三国志の冒頭「黄巾の乱」をダークファンタジーとして描いた、スタイリッシュな剣劇アクションゲームが登場しています。
剣無生 - ゴーストブレード(Ghost Blade)」です。

上海のメーカーの作品で、10月に開催された「東京ゲームショウ 2014」のインディーズゲームコーナーに出展され、各メディアから高い評価を受けた作品です。
実際、プレイしてみると・・・ これは予想以上。
「鬼武者」や「デビルメイクライ」が中華風に、そしてスマホ向けに、スタイリッシュにアレンジされています

500 円の有料アプリですが、そのクオリティーと内容を考えると、決して高くはありません。
スマホの新作アクションゲームとしては、今のところ今年一番のデキだと思います。

剣無生 ゴーストブレード Ghost Blade

3D で表現されたフィールドを敵を倒しながら進んで行きます。
操作は画面をスライドして移動し、敵を直接フリックして攻撃

横にフリックすれば斬り攻撃を出し、上にフリックでジャンプ、斬っている敵を上にフリックすれば打ち上げ攻撃を出せ、さらに空中で斬り刻んだり、急降下攻撃を出したり出来ます。
タップすると飛び道具を放ち、遠方を攻撃できます。

とにかく素早く、ザクザクと切り刻むことができ、連続で入力することで華麗なアクションをスタイリッシュに決めてくれます
まさに中華版デビルメイクライ。
タッチパネルを上手く利用した操作もダイレクト感があって良いですね

下にスライドすると転がって回避を行います。 転がり中は無敵。
序盤は簡単ですが、ステージが進むと敵の攻撃も激しくなり、矢や雷撃を放ってくる敵も出て来ます。
ただ斬るだけではダメで、回避を使ったヒット&アウェイも必要です。
鬼武者と同じく、敵の攻撃を寸前で回避すると「一閃」に似た特殊技を出すことも出来ます。

剣無生 ゴーストブレード Ghost Blade
※左はボス「張梁」の衝撃波攻撃。 相手の行動を見て、きちんと回避しないと勝てません。
回避は4連続で出せるので、ピンチの時はゴロゴロ転がりましょう。
右は「一閃」に相当する超連続斬り。 この巨人はかなり手強いのですが、動きが緩慢なので、慣れてしまえば一閃(逆殺術)で楽に倒せるようになります。


ゲームが進むと「呪術」も使用可能になります。
魔法やボムに相当するもので、邪魔な障害物を燃やすなどの用途にも使用します。
発動シーンはなかなかハデで、演出のレベルは高いですね。
ボスも多彩な攻撃を持っており、スマホのゲームではなく、家庭用ゲーム機のような手強さを感じます

敵を倒したり壷を割ったりすることで「黄色の玉」が現れ、これを集めることで技を強化し、攻撃範囲や攻撃回数を増やすことが出来ます。

それとは別に「紫の水晶」も出てきますが、これは課金通貨を兼ねていて、あまり手に入りません。
回復アイテムや武器、キャラのコスチューム、ライフ上限アップなどはこちらでないと買えないので、無駄使いは出来ません。
ライフ上限だけなら、ゲームの進行で手に入る分でも何とか賄えます。
武器や衣装は、このゲームでは必須なものではありませんね。

ボスと遭遇した時やステージの合間には、コミック風のストーリーシーンが現れます。
ダークファンタジーらしい絵柄が良く、なかなか見応えがあります

メッセージは日本語化されていますが、翻訳はかなりおかしく、日本では使われない漢字や、滑稽な言い回しも各所に見られます。
ただ、このゲームの中国漢字はむしろ中華らしさが出ていて、雰囲気にマッチしている気もしますね。

剣無生 ゴーストブレード Ghost Blade
※左は火の呪術、右は怒技と呼ばれる必殺技。 どちらも強力なので、強敵と出会った時には忘れずに。
特に怒技のゲージは敵を倒していれば貯まって行くので、辛そうだと思ったら惜しまずに使った方が良いです。


剣無生 ゴーストブレード Ghost Blade
※左はオープニングの一コマ。 禍々しい絵が雰囲気あって良いです。 三国志がこんな風に描かれるのは珍しいですね。
右は序盤の操作説明ですが、ジャンプで飛び移りたい時は、「飛び移りたい場所を」上にフリックします。 この操作はちょっと解り辛いので注意。


ステージ中には何ヶ所かセーブポイントがあり、そこに到達することで体力も全快します。
ただ、セーブはこのセーブポイントでしか行えません

後半になるとセーブポイントの間隔が長くなるので、急な中断があり得るスマホゲームとしては難点かも。
ちょっとした空き時間にプレイするのは辛いですね。
この辺も家庭用ゲーム機ライクな作りと言えるでしょうか。

しっかり作られた骨太のアクションゲームなので、中盤からの難易度はかなり高く、万人向けとは言えません。
ただ、鬼武者やデビルメイクライのような本格アクションを楽しみたいゲーマーには、むしろチャレンジ意欲の湧く難易度でしょう。
一応、課金装備やアイテムがあるので、それらを使えばアクションが苦手でも何とかなるかも?

久々に来たスマホ用のアクション大作という印象です。
これがインディーズゲームというのは・・・ ちょっと驚きですね。

剣無生-ゴーストブレード Ghost Blade(iTunes が起動します)