日本時間10月17日の午前2時、Apple の発表が再び行われ、新しい iPad が正式公開されました。
さらに薄く・軽くなった「iPad Air 2」と、小型 iPad の新型「iPad mini 3」です。

予約開始は日本では10月18日から。

先に価格と容量を言うと、
iPad Air 2 の Wi-Fi モデルは 16GB:53800 円64GB:64800 円128GB:75800 円
Wi-Fi+セルラーモデルは 16GB:67800 円、64GB:78800 円、128GB:89800 円です。

iPad mini 3 の Wi-Fi モデルは 16GB:42800 円64GB:53800 円128GB:64800 円
Wi-Fi+セルラーモデルは 16GB:56800 円、64GB:67800 円、128GB:78800 円です。

ただしセルラーモデルは各携帯キャリアで買う人が多いでしょうから、実売価格は各社の料金プランによって変わります。 上記はあくまで Apple Store での値段です。
色は噂通りゴールドが追加されており、ゴールド、シルバー、スペースグレーの3色です。

iPad Air 2

iPad Air 2 で特にアピールされていたのは、その薄さ。
厚さ 6.1 mm、重さは(Wi-Fi モデルで)437 g
軽量薄型と評判の iPad Air でも厚さ 7.5 mm、重さ 469 g だったのに、それよりさらに薄くなりました。
縦横の幅は 240mm x 169.5mm で、前と全く変わりません。

ちなみに iPhone 5s は厚さ 7.6 mm、iPhone 6 は 6.9 mm なので、iPhone よりも薄いです。
会場では「2枚重ねても初代 iPad より薄いよ!」とアピールされていました。

画面の大きさは以前と同じ 9.7 インチ
解像度は 2048 x 1536 で以前と変わりませんが、光が反射しにくい「フルラミネーションディスプレイ」が採用されており、さらに反射防止コーティングが施されています。
これにより、さらに見やすい画面になったとのこと。

iPad Air 2

CPU は「A8X」を搭載。
iPhone 6 の CPU「A8」のグラフィック強化版と思われ、A7 より 40 %速くなり、グラフィック性能は 2.5 倍強化されたと公表されています。
「初代と比べると 12 倍! グラフィックは 180 倍になったよ!」とコメントされていました。
また最大 10 時間持続するバッテリーでゲームも長時間楽しめるとのこと。

モーションセンサーを制御する補助 CPU も「M8」が搭載されています。

iPad Air 2 cpu

カメラは iPhone 4S 以降と同じ 800 メガピクセルとなり、各性能も iPhone とほぼ同等に
またスロー撮影、色彩の良い HDR ビデオ撮影、早送り動画である「タイムラプス」、連続撮影の「バーストモード」などを搭載しています。
この辺も iPhone 6 と同じです。

通信も iPhone 6 に準じており、Wi-Fi は 802.11 ac に対応しており、セルラーモデルは 4G LTE、150 Mbps の通信速度、LTE を使った通話 VoLTE に対応しています。

iPad Air 2

そして噂されていた通り、Touch ID こと指紋認証が付きました
iPhone 5s や 6 に搭載されているものと同じで、パスワード入力の手間が省けますね。

一方、iPad mini 3 についてなのですが・・・ 発表会ではほとんど説明がありませんでした。
iPad Air 2 の紹介をした後に、「mini 3 も出るよ」とちょこっと述べただけで終わった感じ

それもそのはず、iPad mini 3 は iPad Air 2 の特徴をほとんど備えていません。
iPad mini 3 は iPad Air 2 の小型版ではなく、iPad mini Retina のマイナーチェンジ版です。
なお、今回から iPad mini の Retina ディスプレイモデルは「iPad mini 2」に改名されていますので、以下はそう呼称します。

iPad mini 3

iPad mini 3 の厚さ・重さ・サイズなどは、2 と変わりません
画面サイズは 7.9 インチで、高さ 200mm、幅 134.7mm、厚さは 7.5mm。
mini の方が Air より厚めですね。 重さは 341 g。

CPU にも変化はなく、iPad mini 2 と同じ A7 のまま
カメラも以前と同じ 500 メガピクセルで、バーストモードやスロー撮影はありません。
ただ、タイムラプスは撮影可能なようです。(これは iOS8 の機能のようです)

Wi-Fi は a/b/g/n までで、ac には未対応
画面の反射を防ぐ「フルラミネーションディスプレイ」も使用されていません。
ただ、指紋認証は追加されています

iPad mini は 2 も引き続き販売されるので、指紋認証と大容量がいらないなら 2 を選ぶ手も・・・?
iPad Air も初代の販売が継続されます。

iPad

発表会は iPhone 6 の自慢、iWatch のアピール、iOS8 のおさらい、Mac 用の OS である Yosemite の説明が行われ、その後に iPad Air 2 が紹介されました。
iOS8 の解説には結構時間が割かれており、初動の不具合の多さから敬遠されている iOS8 をアピールしたかったのだと思われます。

iPad の紹介後は、超高画質の iMac である「iMac Retina 5K ディスプレイモデル」の紹介が行われましたが、詳細は省きます。

簡単に言うと、4K テレビをも越える 5K 解像度を持つ Mac で、その画質はなかなかのインパクト。
Mac ユーザーにはグラフィック関連の仕事をしている人が多いので、その需要に向けたものでしょうか。

iMac Retina 5K

CPU は 3.5 GHz の Core i5 か 4.0 GHz の Core i7 を搭載し、ビデオカードは Radeon R9 M290X と R9 M295X の模様。
(モニター一体型 PC としては)現行トップクラスのパーツ構成ですね。
お値段も 25万8800円 とかなり高額ですが。
小さなパソコン Mac mini の新型も紹介されていました。

噂と言うか、ユーザーの希望として上がっていた、新型 iPod touch、新型 MacBook、新型 Apple TV などは、影も形もありませんでした
まことしやかに噂されていた 13 インチの大型 iPad も、それらしい発表は何もなかったですね。

私的には、iPad Air 2 は確かに魅力的ですが「iPhone 6 を iPad にしたやつ」と言ったところで、特にサプライズはなく順当な印象。
iPad mini 3 は A8 が乗ってなくて残念。 スペック的には iPad touch。
そして「It’s been way too long.」(ご無沙汰しています)って結局何だったんだ、といった感じです。

ただ、これから iPad を買うなら間違いなく iPad Air 2 がオススメで、すでに十分な性能を持っていた Air からさらに処理速度とグラフィック性能が上がっているため、スペック的には文句ありません。
おまけにますます軽い。

そして注目なのは、また曲がるのかってことですね(笑