改めて、新年明けましておめでとうございます。
年末からお送りしている 2014 年のスマホゲーム、ジャンル別ベストアプリ。

1回目 はアクション中心のゲーム、2回目 はシミュレーション中心のゲームを取り上げましたが、最後となる今回は特別編。
インディーズ特別選出、ソーシャルゲーム、そしてクソゲー部門をお届けいたします。
新年早々クソゲーってのもどうかと思いますが、うちらしいと思います(笑

各部門ごとに「特選」「次点」を選んでいますが、選出は独断と偏見なのでご了承下さい。

【 インディーズ特別選出 】

生きろ!マンボウ!(特選)
生きろ!マンボウ!
育てゲーなのにすぐに死ぬ。そして死ねば死ぬほど強くなる。
ちょっとした事で死ぬマンボウを育てる驚異の死に育てゲー。 ネタ度とインパクトは MAX。
先日アップデートが行われ、バージョン2になりました。
開発された方はこのゲームをきっかけに起業されたようで、今後の活動が楽しみです。

さだめブレイド(次点)
さだめブレイド
トランプのハイ&ローと TCG と RPG を組み合わせた超「運ゲー」。
妙にハマるゲームで、自分も「運ゲーは嫌い」と言いながら、ここで次点にしてたりします。
すごくテキトーに見えて、確率論的なゲーム性と、意外なバックストーリーがあるゲームです。

群馬県から来た少女
群馬県から来た少女
MSX ならぬ、群馬規格 DSX で作られた、群馬の高度な科学力を示すデモンストレーションアプリ。
横スクロールのシューティングゲームで、我々がまだ知らないグンマーの実情を垣間見る事ができます。
要するにネタ全開のアプリですが、ちゃんとゲームとして楽しめる内容。
現在、続編の「群馬県から来た少女・改」が開発されています。

Train Drive ATS 2
Train Drive ATS 2
鉄道ファンによる鉄道ファンのための、同人的な電車で GO。 京王電鉄を再現。
難易度は高めですが、ファンの集まりでここまで作っているところが凄いですね。
他の電車もダイヤ通りに走っていて、並走などが起こる点にこだわりを感じます。

ワーズ・アンド・マジック
ワーズ・アンド・マジック
フリック入力とハクスラ系 RPG を組み合わせた個人作成のゲーム。
バランスが良く、手軽に楽しめるので思わずハマってしまいます。
もちろん入力の練習にもなる、一石二鳥な作品です。

想紀伝
想紀伝
1990 年代初期を思い起こさせる、懐かしい感じのレトロ縦スクロールシューティング。
3人のキャラを入れ替えながら戦い、序盤は辛いのですが、後半になると爽快感のある展開を楽しめます。

SWAN SONG
SWAN SONG
アートデザインは最高。 しかしその雰囲気に引き付けられたプレイヤーを地獄に叩き落とす難易度。
序盤しかしてないか、中盤までやったか、最後までやったかで評価が分かれる作品です。
なんだかんだで結構やり込んだので、攻略が知りたい方は こちら をご覧下さい。

すでにアクション部門で紹介済みですが、Callys Caves 2(的にの洞窟2)も海外のインディーズ系ですね。
また Tasty Blue もインディーズらしさがありながら、ハマれるゲームです。
インディーズとはちょっと違いますが、Lumosity - 脳トレ の今後の展開には注目しています。


【 ソーシャルゲーム部門 】

※昨今はソーシャルゲームが氾濫しており、全てを網羅することは出来ません。
あくまで自分が試した中での選出ですので、ご了承下さい。 やや番外的な部門です。


テラバトル(特選)
テラバトル
今年のソーシャルゲームの中から特選を選ぶとしたら、やっぱりコレでしょうね。
ゲーム自体が面白く、萌えに頼っていないところも好印象。 独特なサウンドも非常に良いです。
萌えゲーやビックリマン的な絵柄に抵抗のあるユーザーの受け皿になるソシャゲではないかと思います。

消滅都市(次点)
消滅都市
私的な好みで、次点はこれを。 ランニングゲームをソシャゲ化。
現代が舞台な点や、一般の人々の想いをモンスターにしているところ、しっかりしたストーリーがあり、相応のプレイ時間で辿り付けるエンディングがある点などが好印象。
先の見えない展開がダラダラ続くようなゲームになっていないのが良いですね。

白猫プロジェクト
白猫プロジェクト
聖剣伝説のような本格アクションバトルのソーシャルゲーム。 今年の大ヒット作の1つ。
快適な操作性を持ち、ストーリーシーンも良く、非常にクオリティの高い作品。
ただ、十分お勧めは出来るのですが、リアルでコンタクトを取らないと実行できない協力プレイがあり、それがメインクエストでも必須になるため、私はゲーム続行を断念。
モンストがマルチで盛況になったので、こうした流れになるのは解るのですが、ソロプレイヤーの切り捨ては私的にどうかと思います。

ジョジョの奇妙な冒険 スターダストシューターズ
ジョジョの奇妙な冒険 スターダストシューターズ
そのあまりにジョジョらしい演出に感動した、ジョジョシリーズを題材にしたおはじき型ソシャゲ。
運営に関するトラブルもあったようですが、ジョジョファンなら一度見ておきたい作品ですね。

勇者と1000の魔王
勇者と1000の魔王
今年試したソシャゲの中では、私的に長く続いた自動系の RPG。
クリア済みのダンジョンをオートで手軽に繰り返せるため、あまり時間を取られず育成できるのが良いです。
こうした自動化が付いたゲームは、今後増えていくかもしれません。

去年発売された作品も含まれていますが、他のメジャーなソーシャルゲームのレビューは以下のページをご覧下さい。
・ソシャゲまとめ斬り 2014 夏 初日二日目三日目四日目
ちなみに私が一番長くやってるソシャゲは ガンダムコンクエスト だったりします。


【 クソゲー部門 】

※先にフォローしておきますが、ここで取り上げているものは期待感があったけどガッカリだったアプリや、ネタとして面白かったものです。
これらよりもクソゲーなアプリはゴマンとありますが、無名で見どころのないクソゲーを紹介しても誰も興味ないので、どちらかと言うと「ネタゲーの紹介」だと思って頂ければと思います。


FINAL FANTASY VII G-BIKE(特選?)
FINAL FANTASY VII G-BIKE
あの大人気 RPG「ファイナルファンタジーVII」のミニゲームを現代の技術で再現。
自らハードルを上げまくり、そして盛大に転倒した、話題性抜群のネタゲー。
一本道のハイウェイをひた走り、ゲームよりイケメンと美女の演出を重視、ボスに勝てるかどうかは強化次第というこの内容は、昨今のゲーム業界を凝縮しているとも言えます。

Wizardry Schema(ウィザードリィ スキーマ)(次点?)
Wizardry Schema ウィザードリィ スキーマ
もはや呪いのアイテムとしか思えない「ウィザードリィの版権」を利用した放置型 RPG。
その呪いは使い辛い・解り辛い・レスポンスが遅いという攻略困難なダンジョンの如きインターフェイスを生み出した。
ゲーム自体は意外と楽しめたりするのですが、そこに辿り着くまでの難しさでウィザードリィを再現している。
先日運営会社が変更になりましたが、彼らはこの呪いを解けるのか?

キュートランスフォーマー 帰ってきたコンボイの謎
kusogecomboy
クソゲーを作るメーカーがクソゲーを生み出すべくクソゲーを元にクソゲーを作り出した完璧なるクソゲー。
しかし商用的には失敗しておらず、むしろクソゲーであることを前面に出して注目を集めたクソゲー界の成功者。
そう、人はクソゲーを愛するのである。 そこに目を付けてスベらずに実行させた彼らには賞賛を送りたい。

疾走、ヤンキー魂。
疾走、ヤンキー魂。
クソゲーの理想形「愛すべきクソゲー」を狙って、見事にスベったヤンキーゲーム。
残念なお笑い芸人のような失笑感、単純すぎるミニゲーム、技術の無駄使いの族戦争、その全てに空振り感があり、一方で演出は良いため、クソゲーとしても中途半端。
事故りそうな雰囲気を漂わせてスタートし、本当にそのまま壁に突っ込んだような作品。

マドリス47 全国版
マドリス47
超巨大なブロックが落ちてきてゲームが詰む。 そんなマンガに出てくるようなテトリスを本当に再現。
ブロックが「家の間取り」になっている斬新なアイデアのゲームですが、少し間違っただけでブロックが消せなくなり、積み上がってきたところで大ブロックでトドメを刺されるムリゲーっぷりが、その印象を決定付けています。
ちなみにこのゲームの作者さんはネタゲーばかり作っているネタゲークリエイターです。

FFFFF2P
FFFFF2P
海外からの刺客。広告に押し潰されて死にまくる、課金ゲー時代を痛烈に風刺したジョークゲーム。
お姫様を金で買って救うために、課金の鬼が落とす広告を踏んでひたすら小銭を稼ぐ。
ゲーム自体はしっかり作られていて、意外とハマれるネタゲーです。

I Dig It: Journey to the Core
I Dig It Journey to the Core
ここからは本気でクソゲー。 iPhone 初期の名作 I Dig It を台無しにしたアプリ。
無理に課金ゲー化してオリジナルの地底探検の楽しさを完膚無きまでに破壊したゲーム。
原作と無関係な会社がオリジナルの人気を利用して、課金だけを考えてゲームを作ったらこうなるという見本。

ダンジョンキーパー
dungeon keeper
世界的に見れば 2014 年最大の失敗作はコレでしょう。 名作ダンジョンキーパーを課金ゲー化したアプリ。
その課金圧力の高さに海外ではコメントが大炎上。 課金ゲーが Free(無料)と表示されるのを改めるきっかけとなり、原作者も内容を批判、開発を担当した Mythic は解散の憂き目に遭うという悲惨ぶり。
多くの名作を課金ゲー化させた EA の悪名を、さらに高めることになってしまったゲーム。


という訳で、年を跨いでしまいましたが、2014 年の iPhone AC 的ベスト / 推薦ゲームは以上です。
昨年は年初に Threes! や Smash Hit などのカジュアルなヒット作が連発されましたが、ゲームロフトの発売本数が減り、ケイブやタイトーなどは影を潜め、スクエニやカプコンなどの大手もソシャゲに傾倒したため、やや小粒な作品が多かった印象があります。
一方で、日本は「ドラクエ移植の年」でもありましたね。

2015 年はどんなアプリが出てくるのか?
今年もゲーム市場が発展し、ユーザーが楽しめるゲームが出てくることを期待しましょう。