弁護士が主人公の「裁判」をテーマにした推理アドベンチャーでありながら、終始コミカルに展開する大人気ゲーム「逆転裁判」シリーズ。
2013 年に 3DS で発売されたその最新作が、早くも iOS に移植されました!
「逆転裁判5」です。
スマホではすでに 1~3 をカップリングした「逆転裁判123HD」が発売されていますが、4 を飛ばして 5 の登場です。
4 は巷の評価が微妙だったので、今回スルーされたのは納得なのですが、物語的には 4 の1年後であり、4 の主人公も登場します。
今までの集大成と言える内容ですね。
(一応フォローしておきますが、私は4も十分面白かったと思います。あんなナルホドくんは見たくなかったけど)
逆転裁判5 は6年ぶりに発売されたナンバリングタイトルで、ハードが DS から 3DS に変わったこともあり、技術面で大幅に進歩しています。
グラフィックの解像度が上がって絵が綺麗になり、3D グラフィックを 2D に見せるトゥーンレンダリング技法によって、キャラクターはその雰囲気を残したまま滑らかに動きまくります。
もうアニメのようになっていて、実際のアニメのイベントシーンもふんだんに盛り込まれています。
iPhone 版はさらに解像度がアップしており、画質はより細密になっています。
iPad でプレイすると画面が大きいこともあり、キャラの仕草はかなりダイナミックですね。
ダイナミック過ぎて大げさに見える事も多いのですが、その辺も逆裁の面白さでしょうか。

今回は主人公が章ごとに変わりますが、全体を通しての主人公は1~3の主役であったナルホドくんこと「成歩堂 龍一」です。
4で弁護士を引退していましたが、今作ではあっさり復帰しています。
ただ4の主役のオドロキくんこと「王泥喜 法介」や、新しい女性弁護士が主人公のシナリオもあって、時系列も各話ごとに前後しています。
ゲームは事件の捜査を行うコマンド選択型のアドベンチャーシーン「探偵パート」と、法廷で被告人の無実を証明するために検事と争う「裁判パート」に分かれます。
このゲームのキモは「裁判パート」であり、検察側が用意した証人の発言に対し、「矛盾している」と思われる部分に、それが事実と異なること示す「証拠品」を提出してツッ込みを入れていきます。
間違った指摘を行うとペナルティで裁判長の心証メーターが減少し、これが尽きるとゲームオーバーです。
証言をくつがえすには事件の推理が不可欠で、闇雲に証拠品を選んでも解決は出来ません。
ただ、いつでもセーブが出来るので、どうしても解らない時はセーブ後に総当たりすることも可能です。
よって行き詰まることはないでしょう。
「裁判」と言うと重くてシリアスなイメージが思い浮かびますが、このゲームはコントのようなセリフのかけ合いが飛び交い、登場人物の仕草もユニークで、終始笑える展開が続きます。
証人や検事も奇人変人ばかりで、内容としては完全にコメディ。
そんな中にしっかりした推理とサスペンスも織り混ざっているのが、このシリーズの人気の秘訣ですね。

※証人の証言シーン。 この変人丸出しのオーバーアクションが、今回はトゥーンレンダリングで滑らかに動きます。
結構なインパクトがありますね。

※新たな検事「夕神迅」。 相手を威圧し、怒ると居合い斬りするので誰も止められない。
今回は「変人率」が今までに以上に高いですw

※今回の法廷は 3D グラフィックで表現されているため、ズームや回転など、3D 化を利用した演出が行われます。
逆転裁判がこうなったのは、時代の流れを感じますね。
「探偵パート」は移動や会話、調査などを行って事件の証拠を見つけていくシーンです。
すでに行った会話や、調査済みの場所にはチェックマークが付けられ、捜査を進めやすいようになっています。
ここでペナルティを受けてゲームオーバーになることはありません。
ただ、逆転裁判2以降に導入された「サイコ・ロック」や「みぬく」といったミニゲーム的なモードが出てくる場合もあります。
「サイコ・ロック」は証言を拒否する相手に、見つけた証拠を提示して「心の鍵」を解いていくもので、探偵パートにも推理要素を導入したものと言えます。
「みぬく」は相手を観察し、嘘をついている時に無意識に出てしまうクセを見つけるモード。
4の主人公オドロキくんの特技で、そのため今回初めて見るという方も多いでしょうね。
また、新しい女性弁護士が心理学とコンピューターで相手の心を読み取る「ココロスコープ」、これまでの出来事を辿って結論を導き出す「カンガエルート」といった新モードも加えられています。
様々なモードが登場することで、展開によりメリハリが付いているのは、今回の長所の1つでしょう。

※こんな風に選択済みの項目にはチェックが付きます。 これが付いたものは再度選ぶ必要はありません。
ちなみにこの画面は iPhone のもの。 iCloud を通して、iPhone と iPad でデータの共有が可能です。

※新モード「ココロスコープ」。 近未来の設定なのか、ロボットや空間上に投影するスクリーンが登場します。
このモードでは、その場面に相応しくない感情が生じている個所を指摘します。
そんなに難しくありませんが、演出がカッコイイですね。
アプリ本体は無料。 ただし本体のままでは体験版に過ぎず、1章しかプレイ出来ません。
5章までアンロックするには 2000 円の課金が必要になりますが、3DS 版の定価が約 6000 円で、そんなに古い作品でもないので、むしろ安いといって良いでしょう。
ボリュームも十分で、1章はチュートリアルに近く短めですが、それでも2時間分ぐらいあります。
無料体験版で遊べるボリュームとしては十分過ぎるほど。
2章以降は1つあたり4~5時間ほどの内容があり、しっかり遊べるゲームですね。
3DS 版の追加有料コンテンツであった「特別編」や、ちょっとした推理ゲームを連続で解いていく「クイズ逆転推理」、追加コスチュームなども公開されていて、これらも導入すると合計 3000 円になりますが、それでもお得だと思います。
私的には各所に挿入されるアニメシーンが、ゲーム全体をアニメっぽくし過ぎている印象があり、違和感を感じたのですが、この辺は個人の好みの問題でしょうか。
シナリオもやや強引な部分があり、やっぱり巧舟さん(1~4&ゴーストトリック の担当)と比べると・・・ とも思いますが、でも十分に面白い内容です。
こう言ったら 3DS のユーザーは怒るかもしれませんが、やっぱり逆転裁判は DS や GBA だけではもったいない名作です。
スマホ / タブレットでさらに飛躍して欲しいタイトルですね。
・逆転裁判5(iTunes が起動します)
2013 年に 3DS で発売されたその最新作が、早くも iOS に移植されました!
「逆転裁判5」です。
スマホではすでに 1~3 をカップリングした「逆転裁判123HD」が発売されていますが、4 を飛ばして 5 の登場です。
4 は巷の評価が微妙だったので、今回スルーされたのは納得なのですが、物語的には 4 の1年後であり、4 の主人公も登場します。
今までの集大成と言える内容ですね。
(一応フォローしておきますが、私は4も十分面白かったと思います。あんなナルホドくんは見たくなかったけど)
逆転裁判5 は6年ぶりに発売されたナンバリングタイトルで、ハードが DS から 3DS に変わったこともあり、技術面で大幅に進歩しています。
グラフィックの解像度が上がって絵が綺麗になり、3D グラフィックを 2D に見せるトゥーンレンダリング技法によって、キャラクターはその雰囲気を残したまま滑らかに動きまくります。
もうアニメのようになっていて、実際のアニメのイベントシーンもふんだんに盛り込まれています。
iPhone 版はさらに解像度がアップしており、画質はより細密になっています。
iPad でプレイすると画面が大きいこともあり、キャラの仕草はかなりダイナミックですね。
ダイナミック過ぎて大げさに見える事も多いのですが、その辺も逆裁の面白さでしょうか。

今回は主人公が章ごとに変わりますが、全体を通しての主人公は1~3の主役であったナルホドくんこと「成歩堂 龍一」です。
4で弁護士を引退していましたが、今作ではあっさり復帰しています。
ただ4の主役のオドロキくんこと「王泥喜 法介」や、新しい女性弁護士が主人公のシナリオもあって、時系列も各話ごとに前後しています。
ゲームは事件の捜査を行うコマンド選択型のアドベンチャーシーン「探偵パート」と、法廷で被告人の無実を証明するために検事と争う「裁判パート」に分かれます。
このゲームのキモは「裁判パート」であり、検察側が用意した証人の発言に対し、「矛盾している」と思われる部分に、それが事実と異なること示す「証拠品」を提出してツッ込みを入れていきます。
間違った指摘を行うとペナルティで裁判長の心証メーターが減少し、これが尽きるとゲームオーバーです。
証言をくつがえすには事件の推理が不可欠で、闇雲に証拠品を選んでも解決は出来ません。
ただ、いつでもセーブが出来るので、どうしても解らない時はセーブ後に総当たりすることも可能です。
よって行き詰まることはないでしょう。
「裁判」と言うと重くてシリアスなイメージが思い浮かびますが、このゲームはコントのようなセリフのかけ合いが飛び交い、登場人物の仕草もユニークで、終始笑える展開が続きます。
証人や検事も奇人変人ばかりで、内容としては完全にコメディ。
そんな中にしっかりした推理とサスペンスも織り混ざっているのが、このシリーズの人気の秘訣ですね。

※証人の証言シーン。 この変人丸出しのオーバーアクションが、今回はトゥーンレンダリングで滑らかに動きます。
結構なインパクトがありますね。

※新たな検事「夕神迅」。 相手を威圧し、怒ると居合い斬りするので誰も止められない。
今回は「変人率」が今までに以上に高いですw

※今回の法廷は 3D グラフィックで表現されているため、ズームや回転など、3D 化を利用した演出が行われます。
逆転裁判がこうなったのは、時代の流れを感じますね。
「探偵パート」は移動や会話、調査などを行って事件の証拠を見つけていくシーンです。
すでに行った会話や、調査済みの場所にはチェックマークが付けられ、捜査を進めやすいようになっています。
ここでペナルティを受けてゲームオーバーになることはありません。
ただ、逆転裁判2以降に導入された「サイコ・ロック」や「みぬく」といったミニゲーム的なモードが出てくる場合もあります。
「サイコ・ロック」は証言を拒否する相手に、見つけた証拠を提示して「心の鍵」を解いていくもので、探偵パートにも推理要素を導入したものと言えます。
「みぬく」は相手を観察し、嘘をついている時に無意識に出てしまうクセを見つけるモード。
4の主人公オドロキくんの特技で、そのため今回初めて見るという方も多いでしょうね。
また、新しい女性弁護士が心理学とコンピューターで相手の心を読み取る「ココロスコープ」、これまでの出来事を辿って結論を導き出す「カンガエルート」といった新モードも加えられています。
様々なモードが登場することで、展開によりメリハリが付いているのは、今回の長所の1つでしょう。

※こんな風に選択済みの項目にはチェックが付きます。 これが付いたものは再度選ぶ必要はありません。
ちなみにこの画面は iPhone のもの。 iCloud を通して、iPhone と iPad でデータの共有が可能です。

※新モード「ココロスコープ」。 近未来の設定なのか、ロボットや空間上に投影するスクリーンが登場します。
このモードでは、その場面に相応しくない感情が生じている個所を指摘します。
そんなに難しくありませんが、演出がカッコイイですね。
アプリ本体は無料。 ただし本体のままでは体験版に過ぎず、1章しかプレイ出来ません。
5章までアンロックするには 2000 円の課金が必要になりますが、3DS 版の定価が約 6000 円で、そんなに古い作品でもないので、むしろ安いといって良いでしょう。
ボリュームも十分で、1章はチュートリアルに近く短めですが、それでも2時間分ぐらいあります。
無料体験版で遊べるボリュームとしては十分過ぎるほど。
2章以降は1つあたり4~5時間ほどの内容があり、しっかり遊べるゲームですね。
3DS 版の追加有料コンテンツであった「特別編」や、ちょっとした推理ゲームを連続で解いていく「クイズ逆転推理」、追加コスチュームなども公開されていて、これらも導入すると合計 3000 円になりますが、それでもお得だと思います。
私的には各所に挿入されるアニメシーンが、ゲーム全体をアニメっぽくし過ぎている印象があり、違和感を感じたのですが、この辺は個人の好みの問題でしょうか。
シナリオもやや強引な部分があり、やっぱり巧舟さん(1~4&ゴーストトリック の担当)と比べると・・・ とも思いますが、でも十分に面白い内容です。
こう言ったら 3DS のユーザーは怒るかもしれませんが、やっぱり逆転裁判は DS や GBA だけではもったいない名作です。
スマホ / タブレットでさらに飛躍して欲しいタイトルですね。
・逆転裁判5(iTunes が起動します)
裁判中の特徴的なSEが1から変わっておらず、すごく懐かしい気分になりました。
「そうそう、逆裁といえばこれ!」って感じです。
移植とはいえ買い切りというのも嬉しいですね。