さめがめ型のパズルに RPG のシステムを組み合わせた、ファミコン風のグラフィックとホノボノした雰囲気を持つパズル RPG が登場しています。
「Block Legend」です。
このゲーム、前評判はかなり高く、iTunes Store の「今週のお勧め」にも選ばれていた注目アプリだったのですが、公開後の評判は良くありません。
正直私も、演出やグラフィック、サウンドなどの「味付け」は非常に良いのに、肝心のゲームがあまり面白くないという印象を受けています。
この手の「パズル+RPG」のほとんどはソーシャルゲームですが、これは追加課金のない買い切りゲームであり、日本語化もされているので、応援したい気持ちはあるのですが・・・ これではちょっとなぁ。
それでも iPhone / Android 共に注目されていたアプリですし、今回は「何がダメなのか」を中心にレビューしたいと思います。
ソーシャルゲームではないので「パーティー編成」はなく、戦うのは主人公一人です。
中央には四角いパネルが並んでいて、同じパネルが2つ以上繋がっているものをタップすれば消すことが出来ます。
「さめがめ」や「PopStar!」のようなタイプのパズルですね。
そして剣のパネルを消せば相手に物理攻撃を、魔法のパネルを消せば魔法攻撃を行います。
盾のパネルはダメージを軽減する「盾メーター」が増加し、ハートは HP 回復、コインはお金が増えます。
さめがめ型のパズルと言うと、「じゃあたくさんのパネルをまとめて消すほど、強力な攻撃を行えるのかな?」と思うでしょう。
しかしこのゲームは、パネルを多く消しても威力は大して増えません。
2つ消したら相手に6ダメージ与えられる時、3つ消したら7ダメージ、4つ消したら8ダメージぐらいです。
こう言うと「え? それじゃあ『さめがめ』になってないじゃん」と思う方もおられるでしょう。 その通りです。
さめがめや PopStar! のような「同じパネルをたくさん残して、最後に一気に消して大量点をゲットする」という面白さは、このゲームにはありません。
「開発者はさめがめを知らないんじゃないかな・・・」とさえ思いますね。
一応、同じ種類のパネルを連続で消すと「コンボ」が発生してダメージが増すのですが、それも微々たるものです。
加えてハートによる HP 回復量が少なすぎて、ボス戦は「倒される前に倒す」しかありません。
強いて言えば、ボス戦の前に攻撃パネルを多く残しておくのがポイントでしょうか。
敵を倒すと、次の敵が出るまでは「移動シーン」になります。
このゲームは移動中にもパネルを消すことができ、ここでコインなどの戦闘に使わないパネルを処理しておくと後がラクになります。
これは面白いシステムで、この時に手早く消すことが最大にして唯一の攻略です。
移動中はスピード重視、戦闘時はじっくり考えるという、メリハリの付いた展開は良い点ではありますね。
※移動シーン。 ここでボーッとせず、いらないパネルをどんどん消しましょう。
ハートも回復量が少なすぎるので、攻撃パネルが少ないなら消しましょう。
EXP パネルは戦闘が始まると剣パネルになるので消さないように。 魔法攻撃だけで進むのなら別ですが。
魔法パネルは移動中に消すと回復になります。
※ステータス画面。 レベルアップするとステータスを1つだけ伸ばせます。
でも前述したようにボスは「殺られる前に殺る」しかないので、攻撃力重視でいかないと勝てません。
なお、このキャラは日本 Unity のマスコットキャラ「ユニティちゃん」。
そのうちアンリアルエンジンちゃんとか、ココス2Dちゃんとかも出るんでしょうか。
宝箱のパネルを消すと「財宝メーター」がアップしていき、最大になるとアイテムが手に入ります。
また、ある程度進むと町に辿り着き、そこでもコインでアイテムなどを購入できます。
こう言うと「ああ、アイテムを駆使して戦えば良いのかな?」と思うでしょう。
しかしこのゲーム、アイテムは使い捨てで、なかなか手に入らず、おまけに1つしか持てません。
そのためアイテムを駆使して戦うようなゲームにはなっていません。
さらに言うと、戦闘を有利にする「スキル」も存在しません。
こう言うと「え? それじゃあ、ただパネルを消すことしか出来ないじゃん」と思う方もおられるでしょう。 その通りです。
Puzzle Quest や Dungeon Raid のような「スキルやアイテムを組み合わせ、不利な状況をくつがえして戦闘に勝利する」という戦略性は、このゲームにはありません。
「開発者は他のパズル RPG をやってないんじゃないかな・・・」とさえ思いますね。
それでもパズル自体のゲーム性が高いなら良いのですが、前述したように「さめがめ型パズル」としての面白さも希薄なので、つまり面白いと思えるところが乏しい。
一応ゲームとして遊べるものにはなっていますが、とにかく「浅い」ので、これでは秀作パズル RPG が多数出ているスマホでは辛いでしょうね。
※町でのお買い物。 しかし値段が高すぎて滅多に買えない。 買いたいと思うものがあることも少ない。
アイテムは1つしか持てないし、アイテムやスキルを活用する楽しさはないです。
※キャラクターは豊富で、「バスケ選手」「戦闘機」「レーシングカー」などの世界感を無視したキャラも続々登場します。
ゴチャゴチャ感がありますが、解説が笑えるから良いかな。
しかしこのゲーム、雰囲気や演出、サウンドなどは良いです。
ファミコン風のドットグラフィックには味があり、パネルの動きなども良く、ボス登場時の演出もいいですね。
敵の名前やセリフも笑えるものばかりですし、ゲームオーバーになった後の「そろそろ家に帰ろっか!」というメッセージも、殺伐とした感じがなくて良いです。
終始ホノボノしていて好感は持てます。
ただ、「周り」は良くても「中心」がイマイチだと、やっぱり楽しめない。
ここまで面白そうに作っているのに、肝心なところが足りていない・・・
これはライトユーザー向けに、あえてシンプルにしているのでしょうか?
でもこの内容だと Puzzle Quest や Dungeon Raid のようなゲーム性をみんな期待しますから、「コレジャナイ」感をすごく感じ、iTunes レビューでも同様の意見が多く書き込まれています。
ただ価格は 200 円。 追加課金もなく、手軽に遊べるアプリです。
「落ちる」という意見も多いようですが、先日のアップデートで改善されたようで、私がプレイした限りでは1度もそういった症状は発生しませんでした。
このまま消えるのは勿体ないので、なんとか修正して欲しいところです。
・Block Legend(iTunes が起動します)
「Block Legend」です。
このゲーム、前評判はかなり高く、iTunes Store の「今週のお勧め」にも選ばれていた注目アプリだったのですが、公開後の評判は良くありません。
正直私も、演出やグラフィック、サウンドなどの「味付け」は非常に良いのに、肝心のゲームがあまり面白くないという印象を受けています。
この手の「パズル+RPG」のほとんどはソーシャルゲームですが、これは追加課金のない買い切りゲームであり、日本語化もされているので、応援したい気持ちはあるのですが・・・ これではちょっとなぁ。
それでも iPhone / Android 共に注目されていたアプリですし、今回は「何がダメなのか」を中心にレビューしたいと思います。
ソーシャルゲームではないので「パーティー編成」はなく、戦うのは主人公一人です。
中央には四角いパネルが並んでいて、同じパネルが2つ以上繋がっているものをタップすれば消すことが出来ます。
「さめがめ」や「PopStar!」のようなタイプのパズルですね。
そして剣のパネルを消せば相手に物理攻撃を、魔法のパネルを消せば魔法攻撃を行います。
盾のパネルはダメージを軽減する「盾メーター」が増加し、ハートは HP 回復、コインはお金が増えます。
さめがめ型のパズルと言うと、「じゃあたくさんのパネルをまとめて消すほど、強力な攻撃を行えるのかな?」と思うでしょう。
しかしこのゲームは、パネルを多く消しても威力は大して増えません。
2つ消したら相手に6ダメージ与えられる時、3つ消したら7ダメージ、4つ消したら8ダメージぐらいです。
こう言うと「え? それじゃあ『さめがめ』になってないじゃん」と思う方もおられるでしょう。 その通りです。
さめがめや PopStar! のような「同じパネルをたくさん残して、最後に一気に消して大量点をゲットする」という面白さは、このゲームにはありません。
「開発者はさめがめを知らないんじゃないかな・・・」とさえ思いますね。
一応、同じ種類のパネルを連続で消すと「コンボ」が発生してダメージが増すのですが、それも微々たるものです。
加えてハートによる HP 回復量が少なすぎて、ボス戦は「倒される前に倒す」しかありません。
強いて言えば、ボス戦の前に攻撃パネルを多く残しておくのがポイントでしょうか。
敵を倒すと、次の敵が出るまでは「移動シーン」になります。
このゲームは移動中にもパネルを消すことができ、ここでコインなどの戦闘に使わないパネルを処理しておくと後がラクになります。
これは面白いシステムで、この時に手早く消すことが最大にして唯一の攻略です。
移動中はスピード重視、戦闘時はじっくり考えるという、メリハリの付いた展開は良い点ではありますね。
※移動シーン。 ここでボーッとせず、いらないパネルをどんどん消しましょう。
ハートも回復量が少なすぎるので、攻撃パネルが少ないなら消しましょう。
EXP パネルは戦闘が始まると剣パネルになるので消さないように。 魔法攻撃だけで進むのなら別ですが。
魔法パネルは移動中に消すと回復になります。
※ステータス画面。 レベルアップするとステータスを1つだけ伸ばせます。
でも前述したようにボスは「殺られる前に殺る」しかないので、攻撃力重視でいかないと勝てません。
なお、このキャラは日本 Unity のマスコットキャラ「ユニティちゃん」。
そのうちアンリアルエンジンちゃんとか、ココス2Dちゃんとかも出るんでしょうか。
宝箱のパネルを消すと「財宝メーター」がアップしていき、最大になるとアイテムが手に入ります。
また、ある程度進むと町に辿り着き、そこでもコインでアイテムなどを購入できます。
こう言うと「ああ、アイテムを駆使して戦えば良いのかな?」と思うでしょう。
しかしこのゲーム、アイテムは使い捨てで、なかなか手に入らず、おまけに1つしか持てません。
そのためアイテムを駆使して戦うようなゲームにはなっていません。
さらに言うと、戦闘を有利にする「スキル」も存在しません。
こう言うと「え? それじゃあ、ただパネルを消すことしか出来ないじゃん」と思う方もおられるでしょう。 その通りです。
Puzzle Quest や Dungeon Raid のような「スキルやアイテムを組み合わせ、不利な状況をくつがえして戦闘に勝利する」という戦略性は、このゲームにはありません。
「開発者は他のパズル RPG をやってないんじゃないかな・・・」とさえ思いますね。
それでもパズル自体のゲーム性が高いなら良いのですが、前述したように「さめがめ型パズル」としての面白さも希薄なので、つまり面白いと思えるところが乏しい。
一応ゲームとして遊べるものにはなっていますが、とにかく「浅い」ので、これでは秀作パズル RPG が多数出ているスマホでは辛いでしょうね。
※町でのお買い物。 しかし値段が高すぎて滅多に買えない。 買いたいと思うものがあることも少ない。
アイテムは1つしか持てないし、アイテムやスキルを活用する楽しさはないです。
※キャラクターは豊富で、「バスケ選手」「戦闘機」「レーシングカー」などの世界感を無視したキャラも続々登場します。
ゴチャゴチャ感がありますが、解説が笑えるから良いかな。
しかしこのゲーム、雰囲気や演出、サウンドなどは良いです。
ファミコン風のドットグラフィックには味があり、パネルの動きなども良く、ボス登場時の演出もいいですね。
敵の名前やセリフも笑えるものばかりですし、ゲームオーバーになった後の「そろそろ家に帰ろっか!」というメッセージも、殺伐とした感じがなくて良いです。
終始ホノボノしていて好感は持てます。
ただ、「周り」は良くても「中心」がイマイチだと、やっぱり楽しめない。
ここまで面白そうに作っているのに、肝心なところが足りていない・・・
これはライトユーザー向けに、あえてシンプルにしているのでしょうか?
でもこの内容だと Puzzle Quest や Dungeon Raid のようなゲーム性をみんな期待しますから、「コレジャナイ」感をすごく感じ、iTunes レビューでも同様の意見が多く書き込まれています。
ただ価格は 200 円。 追加課金もなく、手軽に遊べるアプリです。
「落ちる」という意見も多いようですが、先日のアップデートで改善されたようで、私がプレイした限りでは1度もそういった症状は発生しませんでした。
このまま消えるのは勿体ないので、なんとか修正して欲しいところです。
・Block Legend(iTunes が起動します)
それもさめがめ型なのに。