パーツを組み合わせて即席の宇宙船を造り、危険な宇宙航海に挑む、ユニークなドイツゲーム(ボードゲーム)が iOS のアプリになっています。
「Galaxy Trucker」です。
以前は iPad 専用だったのですが、先日 iPhone 版である「Galaxy Trucker Pocket」も発売されました。
内容は iPad 版と変わりないようで、価格はどちらも 600 円です。
オリジナルは 2007 年に公開されていて、専門家によって選ばれる「ドイツ年間ゲーム大賞」では 2008 年の推薦作(佳作)になっており、ファン投票で決まる「ドイツゲーム賞」では7位でした。
上位ではありませんが、相応に人気のある作品ですね。
そして iPhone / iPad 版には1人用のキャンペーンモードがあり、これが手軽に短時間で遊べるゲーム性とマッチしています。
1位になるのを目指すのではなく、お金を稼ぎながら宙域を移動し、イベントを達成していく内容になっていて、最初からこのために作られたルールだったんじゃないか、とさえ思える程です。

ゲームは宇宙船の組み立てシーンと、航海シーンに分かれます。
組み立てシーンでは、中央にバラまかれている宇宙船のパーツのタイルを拾い、自分の船にくっつけていきます。
パーツには船室や貨物室、レーザー砲やエンジンなどがあり、船室を増やせば船員が増え、貨物室を増やせば航行中に得られる貨物を積載できるようになります。
ただし各パーツからはパイプが伸びていて、これが繋がるように配置しなければなりません。
パイプには1本のものと2本のものがあり、この規格も合っていないとダメです。
ただ両方の規格に対応している3本のパイプも存在します。
さらにエンジンは宇宙船の後方に付けなければならず、レーザー砲も基本的には前に付けます。
レーザーは横向きに付けることも可能ですが、その場合は攻撃力が半分になります。
エンジンやレーザーには二連装のものがあり、攻撃力や速力が2倍あるのですが、これを使うにはバッテリーのパーツを搭載しなければなりません。
バッテリーがない場合、まったく機能しません。
宇宙船の組み立ては(通常は)リアルタイム制で、早い者勝ちです。
タイルをめくり、要らないならすぐ戻し、さらに次のタイルをドンドンめくっていきましょう。
もちろん他のプレイヤーが捨てたタイルを拾っても構いません。
必要なタイルはストック枠に2つまで保持しておけるので、後で使いそうで、他の人に取られたくないタイルはそこに置いておけます。
完成したら、画面左上にある数字の書かれたチップを手元に持って来て、完成を宣言します。
そして誰かが完成させると、砂時計が現れて残り時間が減っていきます。
これが尽きると、その時点で宇宙船の組み立ては全員強制終了となります。

※必ず枠の形の通りにしないといけない訳ではありません。
画面右上の他プレイヤーの表示をタップすると、ライバルの船を確認することが出来ます。
悠長に見ているヒマはないとは思いますが・・・
組み立てが終わったら、いよいよその船で航海に出ます。
航海シーンでは、イベントカードを1枚ずつ引いていきます。
カードには「隕石地帯」「海賊の襲来」「放棄された宇宙ステーション」「惑星に到着」などの出来事が書かれていて、それに応じた処理が行われます。
例えば隕石地帯なら、サイコロが振られ、隕石が飛んで来る場所が決められます。
そして大きい隕石が飛んできた時、そのライン上にレーザー砲があるなら撃ち落として無傷で済みますが、撃ち落とせない場合は船に直撃、そこにあるパーツが破壊されてしまいます。
小さな隕石は船の外装で跳ね返せますが、もしパイプが飛び出ている場所に当たった場合、やはりそこが破壊されます。
海賊は船の攻撃力の大小で勝ち負けが判定され、勝てば賞金を貰えますが、負けると船員や貨物を奪われます。
惑星を探索した場合は物資を得られ、貨物室に積載することができ、これも無事に持ち帰れば賞金に換算されます。
イベントが誰に影響するかは、イベントごとに異なります。
隕石は全員に、全く同じように発生します。
海賊の襲撃は先頭から順番に発生し、誰かが撃退すればそこで終わりますが、撃退できなかった場合は次の人が戦います。
惑星は必ず複数あり、先頭の人からどの惑星に立ち寄るかを選択できます。 後の人は残り物しか選べません。
イベントの一覧は以下の様になっています。
・OPEN SPACE:広い宙域:全員がエンジン出力の分だけ前に出る。
・METEOR SWARM:隕石:全員に隕石が飛んでくる。
・PLANETS:惑星:貨物を得られる。前の人から順番に選択。
・ABANDONED STATION:放棄宇宙ステーション:指定の数の船員を派遣すれば貨物を得られる。得られるのは1人だけで前の人が優先。
・ABANDONED SHIP:放棄宇宙船:指定の数の船員を派遣すれば賞金を得られる。前の人から派遣の是非を選択。派遣した船員は戻ってこない。
・PIRATES:海賊:攻撃力が相手より高ければ撃退して賞金を獲得。負けたら砲撃を受ける。前の人から順番に戦う。撃退できたらそこで終了。
・SLAVERS:奴隷商人:攻撃力が相手より高ければ撃退して賞金を獲得。負けたら船員を奪われる。前の人から順番に戦う。撃退できたらそこで終了。
・SMUGGLERS:密輸船:攻撃力が相手より高ければ撃退して貨物を獲得。負けたら貨物を奪われる。前の人から順番に戦う。撃退できたらそこで終了。
・COMBAT ZONE:戦場:攻撃力・エンジン・船員の各項目が一番低い人はペナルティを受ける。
・STAR DUST:宇宙塵:パイプが飛び出ている数だけ位置が後退する。
・SABOTAGE:反乱:船員が一番少ない人はパーツを破壊される。
・EPIDEMIC:疫病:全員、指定の数だけ船員が動けなくなる。
イベントカードを全部引き終わったらゲーム終了。
到着時の位置ボーナス、獲得した賞金、貨物の清算、パーツ破損ペナルティが計算され、獲得金額が一番多い人が勝利です。
途中で船員がいなくなったり、エンジンが全壊して航行不能になった人は、航海の途中で脱落してしまいます。
宇宙船の組み立て中、画面上部に赤いカードが現れ、これをタップすると出てくるイベントカードを確認できます。
ですからどんなイベントが起こるのかチェックして、それに合わせた宇宙船を作ることが重要ですね。
ただ、チェック中も時間は進み続けているので、あまりゆっくり確認しているヒマはありません。

※海賊も撃退できれば賞金に。 ただ、どんなに攻撃力があっても前に出てないと戦う権利が来なかったりするので、エンジンも重要。
右は組み立て中にカードを確認しているシーン。 奴隷商人・反乱・放棄船・・・ 今回は船員が多めに要りそうですね。
1人用のキャンペーンモードの場合、惑星間を移動しながら様々なイベントをこなしていくことになります。
行き先は自分で選択でき、そして移動の際にゲームを行います。
キャンペーンモードでは勝敗はあまり関係ありません。
一部に勝利が必要な航路がありますが、大抵は1位でも4位でも途中で脱落しなければ移動は成功となり、ゲーム中に獲得する賞金も勝つためではなく、所持金を増やすためのものになります。
序盤の宙域から脱するには、100 クレジットを貯めてライセンスを得なければなりません。
そして惑星で会話をすることで様々な仕事を請けられます。
仕事には特定の物資を運んだり、エイリアンのお客さんを案内したり、商人の護衛をするものなどがあり、護衛ミッションだと他のプレイヤーはライバルではなく守る対象になります。
運搬する物資は実際に宇宙船のパーツとして組み込みます。
エイリアンはちょっと特殊で、エイリアン用の生命維持装置をセットし、その隣に船室を配置することで、航海開始時に搭乗させることが出来ます。
エイリアンには紫と茶色がいて、紫は攻撃力を、茶色はエンジン出力をアップさせる効果があります。
ゲームが進めばシールドジェネレーターも登場。
これを組み込んでおけば小さな隕石や砲撃でダメージを受けそうな時、バッテリーを消費してシールドを張れます。
中盤になれば宇宙船のサイズも大きくなり、組み立てがリアルタイムではなく、ターン制になる拡張ルールのゲームも登場します。
ただ難点は、会話シーンが英語なこと。
海外のゲームだからしょうがないのですが、メッセージはそこそこ長く、しかも少しふざけた感じの口語文なので、意味を理解し辛い。
ゲーム自体は英語が解らなくても全く問題ないのですが、ストーリーを理解するのはちょっと厳しいですね。

※マップを自由に動けるドイツゲームアプリも珍しい。
右は最初の「関所」と言える惑星。 お役人がいて、100 クレジット払わないと通してくれません。
この先は難易度が上がり、船のサイズが拡大、さらに隕石が横から飛んで来たりします。
iPad 版のみなのがネックでしたが、iPhone 版も公開されて遊びやすくなりました。
内容もキャンペーンモードとの親和性が高く、スマホ / タブレット向きで、演出やサウンドも良いです。
やや解り辛い点もありますが、最近発売されたドイツゲームの中ではイチオシ出来るアプリですね。
・Galaxy Trucker Pocket(iTunes 起動、iPhone 版)
・Galaxy Trucker(iPad 専用版)
「Galaxy Trucker」です。
以前は iPad 専用だったのですが、先日 iPhone 版である「Galaxy Trucker Pocket」も発売されました。
内容は iPad 版と変わりないようで、価格はどちらも 600 円です。
オリジナルは 2007 年に公開されていて、専門家によって選ばれる「ドイツ年間ゲーム大賞」では 2008 年の推薦作(佳作)になっており、ファン投票で決まる「ドイツゲーム賞」では7位でした。
上位ではありませんが、相応に人気のある作品ですね。
そして iPhone / iPad 版には1人用のキャンペーンモードがあり、これが手軽に短時間で遊べるゲーム性とマッチしています。
1位になるのを目指すのではなく、お金を稼ぎながら宙域を移動し、イベントを達成していく内容になっていて、最初からこのために作られたルールだったんじゃないか、とさえ思える程です。

ゲームは宇宙船の組み立てシーンと、航海シーンに分かれます。
組み立てシーンでは、中央にバラまかれている宇宙船のパーツのタイルを拾い、自分の船にくっつけていきます。
パーツには船室や貨物室、レーザー砲やエンジンなどがあり、船室を増やせば船員が増え、貨物室を増やせば航行中に得られる貨物を積載できるようになります。
ただし各パーツからはパイプが伸びていて、これが繋がるように配置しなければなりません。
パイプには1本のものと2本のものがあり、この規格も合っていないとダメです。
ただ両方の規格に対応している3本のパイプも存在します。
さらにエンジンは宇宙船の後方に付けなければならず、レーザー砲も基本的には前に付けます。
レーザーは横向きに付けることも可能ですが、その場合は攻撃力が半分になります。
エンジンやレーザーには二連装のものがあり、攻撃力や速力が2倍あるのですが、これを使うにはバッテリーのパーツを搭載しなければなりません。
バッテリーがない場合、まったく機能しません。
宇宙船の組み立ては(通常は)リアルタイム制で、早い者勝ちです。
タイルをめくり、要らないならすぐ戻し、さらに次のタイルをドンドンめくっていきましょう。
もちろん他のプレイヤーが捨てたタイルを拾っても構いません。
必要なタイルはストック枠に2つまで保持しておけるので、後で使いそうで、他の人に取られたくないタイルはそこに置いておけます。
完成したら、画面左上にある数字の書かれたチップを手元に持って来て、完成を宣言します。
そして誰かが完成させると、砂時計が現れて残り時間が減っていきます。
これが尽きると、その時点で宇宙船の組み立ては全員強制終了となります。

※必ず枠の形の通りにしないといけない訳ではありません。
画面右上の他プレイヤーの表示をタップすると、ライバルの船を確認することが出来ます。
悠長に見ているヒマはないとは思いますが・・・
組み立てが終わったら、いよいよその船で航海に出ます。
航海シーンでは、イベントカードを1枚ずつ引いていきます。
カードには「隕石地帯」「海賊の襲来」「放棄された宇宙ステーション」「惑星に到着」などの出来事が書かれていて、それに応じた処理が行われます。
例えば隕石地帯なら、サイコロが振られ、隕石が飛んで来る場所が決められます。
そして大きい隕石が飛んできた時、そのライン上にレーザー砲があるなら撃ち落として無傷で済みますが、撃ち落とせない場合は船に直撃、そこにあるパーツが破壊されてしまいます。
小さな隕石は船の外装で跳ね返せますが、もしパイプが飛び出ている場所に当たった場合、やはりそこが破壊されます。
海賊は船の攻撃力の大小で勝ち負けが判定され、勝てば賞金を貰えますが、負けると船員や貨物を奪われます。
惑星を探索した場合は物資を得られ、貨物室に積載することができ、これも無事に持ち帰れば賞金に換算されます。
イベントが誰に影響するかは、イベントごとに異なります。
隕石は全員に、全く同じように発生します。
海賊の襲撃は先頭から順番に発生し、誰かが撃退すればそこで終わりますが、撃退できなかった場合は次の人が戦います。
惑星は必ず複数あり、先頭の人からどの惑星に立ち寄るかを選択できます。 後の人は残り物しか選べません。
イベントの一覧は以下の様になっています。
・OPEN SPACE:広い宙域:全員がエンジン出力の分だけ前に出る。
・METEOR SWARM:隕石:全員に隕石が飛んでくる。
・PLANETS:惑星:貨物を得られる。前の人から順番に選択。
・ABANDONED STATION:放棄宇宙ステーション:指定の数の船員を派遣すれば貨物を得られる。得られるのは1人だけで前の人が優先。
・ABANDONED SHIP:放棄宇宙船:指定の数の船員を派遣すれば賞金を得られる。前の人から派遣の是非を選択。派遣した船員は戻ってこない。
・PIRATES:海賊:攻撃力が相手より高ければ撃退して賞金を獲得。負けたら砲撃を受ける。前の人から順番に戦う。撃退できたらそこで終了。
・SLAVERS:奴隷商人:攻撃力が相手より高ければ撃退して賞金を獲得。負けたら船員を奪われる。前の人から順番に戦う。撃退できたらそこで終了。
・SMUGGLERS:密輸船:攻撃力が相手より高ければ撃退して貨物を獲得。負けたら貨物を奪われる。前の人から順番に戦う。撃退できたらそこで終了。
・COMBAT ZONE:戦場:攻撃力・エンジン・船員の各項目が一番低い人はペナルティを受ける。
・STAR DUST:宇宙塵:パイプが飛び出ている数だけ位置が後退する。
・SABOTAGE:反乱:船員が一番少ない人はパーツを破壊される。
・EPIDEMIC:疫病:全員、指定の数だけ船員が動けなくなる。
イベントカードを全部引き終わったらゲーム終了。
到着時の位置ボーナス、獲得した賞金、貨物の清算、パーツ破損ペナルティが計算され、獲得金額が一番多い人が勝利です。
途中で船員がいなくなったり、エンジンが全壊して航行不能になった人は、航海の途中で脱落してしまいます。
宇宙船の組み立て中、画面上部に赤いカードが現れ、これをタップすると出てくるイベントカードを確認できます。
ですからどんなイベントが起こるのかチェックして、それに合わせた宇宙船を作ることが重要ですね。
ただ、チェック中も時間は進み続けているので、あまりゆっくり確認しているヒマはありません。

※海賊も撃退できれば賞金に。 ただ、どんなに攻撃力があっても前に出てないと戦う権利が来なかったりするので、エンジンも重要。
右は組み立て中にカードを確認しているシーン。 奴隷商人・反乱・放棄船・・・ 今回は船員が多めに要りそうですね。
1人用のキャンペーンモードの場合、惑星間を移動しながら様々なイベントをこなしていくことになります。
行き先は自分で選択でき、そして移動の際にゲームを行います。
キャンペーンモードでは勝敗はあまり関係ありません。
一部に勝利が必要な航路がありますが、大抵は1位でも4位でも途中で脱落しなければ移動は成功となり、ゲーム中に獲得する賞金も勝つためではなく、所持金を増やすためのものになります。
序盤の宙域から脱するには、100 クレジットを貯めてライセンスを得なければなりません。
そして惑星で会話をすることで様々な仕事を請けられます。
仕事には特定の物資を運んだり、エイリアンのお客さんを案内したり、商人の護衛をするものなどがあり、護衛ミッションだと他のプレイヤーはライバルではなく守る対象になります。
運搬する物資は実際に宇宙船のパーツとして組み込みます。
エイリアンはちょっと特殊で、エイリアン用の生命維持装置をセットし、その隣に船室を配置することで、航海開始時に搭乗させることが出来ます。
エイリアンには紫と茶色がいて、紫は攻撃力を、茶色はエンジン出力をアップさせる効果があります。
ゲームが進めばシールドジェネレーターも登場。
これを組み込んでおけば小さな隕石や砲撃でダメージを受けそうな時、バッテリーを消費してシールドを張れます。
中盤になれば宇宙船のサイズも大きくなり、組み立てがリアルタイムではなく、ターン制になる拡張ルールのゲームも登場します。
ただ難点は、会話シーンが英語なこと。
海外のゲームだからしょうがないのですが、メッセージはそこそこ長く、しかも少しふざけた感じの口語文なので、意味を理解し辛い。
ゲーム自体は英語が解らなくても全く問題ないのですが、ストーリーを理解するのはちょっと厳しいですね。

※マップを自由に動けるドイツゲームアプリも珍しい。
右は最初の「関所」と言える惑星。 お役人がいて、100 クレジット払わないと通してくれません。
この先は難易度が上がり、船のサイズが拡大、さらに隕石が横から飛んで来たりします。
iPad 版のみなのがネックでしたが、iPhone 版も公開されて遊びやすくなりました。
内容もキャンペーンモードとの親和性が高く、スマホ / タブレット向きで、演出やサウンドも良いです。
やや解り辛い点もありますが、最近発売されたドイツゲームの中ではイチオシ出来るアプリですね。
・Galaxy Trucker Pocket(iTunes 起動、iPhone 版)
・Galaxy Trucker(iPad 専用版)
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