発売から数日が経ち、徐々に iPhone 6 / iPhone 6 Plus のハードウェアに関する情報が出回り始めています。
同時に今回も「iPhone 叩き」が始まっていて、一部でネガティブな情報も流布されています。
情報の取捨選択が必要な時期ですね。

海外では早々に、アメリカの家電調査グループ iFixit が iPhone 6 / 6 Plus の分解調査を行っています。
以下は Youtube で公開されているその模様です。





Gigazine さんでも分解の詳細が報じられています。

バッテリー容量は iPhone 6 が 1810 mAh、iPhone 6 Plus が 2915 mAh
iPhone 5s は 1560 mAh だったので確かに増量していますが、解像度やスペックが上がったことによる消費電力の増加を考えると、iPhone 6 は 5s と同程度か微増といったところでしょうか。
iPhone 6 Plus は解像度を考慮しても、かなり増えていると言って良さそうです。

なお、一部で「iPhone 6 Plus はバッテリーが持たない」と言われていますが、ハード的にそうした状況になっている事は考えにくく、実際に私も 6 Plus を使っていて、バッテリーの持ちの良さは感じますが、少なさは感じません。(少なくとも 5 よりは明らかに持つ)
もちろん使い方にもよると思いますが、あまり極端な説は鵜呑みにしない方が良いと思います。

メモリはこの分解調査で 1GB と判明。 製造元はマイクロン(旧エルピーダメモリ)製。
iPhone 6 Plus でも 1GB だったことにガッカリ感も広がっていますが・・・
まあ、増えてたら発表してただろうし、予想通りではあります。

なお、これについて Android 機と比較する記事が多いですが、Android OS は多種多様な構成に対応できるようにする必要もあって、OS が消費するメモリの量が多いです。
よってメモリについて iOS 機と Android 機を一概に比較することは出来ません。

ちなみにメモリの種類は「LPDDR3」だそうです。
モバイル用のメモリとしては最新ですが、現在すでに「LPDDR4」も開発されています。
パソコンでは DDR4 はすでに普及し始めていますね。
なお、iPhone 5s より分解しやすかったとのこと。

CPU の性能については、ベンチマークソフト「Geekbench 3」のデータが続々報告されています。
以下はその一例の Youtube 動画です。



iPhone 6 と、既存の iPhone のスコアは以下の通りですが・・・

iPhone 5 : Single-Core 710 Multi-Core 1270
iPhone 5c :Single-Core 700 Multi-Core 1240
iPhone 5s :Single-Core 1300 Multi-Core 2340
iPhone 6 :Single-Core 1630 Multi-Core 2920

iPhone 6 Plus は以下のようになっています。

iPhone 6 Plus:Single-Core 1630 Multi-Core 2920

実際に自分で計ってみた 6 Plus の結果も以下の通り。

geekbench for iphone6p

という訳で、iPhone 6 と iPhone 6 Plus の CPU 性能は同じでした
CPU が同じでも動作クロック(処理速度)が機種によって(発熱や消費電力の軽減等の理由で)異なる場合があり、「6 と 6 Plus に差があるのでは?」という説もあったのですが、まったく変わりませんでしたね。

なお、一部で「iPhone 6 Plus の測定結果が低い」「iPhone 6 Plus は iPhone 6 より速度が劣る」といった記事がありますが、当方で試した限りそんな事はなく、ご覧の通りです。
おそらく「低い!」と言っている方は、バックで色々動いている状態で測定したのではないかと思います。
(通信を切ってないとか、再起動せずに測定したとか)

一方、グラフィック機能のベンチマークソフト「GFXBench」のデータは、意外なことになっています。
既存の iPhone のスコアは以下のような感じですが・・・

iPhone 4S : 330
iPhone 5c : 750
iPhone 5 : 750
iPad Mini Retina : 1200
iPad Air : 1280
iPhone 5S : 2270
※ティラノサウルス レックス(T-Rex)での測定結果

報告されている iPhone 6 / 6 Plus の結果と、実際に計ってみた状態は以下の通り。

gfxbench for iphone6p

iPhone 6 : 2860
iPhone 6 Plus : 2925

上記のスコアはオンスクリーン(実機解像度)のものですが、グラフィックの処理速度はかなり速くなっています
「解像度が高いから、もしかすると 5s と同程度かも?」とも思っていましたが、全然上ですね。
さらに画質がフル HD 化し、負荷が相当に高くなったと思われていた iPhone 6 Plus でも、6 と同じぐらいの速度が出ています

【9/24 追記】
※上記の結果ですが、ベンチマークソフトが iPhone 6 / iPhone 6 Plus の新しい解像度に対応しておらず、オンスクリーン(実機解像度)での測定になっていない可能性があります。
今更ですが、あくまで参考として考えて下さい。


ちなみにオフスクリーン(解像度が同じ状態の測定)の結果は以下の様になっています。

iPhone 5s : 1600
iPhone 6 : 2400
iPhone 6 Plus : 2500

この辺のグラフィック関連の強化について、発表会ではあまり語られていなかったのですが・・・
ただ、今回の発表会は配信環境が最悪で、CPU や GPU 回りの説明をしていた時には音声や映像が途切れてたんですよね・・・
もしかすると発表されてたけど、会場にいる人以外には伝わってなかったのかも?

一応、iPhone 6 のオフスクリーンのスコアは iPhone 5s のちょうど 1.5 倍なので、「GPU 性能 50 %アップ」という公称は正しいと言えます。

なお、この測定に iOS8 から導入された「Metal」は無関係と思われます。
測定結果画面に「OpenGL」と書いてあるし、まだこのアプリが Metal に対応しているとは思えないので。

ともあれ、ゲームに大きく影響するグラフィック処理速度について iPhone 6 / 6 Plus は心配はなさそうです
詳しい測定データや、自分で測定してみたい方は以下のリンク先をご覧下さい。

GFXbench 3.0 測定データ一覧

Geekbench 3(CPU 測定アプリ。iTunes 起動)
GFXBench 3.0(グラフィック測定アプリ。 iTunes 起動)

なお、大きさについてですが・・・ やっぱり iPhone 6 Plus はデカいです
スマホとして使える大きさだけど、手が小さい人は持ち辛いだろうし、スマホと言うより「ファブレット」(Phone + Tablet)ですね。

もちろんゲームをやるなら大きい方が良いし、文字も見やすいんですが、日本でウケるのは取り回ししやすい iPhone 6 の方かなぁ、とも思います。
ただ一度大きな画面に慣れちゃうと、小さい画面には戻れませんね。
これから買う人は店頭展示品を使ってみて、どちらが自分に合うかよく考えて選ぶのをお勧めします。