フランスのレトロゲーム移植専門メーカー「DotEmu」が、餓狼伝説シリーズ最後の作品を iOS で公開しています。
「餓狼 MARK OF THE WOLVES」です。
1999 年にアーケード(ゲームセンター)に登場した SNK の 2D 対戦格闘ゲームで、それ以前の餓狼シリーズの 10 年後ということになっています。
主人公は前作のボス「ギース」の息子で、前作の主人公「テリー」に育てられた「ロック」という名の青年。
他にもキムの息子やアンディー&舞の弟子(?)など、新世代のキャラクターが登場しています。
ただ、この作品が iOS に移植されたのは、私的にはすごく意外です。
なぜならこの「餓狼 MOW」、人気が今一つだったからで、設定的にも微妙な立ち位置にあるからです。
当時は KOF が大人気だった頃で、「餓狼伝説」や「龍虎の拳」は、すでに古いゲームという印象がありました。
おまけにキャラクターがテリー以外一新されたため、馴染みがなく使い方も解らず、従来のキャラを踏襲していて華やかで遊びやすい KOF と比べると、最初からマイナー感がありました。
アニメっぽさが強すぎるキャラクターにも反感があったようです。
おまけに KOF には餓狼伝説のキャラが従来のままの姿で登場していたため、「餓狼の 10 年後」という設定のこのゲームとは、相違が生じてしまいます。
1999 年は格闘ゲームブーム自体が下火になり始めた頃で、SNK も 2001 年に倒産し続編が作られなかったため、非常に微妙な状態で消えていった印象があります。
それを今になって DotEmu が移植の対象にしたのは・・・
何か思い入れでもあったんですかね?
DotEmu は KOF '97 と KOF '98、真サムスピ も移植しているので、これで SNK の格闘ゲームは4作目という事になります。
KOF-i と KOF-i 2012 は DotEmu の担当ではなかったようで、画面のレイアウトや操作感は KOF-i より劣ります。
DotEmu 独特の、いかにもエミュレーターっぽい操作感とグラフィックは今作でも感じますね。
ただプレイし辛いという程ではなく、波動拳や昇竜拳コマンドで必殺技も出せます。
ボタンは弱と強のパンチ・キックの4つ。
さらにスマホの格ゲーではおなじみの、必殺技が簡単に出せる「SPボタン」があり、「超必殺技ボタン」も存在します。
また一部の技は A+B や A+C などの同時押しが必要なため、それらのためのボタンも出すことが出来ます。
ただ、このゲームの必殺技ボタンは変わっていて、ボタンと言うよりスティックになっています。
このボタンを前にスライドすると飛び道具、下にスライドすると対空技が出るといった感じで、押すだけでは反応しません。
このためレバー操作と併用する必要がない反面、スライド後に指を離してから技が出るので、従来の SP ボタンよりもワンテンポ遅れます。
それでも普通にレバーでコマンドを入力して出すよりはラクですが。
餓狼伝説と言えば「2ライン制」やストーリーシーンがあるのが特徴ですが、2ライン制は廃止されました。
ストーリー重視なのは変わっておらず、途中でボスのカットや会話が表示されたりします。
開始前にもキャラ固有の登場シーンや演出が出て来ます。
他に、食らうギリギリでブロックすると発動する「ジャストディフェンス」、残りの体力が特定の範囲になるとパワーアップする「T.O.P.」といったシステムが加えられています。
ただ全体としては「普通の格闘ゲーム」に近く、際立った特徴はない印象ですね。
オリジナルの難易度は高めでしたが、スマホ版は初期の COM の LEVEL が 1 になっています。
1 はかなり簡単で、条件を満たさないとラスボスが登場しないのですが(ノーコンティニューで平均クリアランク AAA 以上)、割とラクにボスも出すことが出来るでしょう。(勝てるかどうかは別)
※ステージ開始前の演出シーン。 ちょっとしたデモが表示されます。
登場キャラクターは12人+ボス2人。 ただ7人+1を倒せばエンディングになります。
※メニュー画面にはこんな風に高精細な絵が出てきます。 ボタンの数と配置はカスタマイズ可能。
物理コントローラーにも対応していて、専用の設定画面があります。
オンライン対戦は Game Center を通したマッチングなので、対戦相手が見つかるまでボーッと待たなければなりません。
基本的にはフレンドと対戦するためのものでしょう。
価格は 400 円。 KOF '97 や KOF '98 と同じです。
KOF 97 & 98 の時は、すでに KOF-i 2012 があったため古さが否めなかったのですが、今回はオリジナルを知らない方が多いでしょうし、真サムスピ ほど古臭さも感じません。
レトロゲームであるのは確かですが、SNK のゲームの中では最後期ですしね。
これから新しい餓狼シリーズを展開していこうとして、そのプロローグとして作られた作品が、そのまま打ち切りになったパターンです。
時代もバーチャファイターと鉄拳の流行で 3D に傾き始めており、KOF 98 でピークになった SNK もこの辺りから斜陽へ。
色々と恵まれていなかったゲームです。
そんな作品が時代を超えてスマホで登場するというのも・・・ 乙なものかもしれません。
・餓狼 MARK OF THE WOLVES(iTunes が起動します)
以下は Youtube で公開されている公式のトレーラーです。
「餓狼 MARK OF THE WOLVES」です。
1999 年にアーケード(ゲームセンター)に登場した SNK の 2D 対戦格闘ゲームで、それ以前の餓狼シリーズの 10 年後ということになっています。
主人公は前作のボス「ギース」の息子で、前作の主人公「テリー」に育てられた「ロック」という名の青年。
他にもキムの息子やアンディー&舞の弟子(?)など、新世代のキャラクターが登場しています。
ただ、この作品が iOS に移植されたのは、私的にはすごく意外です。
なぜならこの「餓狼 MOW」、人気が今一つだったからで、設定的にも微妙な立ち位置にあるからです。
当時は KOF が大人気だった頃で、「餓狼伝説」や「龍虎の拳」は、すでに古いゲームという印象がありました。
おまけにキャラクターがテリー以外一新されたため、馴染みがなく使い方も解らず、従来のキャラを踏襲していて華やかで遊びやすい KOF と比べると、最初からマイナー感がありました。
アニメっぽさが強すぎるキャラクターにも反感があったようです。
おまけに KOF には餓狼伝説のキャラが従来のままの姿で登場していたため、「餓狼の 10 年後」という設定のこのゲームとは、相違が生じてしまいます。
1999 年は格闘ゲームブーム自体が下火になり始めた頃で、SNK も 2001 年に倒産し続編が作られなかったため、非常に微妙な状態で消えていった印象があります。
それを今になって DotEmu が移植の対象にしたのは・・・
何か思い入れでもあったんですかね?
DotEmu は KOF '97 と KOF '98、真サムスピ も移植しているので、これで SNK の格闘ゲームは4作目という事になります。
KOF-i と KOF-i 2012 は DotEmu の担当ではなかったようで、画面のレイアウトや操作感は KOF-i より劣ります。
DotEmu 独特の、いかにもエミュレーターっぽい操作感とグラフィックは今作でも感じますね。
ただプレイし辛いという程ではなく、波動拳や昇竜拳コマンドで必殺技も出せます。
ボタンは弱と強のパンチ・キックの4つ。
さらにスマホの格ゲーではおなじみの、必殺技が簡単に出せる「SPボタン」があり、「超必殺技ボタン」も存在します。
また一部の技は A+B や A+C などの同時押しが必要なため、それらのためのボタンも出すことが出来ます。
ただ、このゲームの必殺技ボタンは変わっていて、ボタンと言うよりスティックになっています。
このボタンを前にスライドすると飛び道具、下にスライドすると対空技が出るといった感じで、押すだけでは反応しません。
このためレバー操作と併用する必要がない反面、スライド後に指を離してから技が出るので、従来の SP ボタンよりもワンテンポ遅れます。
それでも普通にレバーでコマンドを入力して出すよりはラクですが。
餓狼伝説と言えば「2ライン制」やストーリーシーンがあるのが特徴ですが、2ライン制は廃止されました。
ストーリー重視なのは変わっておらず、途中でボスのカットや会話が表示されたりします。
開始前にもキャラ固有の登場シーンや演出が出て来ます。
他に、食らうギリギリでブロックすると発動する「ジャストディフェンス」、残りの体力が特定の範囲になるとパワーアップする「T.O.P.」といったシステムが加えられています。
ただ全体としては「普通の格闘ゲーム」に近く、際立った特徴はない印象ですね。
オリジナルの難易度は高めでしたが、スマホ版は初期の COM の LEVEL が 1 になっています。
1 はかなり簡単で、条件を満たさないとラスボスが登場しないのですが(ノーコンティニューで平均クリアランク AAA 以上)、割とラクにボスも出すことが出来るでしょう。(勝てるかどうかは別)
※ステージ開始前の演出シーン。 ちょっとしたデモが表示されます。
登場キャラクターは12人+ボス2人。 ただ7人+1を倒せばエンディングになります。
※メニュー画面にはこんな風に高精細な絵が出てきます。 ボタンの数と配置はカスタマイズ可能。
物理コントローラーにも対応していて、専用の設定画面があります。
オンライン対戦は Game Center を通したマッチングなので、対戦相手が見つかるまでボーッと待たなければなりません。
基本的にはフレンドと対戦するためのものでしょう。
価格は 400 円。 KOF '97 や KOF '98 と同じです。
KOF 97 & 98 の時は、すでに KOF-i 2012 があったため古さが否めなかったのですが、今回はオリジナルを知らない方が多いでしょうし、真サムスピ ほど古臭さも感じません。
レトロゲームであるのは確かですが、SNK のゲームの中では最後期ですしね。
これから新しい餓狼シリーズを展開していこうとして、そのプロローグとして作られた作品が、そのまま打ち切りになったパターンです。
時代もバーチャファイターと鉄拳の流行で 3D に傾き始めており、KOF 98 でピークになった SNK もこの辺りから斜陽へ。
色々と恵まれていなかったゲームです。
そんな作品が時代を超えてスマホで登場するというのも・・・ 乙なものかもしれません。
・餓狼 MARK OF THE WOLVES(iTunes が起動します)
以下は Youtube で公開されている公式のトレーラーです。
はじめまして、いつも様々なゲームの記事を楽しく読ませていただいております。
こちらの作品ですが、確かにSNK末期の作品であまり格ゲーをやらない方はご存知ないかもしれませんが
当時SNKが発行していた「ネオジオフリーク」では人気が上位でSNKファンは評価を下しておりました。