プレイしながら山札(デッキ)を作り上げていく、デッキ構築型と呼ばれるカードゲーム「ドミニオン」(Dominion)。
そんなドミニオンのシステムをローグ型 RPG に利用した、ユニークで奥深いシステムを持つカードバトルゲームが登場しています。
「DeckDeDungeon」です。
フリー素材を使った個人作成のアプリであるため、見た目は簡素ですが、ゲームは良く練り込まれています。
ドミニオンらしい戦略性とローグ型 RPG らしいゲームバランス、双方を兼ね備えた内容ですね。
ただドミニオン系のルールが日本ではメジャーではないため、取っ付きやすいとは言えません。
もうちょっと「コツ」と言うか、攻略に関するガイドがあっても良かった気はします。
価格は無料。 課金や広告の類はありません。
ゲームが始まると 20 枚のデッキの中から、7枚のカードが引かれて手札になります。
剣マークのカードを出すと物理攻撃、杖マークのカードを出すと魔法攻撃を行い、敵にダメージを与えます。
行動するごとに相手のカウンターが減っていき、0 になると攻撃してきますが、その時に盾のカードを使っていればガードでダメージを軽減できます。
また赤十字のカードを使えば、減った HP を回復できます。
ただし、これらの「アクションカード」は単体で使っても効果は低いです。
初期の状態だと剣カードを使っても攻撃力は1、魔法攻撃も1。 回復力も1です。
剣カードを3枚使えば威力は3ですが、それでも弱いですね。
しかし水色の「スキル」のカードがあり、攻撃力 +10 のパンチマークのスキルカードを剣カードと一緒に使えば、威力は 10+1 で 11 になります。
よって基本的には「アクションカード+スキルカード」のセットで敵を攻撃していきます。
ただしスキルカードは単体で使っても何も起こりません。
敵を倒すと戦利品として6枚のカードが提示され、その中から1枚をデッキに加えることができます。
前述したようにアクションカードだけでは弱く、スキルカードだけでは役に立ちません。
よって双方がバランス良くデッキに含まれるように取得していく必要があります。
カードには、灰色の装備カード、緑色の手札カード、黄色のイベントカード、赤色の使い捨てカードもあります。
灰色の装備カードは基本ステータスをアップさせるもので、例えば攻撃力 +2 の装備をデッキに含めれば、剣カードを使っただけでも威力は 1+2 で 3 になります。
デッキに入れるだけで効果がありますが、手札として使用しても意味はありません。
緑色の手札カードは、手札の中に含めている間、効果を発揮し続けます。
黄色のイベントカードは手札に来ると、そのターンに強制的に使用されます。 任意に使えない代わりに、強力なものが多いですね。
赤色の使い捨てカードは使うとデッキから削除されます。
使ったカードは通常「捨て札」になりますが、ドミニオン系のカードゲームは、山札の枚数が尽きると捨て札がシャッフルされ、それが新しい山札になります。
つまり捨て札は「後でまた手札に戻って来るカード」なのですが、デッキから消滅したものは帰ってきません。
敵を倒すごとに階層が進み、10 階ごとにボスが登場します。
当面は 100 階を目指すのが目標になるでしょう。
先に進むと手札が強制的に入れ替わってしまう「転倒」、手札が使用禁止になる「マヒ」、お邪魔カードがデッキに混じる「呪い」などの、特殊な行動をしてくる敵も現れます。
※敵を倒した後のカード獲得画面。 6つのうちのどれか1つを手に入れます。
「物理+魔法攻撃」や「ガード+回復」といった、同時に複数のアクションを行えるカードもあります。
「手札に含めていると常に物理攻撃を行える」といった便利なものも。
※マヒ攻撃で手札を封じられてしまったシーン。 封じられた手札は使えないので、捨てることも出来ない。
対策してないとかなりピンチです。 マヒを防ぐカードや、手札を入れ換えるカードなどがあれば対処できます。
ドミニオン系に慣れていない方だと、プレイ方法を把握し辛く、さらにゲームシステムに不可解な点も感じると思います。
例えば、使っても意味のない装備カードがなぜ手札に来るのかとか、カードをデッキから消滅させる効果に何の意味があるのか、などです。
しかしデッキにあるだけで良い装備カードは、手札に来ると邪魔になる事こそが「ジレンマ」であり、「キャラの成長のためには必要だけど、取りすぎるとカードが回らなくなる」というゲーム性になっています。
これは本家ドミニオンの勝利点カードに似た扱いです。
またデッキからカードを消滅させる効果は、弱いカードをデッキから消し、強いカードの出現率を高める「デッキ圧縮」に活用することができます。
ドミニオン系は無計画にカードを増やすと、強いカードの回転率が悪化していきます。
特にこのゲームは敵を倒した際、必ずカードを1枚取得しないといけないため、デッキの枚数はどんどん増えていきます。
消去カードはそういう時に、不要になったカードの処分に活用できます。
使い捨てのカードも「デッキの枚数を増やさない」という選択の代わりになります。
この辺りを把握して進められるようになると、有利に戦えると同時に多様なデッキ戦略を考えられるので、ゲームも面白くなって来ます。
システムの奥深さも感じることが出来るでしょう。
ただ前述したように、この辺のゲーム性はドミニオンを知っている人でないと、なかなか気付きにくいです。
いかにも個人作成という見た目のフリーアプリなので、システムを理解できないまま見限ってしまう人も多そうですね・・・
※灰色のカードはデッキに含めているだけで効果がある反面、手札に来ても邪魔なだけ。 さっさと捨ててしまいましょう。
「物理攻撃+魔法」といった複数のアクションを行えるカードが増えたら、最初に持っている魔法だけのカードなども不要になってきます。 機会があれば処分してしまいたいところ。
敵に倒されるとゲームオーバーですが、戦績に応じた「金貨」が与えられます。
この金貨はキャラクターの選択や、初期デッキに含める追加カードの購入に使えます。
キャラクターを変えると、初期デッキが変化します。
例えば戦士だと物理攻撃のカードばかりでスタートし、魔術師は魔法カードばかりになります。
盗賊はレアの出現率を上げるカードを最初から持っていて、聖騎士は強力な装備カードを所持しています。
何度かプレイすると、ある程度偏ったデッキの方がプレイしやすいのが解るはず・・・
戦略を持ってキャラクターも選択したいですね。
追加カードは、任意のカードを初期デッキに含められるものです。
ただしこれらは、長期的な強化ではありません。
キャラクターの雇用には1プレイごとに金貨が必要で、追加カードも次のゲームのみ有効です。
この辺は「ローグ系」であることを堅持している感じでしょうか・・・
ただ、ゲームに慣れるほど深い階層まで行けるようになるので、プレイごとに得られる金貨の量も自然に増えていきます。
※職業は剣士や魔法使いならタダ。 それでも冒険者よりは使いやすいはず。
追加カードは攻撃や魔法を毎ターン発動する緑のカードがオススメ。
難しい操作はなく、ルールさえ解れば延々とハマれるゲームです。
ただゲームに慣れて来ると、1プレイの時間がかなり長くなるので、あまり手軽とは言えません。
初心者向けダンジョンもありますが、それでも 100 階まであるので、ラストまで行くと結構な時間に。
難易度も高いので、序盤はもうちょっと段階的に進めた方が良かった気はしますね。
しかしそこいらのカードバトル RPG よりも遥かに優れたゲーム性を持つ、秀作のアプリだと思います。
個人的に気になるのは、無料のアプリで、広告や課金も一切ないこと。
動画広告を見てコインを増やすボタンはありますが、それ以外はバナー広告さえありません。
広告だらけのゲームは論外ですが、私的には相応に面白いゲームは、相応のリターンがあるべきだとも思います・・・ 案配の難しいところではありますが。
・Deck de Dungeon(iTunes が起動します)
※他にシリーズ作として、DeckDeFantasy、DeckDeDungen 2 も公開されています。
そんなドミニオンのシステムをローグ型 RPG に利用した、ユニークで奥深いシステムを持つカードバトルゲームが登場しています。
「DeckDeDungeon」です。
フリー素材を使った個人作成のアプリであるため、見た目は簡素ですが、ゲームは良く練り込まれています。
ドミニオンらしい戦略性とローグ型 RPG らしいゲームバランス、双方を兼ね備えた内容ですね。
ただドミニオン系のルールが日本ではメジャーではないため、取っ付きやすいとは言えません。
もうちょっと「コツ」と言うか、攻略に関するガイドがあっても良かった気はします。
価格は無料。 課金や広告の類はありません。
ゲームが始まると 20 枚のデッキの中から、7枚のカードが引かれて手札になります。
剣マークのカードを出すと物理攻撃、杖マークのカードを出すと魔法攻撃を行い、敵にダメージを与えます。
行動するごとに相手のカウンターが減っていき、0 になると攻撃してきますが、その時に盾のカードを使っていればガードでダメージを軽減できます。
また赤十字のカードを使えば、減った HP を回復できます。
ただし、これらの「アクションカード」は単体で使っても効果は低いです。
初期の状態だと剣カードを使っても攻撃力は1、魔法攻撃も1。 回復力も1です。
剣カードを3枚使えば威力は3ですが、それでも弱いですね。
しかし水色の「スキル」のカードがあり、攻撃力 +10 のパンチマークのスキルカードを剣カードと一緒に使えば、威力は 10+1 で 11 になります。
よって基本的には「アクションカード+スキルカード」のセットで敵を攻撃していきます。
ただしスキルカードは単体で使っても何も起こりません。
敵を倒すと戦利品として6枚のカードが提示され、その中から1枚をデッキに加えることができます。
前述したようにアクションカードだけでは弱く、スキルカードだけでは役に立ちません。
よって双方がバランス良くデッキに含まれるように取得していく必要があります。
カードには、灰色の装備カード、緑色の手札カード、黄色のイベントカード、赤色の使い捨てカードもあります。
灰色の装備カードは基本ステータスをアップさせるもので、例えば攻撃力 +2 の装備をデッキに含めれば、剣カードを使っただけでも威力は 1+2 で 3 になります。
デッキに入れるだけで効果がありますが、手札として使用しても意味はありません。
緑色の手札カードは、手札の中に含めている間、効果を発揮し続けます。
黄色のイベントカードは手札に来ると、そのターンに強制的に使用されます。 任意に使えない代わりに、強力なものが多いですね。
赤色の使い捨てカードは使うとデッキから削除されます。
使ったカードは通常「捨て札」になりますが、ドミニオン系のカードゲームは、山札の枚数が尽きると捨て札がシャッフルされ、それが新しい山札になります。
つまり捨て札は「後でまた手札に戻って来るカード」なのですが、デッキから消滅したものは帰ってきません。
敵を倒すごとに階層が進み、10 階ごとにボスが登場します。
当面は 100 階を目指すのが目標になるでしょう。
先に進むと手札が強制的に入れ替わってしまう「転倒」、手札が使用禁止になる「マヒ」、お邪魔カードがデッキに混じる「呪い」などの、特殊な行動をしてくる敵も現れます。
※敵を倒した後のカード獲得画面。 6つのうちのどれか1つを手に入れます。
「物理+魔法攻撃」や「ガード+回復」といった、同時に複数のアクションを行えるカードもあります。
「手札に含めていると常に物理攻撃を行える」といった便利なものも。
※マヒ攻撃で手札を封じられてしまったシーン。 封じられた手札は使えないので、捨てることも出来ない。
対策してないとかなりピンチです。 マヒを防ぐカードや、手札を入れ換えるカードなどがあれば対処できます。
ドミニオン系に慣れていない方だと、プレイ方法を把握し辛く、さらにゲームシステムに不可解な点も感じると思います。
例えば、使っても意味のない装備カードがなぜ手札に来るのかとか、カードをデッキから消滅させる効果に何の意味があるのか、などです。
しかしデッキにあるだけで良い装備カードは、手札に来ると邪魔になる事こそが「ジレンマ」であり、「キャラの成長のためには必要だけど、取りすぎるとカードが回らなくなる」というゲーム性になっています。
これは本家ドミニオンの勝利点カードに似た扱いです。
またデッキからカードを消滅させる効果は、弱いカードをデッキから消し、強いカードの出現率を高める「デッキ圧縮」に活用することができます。
ドミニオン系は無計画にカードを増やすと、強いカードの回転率が悪化していきます。
特にこのゲームは敵を倒した際、必ずカードを1枚取得しないといけないため、デッキの枚数はどんどん増えていきます。
消去カードはそういう時に、不要になったカードの処分に活用できます。
使い捨てのカードも「デッキの枚数を増やさない」という選択の代わりになります。
この辺りを把握して進められるようになると、有利に戦えると同時に多様なデッキ戦略を考えられるので、ゲームも面白くなって来ます。
システムの奥深さも感じることが出来るでしょう。
ただ前述したように、この辺のゲーム性はドミニオンを知っている人でないと、なかなか気付きにくいです。
いかにも個人作成という見た目のフリーアプリなので、システムを理解できないまま見限ってしまう人も多そうですね・・・
※灰色のカードはデッキに含めているだけで効果がある反面、手札に来ても邪魔なだけ。 さっさと捨ててしまいましょう。
「物理攻撃+魔法」といった複数のアクションを行えるカードが増えたら、最初に持っている魔法だけのカードなども不要になってきます。 機会があれば処分してしまいたいところ。
敵に倒されるとゲームオーバーですが、戦績に応じた「金貨」が与えられます。
この金貨はキャラクターの選択や、初期デッキに含める追加カードの購入に使えます。
キャラクターを変えると、初期デッキが変化します。
例えば戦士だと物理攻撃のカードばかりでスタートし、魔術師は魔法カードばかりになります。
盗賊はレアの出現率を上げるカードを最初から持っていて、聖騎士は強力な装備カードを所持しています。
何度かプレイすると、ある程度偏ったデッキの方がプレイしやすいのが解るはず・・・
戦略を持ってキャラクターも選択したいですね。
追加カードは、任意のカードを初期デッキに含められるものです。
ただしこれらは、長期的な強化ではありません。
キャラクターの雇用には1プレイごとに金貨が必要で、追加カードも次のゲームのみ有効です。
この辺は「ローグ系」であることを堅持している感じでしょうか・・・
ただ、ゲームに慣れるほど深い階層まで行けるようになるので、プレイごとに得られる金貨の量も自然に増えていきます。
※職業は剣士や魔法使いならタダ。 それでも冒険者よりは使いやすいはず。
追加カードは攻撃や魔法を毎ターン発動する緑のカードがオススメ。
難しい操作はなく、ルールさえ解れば延々とハマれるゲームです。
ただゲームに慣れて来ると、1プレイの時間がかなり長くなるので、あまり手軽とは言えません。
初心者向けダンジョンもありますが、それでも 100 階まであるので、ラストまで行くと結構な時間に。
難易度も高いので、序盤はもうちょっと段階的に進めた方が良かった気はしますね。
しかしそこいらのカードバトル RPG よりも遥かに優れたゲーム性を持つ、秀作のアプリだと思います。
個人的に気になるのは、無料のアプリで、広告や課金も一切ないこと。
動画広告を見てコインを増やすボタンはありますが、それ以外はバナー広告さえありません。
広告だらけのゲームは論外ですが、私的には相応に面白いゲームは、相応のリターンがあるべきだとも思います・・・ 案配の難しいところではありますが。
・Deck de Dungeon(iTunes が起動します)
※他にシリーズ作として、DeckDeFantasy、DeckDeDungen 2 も公開されています。
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