タップだけで調査も移動も手軽に行える、美しいグラフィックの謎解きアドベンチャーゲームが公開されています。
レイブンロックの秘密」です。(原題:The Secret of Raven Rock)

このアプリは、スマホゲーム的には「ロストシティ系」と言えます。
細密で美しい作画、タップだけで各操作を行える遊びやすさ、メッセージが少なく視覚的に判断するゲーム性、ヒントやマップなどを備えた進行しやすさ。
それらを完備して世界的にヒットしたスマホ用アドベンチャーゲーム「The Lost City」。

その後、そのゲーム性を引き継いだ「Mosaika」や、同じコンセプトで作られた「失われた寺院の謎」などが登場しましたが、このゲームもそんなロストシティを踏襲したアドベンチャーゲームの1つです。
価格は 200 円で、リーズナブルなアプリですね。

レイブンロックの秘密

アドベンチャーゲームですが、ゲーム中に文字はほとんど出てきません。
画面を見て、怪しい部分や調べたい部分をタップ。 移動も移動先をタップして行います
操作が簡単で画面の切り替えも早く、サクサク進むのが良いですね。

ヒントやストーリーは文章で語られるのですが、すべて日本語化されています
翻訳におかしい部分はありません。

手に入れたものはバッグに収納され、アイテムを使う際は使用したい部分にドラッグ&ドロップします。
このゲームはこの操作だけは、タップではないのでご注意下さい。

謎解きのヒントになるものを見つけた時は、それが自動的に「メモ」に書き込まれていきます
このメモはいつでも確認可能で、さらにアイテムやメモを活用すべき場所では、そのアイコンが光って教えてくれます。

マップも完備されていて、謎で悩んでいると3段階のヒントも表示されます
この辺のユーザーフレンドリーな作りはロストシティ系のアドベンチャーに共通した部分ですね。

レイブンロックの秘密
※マップはサムネイルではなく、イラストになっています。
旗の立っている場所をタップすると、その場所に瞬時に移動できます。


レイブンロックの秘密
※メモの1つ。 文字が書かれていますが日本語なのでご安心を。

グラフィックは非常に美しく、そこいらの簡易的な脱出ゲームとは全然違います。
さらにこのゲームは移動する際に、その方向に画面が流れていきます。

これまでのロストシティ系のゲームは移動しても画面がパッと切り替わるだけでしたが、このゲームは高速で 3D スクロールしていくので、最初に見た時は「おおっ」と思えますね。

たくさんのミニゲーム的なパズルが盛り込まれているのも特徴で、本体の傾きやカメラを使ったユニークなものも存在します。

ただ、このパズルが良し悪しな部分です。
本編の謎に比べて、パズルの難易度がやたら高い
15 パズルやナイトツアーなど、手強いパズルが数多くあり、魔方陣のパズルなどはヒントがあっても難しく、じっくりやり込むしかありません。
15 パズルが苦手な方は、もはやクリア出来ないだろうとさえ思う程です。

もう1つ気になったのは、これを言うのはかなりネタバレなのですが・・・
すごく中途半端なところで終わります。 例えるなら・・・

主人公「ついに見つけたぞラスボース! これが最後の戦いだ!」
ナレーター「ご愛読ありがとうございました。 ○○先生の次回作にご期待下さい」

こんな感じ。
続編への伏線と言えば、聞こえは良いのですが・・・

レイブンロックの秘密
※移動中のシーン。 画面が高速でダーッと流れていきます。
移動シーンはすぐ終わるので、これのせいでテンポが悪くなっていることはありません。


レイブンロックの秘密
※魔方陣。 ハッキリ言って難しく、時間をかけてやるしかない。
これは完成間近の画像で、ヒントとして掲載していますが、魔方陣はもう1つあって・・・


Lost CityMosaika失われた寺院 が 100 円なので、他のロストシティ系と比べると 200 円は高めですが、でもこれは他が安いと言った方が良いでしょう。
ボリュームはスムーズに進めば1~2時間ほどですが、途中のパズルで悩むと思うので、それに応じてクリアまでの時間は伸びます。

移動シーンのスクロールがあるため、他のロストシティ系よりも1つ高いクオリティーを感じます
この系統も徐々に進化しているのを感じますね。

レイブンロックの秘密(iTunes が起動します)