「ポピュラス」や「テーマパーク」、「ダンジョンキーパー」など、初期のコンピューターゲーム時代に数々の名作を生み出してきたデザイナー「ピーター・モリニュー」氏。
そのモリニュー氏の設立した会社が昨年の夏に発売した、神となって人類の発展を導くゲームが、日本でも公開を開始しました。
「Godus」です。
戦闘がなくなり、グラフィックと土地造成がリアルになった「ポピュラス」といった感じで、ピーター・モリニュー氏の遺伝子を受け継ぐゲームと言えますね。
ただ、DeNA を通して運営されているためか・・・ ソーシャルゲームの遺伝子も入り込んでいます。
土地造成に必要な信仰心や、中盤から必要になる麦・鉱石などの資源、新技術のアンロックに必要なステッカーなどの入手に時間の経過が必要で、ソシャゲ型の「農園ゲーム」に近い内容になっています。
中盤以降の展開はかなり遅く、テンポ良く遊べるのは序盤だけなのでご注意下さい。



土地は薄い地層が幾重にも積み重なった、ミルフィーユ状になっています。
新世界の神であるプレイヤーは、その地層の端をドラッグすることで、自由に土地を広げたり狭めたり出来ます。
操作感が良く、曲線を伴ったリアルな土地造成を簡単に行えるのは技術の高さを感じますね。
ただし土地造成には、信者達が生み出す「信仰心」が必要です。
土地を造成して平らな広い土地を作ると、人間達はそこに家を建てます。
そして安住の地を得た人間達は、一定時間ごとに赤い玉のようなものを生みだし、これを回収することで信仰心が回復します。
最初は人間はテントしか作れません。
しかし人口が増えることで様々な「技術カード」を手に入れることが出来ます。
カードは最初はロックされていますが、隠された箱(聖櫃)を発見することで「ステッカー」と呼ばれる産物を入手でき、これを必要な分だけ投資すればアンロックすることが出来ます。
住居のカードをアンロックすれば、テントしか作れなかった人間も「あばら屋」「小屋」「大きなロッジ」などを作れるようになっていき、将来的には農耕や採掘も可能になります。
木を生やして住民を喜ばせたり、畑に雨を降らせて育成を促したりも出来るようになり、火を点けて気に入らない人間や家を焼くことも可能です。
最初に探索できる範囲は狭く、大きな家には広い土地が必要なので、すぐに手狭になって来ます。
しかしマップのどこかにある「かがり火」に信者を派遣し、聖火を照らせば、探索・開発できる範囲を広げていくことが出来ます。

※技術カードの一覧画面。 カードを登場させるには人口を増やす必要があります。
出来るだけ大きな家を建てていくのが近道ですね。
ただしカードを登場させても、ステッカーを使ってアンロックしないと有効になりません。
ステッカーには「石器」「パピルス」などの名前が付いていて、タップで表示されます。

※ステッカーを得るには、箱を探さないといけません・・・
何の説明もありませんが、ニコニコマークはこの箱が埋もれていることを示しています。 この上に家を建てたりしないように。
箱は全て取り尽くしても、ランダムでまた現れます。
ゲームが進めば「アスタリ」と呼ばれる対立民族が登場し、ステッカーを入手できる「探検航海」も出来るようになります。
探検航海はパズルゲームのようになっていて、自動で進む信者達を土地の造成で導き、神殿まで出来るだけ早く到達させるものになっています。
ただ、ミニゲームといった程度の内容で、ステージも少なく、すぐに終わってしまいます。
まだメインになるようなものではないですね。
アスタリもたまに出て来て、住民を侮辱する程度の存在で、土地造成ですぐに追い払えます。
住民の幸福度が低いとアスタリに寝返る者が現れるようですが、幸福度は「聖なる木」などの設置によって割と簡単に上げられるため、心配するほどのものではありません。
まあ、ゲームのアクセントと言った感じですね。
ゲームのポイントとなるのは、「定住地」の作製。
大量の信仰心が必要になりますが、これを実行すると周辺の家がまとめて「合体」し、大きな1つの建物になります。
これによってさらに信仰心が生み出され、また周辺の土地が空くため、そこに新たな建物を建てられます。
加えて定住地には「農耕定住地」「採掘定住地」などがあり、これらを建てることで周辺に小麦畑や採掘地が作られます。
ここからは発展にに必要な麦や鉱石が生み出され、新たな技術カードの出現条件にもなっています。

※合体させて作った大きな定住地の近くに噴水を設置し、みんなをハッピーにしている様子。
定住地の形は「プレビュー」を選択する度に変わるので、好みの合体結果になるまで繰り返してみましょう。
赤い丸は「信仰心」で、ドラッグでも回収可能。 連続で回収すると美しく青きドナウなどのメロディーが流れます。

※嵐が来て吹き飛びそうになっているところ。 自然描写の良いゲームです。
柔らかそうな家がちょっとユニーク。 嵐の後はどこかに箱が現れます。
しかし定住地が作れるようになった頃から、ゲームのペースはガクンと落ちます。
上位の建物ほど建築に長い時間が必要で、さらに農耕が登場してからは家を建てるのに「麦」が要ります。
つまり、完全にソーシャルゲーム型の農園ゲームの展開に変わってしまいます。
物資の回収と建設指示だけして、アプリを落とし、数時間後に再び起動して様子を見る・・・
それを繰り返す形ですね。
序盤はずっと継続して遊べるのですが、それは序盤だけ。
鉱石に至っては、採掘されるまで 15 時間以上必要です。
もちろん課金通貨を使えば、すぐに仕事を終わらせたり、物資を調達することが出来るのですが・・・
技術カードも、土地から発見できるステッカーだけではアンロックに時間がかかるようになるので、課金通貨で「ステッカーパック」を買わないと、なかなか利用できなくなってきます。

※ゲーム序盤、山岳地帯に見える畑は、高所に建物を作れるようにならないと利用できません。
利用できるのはかなり先ですし、無理に使う必要もないので、あまり気にせずに進めていきましょう。

※鉱石は掘り出すのに 18 時間かかります。 近くに岩があれば若干短縮されますが・・・
この辺まで来ると、たまにログインして様子を見ると言った感じの、ゆっくりプレイするゲームになりますね。
中盤からは待ち時間が必要な要素が多すぎ、没頭して楽しむようなゲームにはなっていません。
iTunes のレビューは初見で書かれることが多いので、絶賛意見ばかりになっていますが、3日プレイした後のレビューを集めた場合、そこまで大絶賛ばかりにはならないんじゃなかな、と思います。
とは言え「ソシャゲ型 農園ゲームとして見た場合」、そのクオリティーは突出しています。
リアルな土地造成、お洒落で綺麗なグラフィック、天候演出や自然のサウンドなど、どれも一級。
そこいらの汎用な農園ゲームとは比べものになりません。
ですからソシャゲ型の開発ゲームをやっている人には、十分オススメ出来ますね。
私もこれはこれで楽しめているので、当分は継続してやるだろうと思います。
ただ、もしこれが 10 年前、まだ課金型ゲームが一般的でなかった頃に「買い切りゲーム」として発売されていたら、素晴らしく面白いゲームになっていただろうな、とも思います・・・
・Godus(iTunes が起動します)
そのモリニュー氏の設立した会社が昨年の夏に発売した、神となって人類の発展を導くゲームが、日本でも公開を開始しました。
「Godus」です。
戦闘がなくなり、グラフィックと土地造成がリアルになった「ポピュラス」といった感じで、ピーター・モリニュー氏の遺伝子を受け継ぐゲームと言えますね。
ただ、DeNA を通して運営されているためか・・・ ソーシャルゲームの遺伝子も入り込んでいます。
土地造成に必要な信仰心や、中盤から必要になる麦・鉱石などの資源、新技術のアンロックに必要なステッカーなどの入手に時間の経過が必要で、ソシャゲ型の「農園ゲーム」に近い内容になっています。
中盤以降の展開はかなり遅く、テンポ良く遊べるのは序盤だけなのでご注意下さい。



土地は薄い地層が幾重にも積み重なった、ミルフィーユ状になっています。
新世界の神であるプレイヤーは、その地層の端をドラッグすることで、自由に土地を広げたり狭めたり出来ます。
操作感が良く、曲線を伴ったリアルな土地造成を簡単に行えるのは技術の高さを感じますね。
ただし土地造成には、信者達が生み出す「信仰心」が必要です。
土地を造成して平らな広い土地を作ると、人間達はそこに家を建てます。
そして安住の地を得た人間達は、一定時間ごとに赤い玉のようなものを生みだし、これを回収することで信仰心が回復します。
最初は人間はテントしか作れません。
しかし人口が増えることで様々な「技術カード」を手に入れることが出来ます。
カードは最初はロックされていますが、隠された箱(聖櫃)を発見することで「ステッカー」と呼ばれる産物を入手でき、これを必要な分だけ投資すればアンロックすることが出来ます。
住居のカードをアンロックすれば、テントしか作れなかった人間も「あばら屋」「小屋」「大きなロッジ」などを作れるようになっていき、将来的には農耕や採掘も可能になります。
木を生やして住民を喜ばせたり、畑に雨を降らせて育成を促したりも出来るようになり、火を点けて気に入らない人間や家を焼くことも可能です。
最初に探索できる範囲は狭く、大きな家には広い土地が必要なので、すぐに手狭になって来ます。
しかしマップのどこかにある「かがり火」に信者を派遣し、聖火を照らせば、探索・開発できる範囲を広げていくことが出来ます。

※技術カードの一覧画面。 カードを登場させるには人口を増やす必要があります。
出来るだけ大きな家を建てていくのが近道ですね。
ただしカードを登場させても、ステッカーを使ってアンロックしないと有効になりません。
ステッカーには「石器」「パピルス」などの名前が付いていて、タップで表示されます。

※ステッカーを得るには、箱を探さないといけません・・・
何の説明もありませんが、ニコニコマークはこの箱が埋もれていることを示しています。 この上に家を建てたりしないように。
箱は全て取り尽くしても、ランダムでまた現れます。
ゲームが進めば「アスタリ」と呼ばれる対立民族が登場し、ステッカーを入手できる「探検航海」も出来るようになります。
探検航海はパズルゲームのようになっていて、自動で進む信者達を土地の造成で導き、神殿まで出来るだけ早く到達させるものになっています。
ただ、ミニゲームといった程度の内容で、ステージも少なく、すぐに終わってしまいます。
まだメインになるようなものではないですね。
アスタリもたまに出て来て、住民を侮辱する程度の存在で、土地造成ですぐに追い払えます。
住民の幸福度が低いとアスタリに寝返る者が現れるようですが、幸福度は「聖なる木」などの設置によって割と簡単に上げられるため、心配するほどのものではありません。
まあ、ゲームのアクセントと言った感じですね。
ゲームのポイントとなるのは、「定住地」の作製。
大量の信仰心が必要になりますが、これを実行すると周辺の家がまとめて「合体」し、大きな1つの建物になります。
これによってさらに信仰心が生み出され、また周辺の土地が空くため、そこに新たな建物を建てられます。
加えて定住地には「農耕定住地」「採掘定住地」などがあり、これらを建てることで周辺に小麦畑や採掘地が作られます。
ここからは発展にに必要な麦や鉱石が生み出され、新たな技術カードの出現条件にもなっています。

※合体させて作った大きな定住地の近くに噴水を設置し、みんなをハッピーにしている様子。
定住地の形は「プレビュー」を選択する度に変わるので、好みの合体結果になるまで繰り返してみましょう。
赤い丸は「信仰心」で、ドラッグでも回収可能。 連続で回収すると美しく青きドナウなどのメロディーが流れます。

※嵐が来て吹き飛びそうになっているところ。 自然描写の良いゲームです。
柔らかそうな家がちょっとユニーク。 嵐の後はどこかに箱が現れます。
しかし定住地が作れるようになった頃から、ゲームのペースはガクンと落ちます。
上位の建物ほど建築に長い時間が必要で、さらに農耕が登場してからは家を建てるのに「麦」が要ります。
麦は畑で2時間とか4時間とかの時間をかけて作られるので、その待ち時間を経ていないと発展させられないことになります。
定住地を作るための信仰心も、時間が経たないと集まりません。つまり、完全にソーシャルゲーム型の農園ゲームの展開に変わってしまいます。
物資の回収と建設指示だけして、アプリを落とし、数時間後に再び起動して様子を見る・・・
それを繰り返す形ですね。
序盤はずっと継続して遊べるのですが、それは序盤だけ。
鉱石に至っては、採掘されるまで 15 時間以上必要です。
もちろん課金通貨を使えば、すぐに仕事を終わらせたり、物資を調達することが出来るのですが・・・
技術カードも、土地から発見できるステッカーだけではアンロックに時間がかかるようになるので、課金通貨で「ステッカーパック」を買わないと、なかなか利用できなくなってきます。

※ゲーム序盤、山岳地帯に見える畑は、高所に建物を作れるようにならないと利用できません。
利用できるのはかなり先ですし、無理に使う必要もないので、あまり気にせずに進めていきましょう。

※鉱石は掘り出すのに 18 時間かかります。 近くに岩があれば若干短縮されますが・・・
この辺まで来ると、たまにログインして様子を見ると言った感じの、ゆっくりプレイするゲームになりますね。
中盤からは待ち時間が必要な要素が多すぎ、没頭して楽しむようなゲームにはなっていません。
iTunes のレビューは初見で書かれることが多いので、絶賛意見ばかりになっていますが、3日プレイした後のレビューを集めた場合、そこまで大絶賛ばかりにはならないんじゃなかな、と思います。
とは言え「ソシャゲ型 農園ゲームとして見た場合」、そのクオリティーは突出しています。
リアルな土地造成、お洒落で綺麗なグラフィック、天候演出や自然のサウンドなど、どれも一級。
そこいらの汎用な農園ゲームとは比べものになりません。
ですからソシャゲ型の開発ゲームをやっている人には、十分オススメ出来ますね。
私もこれはこれで楽しめているので、当分は継続してやるだろうと思います。
ただ、もしこれが 10 年前、まだ課金型ゲームが一般的でなかった頃に「買い切りゲーム」として発売されていたら、素晴らしく面白いゲームになっていただろうな、とも思います・・・
・Godus(iTunes が起動します)
でもピーターモリニュー自体も基本無料持ち上げたりDKディスったりDeNA使ったりと
もーよく分からんな