チープな見た目に反して動きが滑らかで、操作性も良好、バランスもしっかりしている「不思議のダンジョン系」の RPG が公開されています。
「勇者ダンジョン」です。
マップや出現するアイテムが毎回変わり、主人公のレベルもプレイする度に1からになる、ローグライク(ローグ系)と呼ばれるタイプのゲームですね。
日本では「トルネコの大冒険」や「風来のシレン」などの「不思議のダンジョン」と呼ばれる作品がメジャーなため、それらとはシステムが違う海外のローグ系は違和感を感じることが多いです。
しかしこのゲームは「不思議のダンジョン」の完成されたシステムをほぼそのまま踏襲していて、日本人がプレイしても違和感のないローグ系に仕上がっています。
今の時点(2015/1)ではダンジョンの数が少なく、未完成感もあるのですが、それでも既存のローグ系の中ではベストと言っても良く、しかも無料アプリ。
今年最初のレビューは、このゲームを紹介したいと思います。
![勇者ダンジョン](https://livedoor.blogimg.jp/kamurai2nd-iphone/imgs/1/c/1c79a67d.jpg)
見ての通り、画面は大雑把なドットグラフィックで、いかにも個人作成という感じ。
これで無料アプリなので、一見クオリティの低いミニゲームに見えますが、実際にやってみると印象が変わります。
操作感が良く、移動時・攻撃時のモーションも滑らかで、サウンドもフリー素材を使ったものですが、非常にマッチしています。
操作は画面下の移動ボタンで行います。
やや古くさいインターフェイスですが、この手のローグ系はナナメ移動も必要で、かつ1度の操作ミスが致命的な事態を招くので、こんな風にボタンで移動できるようになっていた方が確実な操作が出来て良いですね。
移動ボタンの中央を押すと高速移動と通常移動を切り替えることができ、中央から矢印の方向にスライドすると移動せずに向きだけを変えられます。
「ほか」のボタンを押せば足元のアイテムを使えます。
「やすむ」のボタンを押しっぱなしにすれば連続でパスして HP を回復でき、敵が来ると自動で解除されます。
不思議のダンジョン系で行える操作は一通り備えており、不足している点はありません。
攻撃ボタンは2つあり、異なる武器をセットできます。
性質の違う剣を2つセットしても良いし、剣と弓矢、剣と杖という組み合わせも可能です。
見た目はアクション RPG っぽいのですが、実際にはターン制のゲームです。
こちらが動くまで相手は動かないので、ピンチの時はどうすれば切り抜けられるのか、よく考えながら行動することが大切ですね。
![勇者ダンジョン](https://livedoor.blogimg.jp/kamurai2nd-iphone/imgs/d/4/d4b71972.jpg)
※左の画像のように、2マス先まで届く「ながいきのけん」といった武器も存在します。
ちなみに「ながいきのけん」は「長い木の剣」で、「長生きの剣」ではないです。
右はモンスターハウスの入口の敵を眠らせて敵が来れないようにして、ナナメ攻撃が可能な武器で奧の敵を狙っているところ。
こうした不思議のダンジョンで使えた攻略は、ほぼそのまま利用できます。
ただ混乱は変わっていて、操作が逆になる効果になっています。
ゲームは町からスタートします。
主人公の家には「道具箱」があり、ダンジョンから持ち帰ったアイテムはここにしまっておけます。
初期に行けるダンジョンは全て、道具の持ち込みは自由です。
ただ、町の商店への道はモンスターに塞がれていて、町では暴力が禁止されているので襲われる事はないのですが、お金を渡さないとどいてくれません。
まずはお金を稼ぎ、お店を使えるようにすることが最初の目標になりますね。
ダンジョンの入口も町の中にあり、最深部でカギを発見できれば、次のダンジョンに入れるようになります。
もしダンジョン内でやられても、いくつかのアイテムは持って帰ることが出来ます。
所持金は半額になりますが、全額没収ではありません。
また、迷宮内でなくしたアイテムは「落としもの屋」で買い戻すことが可能です。
この辺りはかなり初心者向けになっていて、不思議のダンジョン系をやり込んだ人が見ると、むしろ「甘い」と感じるでしょうね。
しかしダンジョンでの戦いは簡単な訳ではありません。
難易度は高く、チュートリアルのダンジョン以外は、初見でいきなりクリアするのはまず無理です。
ローグ系らしい、プレイヤーの経験に基づく慎重な行動が必要で、何度もプレイしながらモンスターの特徴と対処法を把握していくことも大切です。
ただ、アイテムを失いにくいので、装備を強化しながら必要なものを集めていけば、この手のゲームが初めての方でも、いずれはクリア出来るでしょう。
![勇者ダンジョン](https://livedoor.blogimg.jp/kamurai2nd-iphone/imgs/0/6/069f25f0.jpg)
※左画像の緑色の敵は、アイテムを盗んで逃げる難敵「どろぼう」。
「ぬすまずのピアス」があれば盗まれないので、それを手に入れるのが先決。 もしくは遠距離攻撃で対処しましょう。
右の画像は「合成屋」。 装備の強化値を合計したり、スロットの余っている武器に杖を合成して特性を追加したり出来ます。
現時点(2015/1)では、ダンジョンは4つしかありません。
ローグ系が初めての方だと、これでも十分な歯応えとボリュームだと思いますが、この手のゲームに慣れている人だと割と短時間で制覇できてしまうでしょう。
町にある扉も半数以上はまだ開くことが出来ず、開発途上なのは否めません。
非常にデキが良いだけに早く先に進みたいところですが、難易度バランスが命のゲームなので、その調整には時間がかかりそうです。
今ある分を楽しみながら、じっくり待つしかないでしょうね。
本体を持ち替える時、画面下部のバナーを誤タップしてしまいやすいのもやや難点でしょうか。
しかし予想以上に良く出来たローグ系・・・ と言うか不思議のダンジョン系です。
日本人が納得できるローグライクゲームは日本人が作るしかないと思っていますが、現時点でその最高のものだと思います。
今後の発展を期待したいアプリですね。
・勇者ダンジョン(iTunes が起動します)
「勇者ダンジョン」です。
マップや出現するアイテムが毎回変わり、主人公のレベルもプレイする度に1からになる、ローグライク(ローグ系)と呼ばれるタイプのゲームですね。
日本では「トルネコの大冒険」や「風来のシレン」などの「不思議のダンジョン」と呼ばれる作品がメジャーなため、それらとはシステムが違う海外のローグ系は違和感を感じることが多いです。
しかしこのゲームは「不思議のダンジョン」の完成されたシステムをほぼそのまま踏襲していて、日本人がプレイしても違和感のないローグ系に仕上がっています。
今の時点(2015/1)ではダンジョンの数が少なく、未完成感もあるのですが、それでも既存のローグ系の中ではベストと言っても良く、しかも無料アプリ。
今年最初のレビューは、このゲームを紹介したいと思います。
![勇者ダンジョン](https://livedoor.blogimg.jp/kamurai2nd-iphone/imgs/1/c/1c79a67d.jpg)
見ての通り、画面は大雑把なドットグラフィックで、いかにも個人作成という感じ。
これで無料アプリなので、一見クオリティの低いミニゲームに見えますが、実際にやってみると印象が変わります。
操作感が良く、移動時・攻撃時のモーションも滑らかで、サウンドもフリー素材を使ったものですが、非常にマッチしています。
操作は画面下の移動ボタンで行います。
やや古くさいインターフェイスですが、この手のローグ系はナナメ移動も必要で、かつ1度の操作ミスが致命的な事態を招くので、こんな風にボタンで移動できるようになっていた方が確実な操作が出来て良いですね。
移動ボタンの中央を押すと高速移動と通常移動を切り替えることができ、中央から矢印の方向にスライドすると移動せずに向きだけを変えられます。
「ほか」のボタンを押せば足元のアイテムを使えます。
「やすむ」のボタンを押しっぱなしにすれば連続でパスして HP を回復でき、敵が来ると自動で解除されます。
不思議のダンジョン系で行える操作は一通り備えており、不足している点はありません。
攻撃ボタンは2つあり、異なる武器をセットできます。
性質の違う剣を2つセットしても良いし、剣と弓矢、剣と杖という組み合わせも可能です。
見た目はアクション RPG っぽいのですが、実際にはターン制のゲームです。
こちらが動くまで相手は動かないので、ピンチの時はどうすれば切り抜けられるのか、よく考えながら行動することが大切ですね。
![勇者ダンジョン](https://livedoor.blogimg.jp/kamurai2nd-iphone/imgs/d/4/d4b71972.jpg)
※左の画像のように、2マス先まで届く「ながいきのけん」といった武器も存在します。
ちなみに「ながいきのけん」は「長い木の剣」で、「長生きの剣」ではないです。
右はモンスターハウスの入口の敵を眠らせて敵が来れないようにして、ナナメ攻撃が可能な武器で奧の敵を狙っているところ。
こうした不思議のダンジョンで使えた攻略は、ほぼそのまま利用できます。
ただ混乱は変わっていて、操作が逆になる効果になっています。
ゲームは町からスタートします。
主人公の家には「道具箱」があり、ダンジョンから持ち帰ったアイテムはここにしまっておけます。
初期に行けるダンジョンは全て、道具の持ち込みは自由です。
ただ、町の商店への道はモンスターに塞がれていて、町では暴力が禁止されているので襲われる事はないのですが、お金を渡さないとどいてくれません。
まずはお金を稼ぎ、お店を使えるようにすることが最初の目標になりますね。
ダンジョンの入口も町の中にあり、最深部でカギを発見できれば、次のダンジョンに入れるようになります。
もしダンジョン内でやられても、いくつかのアイテムは持って帰ることが出来ます。
所持金は半額になりますが、全額没収ではありません。
また、迷宮内でなくしたアイテムは「落としもの屋」で買い戻すことが可能です。
この辺りはかなり初心者向けになっていて、不思議のダンジョン系をやり込んだ人が見ると、むしろ「甘い」と感じるでしょうね。
しかしダンジョンでの戦いは簡単な訳ではありません。
難易度は高く、チュートリアルのダンジョン以外は、初見でいきなりクリアするのはまず無理です。
ローグ系らしい、プレイヤーの経験に基づく慎重な行動が必要で、何度もプレイしながらモンスターの特徴と対処法を把握していくことも大切です。
ただ、アイテムを失いにくいので、装備を強化しながら必要なものを集めていけば、この手のゲームが初めての方でも、いずれはクリア出来るでしょう。
![勇者ダンジョン](https://livedoor.blogimg.jp/kamurai2nd-iphone/imgs/0/6/069f25f0.jpg)
※左画像の緑色の敵は、アイテムを盗んで逃げる難敵「どろぼう」。
「ぬすまずのピアス」があれば盗まれないので、それを手に入れるのが先決。 もしくは遠距離攻撃で対処しましょう。
右の画像は「合成屋」。 装備の強化値を合計したり、スロットの余っている武器に杖を合成して特性を追加したり出来ます。
現時点(2015/1)では、ダンジョンは4つしかありません。
ローグ系が初めての方だと、これでも十分な歯応えとボリュームだと思いますが、この手のゲームに慣れている人だと割と短時間で制覇できてしまうでしょう。
町にある扉も半数以上はまだ開くことが出来ず、開発途上なのは否めません。
非常にデキが良いだけに早く先に進みたいところですが、難易度バランスが命のゲームなので、その調整には時間がかかりそうです。
今ある分を楽しみながら、じっくり待つしかないでしょうね。
本体を持ち替える時、画面下部のバナーを誤タップしてしまいやすいのもやや難点でしょうか。
しかし予想以上に良く出来たローグ系・・・ と言うか不思議のダンジョン系です。
日本人が納得できるローグライクゲームは日本人が作るしかないと思っていますが、現時点でその最高のものだと思います。
今後の発展を期待したいアプリですね。
・勇者ダンジョン(iTunes が起動します)
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