ムービーが流れる順番を入れ替え、スパイが捕まる過程をくつがえしていく、ユニークなパズルゲームが登場し話題になっています。
FRAMED」です。

開発中のものがインディーズゲームのコンテストに出品され、各賞を総ナメにしていました。
ゲームと言うより、プレイヤーの操作によって変化が生じるインタラクティブ・ムービーという感じですが、これはこれで楽しめますね。

価格は 500 円で、ボリュームはそれほどありませんが、センスあふれる作品です。

FRAMED

ゲームが始まるとマンガのようなコマ割りのページが現れます。
再生ボタンを押すとスパイがその中を順番に動いていきますが、必ず途中で警備員に見つかり、銃で撃たれるか捕まってしまいます。

しかしコマをドラッグで動かすことで入れ替えることができ、その経過を変える事が出来ます
例えば、警備員が待ち構えているコマと、ドアのコマを入れ替えると、スパイはドアの中に入って警備員をやり過ごします。

FRAMED

どのコマでどんな動きが生じるのかは実際に再生してみないと解らないのですが、捕まっても特にペナルティはなく、トライ&エラーを繰り返していればいずれ正解が見つかります
捕まるシーンにもコマごとに異なる動きが用意されていて、それを眺めるのも楽しいですね。

動きは非常に滑らかで、ゲームが進むと女スパイや初老のスパイも登場し、謎のカバンの争奪戦を繰り広げる展開になります。
様々なシーンが用意されていて、1つの短編映画のように楽しむことが出来ます

ゲームが進むと回転させたり、再生中でも動かせるコマが出てきます。
再生中に動かせるコマはユニークで、例えばそのコマを一度通って警備員を引き付けた後、コマの入れ替えを行って再び同じコマを通過させ、警備員がいた場所に落ちていた鍵を拾う、といった使い方が出来ます。

FRAMED
※こんな大きなコマは、回転させることでコマ割自体を変えることが出来ます。

FRAMED
※タバコと薬とスパイの男女。 ハードボイルドのお約束が良いですね。

前述したようにボリュームはそれほどなく、スムーズに進めば1時間ほどでクリア出来ます。
それで 500 円というところで評価が分かれそうですが、あまりダラダラと同じようなステージが続くのも面白くありませんから、このぐらいでケリが付いた方がスッキリ終われて良いのもありますね。

ゲームと言うより映像作品
そうした作品を楽しみたいと思える人なら、貴重な体験が出来るアプリです。

FRAMED(iTunes が起動します)