しかけを配置してアクションゲームのステージを作成し、他プレイヤーの襲撃から宝石を守りつつ、他の人のステージに挑戦して宝石を奪い取る、対戦型のゲームが登場しています。
King of Thieves」(泥棒の王様)です。

スマホ用パズルゲームの名作 Cut the Rope(カット・ザ・ロープ)を生み出した、新進気鋭のメーカー「ZeptoLab」の新作として注目されていた作品です。

ゲーム自体はいわゆる「ワンキーゲーム」で、画面をタップするだけで遊べるシンプルなもの。
しかし各プレイヤーが作ったステージに挑戦し合うオンラインゲームに仕立てられており、競争心を掻き立てられるような作りになっているところがミソですね。

King of Thieves 泥棒の王様

King of Thieves 泥棒の王様

まずはソロプレイ用のステージに挑戦して、お金と経験値を稼いでいきます。
主人公は自動で左右のどちらかに勝手に走って行き、画面をタップするとジャンプ
壁にジャンプするとそこにくっつき、再びジャンプすると左右反転して三角飛びを行えます

勝手に走り続け、移動方向も選べませんが、タップするだけの簡単操作なので遊びやすいです。
また、ジャンプせずに壁にぶつかっている時は動きが止まるので、タイミングを計ることが可能で、ゴールするまでずっと走り続けている訳ではありません。

ノコギリやモンスターなどのしかけにぶつかると、ライフが減ってリトライになります。
ライフがある限り何度でもリトライ可能で、さらにライフがわずかになると、しかけの一部が消える救済措置もあります。

ゴールできるとお金を入手でき、ルーレットが回ります。
残りのライフが多いほどクリア評価が高くなり、ルーレットの「当たり」の範囲が大きくなります
当たりになれば祭壇に埋め込まれている「宝石」をゲットでき、この宝石の価値によってランキングが上下します。

ステージ開始前に、鍵を破らなければならないのも特徴の1つでしょう。
鍵穴がたくさん出て来て、それを鍵(キーピック)を使って消していきます。
当たりの鍵穴を消せばステージが始まりますが、ハズレだと別の鍵穴も消さなければなりません。

キーピックはスタミナになっていて、なくなると回復するまで待たなければなりません。
運良く1発で当てればスタミナは1しか減りませんが、運が悪いと6つや7つスタミナがいるという、スタミナの減少値がランダムなシステムになっています。

King of Thieves 泥棒の王様
※ステージマップ。 対戦がメインですが、ちゃんとソロステージもあります。
と言うか、対戦とソロステージを平行して進めていく必要のある構成になっています。


King of Thieves 泥棒の王様
※鍵開けシーン。 この鍵は穴が7つなので、最大でスタミナを7消費する。
初期のスタミナは 10 なので、運が悪いと1プレイで終わり。
このスタミナ消費量変動システムは、正直どうなのかな・・・


ソロプレイ用のステージを進めていくと「祭壇のある部屋」を確保できます。
そこに2つの宝石をはめると、一定時間経過後にパワーアップした宝石になります。
これを利用して価値の高い宝石を生み出せばランキングが高まるのですが、祭壇にセットした宝石は他プレイヤーに奪われる可能性があります

そこで部屋の中にしかけを配置して、難しいステージを作り、防衛しなければなりません
使えるしかけの種類と数は部屋ごとに決められていますが、それをどこに配置するかは自由です。

ただし、作ったステージを「セーブ」するには、自分でそのステージに挑戦し、2回連続でクリアしなければなりません
あんまりムチャな、自分でもクリア出来ないようなステージは公開できない訳ですね。

プレイヤーは 25 人で組まれる「リーグ」に参加し、1回のリーグの開催期間は3日。
終了時に所持している宝石の価値が上位3位以内なら、上のリーグに昇格します

祭壇は使用回数が決められていて、何度か使うと壊れてしまいます。
そうなるとソロプレイ用のステージを進めて、新しい部屋をアンロックしなければなりません。

King of Thieves 泥棒の王様
※宝石の合成画面。 しかし合成完了まで時間がかかり、そして合成中の宝石は人に奪われる。
途中で奪われた場合、次の合成はその分だけ完了までの時間が短くなるので、最初にセットするものは「奪われるものだ」と思った方が良いかもしれません。
なお、同じ形の宝石を合成した方が褒賞が良くなるようです。


King of Thieves 泥棒の王様
※リーグは強制参加。 25 人中、昇格できるのは3人という、結構狭き門。
しかし宝石はずっと引き継げるので、価値を着実に高めていけば、いずれ自然に昇格することになると思います。


世界的な話題作であるため、プレイヤーはかなり多く、ステージを作成するとチャレンジャーがどんどん現れます。
手軽に遊べ、ステージを作成する面白さと、それを人にやらせる楽しさがあり、ZeptoLab らしい模範的な作りのゲームになっています。

ただ気になるのは、基本的に攻撃側が有利な作りなので、生半可なステージでは容易に突破され、すぐに宝石を奪われてしまうこと。
そしてもう1つの問題は、だからと言って難しいステージを作ろうとすると、途端にマゾゲーになること。

前述したようにライフが減るとしかけが消える救済措置があるため、どんなに困難なステージでも最終的には簡単になっていきます。
加えて、しかけを消したり、ライフを増やしたりする消費アイテムもあります。

ライフが少ないとクリアしても宝石を奪取できる確率は下がるのですが、それでも 0 ではないため、祭壇での合成が完了する3時間とか4時間とかの間、宝石を防衛し続けられる確率は非常に低いです。
基本的に、お宝を奪って奪われを繰り返す、○○ロワイヤル系のソーシャルゲームですね。

で、それでも防衛成績を良くしようと、自分でも滅多にクリア出来ないような超難関ステージを作ったら、今度は「セーブするのに2回連続でクリアすることが必要」なため、自らのマゾステージをひたすら繰り返すマゾゲーになります。

そうやって作ったステージで他の人がミスりまくっている様子を見るのは確かに楽しいのですが、しかしステージに修正を加えたい時、また大変なセーブ作業を行わないといけないので、簡単に手出しできなくなります。
クラッシュ・オブ・クランのような、手軽に拡張していけるゲームにはなっていません。

結果として、自分のさじ加減次第とは言え、何とも厳しいゲームになっている印象があります。

King of Thieves 泥棒の王様
※編集モード。 トラップを好きな位置に配置することが出来ます。
移動する赤いモンスターは、移動先を示すドットを動かすことで、移動方向と範囲を変える事が出来ます。
ここでいかにマゾいステージを作れるかが勝利の鍵・・・。


King of Thieves 泥棒の王様
※そして阿鼻叫喚。 他プレイヤーの襲撃の様子は「リプレイ」で見ることが出来ます。
トラップにガスガスはまっていく他プレイヤーを見て「ふははは! その程度で突破できると思ったか!」と優越感に浸る、魔王様気分が味わえます。
しかしステージがマゾいほど、再編集はし辛くなる・・・


課金通貨はスタミナ回復や消費アイテムの購入、宝石合成やアップグレード待ち時間の短縮などに使用されます。
ガチャはないし、無課金でも普通に遊べるゲームですが、自分はちょっと続け辛いかな・・・

完成度は高く、面白くないことはないのですが、どうせやるなら出来るだけ難しいステージを公開したい。
自分がクリアしやすいステージは他人にとってもクリアしやすい訳で、そこで妥協はしたくない。
しかしステージ編集の度に毎回マゾゲーを「自分に対して」しかけられるか?

いやぁ、何ともストイックなゲームですね。

King of Thieves (泥棒の王様)(iTunes が起動します)