第二次世界大戦のヨーロッパを舞台に、連合軍の一兵士となって各地を転戦する、アイテム課金型の 3D ガンシューティングが登場しています。
ブラザーインアームズ 3:Sons of War」です。
戦場のメリークリスマスということで(?)、今回はこれを取り上げたいと思います。

ブラザーインアームズ(BIA)は元々、モダンコンバット と並ぶゲームロフトの FPS/TPS シリーズで、家庭用ゲーム機からの移植でした。
しかしモダンコンバットが大幅に拡張され、看板タイトルになったためか、ブラザーインアームズの続編は長らく登場していませんでした。

2011 年頃に開発が発表され、2013 年にはグラフィックの一部が公開されていましたが、その後は音沙汰無し。 開発が二転三転していたのかも知れません。
結局出て来たものは、第二次世界大戦の FPS を、Dead Triggerディノ・ハンター のようなカジュアルな内容にアレンジした、アイテム課金型として作られたゲームでした。

ブラザーインアームズ2 がアップデートでそういうシステムに変わり、それはそれでライトユーザーから支持されていたので、3もその方針になったという感じでしょうか。

ブラザーインアームズ 3 Sons of War

ブラザーインアームズ 3 Sons of War

画像を見て解るように、グラフィックはかなり美しいです
さすがモダコンのゲームロフトと思えますね。
ただゲームは細かいところでモダンコンバットと違う点が多く、差別化を図っているのが伺えます。

まず BIA シリーズは、遮蔽物に身を隠すアクションが存在します
カバー型とも言われていて、壁や土嚢の裏に移動するとサッと隠れ、そこから射撃すると少し身を乗り出して銃を撃ち、撃ち終わるとまたすぐ隠れます。

カバー型はオンライン対戦に向かないため、最近の FPS では採用されないことが多いのですが、私的には軍人らしいアクションが見られるので好きですね。
なお、今作にはオンライン対戦や協力プレイは存在しません。 一人用のみです。

ただ、常に仲間(隊員)がいて、支援してくれるのはもちろん、隊員ごとに異なる特殊攻撃を活用することが出来ます。
隊員は強化することも可能で、ゲーム進行やイベント報酬で増えていきます。
意外にも(今の時点では)課金で売られている隊員は存在しません。

課金通貨で売られているのは手榴弾やバズーカなどの消費アイテムで、無駄に使うとすぐなくなってしまうので、これらのアイテムをこのゲームではあまり活用できません。
幸い火炎瓶を投げてくれる仲間がいるので、それで代用することは出来ますが。

なお、消費アイテムが残ってないのにアイテムボタンを押してしまうと、課金通貨を消費してアイテムを使ってしまいます。
誤タップで課金通貨が減ってしまうのはどうかと思いますね。

また一般的な FPS とは体力のシステムが違っていて、ダメージを受けると HP が減ると同時に「最大 HP」も減少していきます
HP(流血)はダメージを受けないようにしていればすぐ回復するのですが、最大 HP は回復しないので無理な行動は出来ません。

敵の体力が多いのも特徴で、ヘッドショット1発では倒せません
強力な武器を持っていれば別かも知れませんが、敵を倒すには何発も撃ち込む必要があります。
ただ、敵が硬すぎるほどではないし、ヘッドショットすればダメージが大きくなるので、ゲーム性が他の FPS と大きく違う程ではありません。

弾数制限がないのも他と違うところでしょう。
弾の無駄使いを気にすることなく、バリバリ撃ちまくれます。
ただ、このゲームはリコイル(撃った時の反動)が強く、マシンガンを撃ちっぱなしにしていると照準がどんどん上にズレていきます

モダンコンバットなど、スマホの FPS の多くはリコイルがほとんどないので、この点のプレイ感には差がありますね。
連射する銃は照準のズレを補正しながら撃つ必要があり、このため単発のライフルの方が使いやすかったりします。

ブラザーインアームズ 3 Sons of War
※こんな風に常に身を隠しながら進むことが重要。
戦闘中に動き回らなくても良いので、モダコンよりプレイしやすいゲームです。


ブラザーインアームズ 3 Sons of War
※もちろんスナイパーライフルもあり。
ただしステージごとに使える武器が決められているため、好きな武器だけで進んで行くことは出来ません。


ゲームはフランス・イタリア・ドイツなど、第二次世界大戦の戦地を巡っていきます。
ただストーリー性はあまりなく、たまにムービーのようなシーンが入りますが、その場面の演出という感じですね。

また、以前の BIA はどちらかと言うと演出重視で、進行ルートが一本道で自由度がない反面、壁を突き破って戦車が出てくるとか、墜落する戦闘機が突っ込んで来るなどの派手なシーンがありました。
しかし今回はそういった演出も控えめで、その辺はモダコンに任せ、こちらはあくまでカジュアルシューティングとして作っている、という感じです。

1ステージは短めで、やや長めのステージもありますが、大半は5分ほどで終わります。
メインミッションとサイドミッションがあり、次のステージに進むにはメインミッション全てと、指定された数のサイドミッションをクリアしなければなりません。

ゲームの難点は、ミッションを実行するのに指定された武器を、指定のパワーまで強化しなければならないこと。
ディノ・ハンター のように、強化はゲームをラクにするためではなく、先に進むための条件です。

強化にはミッションクリアで得られるドッグタグ(資金に相当)と「パワーアップ待ち時間」が必要で、最初は他のミッションをやっている間に終わりますが、後半は数十分待たなければなりません。
ストーリーの進行が強制的にブツ切りにされので、それでなくても乏しいストーリー性がますます希薄になっています。

またサイドミッションの多くは同じ地形で、似たようなミッションを繰り返すものなので、あまり変化がなく、だんだん単調になって来ます。
正直、作業感を感じてしまいますね。

Dead Trigger もランダム生成の似たようなミッションを繰り返すゲームでしたが、それほど作業感は感じませんでした。
この辺はゲームのテンポと、強制される部分の多さの影響でしょうか・・・

ブラザーインアームズ 3 Sons of War
※右の「必須」の所に書いてある装備と、その装備のパワーが必要。
強化費が足りなければ稼ぎに行く必要があり、強化しても待ち時間が必要で、さらにメインミッションを終えてもサブミッションを繰り返す必要がある。 無理矢理引き延ばされている感が強い。


ブラザーインアームズ 3 Sons of War
※火炎瓶を持つ仲間。 仲間は課金しなくても増えていきます。
他にも狙撃や空爆要請など、それぞれが固有のスキルを持ち、狙った相手に発動させられます。


全体としては、モダンコンバットと比べると「小粒」な印象です。
モダコンほどマップが豊富ではなく、作り込みも感じず、内容もカジュアル寄り。
本格 FPS がやりたい人はモダコンを、無料ゲームが好きな人は BIA をやって下さい、ということなのでしょうね。

とは言え、作り込み云々はあくまでモダコンと比べての話で、やはりスマホのゲームとしてはクオリティーは非常に高いです。
これを課金があるとは言え、タダで遊べるのですから、ゲームにお金を出したくないユーザーにとっては、十分過ぎる内容でしょう。

私的には約3年も待たされたブラザーインアームズの最新作がソシャゲ的なシステムであったことは、残念と言わざるを得ません。
ただ、モダコンと同じものを作ってもしょうがないので、全面的に差別化したということなのでしょうね。

ブラザーインアームズ 3:Sons of War(iTunes が起動します)