シリーズの総ダウンロード数が10億を超え、世界で最も売れたゲームとしてギネスにも登録されたスマホ最大のヒットタイトル Angry Birds(アングリーバード)。
その最新作が公開されています。
「アングリーバード ステラ」(Angry Birds Stella)です。
ただ、日本ではあまり盛り上がっていませんね。
欧米ではグッズ販売も好調で、まだまだ強いゲームですが、日本では飽きられている感があります。
さすがにこのシリーズも長いですからねぇ。
しかし今回はパズル性の強い、今までとはちょっと違うスタイルに変わっていて、既存のユーザーも楽しめる内容になっています。
もちろん全体のクオリティも上がっていて、進化したアングリーバードを見ることができます。
積み木で作られたような建物の中に敵キャラの「ブタ」がいます。
プレイヤーはそこに丸い「鳥」を放り込み、建物を破壊して、中にいるブタを退治します。
鳥を使い切る前にブタをすべて倒せばステージクリア。
建物は物理シミュレートされた動きでリアルに崩壊し、予期しない意外な崩れ方をすることも多く、その壊れっぷりも面白さの1つですね。
ここまでは従来のアングリーバードと同じ。
今作が違うのは、それぞれの鳥が「投射方向を無視して攻撃する特技」を持っていること。
これまでもダッシュや分裂、爆発など、さまざまな特技を持った鳥が登場して来ましたが、その攻撃の多くは投射方向に沿って行われていました。
つまりダッシュや分裂をしても、放物線の軌道は大きく変わらなかった訳です。
しかし今回は最初の鳥(ステラ)の時点で、好きな方向にダッシュできる特技を持ちます。
投射後に画面を押しっぱなしにすると照準が現れ、指を離すとその方向に突っ込み、さらに壁やブロックにぶつかると反射します。
照準が出ている時には動きがスローになるので狙いも付けやすくなっており、上でも下でも反対方向でも、どの方向にも飛ばせます。
2匹目の仲間はドリルのようになって真下に突進する特技を持ち、4匹目に至っては貫通する音波を出します。 どれも攻撃は直線的。
3匹目は放物線の軌道を曲げる特技ですが、これも 90 度や 180 度などに大きく曲げることができます。
よって今回の攻略は、「鳥をいかにぶつけるか」ではありません。
「鳥の特技を、どこでどの方向に発動させるか」が重要になっていて、投射位置も建物ではなく、特技を発動させる場所を狙うことになります。
※ガラスの壁を壊す貫通超音波を発射! ただし石の壁には遮られます。
弱点を見極めることが大切で、意外な方向から狙うのが正解であることも。
※この鳥は軌道を曲げることができます。 前作にも似た鳥がいましたが、もっと極端に曲げられます。
画像は中央下部の穴を通って、下から突き崩している状態。
さすがに最新作だけあって、グラフィックも強化されています。
今まで通りのレイアウトではありますが、家具やおもちゃなどの様々なオブジェが配置されていて、ブタの表情も豊かになっています。
ステージセレクト画面も綺麗になってますね。
ステージクリア時の評価は今まで通り★1から★3までの三段階。
星を集めないと上位ステージがアンロックされないという事はありませんが、集めた星の数に応じて弾(鳥)が増えるようになっています。
常に★3を取る必要はありませんが、できるだけ集めた方がゲームがラクになる(というか集めてないと厳しくなる)システムです。
10 ステージごとにボスステージも用意されています。
ただ問題は、このボスステージ。
辿り着くと爆弾が爆発し、その煙で1時間、ステージをプレイできなくなるのです。
すぐプレイするには課金通貨のコインが必要な、「アンロック待ち時間」という残念仕様が導入されています。
動画広告を見ればコインを補充でき、1分ほど間を置けば再度見られるので、それを5~10回ほど繰り返せば必要なコインが貯まりますが、さすがに面倒。
しかも日本の iPhone 6 のユーザーは月々のデータ通信量を気にしなければならなくなりましたから、その通信量を見たくもない動画広告で無駄にしなければなりません。
無論、課金すればコインはすぐ手に入りますが・・・
数ステージプレイするごとに表示される全画面広告もうっとうしいです。
この辺は残念な意味での「スマホ洋ゲー」ですね。
※ステージ選択画面も楽しげな感じに。 最新作だけあって演出は良いですね。
※これが問題のステージアンロック待ち時間。 本体無料だからどこかで稼がないといけないのは解るんだけどねぇ・・・
でもまだこのゲームはボタンを押さないと動画広告が出てこないからマシ。
勝手に動画広告を繰り返し流すゲームは、今後の日本においては大迷惑この上ないということになりそうです。
アプリ本体は無料。 無料で最新のアングリーバードを遊ばせてくれるのですから、あまり文句を言うべきではないかもしれませんが、無料化のデメリットも感じます。
とはいえ、課金が必要なのはボスステージ前の煙を晴らすシーンだけなので、そこで待つようにすれば無課金でも問題なく遊べます。
ぶっちゃけ私も Angry Birds は飽きていて、だからあまり期待していなかったのですが、今作はそんな私でも意外とやってて楽しめます。
適度な難易度でサクサク進めるテンポの良いゲーム性に、若干の思考要素も加わって、良いバランスに仕上がってますね。
シリーズ未プレイの方にはもちろんオススメ。
飽きていた人でも、今作はまた新たに楽しめるのではないでしょうか。
・アングリーバード ステラ (Angry Birds Stella)(iTunes が起動します)
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