2015 年、年初のソーシャルゲーム特集。
本日4日目は最終回。 第一回は こちら、第二回は こちら、第三回は こちら をご覧下さい。

今回はやや知名度が低いものや、小粒(?)なアプリが多いのですが、一気に 13 本ご紹介いたします
小粒と言ってもクオリティは相応に高いものが多く、人気の LINE ゲームも含んでいます。

一部、ソーシャルゲームとは言えないもの(キャンディークラッシュ系など)も含んでいますが・・・ アイテム課金型ということで一括りにしています。 ご了承下さい。
例によって評価は独断であり、批判も辞さないレビューなので、その点もご了解を。

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グランブルーファンタジー

おそらく最後のブラウザ型ソーシャル RPG になるのではないでしょうか。
Cygames が開発し、DeNA が運営している、テレビ CM が盛んなモバゲーのソーシャルゲームです。

グランブルーファンタジー

ブラウザ型でありながら、植松伸夫さんの手がけたクオリティの高い BGM と、声優の豊富なボイスが流れるゲームです。
演出もブラウザ型の中では最高峰で、かなり頑張っているのが見て取れます。
キャラクターデザインも元スクエニの方が担当しており、タクティクスオウガ や FF タクティクスのような雰囲気のイラストが表示されます。

ただし、それでもあくまで「ブラウザ型」です。
ガラケー的なクオリティであることは否めず、スマホでこのゲームを見ても見劣りするのは否めません。

FF を意識したような内容で、ボス戦はターン制バトルになりますが、クエストはポチポチゲー
ただ RPG らしいストーリーがあり、セリフは全てフルボイスです。

ブラウザ型のソーシャルゲームの最終形でしょうね。 
私には古くさいゲームにしか見えませんが、旧スタイルのソシャゲを好む人の中には、最新のゲームを「面倒くさい」「難しそう」と感じる人も多く、そうした方をターゲットにしているようです。
まだポチポチ型やブラウザ型に抵抗のない方なら楽しめるでしょう。

iTunes リンク:グランブルーファンタジー
Google Play リンク:グランブルーファンタジー
参考ページ:ファイナルファンタジー タクティクス 獅子戦争


ポコロンダンジョンズ

同色のパネルを一筆書きしていくゲームですが、その上をキャラクターが歩いていくという、一風変わったシステムのゲームです。
開発は Grenge(グレンジ)というメーカーで、サイバーエージェントの子会社です。

ポコロンダンジョンズ

主人公のいる場所から、同色のパネルをなぞっていきます。
すると主人公と仲間がなぞった通りに移動していき、敵モンスターに接した際に攻撃を行います。
移動を終えると敵が動き、隣接されると攻撃されます。 以後はこの繰り返しです。

敵に接するように移動しないと攻撃はできません。
また敵から離れて移動を終えれば、こちらも攻撃を受けません。

歩いた距離が長いほど攻撃の威力が増し、5マス以上繋げていると移動後に特殊攻撃が発動します。
ただ次の手を考えながら移動しないと、なかなか長距離を歩きながら攻撃することは出来ませんね。
敵が来るのを待つのも手ですが、各ステージにはターン数の制限もあります。
ソシャゲの中では、かなり思考性の高いゲームです。

演出やサウンドのクオリティーも高く、総合的に優れたアプリです。
サイバー系なので運営がやや心配ですが、ゲーム自体が面白く、私的には評価したい作品です。

iTunes リンク:ポコロンダンジョンズ
Google Play リンク:ポコロンダンジョンズ


千年の巨神

にゃんこ大戦争+パズドラ型ソーシャルゲーム。 一本道 RTS のソシャゲです。
開発は enish(エニッシュ)というメーカーで、ゆるい感じの可愛らしいキャラデザインが良いですね。

千年の巨人

千年の巨人2

時間と共に増えていく「召還パワー」を使ってモンスターを出撃させ、敵の拠点を攻め落とします。
出撃させたモンスターは自動で前進し、敵が来ると勝手に戦いますが、まもり・えんきょり・ひこう・バランスの4タイプがいて、状況を見ながら出撃させるモンスターを選ぶのがポイントです。
基本システムはほぼ「にゃんこ」のまんまで、巨大ボスが登場すること以外、特別な要素はありません。

この手のゲームはバランスが重要で、ソシャゲなのでガチャで SR クラスが出るとそれが崩れてしまいそうですが、とりあえず R しかない状態の場合は、普通に遊べる印象です。
強いモンスターは出撃に必要なパワーが多く、弱いキャラは少量のパワーで出撃させられるので、その辺でバランスは調整されていて、SR があっても極端に強くはならない・・・ と、思います。
(この辺は推測も含みますが)

最大の特徴は絵柄でしょうか。 マンガ風のストーリーシーンがあり、ほのぼのした優しい雰囲気のイラストが良いですね。
そつなく出来ているゲームで、にゃんこ大戦争が好きな方には良いと思います。

iTunes リンク:千年の巨神
Google Play リンク:千年の巨神(せんかみ)
参考レビュー:にゃんこ大戦争


フェアリーテイル ~ブレイブサーガ~

少年マガジンのマンガ「FAIRY TAIL」を題材にしたソーシャルゲーム。
システムは「ツムツム+パズドラ」で、開発元はタイトーですが、昨年の秋にタイトーが行った新作発表会では紹介されていなかったゲームです。(その少し前にスタートしていました)

フェアリーテイル

同じ色のジェムをなぞって消していく一筆書き系のパズルゲームですが、ジェムの動きが物理シミュレートされているのが特徴で、リアルに転がります。
まあ要するに「ディズニー ツムツム」です。

ツムツムのシーンは 20 秒間で、消したコマの色に応じた味方が攻撃を行います。
攻撃シーンのキャラクターは 3D で表現されていて、少しトゥーンレンダリング(3D を 2D に見せる技術)されたような絵になっています。

各キャラが固有の動きで敵を攻撃し、アニメと同じかけ声を出し、キャラごとに勝利ポーズも用意されているのは、原作ファンを意識しているのを感じますね。
女性キャラの動きが妙に艶めかしいのも魅力でしょうか?

ツムツムのようなスコアアタックはないので、それとはゲームの楽しみ方が異なります。
パズルシーンのコマの動きや演出はツムツムには劣りますが、ソシャゲとしてのクオリティは悪くありません。
基本的には原作マンガ・アニメのファンのためのアプリでしょう。

iTunes リンク:フェアリーテイル ~ブレイブサーガ~
Google Play リンク:フェアリーテイル ~ブレイブサーガ~
参考レビュー:LINE ディズニー ツムツム

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LINE パズルボブル

パズルボブルの LINE ゲーム。 ライセンスで作られたものではなく、ちゃんとタイトー製。
もう1年ほど運営されているゲームですが、そのクオリティの良さから今でもランキング上位です。

LINE パズルボブル

タップした場所にボールが撃ち込まれ、同色を3つ繋げると消すことが出来ます。
正確に狙いを付ける事ができ、通常ステージには時間制限もなく、バブルが迫ってくることもないので、本家と比べるとかなり簡単ですが、これはこれで手軽にサクサク出来て良いですね。
ゲームが進むと時間内にスコアを稼ぐステージや、バブルが迫ってくる特殊ステージも登場します。

LINE ゲームなので友達とスコアを競う要素があり、ステージごとにランキングが表示されます。
知人のスコアが自分より上だと思わず越えたくなるので、ゲーム自体は簡単でも、より高いスコアを目指すプレイを自然と行うようになります。

クオリティも高く、簡素なアプリが多い LINE ゲームの中では尚更です。
長くランキング上位に留まっているのも納得できる作りです。

iTunes リンク:LINE パズルボブル
Google Play リンク:LINE パズルボブル
参考レビュー:ニューパズルボブル


LINE ゲットリッチ

モノポリー+ソーシャルゲーム。 LINE ゲームの1つで、元は netmarble という韓国のコミュニティサイトで運営されていたものです。
LINE ゲームとしてはクオリティが高いゲームで、内容もちゃんとモノポリーしています。
プレイ時間は長めですが、本家のモノポリーよりは短時間で決着が付くようアレンジされています。

LINE ゲットリッチ

LINE ゲットリッチ2

サイコロを振ってボード上を周回します。
止まった土地のマスを購入でき、そこに建物を建てられ、他の人が止まったら利用料を徴収できます。
建物は周囲のマスを独占していなくても建てられます。
また、交渉や交換はなく、他の人の土地に止まった際、そこを「2倍買い」で強制的に買収できます。

余裕があるうちは2倍買いの応酬になりますが、周回ボーナスが低く、お金があまり貯まらないため、土地を買いすぎて資金が減りすぎると破産のリスクもあります。
その辺のゲームバランスはちゃんと取られていますね。

ゲームは最大4人のオンライン対戦で、LINE ゲームだけあってユーザーは多く、すぐ人が集まります。
サイコロやカード、アクセサリなどを強化していく要素があり、それによってゲームが有利になりますが、バランスが壊れるほど強い効果はありません。

手軽にモノポリーを楽しめる、完成度の高いアプリです。
他の LINE ゲームのような簡素さのない、しっかり作られたアプリですね。

iTunes リンク:LINE ゲットリッチ
Google Play リンク:LINE ゲットリッチ
参考ページ:モノポリー


LINE ポコポコ

LINE ゲームのキャンディークラッシュです。 以上、説明終わり。
・・・それだけでは石が飛んで来そうですが、ゲームシステムについて、それ以外に言うことはありません。
普通のマッチ3ゲームです。

LINE ポコポコ

ただ NHK E テレの子供番組のような雰囲気があり、子供から大人まで楽しめます。
アプリのクオリティも悪くなく、一昔前の簡素な LINE ゲームの印象はありません。
キャンディークラッシュが楽しめた人なら、こちらも同じように楽しめるでしょう。

iTunes リンク:LINE ポコポコ
Google Play リンク:LINE ポコポコ
参考ページ:キャンディークラッシュ

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クリスタルファンタジア

アクションのソーシャルゲーム。 開発元は Klab。
前方からやって来る敵を剣で斬るだけのシンプルなゲームですが、アクションのソーシャルゲームは数少ないので、その意味で貴重です。

クリスタルファンタジア

クエストが始まると主人公が自動で走り始め、前からモンスターが出てきます。
敵が近くに来たところで画面をタップすると剣を振って撃退できますが、5回連続で振ると次の攻撃まで間が空くので、敵が多いときは連打はできません。
ステージが進むと速度の違う敵や、弾を撃つ敵も出て来ます。 弾は剣で打ち消します。

仲間は特殊技になっていて、使用すると強力な範囲攻撃や貫通攻撃が発動します。
ただ飛距離が短いものや、中央にしか効果がないものもあり、タイミングを計る必要があります。
ボスに強力な攻撃をヒットさせるとひるみ、その間に攻撃をバシバシ連打できます。

今回は全部で 35 のソーシャルゲームを取り上げていますが、その中でアクションっぽいのはトイズドライブ、ドリフトスピリッツ、そしてコレだけ。
他の2つはアクションと言えるかどうか微妙なので、これが唯一と言っても良いかもしれません。
ゲーマーには物足りず、アクションなので苦手な人も多いと思いますが、オリジナルなものを作ろうとしているのは伺えますね。

※このゲームは 2015年6月 に運営を終了しました。

iTunes リンク:クリスタルファンタジア(終了)
Google Play リンク:クリスタルファンタジア(終了)


スゴロクモンスターズ

モノポリー+ソーシャルゲーム。 開発元はアプリボット。
LINE ゲットリッチに非常によく似たゲームで、技術的なクオリティは高いのですが、ゲットリッチと比べると厳しいのは否めません。

スゴロクモンスター

土地に建物を建てる金額と、他プレイヤーの土地に止まった時の支払額がどちらも少ないため、相手の土地に止まっても大したダメージがなく、簡単に「2倍買い」で乗っ取れてしまいます。
モノポリー特有の「相手を破産させる楽しさ」と「相手の高額な土地を前にした時のドキドキ感」の双方が足りないため、やっていて面白さに欠けます。
ソーシャルゲームらしく仲間モンスターがいて、様々なスキルを発動させられますが、強力すぎてゲームの決着があっさり付いてしまいます。

LINE ゲットリッチとこのゲームのどちらが模倣作なのかは解りませんが、いずれにせよ知名度も内容もゲットリッチに劣る印象です。
なによりゲットリッチは「LINE」ですし、これでは辛いですね。

※このゲームは 2015年6月 に運営を終了しました。

iTunes リンク:スゴロクモンスターズ(終了)
Google Play リンク:スゴロクモンスターズ(終了)

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Gems of War

パズル+RPG の原点「パズルクエスト」の開発者が製作していることで話題になった、海外製のソーシャルゲームです。
内容はパズルクエストをパズドラ型のソシャゲにした感じで、対戦モードもあるのが特徴。

Gems of War

いわゆる「マッチ3ゲーム」で、敵と自分が交互にジェムを消していきます。
黄色のジェムを消せば黄色の属性を持つメンバーの「マナ」が貯まり、最大になるとスキルを発動させられるシステム。
ただテンポが良くなく、パズルも普通のマッチ3ゲームなのでシンプルです。

ある程度ゲームが進めば、パズルクエストのようにスキルを組み合わて使う TCG 的な戦略性が出てくるのだと思いますが、仲間はガチャ次第ですし、やや地味な印象は拭えません。
英語なのでストーリーも解り辛いです。 ただ、しっかり作られているゲームではありますね。

iTunes リンク:Gems of War
参考ページ:パズルクエスト2


Spellfall

Paper Toss や Army of Darkness Defense など、iPhone の初期に多くの秀作を送り出していた Backflip Studios の作品。
任意の2つのコマを動かすのではなく、「入れ替えていく」キャンディークラッシュといった感じのシステムです。

Spellfall

好きなコマを入れ替えられるので、ジェムは簡単にそろえることが出来ます。
その代わり相手の体力は多く、何度か動かすと攻撃を受けます。
そして HP がスタミナ制のようになっていて、ダメージは次回以降の戦闘に引き継ぎ、時間が経たないと回復しません。

仲間がいない代わりに多彩な魔法があり、それら全てが固有の 3D 演出を持ちます。
しかし特異なゲームシステムがイマイチ面白さに結びついていない印象です
入れ替えパズルと言うと「とっかえだま」が思い浮かびますが、そこまでのスピード感や思考性はありませんね。

iTunes リンク:Spellfall
Google Play リンク:スペルフォール
参考ページ:Paper TossArmy of Darkness Defense


ダンジョン・ジェム

発売されるまでは「ゲームロフトのパズドラ」と言われていたゲームですが、全然違います。
Azkend や ポコパン のようにパネルを一筆書きで繋げていくゲームで、パネルの数が少なめですが、ポイントを消費すれば異なる種類のコマも繋げることが出来ます。
既存のゲームで言うとロード・トゥ・ドラゴンに近いです。

ダンジョンジェム

キャラクターは 3D 化されており、海外のゲームらしくグラフィックはリアル調。
演出のクオリティも高く、モンスターが滑らかに動き、3D の背景もちゃんとスクロールします。
バトルもパズルとしての思考性は低めですが、手軽にサクサク繋げられるので楽しめます。
日本語化されているし、全体のクオリティは高いですね。

ただ、キャラデザインが日本人好みじゃないんですよねぇ。
こうしたリアル調のグラフィックはもっとヘビーなゲームには良いのですが、ソシャゲだと違和感があるのは否めません。 日本ではあまりウケないでしょうね・・・

iTunes リンク:ダンジョン・ジェム
Google Play リンク:ダンジョン・ジェム
参考ページ:AzkendLINE ポコパンロード・トゥ・ドラゴン


バブルウィッチ

LINE パズルボブルを扱ったので、ついでにこちらも。
海外製のパズルボブルの追従作で、内容としては LINE パズルボブル+キャンディークラッシュという感じ。
公開しているのはキャンディークラッシュの開発元である King で、本来のタイトル名は「Bubble Witch Saga 2」です。

バブルウィッチ

このゲームの特徴は、落下させたボールやクリア時に余った手玉が画面下部を跳ね回り、壷に入るとボーナス得点になること。
キャンディークラッシュは手数を余らせてクリアすると、画面中のキャンディーが破裂しまくる派手なボーナスシーンになりましたが、そういうシーンがこのゲームにもある訳です。
連続でボールを消していけば壷が燃えだし、ボーナスが2倍になる演出もあります。

これが良いアクセントになっていて、パズルボブルに更なる面白さを加えています。
非常に遊びやすいバランスで、思わず没頭してしまうハマり性もあり、さすが King と言えますね。

iTunes リンク:バブルウィッチ
Google Play リンク:バブルウィッチ

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以上で「ソシャゲまとめ斬り 2015 年初」の特集を終えたいと思います。

全体の総評としては、ソーシャルゲームのクオリティーの急激な上昇を感じます。
そういう意見は 2012 年頃からありましたが、最近のクオリティの伸びは特に著しいです。
ここまで平均のクオリティが上がると、たとえソシャゲでも相応の内容でないとお話になりませんね。
LINE ゲームでさえ、近頃は質の向上が目立ちます。

おまけに数え切れないほど出続けていますから、そこそこ良く出来たソシャゲでも目に付かずに終わったりする訳で、ホントもう、レッドオーシャンを通り越してデッドオーシャンです。

しかしユーザーにとっては、粗悪なアプリで一儲けできる時代がほぼ終演し、クオリティの高いアプリを選べるようになっているので、それは喜ばしいことでしょう。
ソシャゲの流行によって低下したゲームの品質が、ようやく戻って来たのを感じます。

とは言え、ソシャゲはソシャゲ。 悪質な運営で世を騒がすものも後を絶ちません。
後は「モラル」が戻って来るのを期待したいですね。

一通り見て思うのは、「○○+ソシャゲ」の「○○」の部分が露骨なパクリであるゲームが多いことですが、その辺はソシャゲに関わらず、といったところでしょうか。

・ソシャゲまとめ斬り 2015 年初 1日目2日目3日目延長戦
・ソシャゲまとめ斬り 2014 夏 1日目2日目3日目4日目