本格的な海戦を楽しめる、太平洋戦争を舞台にしたターン制の戦術シミュレーションゲームが登場しています。「Battle Fleet 2: WW2 in the Pacific」です。

※アップデートで大西洋の戦いが追加されたため、アプリ名が Battle Fleet 2: WW2 Naval Strategy に変わっています。

船の向きと速度、砲撃方向と距離を細かく設定しながら戦う、海戦らしい独特のシステムを持つ作品で、一般的なターン制 SLG とは大きく違う内容になっています。
3D グラフィックで表現されたリアルな軍艦が撃ち合うシーンも見どころですね。

日米の双方でプレイ可能で、メッセージは英語のみですが、ゲーム中のボイスにはまともな発音の日本語も使われています。
ただし、このアプリは現時点で iPad 専用ですのでご注意下さい。

Battle Fleet 2

まずは戦略マップが表示され、ここで敵のいるエリアに軍艦を移動させると戦闘シーンになります。

戦略マップといっても、そんなに深い戦略性がある訳ではありません。
出来ることは移動と建造ぐらいで、あくまで海戦がメインですね。

軍艦の名前はランダムで付けられていて、船ごとの細かい能力値がある訳ではありません。
ただ、赤城や飛龍、金剛や榛名など、史実で活躍した軍艦の名前が使用されており、空母に長門と付いているようなヘンなこともないので、相応にリアリティはあります。
駆逐艦より小さい海防艦(フリゲート)と呼ばれる艦種も存在します。

海戦シーンでは、各艦が順番に行動を行います。
MOVE を選択すると進行方向を示す矢印と、速度を設定するメーターが現れ、これで移動指示を出します。
移動先を指定するのではなく、進路と速度を設定する訳ですから、移動後の正確な位置は実行してみないと解りません

もし艦隊が密集している場合、ヘタに動くと衝突する危険もあります。
実際に軍艦の衝突事故は多数起きていますが、その辺の難しさも再現されていますね。

FIRE! を選ぶと砲撃を行います。
これも実行する砲塔を選択した後、砲撃する方位と距離を指定します。
しかし距離は目算で測るしかないので、実際にどこに撃ち込まれるかは撃ってみないと解りません

ただ、砲撃は砲塔ごとに行え、砲によっては複数回の射撃が可能です。
まず副砲で撃って着弾地点を見て距離を測り、それから主砲で撃つといった着弾観測が可能で、重要な攻略法になっています。

軍艦は 3D グラフィックで表現され、実際に「立体」として処理されています
よって若干弾が飛びすぎても、出っぱっている艦橋に当たったりするので、少し長めの距離で撃った方が当たりやすいですね。
陸上の沿岸砲台を撃つ際は、山の上にあることを加味して撃たなければなりません。

空母の場合、艦載機を飛ばせます。
正確に狙いを付けられるので使いやすいのですが、相手の対空射撃で追い返される場合があります。
魚雷を搭載している船もあり、当たれば強力ですが、射角と射程が少ないので使いやすいとは言えません。

Battle Fleet 2
※射撃時には距離 2000 を示すラインが表示されるので、これを目安にしましょう。
難易度が低ければ 1500 と 3000 にラインが引かれます。
沿岸砲台は距離 +200 ぐらいで撃つのが目安ですが、結構当てにくいので、空母があるなら爆撃した方がいいかも。
魚雷は水平に飛んでいくので、弾を落とす位置を考慮しなくても構いません。
ただし射程距離に達すると勝手に爆発するので、外れた魚雷が 10 キロ先の戦艦にぶち当たるとかいう事はありません。


Battle Fleet 2
※空爆はまず攻撃の「中心点」を設定し、それから飛行機が飛んでいく方向を指定します。
空襲時にはその方向に沿って爆弾を連続で落とします。
ただ投下位置が結構バラ付くので、連続ヒットすることもあれば、当たらずに終わることも。
空港や空母の場合、航空隊を防空用にスタンバイさせることが可能で、そこに爆撃に行くと反撃を食らいます。


戦闘に勝利すればそのエリアを占領でき、戦果に応じて★(資金)も得られます。
★が貯まれば港のあるエリアで船の建造を行うことができ、任意の艦種を作れます。
建造に時間はかからず、瞬時に完成します。
なお、修理も港のあるエリアで行います。

建造する場合、船の武装を好きなように設定できます
装備できる砲には制限があり、搭載できる一番大きな砲を積むのが基本ですが、対空砲を多くして空爆に強くしたり、魚雷を満載して重雷装巡洋艦を作ることもできます。

最終的に全てのエリアを占領すれば勝利。
1つのエリアにいくらでも軍艦を配置できるため、戦力を集中して敵を各個撃破していけば、そのまま押し切れてしまいます。
(ただし現在は軍艦が多過ぎる状態で戦闘するとバグる問題があります。 1エリア 20 隻以下にしておいた方が無難です)

戦闘が独特なため、最初は戸惑うと思いますが、戦略シミュレーションとしての難易度はそんなに高くありません
ENSIGN(少尉)、LIEUTENANT(大尉)、CAPTAIN(艦長 / 大佐)の難易度がありますが、いきなり CAPTAIN でやっても良いレベルですね。

難点は、戦闘にかなり時間がかかること
移動や砲撃1回ごとに方位と距離を設定するため、進行ペースは遅めです。
船の数にもよりますが、1回 30 分はかかりますね。
じっくり構えてやるゲームと言えるでしょう。

Battle Fleet 2
※ 建造画面。 搭載スペースの数と位置は船によって異なります。
駆逐艦や巡洋艦の船首に魚雷を付けて突撃するのも面白いですが、基本的には砲を搭載しましょう。
対空砲も欲しいところですが、敵の空爆は対空力の低い船を狙って来ます。


Battle Fleet 2
※戦闘中にステータス画面を表示すると、横から見たシーンが表示されます。
武装以外は同じ艦種なら同じ見た目ですが・・・ やはり 3D だとカッコイイですね。
画像の船は副砲が燃えていますが、ダメージ個所によって設備に被害が出ます。
舵が壊れると曲がらなくなり、直進するのみになってしまいます。


価格は 1000 円。 追加課金はありません。

やや取っ付き辛いシステムですが、太平洋戦争の「海戦」をテーマにしたシミュレーションとしては、「それらしさ」は一番だと思います
それでいて、解りやすいルールにまとめられていますね。
戦闘が長いので手軽とは言えませんが。

潜水艦が欲しいとか、もっとシナリオや装備が欲しいとか、欲を言うとキリがありませんが、「ストラテジーゲーム」が好きな人なら、十分に楽しめるゲームです。

※現在はアップデートで潜水艦や、1から軍備を整えていくモードが追加されています。

Battle Fleet 2: WW2 Naval Strategy(iTunes 起動、iPad 専用)