ボールが当たったブロックが物理演算によって転がっていく、ユニークでクールなブロック崩しが公開されています。
Grey Cubes」です。

3D であることを利用した独特なしかけが多く、バラエティーに富んだステージが用意されています。
雰囲気とゲームのテンポも良いため、思わず没頭してしまうアプリですね。
価格も 200 円と、お手頃な値段です。 追加課金はありません。

Grey Cubes

画面をスライドしてバーを動かし、ボールを打ち返していきます。
ボールは反射しながら飛び回り、当たったブロックを破壊します。
全てのブロックを壊せばステージクリアの、一般的な「ブロック崩し」ですね。

ブロックを壊すとたまにアイテムが出現し、ボールの分裂やバーの延長、ブロック貫通などの効果が発生します。
周囲のブロックにダメージを与える放電など、ユニークな物もありますが、ほとんどはブロック崩し系でよく見る効果です。
バーが縮まったりボールの動きがヘンになるマイナスアイテムも存在しますが。

ゲームシステム自体はオーソドックスなのですが、最大の特徴は 3D と物理演算
最初は綺麗に整列しているブロックも、ボールが当たるとズレていき、そのうちグチャグチャになっていきます。
ブロックがナナメになるとボールの反射が変わり、勢い良くボールがぶつかるとブロックが吹っ飛んでいくこともあります。

また高さも存在し、下から柱が浮き上がってきたり、上からブロックが落とされてくるステージもあります。
ブロックが積み重なっている場合、下のブロックを壊すと上のブロックが転がり落ちます。
こういう動きが生じるブロック崩しはあまりないので、やっていて新鮮ですね。

ブロックが少なくなると、右下のマグネットボタンを使えるようになります。
これを押すとしばらくの間、ボールがブロックに引き寄せられます。
これにより「1つだけ残ったブロックにボールがなかなか当たらない」という状況を防げるため、割と短時間でステージをクリアしていくことが出来ます。

Grey Cubes
※ブロックがバラまいた積み木のように散らかっていくのがユニーク。
右のステージには上部にもバーがありますが、対戦モードではなく、両方自分で動かします。


ステージ数は 60。 中には巨大ブロックが現れる、ボス戦のようなステージもあります。
似たステージがほとんどないのがこのゲームの良い点です。

ボールを落とすとストックが1つ減り、全てなくなるとゲームオーバーですが、20000 点支払うことでボールを5つ貰うことが出来ます
もし2万点に満たなくてもボールを貰うことは出来るので、行き詰まることはありません。
ただスコアと引き替えにボールを貰うシステムなので、落としまくっているとハイスコアは望めません。

ステージ開始時にオートセーブされるので、スコアを減らしたくない場合はタイトル画面に戻り、そこから再開することも可能です。

やや難点だと思うのは、操作が相対移動ではないこと。
指を置いた場所にバーが移動する、やや古い操作スタイルなので、指が他の場所に触れてしまうとバーがすっ飛んでいきます
また右下にあるマグネットボタンを押す時にも右側にバーがすっ飛ぶので、すぐ位置を戻さなければなりません。

もう1つ気になるのは、画面が横スクロールすること。
バーの位置に合わせて画面が動くため、ボールが画面外に行きそうな時は追いかけなければなりません
見えないところでボールが思わぬ反射をし、いつの間にか落ちてたりすることもあり、そういう時はブロック崩しとしてどうなんだと思ってしまいます。

このゲームは縦向きでも横向きでもプレイ可能で、横に広いステージは横持ちにすれば全体が収まるのですが、縦型のステージは横向きだと表示が小さくなります。
しかしステージに合わせて持ち方を変えるのは、ちょっと煩わしく思えます。

Grey Cubes
※左は赤いキューブが小さなキューブに守られている、ボス戦ぽいステージ。
右の画像は右側に壁がなく、そちらにスクロールするステージですが、こういうステージは縦持ちだとやり辛くなります・・・


Grey Cubes
※横に広いステージは横持ちにすると全画面を視認可能。
持ち替えながらやるか、それでもスクロールさせながら縦でやるかは自由ですが・・・


ゲームの古典であるブロック崩しはスマホにも数多くありますが、このアプリはその中でも異彩を放っており、クオリティもトップクラスだと思います。
スマートな画面は見られてもあまり恥ずかしくなく、指一本でプレイ出来るので、外出時の暇つぶしにも向いていますね。

ルールも解りやすく、万人に勧められるゲームだと思います。

Grey Cubes(iTunes が起動します)