魔王の力を宿した戦士が、魔王の復活を阻止すべく、他の魔王候補と戦う。
そんな王道的 RPG を「極限までシンプルにした」ソーシャルゲームが公開されていました。
勇者と1000の魔王」です。

自称本格 RPG、シンプルなシステム、ソーシャルゲーム・・・
まさに残念ポチポチゲーの典型のようなコンセプトで、タイトルもぶっちゃけ、ありきたり。
そのため私は完全にスルーしていたのですが、先日勧められて試してみると・・・ これが意外と面白い。

演出やサウンドが良く、すごく手軽にサクサク進み、その一方でしっかりしたストーリーがあり、RPG らしさも十分。
これはなかなかの秀作ではないでしょうか。

勇者と1000の魔王

ダンジョンはスゴロクのようになっており、分かれ道で方向を選択しながら、1マスずつ進んで行きます。
敵がいるマスに入ると戦闘になり、増減する「パワーゲージ」が現れます。
タップしてゲージを止めると、そのゲージの量だけ攻撃力と防御力にボーナスが付きます。

後は見てるだけ。 主人公がザコを蹴散らしながら進んで行き、最後にボスが登場、撃退できればクリアです。
つまり戦闘時にプレイヤーがやることはゲージを止めるだけですね。

ほぼ「ポチポチゲー」な訳ですが、演出が良いのでちゃんとゲームらしさがあります
それでいて一連の戦闘が 20 秒ほどで終わるため、すごくサクサク感があります

簡易的な戦闘ではありますが、ちゃんと攻撃力や HP が計算されており、敵にぶつかるごとにダメージが表示され、戦闘後にポーションで回復も行えます。
単にボタンを押して達成度を貯めるだけのものではありません。

ゴールまで辿り着けばクエストクリア。
そしてエリアの最後まで進むと、エリアボスが現れます。
このボス戦はドラクエのようなターン制バトルになります
プレイヤーがコマンドを入力する事はなく、例によって見ているだけなのですが、レベルはもちろん属性やスキルが大きく影響するため、事前の編成が重要になります。

全体としては、システムは全く異なりますが「ブレイブフロンティア」のゲーム性に似ている印象を受けます。
ブレフロも操作は簡易的でしたが、テンポと演出が非常に良く、RPG らしさがありました。
このゲームも同じように演出とサウンド、テンポの良さがゲームを引き立てており、やっぱり演出って大事だなぁと改めて感じますね。

1000maou7
※左は戦闘開始前に出てくるパワーゲージ。 戦闘でやることはゲージが高い時にタイミング良くボタンを押すだけ。
ゲージが MAX だと超パワーアップし、主人公がオーラを出して飛んでいきます。


勇者と1000の魔王
※ボス戦はいわゆる「ドラクエ型」のターン制バトル。戦いの前後には会話も発生します。

キャラクターの成長・編成システムはパズドラ系に似ていますが、オリジナルの部分もあります。
まず、戦闘ごとにパーティーメンバーは経験値を得られます
合成でもレベルアップできますが、ちゃんと戦闘でもレベルを上げられるのは RPG らしくて良いですね。

そして各キャラクターは3つのスキル枠を持っており、1つ目は固定ですが、2つ目と3つ目はプレイヤーが好きなものを習得させられます
スキルには攻撃魔法や回復魔法、能力を底上げするパッシブスキルなどがあり、「スキル付与合成」によって他のキャラクターのスキルを移植できます。
さらに同じスキルを持っているモンスターを合成すればスキルレベルを上げられます。

このシステムによりキャラクターのカスタマイズが可能で、どのスキルを覚えさせるかで強さは変わってきます。
ダンジョンの戦闘は攻撃力と HP のみが関係し、MP や魔法系スキルは無関係なのですが、ボスバトルは回復魔法などを用意しておかないと苦戦します。

またダンジョンとは別に「デュエル」があり、他のチームと闘技場でターン制バトルを行えます。
ここでは他プレイヤーのパーティーと戦闘になることもあるので、より強いキャラとスキルを用意しておきたくなりますね。

他に「装備」もあり、各キャラが1つだけ身に着けることが出来ます。
装備はダンジョンの他に、指定のキャラをアイテム探索に行かせる「遠征」で得られ、装備も合成によって強化することが可能です。
戦闘自体はシンプルですが、「戦闘の準備」の部分で色々できるようになっています

勇者と1000の魔王
※デュエルに必要なスタミナは、クエストで使うスタミナとは別枠。
この闘技場システムもブレイブフロンティアっぽいところです。
右はスキル付与合成。 キングダムコンクエストガンダムコンクエストに似たシステムですが、それもそのはず、このゲームの開発元 Infinite loop はブラウザ三国志や戦国 IXA の開発に携わっていて、スキルシステムはそれらを踏襲しているようです。


ちゃんと RPG らしいストーリーがあるのもポイントでしょう
勇者に倒された魔王の魂が分裂し、様々な人に宿っているという設定で、ダンジョン内やボスバトルの前後にストーリーにまつわる会話が行われます。
ストーリーの進行に合わせて新たな仲間が加わることもあります。

ソーシャルゲームなので本体は無料。 課金は当然ありますが、無課金でも当面は問題なく進められます。
そして前述したように、本当に手軽に遊べます

頻繁な操作が必要ないので、他のソーシャルゲームのスタミナ待ちや、移動時の合間にプレイするのに適していますね。
ヘンな表現ですが、「他のゲームの邪魔にならないゲーム」です。
もちろんこれ自体も楽しめるので、オススメしやすいアプリです。

勇者と1000の魔王(iTunes が起動します)