細密に書き込まれたオフロードのコースをドリフトしながら疾走する、上空から見下ろした視点の 2D レースゲーム「Reckless Racing」。
1作目はその手軽さとハチャメチャさがウケて人気作となり、2作目はリアルさがアップした反面、手軽さとハチャメチャさがなくなって賛否両論。
そして先日、期待と不安の入り交じる中、最新作が公開されました。
「Reckless Racing 3」です。
シンプルだった1作目がウケて、色々と追加された2作目の批判が多かったためか、3作目は再びシンプルに戻りました。
ハチャメチャさも復活していて、トレーラーにぶっ飛ばされた車が横転しながら崖下に転がっていったりします。
ただ、車の挙動やスピードは2に準じていて、コントロールは簡単ではありません。
1作目ほど手軽なゲームではなく、慎重なコース取りとブレーキングが必要で、中盤からはマゾゲーに近いほどの高難度になります。
全体としては 1.5 ・・・ いや、1.7 ぐらいのゲーム性でしょうか。
1と2をやっている人にしか解らない説明ですが。
価格は 500 円で、前作・前々作より高くなっていますが、クオリティを考えると高過ぎない値段だと思います。
左右に曲がるボタンと、アクセル・ブレーキの4ボタン制のゲームです。
初期設定のままだと押しミスがよく起こりますが、ボタンのサイズと位置は自由に変えられます。
物理コントローラー用の設定も用意されています。
カーブを曲がると車は土煙を上げながら、派手にドリフトしていきます。
このドリフトしまくり、滑りまくりの挙動がゲームの面白さで、もちろんライバルの車も滑りまくるので、カーブではボコボコぶつかり、事故る車も続発します。
逸れた車が道の脇のパイロンや標識にぶつかると、それらは物理演算に従ったリアルな動きで吹っ飛んでいき、タイヤバリアに突っ込めばタイヤが飛び散ります。
色々なものがリアルに飛んでいく様子もこのゲームの楽しさですね。
2はドリフト中の挙動がまさに「滑っている」という感じで、まるで物理シミュレーター的な動きであり、コントロールが難しかったのですが、今作はもうちょっと車体を調整しやすくなっています。
ただ、それでもどちらかと言うと物理シミュレートな挙動で、特にオフロードコースはちゃんと減速しないとアウトにズルズル滑っていきます。
最近は常にアクセル全開で曲がれる簡単なレースゲームも多いですが、これはそこまで手軽じゃないので悪しからず。
メインとなるキャリア(Career)は複数のレースで構成されたグランプリを勝ち抜くモードで、結果に応じてドライバーズポイントを獲得でき、トータルで1位になれば優勝。
通常レースの RACING の他に、ドリフトのうまさを競う DRIFT、複雑なコースをいかにぶつからずに走り抜けるかを競う GYMKHANA も存在します。
※Reckless Racing と言えば、崖。 今回も落ちるし、落とせます。
とにかくよく滑るので、ブレーキしなかったらドリフトしても崖下一直線。
ただ落ちてもその場からすぐ復帰できます。
※クルクル回るジムカーナ。 青いポールの周囲をドリフトしながら回ります。
何かに触れたら即ペナルティなので、とにかく慎重に操らないといけません。
レースで上位になると賞金を貰えますが、前作にあったパーツを購入しての車のアップグレードはなくなりました。
今回買えるのは車のみで、やや解りにくいのですが、ガレージ画面で中央の車をタップすると購入メニューが表示されます。
車とレースは A~C までのランクに分かれていて、さらに通常レース用やドリフトコンテスト用などがあり、適合した車でなければ出場できません。
強化がないので、パワーアップで勝ち進むものではなく、実力で勝負するゲームですね。
車の購入価格は普通のプレイで十分貯まる程度であり、課金しないと買えないようなものにはなっていません。
※ガレージ画面。 中央タップで売買メニューを開きます。
この車はクラシックカーですが、他にもトラクターとかレッカー車とかワゴンとか、レースに使う車とは思えないものが満載。
かなり高クオリティーなレースゲームであり、1や2をやったことがないゲーマーの方にはお勧めできます。
ただ1の経験者、及びライトゲーマーにとっては・・・ 微妙に思える部分もありますね。
その主な理由は、とにかく難易度が高い。
難しい理由は、まずコース。
2が「1と比べてノーマル過ぎる」と言われたためか、今回は崖とか海とか壁とか穴とか、とにかくトリッキーなコースになりました。
おかげでライバルが事故りまくるユニークさはあるのですが、当然自分も事故りまくる。
初見では完走さえままならないレベルで、コースを完全に覚えないとまともに走れません。
それでいて、1にあったジャンプ台やショートカットなどの遊び心のあるしかけは少ないです。
そのコースのトリッキーさに加え、前述したように車が滑りまくるため、油断したらすぐにコースアウトか激突。
2と同じようにカーブではきっちり減速することが必要で、ドリフト中の車体の向きと加減速に気を配らなければなりません。
さらに、他の車とぶつかりまくる。
他の車との接触は Reckless Racing の醍醐味で、ぶつかり合いに強いトレーラーのような車種も用意されているのですが、スタートがちょっと酷い。
あまりにも密集しすぎていて、前に出れるかどうかは運次第という感じです。
2の時はここまで酷くありませんでしたが、これも2が普通になり過ぎたと言われたため、ワザと激突しまくるようにしたのでしょうか?
そして実力勝負のゲームであるためライバルも速く、スタートで出遅れたり、1度大きなミスをしたらすぐ下位に沈むので、死にゲーの如くリトライを繰り返すことになります。
それでも C クラスのうちはマシで、むしろ適度な難易度なのですが、B クラスになったら急にベリーハード。
1の時はコースごとに3つの難易度があって、低い難易度をやっているうちにコースを覚えるから高難度でも勝負できたのですが、今作の中盤以降はコースがムズイ+ライバルも速いで大変です。
※後日追記
このゲームにはプレイヤーの腕前に応じて難易度が自動調整される「DYNAMIC DIFFICULTY」という設定があり、ライバルがやたら速かったのはこれが原因だったようです。
これを OFF にして難易度を調整すれば、そこまでライバルが速くなることはないようです。
コースが難しいのは慣れるしかありませんが。
新モードのドリフトコンテストとジムカーナも、自分の車1台だけで走るので面白味に欠けます。
特にジムカーナは接触したらペナルティなので、すごく慎重なプレイを要求され、それはハチャメチャさとは正反対ですね。
全体として、おそらくみんな「1の遊びやすさ+2の拡張されたゲームシステム」を望んでいたと思うのですが、出て来たものは「1のシンプルさ+2の高難度」でした。 そっちじゃねぇ。
オンライン機能もなくなっており、1にあったリアルタイムに順位が表示されるラップタイムランキングや、2にあったマルチプレイは今回はありません。
以下は Youtube で公開されている公式のトレーラーです。
後半はネガティブな紹介になりましたが、前作と比較しての話は今作が初めての人には関係ないし、高い難易度もレース好きの人には「チャレンジ意欲が湧くから良い!」と思えるかもしれません。
最近はこういう実力勝負のゲームが減っているので、個人的にはこういうゲームも残って欲しいと思うのはありますね。
グラフィックの細かい書き込みや、土埃とタイヤの跡などの表現などは非常に良く、高い完成度であることは間違いありません。
もし 1 や 2 が健在なら「1から試してみるのも良いでしょう」と言えるのですが、1は現在ダウンロード出来なくなっていて(前にも一度消えて、その後に復活したのですが、また消えています)、2は iPhone 6 の解像度に対応しておらず、機種によっては画像が乱れます。
※現在は 1 と 2 もアップデートで新しい OS や機種に対応しています。
1 は HD 版が iPhone / iPad 両対応のユニバーサルアプリになっています。
今の時点では Reckless Racing をやるなら3しかないし、なんだかんだ言ってもスマホの 2D レーシングとしてはトップクラスのクオリティーなので、歯応えのあるゲームをやりたい人にはお勧めです。
・Reckless Racing 3(iTunes が起動します)
1作目はその手軽さとハチャメチャさがウケて人気作となり、2作目はリアルさがアップした反面、手軽さとハチャメチャさがなくなって賛否両論。
そして先日、期待と不安の入り交じる中、最新作が公開されました。
「Reckless Racing 3」です。
シンプルだった1作目がウケて、色々と追加された2作目の批判が多かったためか、3作目は再びシンプルに戻りました。
ハチャメチャさも復活していて、トレーラーにぶっ飛ばされた車が横転しながら崖下に転がっていったりします。
ただ、車の挙動やスピードは2に準じていて、コントロールは簡単ではありません。
1作目ほど手軽なゲームではなく、慎重なコース取りとブレーキングが必要で、中盤からはマゾゲーに近いほどの高難度になります。
全体としては 1.5 ・・・ いや、1.7 ぐらいのゲーム性でしょうか。
1と2をやっている人にしか解らない説明ですが。
価格は 500 円で、前作・前々作より高くなっていますが、クオリティを考えると高過ぎない値段だと思います。
左右に曲がるボタンと、アクセル・ブレーキの4ボタン制のゲームです。
初期設定のままだと押しミスがよく起こりますが、ボタンのサイズと位置は自由に変えられます。
物理コントローラー用の設定も用意されています。
カーブを曲がると車は土煙を上げながら、派手にドリフトしていきます。
このドリフトしまくり、滑りまくりの挙動がゲームの面白さで、もちろんライバルの車も滑りまくるので、カーブではボコボコぶつかり、事故る車も続発します。
逸れた車が道の脇のパイロンや標識にぶつかると、それらは物理演算に従ったリアルな動きで吹っ飛んでいき、タイヤバリアに突っ込めばタイヤが飛び散ります。
色々なものがリアルに飛んでいく様子もこのゲームの楽しさですね。
2はドリフト中の挙動がまさに「滑っている」という感じで、まるで物理シミュレーター的な動きであり、コントロールが難しかったのですが、今作はもうちょっと車体を調整しやすくなっています。
ただ、それでもどちらかと言うと物理シミュレートな挙動で、特にオフロードコースはちゃんと減速しないとアウトにズルズル滑っていきます。
最近は常にアクセル全開で曲がれる簡単なレースゲームも多いですが、これはそこまで手軽じゃないので悪しからず。
メインとなるキャリア(Career)は複数のレースで構成されたグランプリを勝ち抜くモードで、結果に応じてドライバーズポイントを獲得でき、トータルで1位になれば優勝。
通常レースの RACING の他に、ドリフトのうまさを競う DRIFT、複雑なコースをいかにぶつからずに走り抜けるかを競う GYMKHANA も存在します。
※Reckless Racing と言えば、崖。 今回も落ちるし、落とせます。
とにかくよく滑るので、ブレーキしなかったらドリフトしても崖下一直線。
ただ落ちてもその場からすぐ復帰できます。
※クルクル回るジムカーナ。 青いポールの周囲をドリフトしながら回ります。
何かに触れたら即ペナルティなので、とにかく慎重に操らないといけません。
レースで上位になると賞金を貰えますが、前作にあったパーツを購入しての車のアップグレードはなくなりました。
今回買えるのは車のみで、やや解りにくいのですが、ガレージ画面で中央の車をタップすると購入メニューが表示されます。
車とレースは A~C までのランクに分かれていて、さらに通常レース用やドリフトコンテスト用などがあり、適合した車でなければ出場できません。
強化がないので、パワーアップで勝ち進むものではなく、実力で勝負するゲームですね。
車の購入価格は普通のプレイで十分貯まる程度であり、課金しないと買えないようなものにはなっていません。
※ガレージ画面。 中央タップで売買メニューを開きます。
この車はクラシックカーですが、他にもトラクターとかレッカー車とかワゴンとか、レースに使う車とは思えないものが満載。
かなり高クオリティーなレースゲームであり、1や2をやったことがないゲーマーの方にはお勧めできます。
ただ1の経験者、及びライトゲーマーにとっては・・・ 微妙に思える部分もありますね。
その主な理由は、とにかく難易度が高い。
難しい理由は、まずコース。
2が「1と比べてノーマル過ぎる」と言われたためか、今回は崖とか海とか壁とか穴とか、とにかくトリッキーなコースになりました。
おかげでライバルが事故りまくるユニークさはあるのですが、当然自分も事故りまくる。
初見では完走さえままならないレベルで、コースを完全に覚えないとまともに走れません。
それでいて、1にあったジャンプ台やショートカットなどの遊び心のあるしかけは少ないです。
そのコースのトリッキーさに加え、前述したように車が滑りまくるため、油断したらすぐにコースアウトか激突。
2と同じようにカーブではきっちり減速することが必要で、ドリフト中の車体の向きと加減速に気を配らなければなりません。
さらに、他の車とぶつかりまくる。
他の車との接触は Reckless Racing の醍醐味で、ぶつかり合いに強いトレーラーのような車種も用意されているのですが、スタートがちょっと酷い。
あまりにも密集しすぎていて、前に出れるかどうかは運次第という感じです。
2の時はここまで酷くありませんでしたが、これも2が普通になり過ぎたと言われたため、ワザと激突しまくるようにしたのでしょうか?
そして実力勝負のゲームであるためライバルも速く、スタートで出遅れたり、1度大きなミスをしたらすぐ下位に沈むので、死にゲーの如くリトライを繰り返すことになります。
それでも C クラスのうちはマシで、むしろ適度な難易度なのですが、B クラスになったら急にベリーハード。
1の時はコースごとに3つの難易度があって、低い難易度をやっているうちにコースを覚えるから高難度でも勝負できたのですが、今作の中盤以降はコースがムズイ+ライバルも速いで大変です。
※後日追記
このゲームにはプレイヤーの腕前に応じて難易度が自動調整される「DYNAMIC DIFFICULTY」という設定があり、ライバルがやたら速かったのはこれが原因だったようです。
これを OFF にして難易度を調整すれば、そこまでライバルが速くなることはないようです。
コースが難しいのは慣れるしかありませんが。
新モードのドリフトコンテストとジムカーナも、自分の車1台だけで走るので面白味に欠けます。
特にジムカーナは接触したらペナルティなので、すごく慎重なプレイを要求され、それはハチャメチャさとは正反対ですね。
全体として、おそらくみんな「1の遊びやすさ+2の拡張されたゲームシステム」を望んでいたと思うのですが、出て来たものは「1のシンプルさ+2の高難度」でした。 そっちじゃねぇ。
オンライン機能もなくなっており、1にあったリアルタイムに順位が表示されるラップタイムランキングや、2にあったマルチプレイは今回はありません。
以下は Youtube で公開されている公式のトレーラーです。
後半はネガティブな紹介になりましたが、前作と比較しての話は今作が初めての人には関係ないし、高い難易度もレース好きの人には「チャレンジ意欲が湧くから良い!」と思えるかもしれません。
最近はこういう実力勝負のゲームが減っているので、個人的にはこういうゲームも残って欲しいと思うのはありますね。
グラフィックの細かい書き込みや、土埃とタイヤの跡などの表現などは非常に良く、高い完成度であることは間違いありません。
もし 1 や 2 が健在なら「1から試してみるのも良いでしょう」と言えるのですが、1は現在ダウンロード出来なくなっていて(前にも一度消えて、その後に復活したのですが、また消えています)、2は iPhone 6 の解像度に対応しておらず、機種によっては画像が乱れます。
※現在は 1 と 2 もアップデートで新しい OS や機種に対応しています。
1 は HD 版が iPhone / iPad 両対応のユニバーサルアプリになっています。
・Reckless Racing 3(iTunes が起動します)
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