殺人事件の「犯人」「凶器」「犯行現場」を推理する、ミステリーボードゲームの名作 Clue / Cluedo(クルー / クルード)。
その Cluedo のルールをほぼそのまま踏襲したボードゲームアプリが登場しています。
「iM Detective」です。
オリジナルの Clue / Cluedo(呼び名が2つありますが、以下 Cluedo を使用します)は、1949 年に発売された非常に古くからあるボードゲームです。
まだ「ドイツゲーム」という呼び名は存在しなかった頃で、モノポリー や RISK と並ぶ古典的作品にして、今でも人気の高いゲームです。
iM Detective はそのクローン(模倣作)と言えるものですが、完成度は高く、コンピューターゲームで遊べる Cluedo の中では一番デキが良いのではないでしょうか。
一部オリジナルのルールもありますが、元のゲームを壊すようなものにはなっていません。
ちなみに開発元は、今クーデターで大変な事になってるタイのバンコクのメーカーです。
まず最初に「容疑者カード」「凶器カード」「犯行現場カード」の中からそれぞれ1枚が選ばれ、黒い袋の中に隠されます。
この隠されたカードが「事件の真相」です。
残ったカードは全部混ぜられ、各プレイヤーに均等に配られます。
余ったカードは全員に開示されます。
ゲームの目的は袋の中のカードを当てることなので、とりあえず手元にあるカードは袋の中にはない、つまり真相ではないことが解ります。
プレイヤーは自分の番になったらサイコロを2つ振ってボードの上を進んでいきます。
ボードには「噴水公園」「フットサル場」「エントランス」などの場所があり、そこに入ると「推理」を行えます。
推理と言っても最初はなにも手がかりがないので、適当に当てずっぽうで言います。
例えば「レッドさんが、ナイフで、噴水公園で殺したんじゃねーの?」みたいな感じですね。
そして次の番のプレイヤーが、もしその推理に出てくるカードを持っていた場合、そのうちの1枚を推理した人に見せます。
その人がカードを持っていたと言うことは、そのカードは袋の中にはありません。 つまり真相ではありません。
もしその人が推理に出てくるカードを持っていなかった場合は、さらに次の人がカードの確認を行います。
そうやって誰かがカードを1枚見せるまで、推理の検証を行っていきます。
もし推理に出てくるカードを2枚持っていても、どちらか1枚しか見せる必要はありません。
どちらを見せるかは持っている人が選べます。
また誰かが1枚見せた時点で、推理の検証は終了します。
前の番の人が見せたら、次の人は見せる必要はありません。
常に1枚しか解らないのがゲームのポイントですね。
カードは推理した人だけに見せます。 他の人はどのカードが見せられたのか解りません。
ただ、推理に出てきたカードのどれかであることは確かなので、それが手がかりになります。
さらに見せなかった場合、その人は推理に出てきたカードをどれも持っていないという事ですから、それも重要な手がかりです。
もし誰もカードを見せなかった、つまり推理されたカードを誰も持っていなかった場合・・・ 一見それが正解ということになります。
しかし自分が持っているカードをわざと「引っかけで」推理に混ぜることも可能なので、絶対にそれが真相とは限りません。
AI も(少なくともノーマル以上なら)ちゃんと引っかけを混ぜてくるので、そこは警戒しないといけませんね。
※今回配られたカードはこの4枚。 つまりこれらは真相ではない。
容疑者・凶器・犯行現場がバラバラに配られるので、場合によっては現場カードばかり4枚来た、なんてこともあり得ます。
画像の例では凶器が1枚もないので、その特定を急がなければなりません。
※グリーンさんの「パープルちゃんがリボルバーで遊園地で殺したんだっ!」という発言に、パープルカードを見せて「彼女は犯人ではない」と言っているところ。
こんな風にカードを見せ合うことで互いの推理が進んでいきます。
実際の Cluedo(クルード)には、誰がどのカードを持っているのかを書き込む「メモ」が付いていて、それを活用しながら推理を進めていくのですが、それはこのアプリにもちゃんと備わっています。
しかも確実に解った事柄には自動的に印が付くようになっていて、例えば凶器をバットと推理し、レッドさんがバットのカードを見せた時、レッドさんのバットの項目に自動的にチェックが付き、他の人のバットの項目には自動でバツ印が付きます。
そのためプレイヤーは推測が必要な部分だけにマークを付けていけば良いようになっています。
真相を解明できたら、ボードの中央にある「時計台」に行き、「真実はいつもひとつ!」とか何とか言って推理を発表します。
正解なら勝利、間違っていたら・・・ ガッカリ探偵としてゲームから追放です。
オリジナルの Cluedo にはない、このアプリ特有のルールは、通路を移動中に使い捨ての「アビリティカード」が見つかること。
「もう一回移動できる」「連続で推理できる」「カードを見せる時にパスできる」など様々な種類があります。
でもそんなに大きな効果のものはなく、あくまでアクセントに過ぎません。
ぶっちゃけ、なくても良いようなものなのですが、でもこのぐらいの方がゲーム性を損なわなくて良いでしょうね。
またアビリティカードを引く時に「デスカード」が出る場合があり、引かれるごとに残り枚数が減っていき、もし最後のデスカードを引いてしまった人は殺されてしまいます。
まあ実際のところ、カスタム設定でルールを変更しない限り、デスカードで死人が出る前にゲームは終わるのですが、推理ミステリーに連続殺人は付きものなので、こういうのがあった方が世界感は広がりますね。
ゲームの難易度は EASY、NORMAL、HARD の3つから選択でき、難易度によって AI の強さだけでなく、容疑者や凶器、登場する現場の数なども異なります。
※ゲームボード全景。 角にある部屋は対面の部屋に「隠し通路」でワープできます。
推理を行う場合、例えばトイレを指定したい場合はトイレに移動しなければなりません。
そして推理に含められた人は、即座に推理の行われた場所に強制移動させられます。
※メモ画面。 右側にあるメモアイコンをタップすればいつでも確認する事が出来ます。
これを駆使するのが勝利の秘訣。 眺めながら次の推理を考えましょう。
画面をスクロールさせる時は、表の上をドラッグしてしまうと余計なマークが付いてしまうことがあるので、右にあるスクロールバーを使いましょう。
※時計台での最後の推理。 ここで犯人を正しく追い詰めれば一件落着。
プレイヤーも容疑者の1人なので、たまに「自分で自分が犯人だと告発する」というヘンな状況になったりしますが、それはオリジナルのクルードの時からそうです。
その辺は二重人格とか、記憶喪失とか、プレイヤーの部下だったとか、適当に脳内補完しておきましょう。
価格はなんと 100 円。 クオリティを考えるとかなり安いですね。
ドイツゲーム / ボードゲーム系の相場を考えても安価で、もうちょっと高くても・・・ とさえ思います。
イージーモードしかプレイ出来ませんが、無料体験版も用意されています。
Cluedo は私もボード版をプレイしていたのですが、このゲームは誰かがミスをするとたちまちゲームが崩壊してしまう欠点があります。
例えば誰かが推理をした時に、カードを持っているにも関わらず勘違いして見せなかった人がいた場合、その時点で全員の推理がメチャクチャになってゲームが成り立たなくなります。
また、犯人を「2人のうちのどちらか」というところまで絞り込んだ時、その人が 1/2 の確率にかけて最後の推理に向かったりした場合、その時点でゲームが「運ゲー」になってしまいます。
推理ゲームとして成り立たせるには全員がマナーを守って、ミスなくプレイしなければならず、でもそうなっているかどうかは誰にも解らないという、ボードゲームとして完成されているとは言えない部分があります。
しかし全ての判定をコンピューターが行ってくれる場合、その欠点がなくなります。
これはクルードにとって大きな利点で、世界中にファンを持つこの古典的名作を、そうした心配なくスマホでプレイ出来るというのは、ボードゲームファンには嬉しいですね。
とは言え、ちょっと推理ゲーム「過ぎる」ので、人を選ぶことは否めません。 そこもオリジナルと同様ですね・・・
・iM Detective (iTunes が起動します)
・iM Detective Lite (無料体験版、イージーのみ)
その Cluedo のルールをほぼそのまま踏襲したボードゲームアプリが登場しています。
「iM Detective」です。
オリジナルの Clue / Cluedo(呼び名が2つありますが、以下 Cluedo を使用します)は、1949 年に発売された非常に古くからあるボードゲームです。
まだ「ドイツゲーム」という呼び名は存在しなかった頃で、モノポリー や RISK と並ぶ古典的作品にして、今でも人気の高いゲームです。
iM Detective はそのクローン(模倣作)と言えるものですが、完成度は高く、コンピューターゲームで遊べる Cluedo の中では一番デキが良いのではないでしょうか。
一部オリジナルのルールもありますが、元のゲームを壊すようなものにはなっていません。
ちなみに開発元は、今クーデターで大変な事になってるタイのバンコクのメーカーです。
まず最初に「容疑者カード」「凶器カード」「犯行現場カード」の中からそれぞれ1枚が選ばれ、黒い袋の中に隠されます。
この隠されたカードが「事件の真相」です。
残ったカードは全部混ぜられ、各プレイヤーに均等に配られます。
余ったカードは全員に開示されます。
ゲームの目的は袋の中のカードを当てることなので、とりあえず手元にあるカードは袋の中にはない、つまり真相ではないことが解ります。
プレイヤーは自分の番になったらサイコロを2つ振ってボードの上を進んでいきます。
ボードには「噴水公園」「フットサル場」「エントランス」などの場所があり、そこに入ると「推理」を行えます。
推理と言っても最初はなにも手がかりがないので、適当に当てずっぽうで言います。
例えば「レッドさんが、ナイフで、噴水公園で殺したんじゃねーの?」みたいな感じですね。
そして次の番のプレイヤーが、もしその推理に出てくるカードを持っていた場合、そのうちの1枚を推理した人に見せます。
その人がカードを持っていたと言うことは、そのカードは袋の中にはありません。 つまり真相ではありません。
もしその人が推理に出てくるカードを持っていなかった場合は、さらに次の人がカードの確認を行います。
そうやって誰かがカードを1枚見せるまで、推理の検証を行っていきます。
もし推理に出てくるカードを2枚持っていても、どちらか1枚しか見せる必要はありません。
どちらを見せるかは持っている人が選べます。
また誰かが1枚見せた時点で、推理の検証は終了します。
前の番の人が見せたら、次の人は見せる必要はありません。
常に1枚しか解らないのがゲームのポイントですね。
カードは推理した人だけに見せます。 他の人はどのカードが見せられたのか解りません。
ただ、推理に出てきたカードのどれかであることは確かなので、それが手がかりになります。
さらに見せなかった場合、その人は推理に出てきたカードをどれも持っていないという事ですから、それも重要な手がかりです。
もし誰もカードを見せなかった、つまり推理されたカードを誰も持っていなかった場合・・・ 一見それが正解ということになります。
しかし自分が持っているカードをわざと「引っかけで」推理に混ぜることも可能なので、絶対にそれが真相とは限りません。
AI も(少なくともノーマル以上なら)ちゃんと引っかけを混ぜてくるので、そこは警戒しないといけませんね。
※今回配られたカードはこの4枚。 つまりこれらは真相ではない。
容疑者・凶器・犯行現場がバラバラに配られるので、場合によっては現場カードばかり4枚来た、なんてこともあり得ます。
画像の例では凶器が1枚もないので、その特定を急がなければなりません。
※グリーンさんの「パープルちゃんがリボルバーで遊園地で殺したんだっ!」という発言に、パープルカードを見せて「彼女は犯人ではない」と言っているところ。
こんな風にカードを見せ合うことで互いの推理が進んでいきます。
実際の Cluedo(クルード)には、誰がどのカードを持っているのかを書き込む「メモ」が付いていて、それを活用しながら推理を進めていくのですが、それはこのアプリにもちゃんと備わっています。
しかも確実に解った事柄には自動的に印が付くようになっていて、例えば凶器をバットと推理し、レッドさんがバットのカードを見せた時、レッドさんのバットの項目に自動的にチェックが付き、他の人のバットの項目には自動でバツ印が付きます。
そのためプレイヤーは推測が必要な部分だけにマークを付けていけば良いようになっています。
真相を解明できたら、ボードの中央にある「時計台」に行き、「真実はいつもひとつ!」とか何とか言って推理を発表します。
正解なら勝利、間違っていたら・・・ ガッカリ探偵としてゲームから追放です。
オリジナルの Cluedo にはない、このアプリ特有のルールは、通路を移動中に使い捨ての「アビリティカード」が見つかること。
「もう一回移動できる」「連続で推理できる」「カードを見せる時にパスできる」など様々な種類があります。
でもそんなに大きな効果のものはなく、あくまでアクセントに過ぎません。
ぶっちゃけ、なくても良いようなものなのですが、でもこのぐらいの方がゲーム性を損なわなくて良いでしょうね。
またアビリティカードを引く時に「デスカード」が出る場合があり、引かれるごとに残り枚数が減っていき、もし最後のデスカードを引いてしまった人は殺されてしまいます。
まあ実際のところ、カスタム設定でルールを変更しない限り、デスカードで死人が出る前にゲームは終わるのですが、推理ミステリーに連続殺人は付きものなので、こういうのがあった方が世界感は広がりますね。
ゲームの難易度は EASY、NORMAL、HARD の3つから選択でき、難易度によって AI の強さだけでなく、容疑者や凶器、登場する現場の数なども異なります。
※ゲームボード全景。 角にある部屋は対面の部屋に「隠し通路」でワープできます。
推理を行う場合、例えばトイレを指定したい場合はトイレに移動しなければなりません。
そして推理に含められた人は、即座に推理の行われた場所に強制移動させられます。
※メモ画面。 右側にあるメモアイコンをタップすればいつでも確認する事が出来ます。
これを駆使するのが勝利の秘訣。 眺めながら次の推理を考えましょう。
画面をスクロールさせる時は、表の上をドラッグしてしまうと余計なマークが付いてしまうことがあるので、右にあるスクロールバーを使いましょう。
※時計台での最後の推理。 ここで犯人を正しく追い詰めれば一件落着。
プレイヤーも容疑者の1人なので、たまに「自分で自分が犯人だと告発する」というヘンな状況になったりしますが、それはオリジナルのクルードの時からそうです。
その辺は二重人格とか、記憶喪失とか、プレイヤーの部下だったとか、適当に脳内補完しておきましょう。
価格はなんと 100 円。 クオリティを考えるとかなり安いですね。
ドイツゲーム / ボードゲーム系の相場を考えても安価で、もうちょっと高くても・・・ とさえ思います。
イージーモードしかプレイ出来ませんが、無料体験版も用意されています。
Cluedo は私もボード版をプレイしていたのですが、このゲームは誰かがミスをするとたちまちゲームが崩壊してしまう欠点があります。
例えば誰かが推理をした時に、カードを持っているにも関わらず勘違いして見せなかった人がいた場合、その時点で全員の推理がメチャクチャになってゲームが成り立たなくなります。
また、犯人を「2人のうちのどちらか」というところまで絞り込んだ時、その人が 1/2 の確率にかけて最後の推理に向かったりした場合、その時点でゲームが「運ゲー」になってしまいます。
推理ゲームとして成り立たせるには全員がマナーを守って、ミスなくプレイしなければならず、でもそうなっているかどうかは誰にも解らないという、ボードゲームとして完成されているとは言えない部分があります。
しかし全ての判定をコンピューターが行ってくれる場合、その欠点がなくなります。
これはクルードにとって大きな利点で、世界中にファンを持つこの古典的名作を、そうした心配なくスマホでプレイ出来るというのは、ボードゲームファンには嬉しいですね。
とは言え、ちょっと推理ゲーム「過ぎる」ので、人を選ぶことは否めません。 そこもオリジナルと同様ですね・・・
・iM Detective (iTunes が起動します)
・iM Detective Lite (無料体験版、イージーのみ)
このゲームすごく面白いです。
この手のゲームが、もっともっと増えてくれると
個人的にはうれしいですね~♪