まで使えなかった)
フィールドで仲間と会話できるコマンドも追加されました。

また ドラクエ8 のオートセーブは(特定の環境以外)メモリ不足や不正落ちの時しか活用できませんでしたが、今作ではアプリ終了後、いつでもオートセーブからの再開を行えるようになっています。
なお、中断セーブとオートセーブの強化、iCloud とのデータ連係は、アップデートでドラクエ8にも追加されています。

ドラゴンクエストIV 4 導かれし者たち
※同じシーンの今と昔。 20 年の歳月の差。 これが「ムーアの法則」か。
時代は変わりましたね・・・


ドラゴンクエストIV 4 導かれし者たち
※左は視点を回転させて宝箱に通じるドアを見つけたところ。 ダンジョンでは道が解らなくなったら、とりあえずグルグル回して見渡しましょう。
右はドラクエ名物の「カジノ」。 ポーカー、スロット、闘技場があります。


定価は 1800 円。 スマホ版の FF シリーズと同じです。
大作 RPG の移植版としては相場と言える価格でしょう。

私的には、この頃のドラクエが一番それらしかった印象があり、いかにも「ドラクエらしいドラクエ」という気がします。
やっていてしっくり来る、そして RPG の楽しさが解るゲームです。

ドラクエ8の時は色々と難点も目立ちましたが、今回は大きな不満はありません。
ちゃんとスマホで手軽に遊べる、今風にリメイクされた「ドラゴンクエスト4」ですね。

ドラゴンクエストIV 導かれし者たち(iTunes が起動します)

スマホ版 ドラクエ4 攻略 (本家 iPhone AC 内)


以下は Youtube で公開されている公式の PV です。