2015 年、春のソーシャルゲーム特集。
本日は四日目。 初日は こちら、二日目は こちら、三日目は こちら をご覧下さい。
今回は中堅どころ(?)の新作ソーシャルゲームを4本ご紹介します。
いつものようにイマイチだと思ったところはハッキリ書く方針であり、評価は独断と偏見なので、その点はご了承を。
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・ヘブンストライク ライバルズ
スクエニ / Mediatonic
販売はスクエニですが、開発はイギリスのメーカーである Mediatonic(メディアトニック)で、日英共同開発のソーシャルゲームです。
キャラクターデザインが日本ではあまり見ない感じの、ちょっと素朴な絵柄になっていて、独特な雰囲気を出していて良いですね。
シナリオ監修には、解る人にしか解らないと思いますが、小説版ウィザードリィ「隣り合わせの灰と青春」のベニー松山さんが加わっています。
ゲーム内容は チェインクロニクル をターン制にしたような感じで、トレーディングカードゲーム(TCG)とボードゲームを足したようなバトルになっています。
なかなか戦略性のあるシステムで、対戦も考慮されているのが特徴です。

バトルが始まると4枚の「手札」が配られます。
(カードという感じではないのですが、ここではそう呼びます)
プレイヤーと敵指揮官の間には縦3ライン、横7マスで区切られたフィールドがあり、一番手前のマスに手札のキャラを配置できます。
ただし配置にはマナを消費します。
配置されたキャラは移動力の分だけ自動で前進し、射程内に敵がいると攻撃を行います。
2ターン目からは別のラインに移動させることが出来ますが、後退は出来ません。
各キャラは2回攻撃可能、範囲攻撃可能、戦闘後に攻撃力アップなどの様々なスキルを持っていて、出撃時に仲間を回復したり、攻撃力を上げる効果を持つ者もいます。
各キャラのスキルは TCG のそれに近いですね。
マナは毎ターン回復し、味方がやられても回復します。
そのため味方がやられまくっても、次のターンで素早い戦力補充や反撃が可能。
ただしデッキのカードがなくなると兵士を出せなくなるので、無駄にやられていると後で息切れします。
一番奥のマスに辿り着くと相手の指揮官にダメージを与えられ、倒せば勝利です。
思考性が高く面白いバトルですが、やはり対戦は強カードのある方が有利。
編成次第では対抗できますが、後発には辛い印象もあります。
しかし1人用モードでも十分楽しめるし、ストーリーや世界観も作り込まれている印象です。
スクエニのソシャゲは数が多くハズレもあるので、注目度が下がっている気がしますが、このゲームはもっと注目されても良いと思います。
iTunes リンク:ヘブンストライク ライバルズ
Google Play リンク:ヘブンストライク ライバルズ
・崖っぷちバスターズ
ドリコム
モンストと同じ、いわゆる「ひっぱりアクション」。
この手のゲームはモンスト以降たくさん出ていますが、このゲームはその中でも一番「おはじきゲーム」に近い内容です。
敵をボード上から落としてしまえるのが特徴ですね。 技術的なクオリティも高いです。

「ひっぱりアクション」のゲームのうち、モンスターストライク は敵が動かず、ブロックや障害物にぶつけているような感じでした。
ジョジョ スターダストシューターズ は当たったコマが弾き飛びましたが、攻撃判定があるのは直接飛ばしたコマのみ。
激突ブレイク学園 は当てたコマが吹っ飛び、そちらも攻撃判定を持ちましたが、フィールド上を動いているコマは常に1つでした。
崖っぷちバスターズはそれらの制限が一切なく、敵も味方もまとめて弾き飛びまくる内容です。
おかげで 10 Hit とか 20 Hit とかザラ。 敵の密集地に飛ばせばコマ同士がボコボコぶつかり、ダメージが入りまくります。
しかしそのおかげで弾いてみるまでどうなるか解らず、戦略性は低いと言わざるを得ません。
ただこの派手さ、ハチャメチャさもウリでしょうから、これはこれで良いと思います。
そして大きな特徴はフィールドに穴があいていたり、壁が欠けたりしていて、そこにコマを弾き飛ばすと落下していくこと。
ザコならそのまま退場。 味方やボスの場合は即死はしませんが、大ダメージが入ります。
自分が落下するのを防ぐため、画面をタップすると急停止することができ、スキルは停止時に発動します。
急停止でスキルを発生させるのは ジョジョ SS に似ていますね。
クオリティの高いモンスト型ソーシャルゲームで、内容は良いと思います。
ただモンストの二番煎じ・三番煎じなのは否めないので、ジョジョのように強力な IP を使っているとかでないと、「じゃあモンストでいいや」になる気もしないでもありません。
モンスト以外で、似たタイプを探している人には良いかも。
iTunes リンク:崖っぷちバスターズ
Google Play リンク:崖っぷちバスターズ
・テイルズ オブ アスタリア
バンダイナムコ
ナムコの RPG「テイルズ オブ」シリーズのソーシャルゲーム。
アニメ風のキャラデザイン・ストーリー・演出などが特徴のシリーズで、その点はこのアプリでも同じ。
よってアニメファンにはマッチするゲームですが、そこまでアニメ好きではない人だと子供っぽく感じてしまうでしょう。
基本的にはテイルズシリーズのファン向けのソシャゲですね。
もちろん原作のキャラクターも登場します。

戦闘はアクションシーンとターン制バトルの2本立て。
と言っても、どちらもシンプルな内容です。
アクションシーンはキャラが勝手に走っていて、敵が来たらタイミング良くタップして武器を振るだけ。
ターン制バトルの合間に入り、ここでうまく敵を撃退できれば回復したりスキルゲージがアップし、パーフェクトだとその後のバトルで先制攻撃が発動します。
ターン制バトルでは、画面下に並んでいるパーティーメンバーの位置を入れ換え、メンバーの属性と「枠の色」を合わせることで強力な攻撃を行えます。
ただ、枠には「攻撃力アップ」「HP 回復」などの効果も付いていて、ダメージ受けているキャラは属性を無視して回復枠にセットした方が良いこともあります。
また敵がどの枠に攻撃して来るかが表示されていて、HP に余裕のないキャラを攻撃される枠にセットしてしまうとやられてしまいます。
シンプルですがユニークなバトルで、オリジナリティがあって良いと思います。
作りはしっかりしていてボイスも豊富。
好みが分かれるゲームだと思いますが、アニメや原作シリーズが好きな人なら、楽しめるのではないでしょうか。
iTunes リンク:テイルズ オブ アスタリア
Google Play リンク:テイルズ オブ アスタリア
・ポイッとヒーロー
セガ / ポケラボ
プラント vs ゾンビ のような、直進型のタワーディフェンスをソーシャルゲームにしたものです。
真横から見た視点で高低差があるので、内容は(ややマイナーですが)Tiny Defense によく似ています。

味方メンバーをフィールド上にセットし、やって来る敵を撃退します。
防御力のある騎士、中射程の戦士、長射程の魔術師などがいて、前から「騎士・戦士・魔術師」の順で並べるのが基本ですが、敵が2方向から来るステージもあります。
メンバーを配置できる場所はステージごとに決められています。
各キャラは敵1体を足止め出来ますが、大量に来ると突破される危険があります。
しかしキャラの位置は自由に動かせるので、抜かれそうになったら位置を変える、ということも可能です。
ただ配置できるメンバーは5人だけ。 1ステージも短時間で終わります。
タワーディフェンスというものは大量のタワーを配置して防衛ラインを構築し、並み居る敵を撃退するのが面白さですが、これでは TD の醍醐味は味わえません。
TD とソシャゲは元々相性が悪く、戦略よりキャラの強さが重視される内容でもあるので、TD らしいゲーム性は期待しない方が良いでしょう。
ただ技術的なクオリティは高く、「オートバトルのソシャゲ」「変則的な一本道 RTS」として考えれば、悪くはありません。
また4人でのマルチプレイを行え、そちらはマップも広いようなので、マルチなら別の楽しさがあるかも。
iTunes リンク:ポイッとヒーロー
Google Play リンク:ポイッとヒーロー
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ソシャゲまとめ斬り 2015年 春、五日目 に続く。
次回が最終日になる予定です。
本日は四日目。 初日は こちら、二日目は こちら、三日目は こちら をご覧下さい。
今回は中堅どころ(?)の新作ソーシャルゲームを4本ご紹介します。
いつものようにイマイチだと思ったところはハッキリ書く方針であり、評価は独断と偏見なので、その点はご了承を。
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・ヘブンストライク ライバルズ
スクエニ / Mediatonic
販売はスクエニですが、開発はイギリスのメーカーである Mediatonic(メディアトニック)で、日英共同開発のソーシャルゲームです。
キャラクターデザインが日本ではあまり見ない感じの、ちょっと素朴な絵柄になっていて、独特な雰囲気を出していて良いですね。
シナリオ監修には、解る人にしか解らないと思いますが、小説版ウィザードリィ「隣り合わせの灰と青春」のベニー松山さんが加わっています。
ゲーム内容は チェインクロニクル をターン制にしたような感じで、トレーディングカードゲーム(TCG)とボードゲームを足したようなバトルになっています。
なかなか戦略性のあるシステムで、対戦も考慮されているのが特徴です。

バトルが始まると4枚の「手札」が配られます。
(カードという感じではないのですが、ここではそう呼びます)
プレイヤーと敵指揮官の間には縦3ライン、横7マスで区切られたフィールドがあり、一番手前のマスに手札のキャラを配置できます。
ただし配置にはマナを消費します。
配置されたキャラは移動力の分だけ自動で前進し、射程内に敵がいると攻撃を行います。
2ターン目からは別のラインに移動させることが出来ますが、後退は出来ません。
各キャラは2回攻撃可能、範囲攻撃可能、戦闘後に攻撃力アップなどの様々なスキルを持っていて、出撃時に仲間を回復したり、攻撃力を上げる効果を持つ者もいます。
各キャラのスキルは TCG のそれに近いですね。
マナは毎ターン回復し、味方がやられても回復します。
そのため味方がやられまくっても、次のターンで素早い戦力補充や反撃が可能。
ただしデッキのカードがなくなると兵士を出せなくなるので、無駄にやられていると後で息切れします。
一番奥のマスに辿り着くと相手の指揮官にダメージを与えられ、倒せば勝利です。
思考性が高く面白いバトルですが、やはり対戦は強カードのある方が有利。
編成次第では対抗できますが、後発には辛い印象もあります。
しかし1人用モードでも十分楽しめるし、ストーリーや世界観も作り込まれている印象です。
スクエニのソシャゲは数が多くハズレもあるので、注目度が下がっている気がしますが、このゲームはもっと注目されても良いと思います。
iTunes リンク:ヘブンストライク ライバルズ
Google Play リンク:ヘブンストライク ライバルズ
・崖っぷちバスターズ
ドリコム
モンストと同じ、いわゆる「ひっぱりアクション」。
この手のゲームはモンスト以降たくさん出ていますが、このゲームはその中でも一番「おはじきゲーム」に近い内容です。
敵をボード上から落としてしまえるのが特徴ですね。 技術的なクオリティも高いです。

「ひっぱりアクション」のゲームのうち、モンスターストライク は敵が動かず、ブロックや障害物にぶつけているような感じでした。
ジョジョ スターダストシューターズ は当たったコマが弾き飛びましたが、攻撃判定があるのは直接飛ばしたコマのみ。
激突ブレイク学園 は当てたコマが吹っ飛び、そちらも攻撃判定を持ちましたが、フィールド上を動いているコマは常に1つでした。
崖っぷちバスターズはそれらの制限が一切なく、敵も味方もまとめて弾き飛びまくる内容です。
おかげで 10 Hit とか 20 Hit とかザラ。 敵の密集地に飛ばせばコマ同士がボコボコぶつかり、ダメージが入りまくります。
しかしそのおかげで弾いてみるまでどうなるか解らず、戦略性は低いと言わざるを得ません。
ただこの派手さ、ハチャメチャさもウリでしょうから、これはこれで良いと思います。
そして大きな特徴はフィールドに穴があいていたり、壁が欠けたりしていて、そこにコマを弾き飛ばすと落下していくこと。
ザコならそのまま退場。 味方やボスの場合は即死はしませんが、大ダメージが入ります。
自分が落下するのを防ぐため、画面をタップすると急停止することができ、スキルは停止時に発動します。
急停止でスキルを発生させるのは ジョジョ SS に似ていますね。
クオリティの高いモンスト型ソーシャルゲームで、内容は良いと思います。
ただモンストの二番煎じ・三番煎じなのは否めないので、ジョジョのように強力な IP を使っているとかでないと、「じゃあモンストでいいや」になる気もしないでもありません。
モンスト以外で、似たタイプを探している人には良いかも。
iTunes リンク:崖っぷちバスターズ
Google Play リンク:崖っぷちバスターズ
・テイルズ オブ アスタリア
バンダイナムコ
ナムコの RPG「テイルズ オブ」シリーズのソーシャルゲーム。
アニメ風のキャラデザイン・ストーリー・演出などが特徴のシリーズで、その点はこのアプリでも同じ。
よってアニメファンにはマッチするゲームですが、そこまでアニメ好きではない人だと子供っぽく感じてしまうでしょう。
基本的にはテイルズシリーズのファン向けのソシャゲですね。
もちろん原作のキャラクターも登場します。

戦闘はアクションシーンとターン制バトルの2本立て。
と言っても、どちらもシンプルな内容です。
アクションシーンはキャラが勝手に走っていて、敵が来たらタイミング良くタップして武器を振るだけ。
ターン制バトルの合間に入り、ここでうまく敵を撃退できれば回復したりスキルゲージがアップし、パーフェクトだとその後のバトルで先制攻撃が発動します。
ターン制バトルでは、画面下に並んでいるパーティーメンバーの位置を入れ換え、メンバーの属性と「枠の色」を合わせることで強力な攻撃を行えます。
ただ、枠には「攻撃力アップ」「HP 回復」などの効果も付いていて、ダメージ受けているキャラは属性を無視して回復枠にセットした方が良いこともあります。
また敵がどの枠に攻撃して来るかが表示されていて、HP に余裕のないキャラを攻撃される枠にセットしてしまうとやられてしまいます。
シンプルですがユニークなバトルで、オリジナリティがあって良いと思います。
作りはしっかりしていてボイスも豊富。
好みが分かれるゲームだと思いますが、アニメや原作シリーズが好きな人なら、楽しめるのではないでしょうか。
iTunes リンク:テイルズ オブ アスタリア
Google Play リンク:テイルズ オブ アスタリア
・ポイッとヒーロー
セガ / ポケラボ
プラント vs ゾンビ のような、直進型のタワーディフェンスをソーシャルゲームにしたものです。
真横から見た視点で高低差があるので、内容は(ややマイナーですが)Tiny Defense によく似ています。

味方メンバーをフィールド上にセットし、やって来る敵を撃退します。
防御力のある騎士、中射程の戦士、長射程の魔術師などがいて、前から「騎士・戦士・魔術師」の順で並べるのが基本ですが、敵が2方向から来るステージもあります。
メンバーを配置できる場所はステージごとに決められています。
各キャラは敵1体を足止め出来ますが、大量に来ると突破される危険があります。
しかしキャラの位置は自由に動かせるので、抜かれそうになったら位置を変える、ということも可能です。
ただ配置できるメンバーは5人だけ。 1ステージも短時間で終わります。
タワーディフェンスというものは大量のタワーを配置して防衛ラインを構築し、並み居る敵を撃退するのが面白さですが、これでは TD の醍醐味は味わえません。
TD とソシャゲは元々相性が悪く、戦略よりキャラの強さが重視される内容でもあるので、TD らしいゲーム性は期待しない方が良いでしょう。
ただ技術的なクオリティは高く、「オートバトルのソシャゲ」「変則的な一本道 RTS」として考えれば、悪くはありません。
また4人でのマルチプレイを行え、そちらはマップも広いようなので、マルチなら別の楽しさがあるかも。
iTunes リンク:ポイッとヒーロー
Google Play リンク:ポイッとヒーロー
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ソシャゲまとめ斬り 2015年 春、五日目 に続く。
次回が最終日になる予定です。
が…
このソシャゲのコーナーは…少々…
意外と続くので、余計に少々…
楽しみにされてる方もいらっしゃるでしょうから、書かないようにはしていましたが。