海底に建造された理想郷は、人間を怪物化させる狂気の物資により、孤立した地獄と化した・・・
2007~2008 年に XBOX や PS3 で発売された、ホラー 3D ガンシューティングの名作が iPhone / iPad に移植されています。
「Bioshock」(バイオショック)です。
バイオハザード や Dead Space のような FPS スタイルのアクションアドベンチャーで、舞台はパラレルワールドの 1960 年の海底都市。
Rapture(ラプチャー)と名付けられたこの都市は科学者や芸術家が集まるユートピアとして運営されますが、人間の能力を強化する ADAM(アダム)の発見とそれを巡る争い、過度な使用によって、人間が怪物化して殺し合う凄惨な場となります。
主人公は旅客機の事故により、この都市に迷い込むことになります。
血が飛び散る凄惨な場面や、残酷なシーンも出てくるホラーゲームで、その手が苦手な人には勧められません。
難易度も高く、銃弾や治療薬には限りがあり、謎解きをしないと進めない場面も多いです。
しかしバイオハザードが好きな人なら、このゲームも楽しめるでしょう。
XBOX360 や PS3 で発売された近年の大ヒットゲームですから、グラフィックのレベルは非常に高く、ボリュームもかなりのもので、アプリと言うよりは「ゲームソフト」ですね。
ただしそのため、iPhone は 5 以上、iPad は 4 か mini 2 以上が対象で、iPod touch や iPhone 4S、iPad 3 は対応外なので注意して下さい。
なお、先に言っておきますが・・・日本語には対応していません。
※11月のアップデートで日本語化されました。

崩壊した都市をさまよい、襲いかかって来るゾンビのような敵を撃退しながら、先に進む道を探します。
主人公は最初は何も持っていませんが、ゲームが進むと鈍器となるレンチや、主力武器のピストル、さらにマシンガンやショットガンなど様々な武器を得られます。
ただし弾はかなり少なく、無駄遣いしているとすぐ撃てなくなります。
またゾンビのような住人は元人間なので、向こうも銃を撃ってきます。
加えて敵を全滅させても、しばらくするとまた湧いてくるため、難易度は結構高く、油断するとすぐ死んでしまいますね。
ただ、各所に復活ポイントがあって、やられてもそこから再開できます。
特にペナルティはなく、強いて言えば少し戻されるぐらいで、それほどシビアなゲームではありません。
倒した敵の死体を調べると回復薬や銃弾、お金が見つかることがあり、お金は各所にある自動販売機でアイテムを買うのに使用できます。
よってバイオハザードのようにアイテムの総数に限りがあり、「薬を無駄遣いすると将来的に行き詰まる」ということはありません。
またゲームオプションでいつでも難易度を調整でき、EASY にすれば受けるダメージがかなり下がるので、見た目に反して意外と遊びやすく作られているゲームです。
地形はかなり入り組んでいますが、マップをいつでも確認でき、行くべき方向を示してくれる矢印も表示されます。
ゲームが進むと、主人公は Plasmid(プラスミド)と呼ばれる超能力を獲得できます。
電撃を発したり、敵を燃やしたり、物体を投げ付けたりする力を発揮でき、例えば「電撃で敵を止めてレンチで殴り、銃弾を節約する」といった使い方が可能です。
電撃で機械を動かしたり、炎で氷を溶かすといった、謎解きに使用するケースもあります。

※炎上する敵が突っ込んで来る! 超能力で燃やすことも可能で、敵の体力が徐々に落ちていきます。
それにしてもグラフィックが綺麗。

※ハッキングシーン。 ちょっと解りにくいのですが、パイプを繋げて、水のようなものを外周にある矢印の場所まで誘導します。
パネルをタップすると、それが左下にあるパネルと入れ替えられます。
完成したら画面下のボタンを押して時間の流れを速めましょう。
グラフィックの精密さ、マップの作り込みなどは見事と言うほかなく、突然外壁が壊れて水が流入して来るような、映画さながらの演出も頻繁に発生します。
本当、恐ろしい反面、見とれるような海底都市の風景が各所に広がっています。
時代設定が 1960 年なので、SF でありながらローテク感もあり、ポスターの絵やラジオの曲もレトロ風になっています。 この雰囲気もまた良いですね。
火が付くと水たまりに飛び込んで消そうとするモンスターの AI や、殴ると飛んでいく看板など、細かい部分も作り込まれていて、「この手のゲームも進化したなぁ」と感じます。
これがスマホやタブレットで出来るのですから、良い時代になりましたね。
ただ、あまりにグラフィックのレベルが高いため、iPhone 5 でプレイした場合、解像度がかなり落ちます。
そのぶん iPhone 5 でも動作は滑らかなのですが、iPad Air でやった後だと明らかに見劣りするレベル。
具体的には、以下のような差があります。 オープニングの同じシーンです。


※上の画像は差があり「過ぎる」シーンだったので、もう1枚掲載します。


解像度に加え、水の透明度、水面への風景の反射、光源や影の処理なども抑えられます。
それでも並みのゲームよりは綺麗なレベルですが、ついに iPhone 5 で能力不足になる時代が来たんですね・・・
そして最大の難点は、日本語化されていないこと。
これだけのゲームですから、日本語化されていなくてもサバイバルホラーとして十分楽しめます。
しかしこのゲームはストーリーの比重も大きく、ゲーム中には頻繁に英文の(しかも結構長文の)メッセージが表示されます。
ゲームオプションの「Dialog Subtitles」を ON にしておけばセリフが出た時に字幕が表示されますが、それでもやはり理解は困難。
バイオハザードをメッセージが読めない状態でプレイするようなもので、それでも楽しめるだろうけど、魅力が半減するのは否めませんね。
※現在はアップデートで日本語のテキストメッセージが表示されるようになっています。
ボイスは英語のままなので、字幕表示を ON にして下さい。
マップ画面を開くと次に何をすれば良いかのヒントが表示されるのですが、それも英文だと解り辛く、複雑な手順が必要な場合もあるので迷いやすいです。
まあこれについては数年前のゲームですから、攻略サイトを見れば解決するのですが・・・

※マップ画面。 これのおかげでプレイしやすいですが、下部に表示されるヒントは解り辛いですね・・・

※難しいシーンなのでちょっとアドバイス。
ステージ2のガレキが道を塞いでいるところは、まず火の能力を習得し、氷の壁を溶かして先に進みます。
そしてテレキネシスの能力を習得してガレキの場所に戻ると、敵が上から手榴弾を投げてくるので、これをテレキネシスで止めてガレキの方に投げ返します。
価格は 1500 円。 これだけの内容ですから、決して高くはないと思います。
近年のフルプライスのゲームがほぼそのまま移植されている訳ですから、むしろ安いぐらいですね。
iOS でもこのクオリティーなのは素晴らしいと思います。
ただ、やっぱり日本語でやりたいのが本音かなぁ・・・
PS3 や XBOX360 の日本語版はスパイク(現スパイク・チュンソフト)が発売していたのですが、このゲームこそ テラリア のように、iOS 版は時間がかかっても日本語版にして欲しかった。
せめて字幕だけでも日本語なら・・・ と思わずにはいられません。
アップデートに期待、と言うのは贅沢かな・・・ まあ、今の時点でも十分楽しめますけどね。
※現在は字幕が日本語化されたので、普通にオススメです。
・Bioshock (iTunes が起動します)
2007~2008 年に XBOX や PS3 で発売された、ホラー 3D ガンシューティングの名作が iPhone / iPad に移植されています。
「Bioshock」(バイオショック)です。
バイオハザード や Dead Space のような FPS スタイルのアクションアドベンチャーで、舞台はパラレルワールドの 1960 年の海底都市。
Rapture(ラプチャー)と名付けられたこの都市は科学者や芸術家が集まるユートピアとして運営されますが、人間の能力を強化する ADAM(アダム)の発見とそれを巡る争い、過度な使用によって、人間が怪物化して殺し合う凄惨な場となります。
主人公は旅客機の事故により、この都市に迷い込むことになります。
血が飛び散る凄惨な場面や、残酷なシーンも出てくるホラーゲームで、その手が苦手な人には勧められません。
難易度も高く、銃弾や治療薬には限りがあり、謎解きをしないと進めない場面も多いです。
しかしバイオハザードが好きな人なら、このゲームも楽しめるでしょう。
XBOX360 や PS3 で発売された近年の大ヒットゲームですから、グラフィックのレベルは非常に高く、ボリュームもかなりのもので、アプリと言うよりは「ゲームソフト」ですね。
ただしそのため、iPhone は 5 以上、iPad は 4 か mini 2 以上が対象で、iPod touch や iPhone 4S、iPad 3 は対応外なので注意して下さい。
なお、先に言っておきますが・・・
※11月のアップデートで日本語化されました。

崩壊した都市をさまよい、襲いかかって来るゾンビのような敵を撃退しながら、先に進む道を探します。
主人公は最初は何も持っていませんが、ゲームが進むと鈍器となるレンチや、主力武器のピストル、さらにマシンガンやショットガンなど様々な武器を得られます。
ただし弾はかなり少なく、無駄遣いしているとすぐ撃てなくなります。
またゾンビのような住人は元人間なので、向こうも銃を撃ってきます。
加えて敵を全滅させても、しばらくするとまた湧いてくるため、難易度は結構高く、油断するとすぐ死んでしまいますね。
ただ、各所に復活ポイントがあって、やられてもそこから再開できます。
特にペナルティはなく、強いて言えば少し戻されるぐらいで、それほどシビアなゲームではありません。
倒した敵の死体を調べると回復薬や銃弾、お金が見つかることがあり、お金は各所にある自動販売機でアイテムを買うのに使用できます。
よってバイオハザードのようにアイテムの総数に限りがあり、「薬を無駄遣いすると将来的に行き詰まる」ということはありません。
またゲームオプションでいつでも難易度を調整でき、EASY にすれば受けるダメージがかなり下がるので、見た目に反して意外と遊びやすく作られているゲームです。
地形はかなり入り組んでいますが、マップをいつでも確認でき、行くべき方向を示してくれる矢印も表示されます。
ゲームが進むと、主人公は Plasmid(プラスミド)と呼ばれる超能力を獲得できます。
電撃を発したり、敵を燃やしたり、物体を投げ付けたりする力を発揮でき、例えば「電撃で敵を止めてレンチで殴り、銃弾を節約する」といった使い方が可能です。
電撃で機械を動かしたり、炎で氷を溶かすといった、謎解きに使用するケースもあります。

※炎上する敵が突っ込んで来る! 超能力で燃やすことも可能で、敵の体力が徐々に落ちていきます。
それにしてもグラフィックが綺麗。

※ハッキングシーン。 ちょっと解りにくいのですが、パイプを繋げて、水のようなものを外周にある矢印の場所まで誘導します。
パネルをタップすると、それが左下にあるパネルと入れ替えられます。
完成したら画面下のボタンを押して時間の流れを速めましょう。
グラフィックの精密さ、マップの作り込みなどは見事と言うほかなく、突然外壁が壊れて水が流入して来るような、映画さながらの演出も頻繁に発生します。
本当、恐ろしい反面、見とれるような海底都市の風景が各所に広がっています。
時代設定が 1960 年なので、SF でありながらローテク感もあり、ポスターの絵やラジオの曲もレトロ風になっています。 この雰囲気もまた良いですね。
火が付くと水たまりに飛び込んで消そうとするモンスターの AI や、殴ると飛んでいく看板など、細かい部分も作り込まれていて、「この手のゲームも進化したなぁ」と感じます。
これがスマホやタブレットで出来るのですから、良い時代になりましたね。
ただ、あまりにグラフィックのレベルが高いため、iPhone 5 でプレイした場合、解像度がかなり落ちます。
そのぶん iPhone 5 でも動作は滑らかなのですが、iPad Air でやった後だと明らかに見劣りするレベル。
具体的には、以下のような差があります。 オープニングの同じシーンです。


※上の画像は差があり「過ぎる」シーンだったので、もう1枚掲載します。


解像度に加え、水の透明度、水面への風景の反射、光源や影の処理なども抑えられます。
それでも並みのゲームよりは綺麗なレベルですが、ついに iPhone 5 で能力不足になる時代が来たんですね・・・
そして最大の難点は、
これだけのゲームですから、日本語化されていなくてもサバイバルホラーとして十分楽しめます。
しかしこのゲームはストーリーの比重も大きく、ゲーム中には頻繁に英文の(しかも結構長文の)メッセージが表示されます。
ゲームオプションの「Dialog Subtitles」を ON にしておけばセリフが出た時に字幕が表示されますが、
バイオハザードをメッセージが読めない状態でプレイするようなもので、それでも楽しめるだろうけど、魅力が半減するのは否めませんね。
※現在はアップデートで日本語のテキストメッセージが表示されるようになっています。
ボイスは英語のままなので、字幕表示を ON にして下さい。
マップ画面を開くと次に何をすれば良いかのヒントが表示されるのですが、それも英文だと解り辛く、複雑な手順が必要な場合もあるので迷いやすいです。
まあこれについては数年前のゲームですから、攻略サイトを見れば解決するのですが・・・

※マップ画面。 これのおかげでプレイしやすいですが、下部に表示されるヒントは解り辛いですね・・・

※難しいシーンなのでちょっとアドバイス。
ステージ2のガレキが道を塞いでいるところは、まず火の能力を習得し、氷の壁を溶かして先に進みます。
そしてテレキネシスの能力を習得してガレキの場所に戻ると、敵が上から手榴弾を投げてくるので、これをテレキネシスで止めてガレキの方に投げ返します。
価格は 1500 円。 これだけの内容ですから、決して高くはないと思います。
近年のフルプライスのゲームがほぼそのまま移植されている訳ですから、むしろ安いぐらいですね。
iOS でもこのクオリティーなのは素晴らしいと思います。
ただ、やっぱり日本語でやりたいのが本音かなぁ・・・
PS3 や XBOX360 の日本語版はスパイク(現スパイク・チュンソフト)が発売していたのですが、このゲームこそ テラリア のように、iOS 版は時間がかかっても日本語版にして欲しかった。
アップデートに期待、と言うのは贅沢かな・・・ まあ、今の時点でも十分楽しめますけどね。
※現在は字幕が日本語化されたので、普通にオススメです。
・Bioshock (iTunes が起動します)
とはいえ、ビッグタイトルのiOSへの移植は素直に素晴らしい事ですね。
※バイオハザードやDEADSPACEはFPSではなくTPSです。三人称視点なので。