※このゲームは 2016年5月 でのサービス終了が発表されました。
アイドルマスターのタイトー版? 3人組のユニットのマネージャーとなり、音楽ゲームを通してアイドルを育てていく、3D のダンスシーンがウリのソーシャルゲームが登場しています。
「アイドルクロニクル」です。
昨年11月のタイトーの新作発表会で公開されたアプリの1つで、特に萌えゲーファンから大きな期待を寄せられていたゲームですね。
ただ、発売された後の評価を見ると・・・ 見事に賛否両論。 その理由はやってすぐ解りました。
「アイドルゲームとしては一流、音楽ゲームとしては三流」なのです。
技術的なクオリティは非常に高いのですが、アンバランスな印象を強く受けてしまいます。
もっとも「萌え部分だけで満足できる人」なら、そちらの完成度は高いので、これで良いのだと思いますが・・・



ゲームはまず、1日のスケジュールを立てるところから始まります。
1日に5つの枠あり、そこに「レッスン」「営業」「ライブ」の仕事を入れていきます。
その後、時間を進行させて各仕事をこなしていきますが、実際には1つの仕事を終わらせるごとにメニューに戻れるので、スケジュールをまとめて立てられることにあまり意味はありません。
ただ、そういうシステムの方が「マネージャーっぽさ」はありますね。
レッスン・営業・ライブ、どれも中央から出てくるマーカーがラインに重なった時にタイミング良くタップするゲームです。
どの仕事でもやることは同じで、レッスンと営業はその短いもの、ライブは長いものですね。
ライブは音楽ゲームになっていて、マーカーはリズムに合わせて出て来ます。
同時押しや長押しするマーカーもありますが、既存の音楽ゲームと大差はありません。
ただ、マーカーを直接タップする必要があり、さらにマーカーが飛んで来る位置が上下に動きます。
基本のタップ位置は左右の2ヶ所のみなので、難しいものではありませんが。
このゲームの最大の特徴は、ライブ中に背景で踊っている 3D のキャラクター。
3人のアイドルが躍動感あふれる動きで、曲ごとに異なる振り付けのダンスを行います。
登場するキャラは3人だけなので、ガチャから出るのは衣装やアクセサリ。
それは実際にダンスをしているキャラクターの外見にも反映されます。
ダンスには熟練度があり、高まるほどダンスがうまくなって行く要素もあります。
このゲームは「アイドルみせびらかしゲーム」と題されていて、このダンス自体がゲームのメインとなっているようですね。
また、キャラクターの信頼度が高まることで「ストーリー」が追加されていきます。
このシーンのセリフは全てフルボイスで、しかも結構長いです。
こちらもウリの1つと言えるでしょうか。

※衣装を替えれば見た目も変わる。 ある意味、アバター作製アプリの豪華なやつ・・・?
ただ、ゲーム中はバックのダンスを見ているヒマはあまりありません。
録画機能があり、後からダンスを確認できたりしますが、そこまで普通しないよね?

※ストーリーシーンは長めで、ちょっとしたボイスドラマと言えます。
売れないアイドルの涙ぐましいドサ回りの模様が描かれます。
ただ、冒頭で述べたように「音楽ゲーム」として見ると不満な点が多々あります。
まずリズムとタップのタイミングがズレている印象が強い。
判定は GREAT・COOL・GOOD・MISS の4段階ですが、リズム通りにタップしていても COOL や GOOD になるケースが見られます。
もちろん自分のリズムがズレている場合もあるのですが、他のメジャーな音楽ゲームでは感じたことのない「ズレ」や「違和感」を感じ、同様の意見は他でも見られるので、やはりこれはゲーム側の調整が甘いのだと思います。
そして一番ダメなのが、「レッスン」や「営業」のシーンで、リズムに無関係にマーカーが飛んで来ること。
BGM はありますが、それと関係なくタップしないといけないため、単なる目押しゲーム。
それがいかにつまらないかは言うまでもないでしょう。
こういうのはゲームの開発経験がない会社が、自称「リズムゲーム」を出した時にやらかしがちなのですが、それをタイトーがやるのかという感じ。
さらに、最初は曲が1曲しかなく、しかも当分増えない。
徐々にダンスがうまくなっていく、その過程を見て欲しいのかもしれませんが、延々と1つの曲だけしか出来ない音楽ゲームなんて激しく飽きる。
難易度は最初から EASY と NORMAL を選択でき、NORMAL だと相応の難易度なので、「音ゲー好きだと最初は簡単すぎて退屈」ってことはないのですが、でもそれを 10 回ぐらい繰り返すのはさすがに・・・
譜面についても、簡単とか難しいとかじゃなくて、妙にやり辛い部分があります。
(例えば右手を押しっぱなしにしながら、左手で連打し、その連打の途中で右手を離すとか。そういうのが NORMAL から出てくる)
やっていて萌えゲー愛は感じるのですが、音ゲー愛は微塵も感じられません。
マジでこのゲームのスタッフは、グルーヴコースターのスタッフに「音ゲーとは何か」を聞きに行った方が良いんじゃないですかね。

※前述した「右手を押しながら左手連打、連打途中で右手離す」のシーン。
これがハードで出るなら解るけど、もうちょっと「プレイしていて気持ちの良い譜面」を考えて欲しい。
しかも曲数が少なく、新曲の登場ペースも遅すぎる・・・

※営業の一つ「挨拶回り」。 しかしどの営業もレッスンも、やることは全く変わらない。
しかもリズムゲームになってなく、作業感が強い。
問題の新曲はキャラの信頼度を上げてストーリーを出現させ、それを見ることで得られます。
ランクやレベルはいくら上げても増えないので注意。
おそらく「アイドルマスター+ラブライブ(スクフェス)」を狙ったのだと思いますが、私的には「届いていない」印象です。
グラフィックや演出のクオリティは高いのに、ここまでやって音ゲーとしての調整が甘いのはどうにも解せません。
ただ、私はギャルゲーの評価は苦手・・・ と言うか、そのファンの人達とは評価基準が異なります。
そういった方は「絵が良いか」「声が良いか」「キャラが可愛いか」などが最大の評価点になるでしょうから、それについては十分だと思うので、これで良いのかもしれません。
ただ iTunes や Google Play のレビューに「今後に期待して★5」って評価が割とあるのは、現状を物語っている気がしますね・・・
※このゲームは 2016年5月 でのサービス終了が発表されました。
・アイドルクロニクル(運営終了)
アイドルマスターのタイトー版? 3人組のユニットのマネージャーとなり、音楽ゲームを通してアイドルを育てていく、3D のダンスシーンがウリのソーシャルゲームが登場しています。
「アイドルクロニクル」です。
昨年11月のタイトーの新作発表会で公開されたアプリの1つで、特に萌えゲーファンから大きな期待を寄せられていたゲームですね。
ただ、発売された後の評価を見ると・・・ 見事に賛否両論。 その理由はやってすぐ解りました。
「アイドルゲームとしては一流、音楽ゲームとしては三流」なのです。
技術的なクオリティは非常に高いのですが、アンバランスな印象を強く受けてしまいます。
もっとも「萌え部分だけで満足できる人」なら、そちらの完成度は高いので、これで良いのだと思いますが・・・



ゲームはまず、1日のスケジュールを立てるところから始まります。
1日に5つの枠あり、そこに「レッスン」「営業」「ライブ」の仕事を入れていきます。
その後、時間を進行させて各仕事をこなしていきますが、実際には1つの仕事を終わらせるごとにメニューに戻れるので、スケジュールをまとめて立てられることにあまり意味はありません。
ただ、そういうシステムの方が「マネージャーっぽさ」はありますね。
レッスン・営業・ライブ、どれも中央から出てくるマーカーがラインに重なった時にタイミング良くタップするゲームです。
どの仕事でもやることは同じで、レッスンと営業はその短いもの、ライブは長いものですね。
ライブは音楽ゲームになっていて、マーカーはリズムに合わせて出て来ます。
同時押しや長押しするマーカーもありますが、既存の音楽ゲームと大差はありません。
ただ、マーカーを直接タップする必要があり、さらにマーカーが飛んで来る位置が上下に動きます。
基本のタップ位置は左右の2ヶ所のみなので、難しいものではありませんが。
このゲームの最大の特徴は、ライブ中に背景で踊っている 3D のキャラクター。
3人のアイドルが躍動感あふれる動きで、曲ごとに異なる振り付けのダンスを行います。
登場するキャラは3人だけなので、ガチャから出るのは衣装やアクセサリ。
それは実際にダンスをしているキャラクターの外見にも反映されます。
ダンスには熟練度があり、高まるほどダンスがうまくなって行く要素もあります。
このゲームは「アイドルみせびらかしゲーム」と題されていて、このダンス自体がゲームのメインとなっているようですね。
また、キャラクターの信頼度が高まることで「ストーリー」が追加されていきます。
このシーンのセリフは全てフルボイスで、しかも結構長いです。
こちらもウリの1つと言えるでしょうか。

※衣装を替えれば見た目も変わる。 ある意味、アバター作製アプリの豪華なやつ・・・?
ただ、ゲーム中はバックのダンスを見ているヒマはあまりありません。
録画機能があり、後からダンスを確認できたりしますが、そこまで普通しないよね?

※ストーリーシーンは長めで、ちょっとしたボイスドラマと言えます。
売れないアイドルの涙ぐましいドサ回りの模様が描かれます。
ただ、冒頭で述べたように「音楽ゲーム」として見ると不満な点が多々あります。
まずリズムとタップのタイミングがズレている印象が強い。
判定は GREAT・COOL・GOOD・MISS の4段階ですが、リズム通りにタップしていても COOL や GOOD になるケースが見られます。
もちろん自分のリズムがズレている場合もあるのですが、他のメジャーな音楽ゲームでは感じたことのない「ズレ」や「違和感」を感じ、同様の意見は他でも見られるので、やはりこれはゲーム側の調整が甘いのだと思います。
そして一番ダメなのが、「レッスン」や「営業」のシーンで、リズムに無関係にマーカーが飛んで来ること。
BGM はありますが、それと関係なくタップしないといけないため、単なる目押しゲーム。
それがいかにつまらないかは言うまでもないでしょう。
こういうのはゲームの開発経験がない会社が、自称「リズムゲーム」を出した時にやらかしがちなのですが、それをタイトーがやるのかという感じ。
さらに、最初は曲が1曲しかなく、しかも当分増えない。
徐々にダンスがうまくなっていく、その過程を見て欲しいのかもしれませんが、延々と1つの曲だけしか出来ない音楽ゲームなんて激しく飽きる。
難易度は最初から EASY と NORMAL を選択でき、NORMAL だと相応の難易度なので、「音ゲー好きだと最初は簡単すぎて退屈」ってことはないのですが、でもそれを 10 回ぐらい繰り返すのはさすがに・・・
譜面についても、簡単とか難しいとかじゃなくて、妙にやり辛い部分があります。
(例えば右手を押しっぱなしにしながら、左手で連打し、その連打の途中で右手を離すとか。そういうのが NORMAL から出てくる)
やっていて萌えゲー愛は感じるのですが、音ゲー愛は微塵も感じられません。
マジでこのゲームのスタッフは、グルーヴコースターのスタッフに「音ゲーとは何か」を聞きに行った方が良いんじゃないですかね。

※前述した「右手を押しながら左手連打、連打途中で右手離す」のシーン。
これがハードで出るなら解るけど、もうちょっと「プレイしていて気持ちの良い譜面」を考えて欲しい。
しかも曲数が少なく、新曲の登場ペースも遅すぎる・・・

※営業の一つ「挨拶回り」。 しかしどの営業もレッスンも、やることは全く変わらない。
しかもリズムゲームになってなく、作業感が強い。
問題の新曲はキャラの信頼度を上げてストーリーを出現させ、それを見ることで得られます。
ランクやレベルはいくら上げても増えないので注意。
おそらく「アイドルマスター+ラブライブ(スクフェス)」を狙ったのだと思いますが、私的には「届いていない」印象です。
グラフィックや演出のクオリティは高いのに、ここまでやって音ゲーとしての調整が甘いのはどうにも解せません。
ただ、私はギャルゲーの評価は苦手・・・ と言うか、そのファンの人達とは評価基準が異なります。
そういった方は「絵が良いか」「声が良いか」「キャラが可愛いか」などが最大の評価点になるでしょうから、それについては十分だと思うので、これで良いのかもしれません。
ただ iTunes や Google Play のレビューに「今後に期待して★5」って評価が割とあるのは、現状を物語っている気がしますね・・・
※このゲームは 2016年5月 でのサービス終了が発表されました。
・アイドルクロニクル(運営終了)
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