絶滅した鳥「ドードー」が、なぜか凶悪なトラップで埋め尽くされている洞窟から脱出する、準死にゲー 2D アクションゲームが登場しています。
Dodo Master」です。

恐ろしげなトゲやトラップがてんこ盛りで、見た目は VVVVVV も真っ青、ナナシノゲエムのアクションシーンのような極悪死にゲーの様相を呈しているのですが、操作感が良くキビキビ動き、自在な二段ジャンプが可能、ライフも2つあるので、意外とそこまで難しくありません
むしろトラップをかわすのが面白い、普通にゲームとして楽しめる内容です。

このゲームの iPad 版は「Dodo Master」、iPhone / iPod touch 版は「Dodo Master Pocket」という名前ですが、内容や価格に違いはありません。

Dodo Master

ボタンで左右移動、及びジャンプを行います。
動きに慣性がなく、2段ジャンプが出来るため、危ないと思ってもとっさの回避が可能で、かなりコントロールしやすいです
ボタンの反応範囲が見た目通りで、指が少しズレると動かせなくなるのが難点ですが、操作性は良好と言って良いでしょう。

ヒップアタックのボタンもあり、ジャンプ中に押すと急降下して、真下にある木箱や板などを破壊できます。
敵もこれで倒せますが、普通に踏むだけでも OK です。

最初は扉がたくさんある部屋からスタートしますが、扉の前で「UNLOCK」のボタンを押すとトラップだらけのアクションステージへ。
どの扉から開始しても構いません

ステージ内は「どうして1匹の鳥のために、ここまで過剰な罠をしかけてんだよ」と思うぐらいに罠だらけで、最初は死にまくると思います。
しかし死んでもそのエリアから何度でもリトライでき、他の死にゲーほど難しすぎる訳でもありません
前述したようにライフが2つあるので、1回のミスは許され、回復アイテムが置かれていることもあります。

よく見ないと解らないトラップや、奇抜な仕掛けも多いですが、危険な場所は赤く光っているので慣れれば判別できますし、ミスっても「次は大丈夫かな」と思える程度のトラップがほとんどです。
死にゲーと言うほど死にゲーではない、見た目は凶悪なのに意外とサクサクかわしていける、それがこのゲームの面白さですね。

Dodo Master
※最初の「ドアルーム」はステージ選択シーンです。 UnLock のボタンでゲームスタート。
ステージをクリアすれば、次の扉を開けられるカギが手に入ります。

Dodo Master
※洞窟ステージのワンシーン。 クリスタルが光源になっています。
トゲが痛々しく、いかにも危険そうですが、慣れてしまうと意外と簡単に進めます。

ステージの中にはたくさんの「タマゴ」が置かれていて、これを集めるのも目標となります。
やや難しい場所に置かれていることが多いですが、しかし回収が困難というほどではなく、見つけ辛い場所に隠されている訳でもありません。
普通に全回収を狙える程度の配置です。

無論、厳しいと思ったらスルーしても構いませんが、全回収してクリアすると「帽子」を貰えます。
あくまでファッションであり、装備してもパワーアップする訳ではありませんが、ゲットが難しすぎないだけに狙いたくなりますね。

そして最大の特徴は、なんと言っても美しいグラフィック。
光と影の表現が見事な、死にゲーには珍しい綺麗な背景で、3D と多重スクロールのおかげで 2D のゲームでありながら奥行きを感じられます。

Dodo Master
※帽子の選択画面。 あくまで見た目が変わるだけですが、入手難易度が絶妙。

Dodo Master
※窓から漏れる光が美しい。 手前の鎖のシルエットにも雰囲気がありますね。

値段も安く、定価 100 円。 追加課金も一切ありません。
クオリティーを考えると破格値でしょう。
ステージも 20 用意されていて、1ステージが4エリアで構成されており、ボリュームも相応あります。
海外のサイト Touch Arcade では「この内容でこの価格は狂ってる」とさえ言われています。

目立った難点もない、良質のアクションゲームですね。
ミスった時に結構戻されることもありますが、そこまで難しくないので遊び辛さは感じません。
ただ難しいだけの死にゲーより、こうした適度なバランスの方が、やはりやっていて楽しめます

この手のジャンプアクションとしては、かなり完成度とコストパフォーマンスの高い作品です。

Dodo Master Pocket(iPhone / iPod touch 用)
Dodo Master(iPad 用)


以下は Youtube で公開されている公式のトレーラーです。