宇宙の大航海時代。 宇宙船をカスタマイズし、交易品を積み、惑星を巡りながらお金を稼いでいく、宇宙商人シミュレーションゲームが登場しています。
Cosmonautica」です。

この手のゲームはスターウォーズが人気の欧米にはよくあるのですが、やはりスターウォーズだからか、その多くはバリバリ戦闘を繰り返すものが大半です。
しかしこのゲームは(少なくとも当面は)交易の方がメインであり、もちろん戦闘もありますが、序盤に海賊と撃ち合ったりするのはムリ。
珍しくしっかり商売していくゲームになっています。

開発はドイツのメーカーで、価格は 840 円
やや高めですが買い切りゲームなので、課金や広告は一切ありません。
※現在は 480 円での販売が続いています。

ただ、メッセージは全文英語、しかも長文。 ゲームシステムも複雑なので、敷居は高いですね・・・

Cosmonautica

Cosmonautica

まずは宇宙船の改装と船員の雇用を行わなければなりません。
宇宙船に最初から備わっているのはコックピットとエンジンだけ。
宇宙ステーションのドックで船室(COSYDOZE TWINCABIN)、トイレ(BODYWELL FIRE&FORGET)、自動販売機(INSTAYAY SNACKBOX)を設置し、さらに品物を運ぶための倉庫(VAULTG CARGOHOLD)をいくつか置かなければなりません。

施設の配置場所は自由に設定でき、好みの宇宙船を作れます。
さらに雇用所でパイロットのスキルを持った船員を雇えば、出港準備は完了。
案内役のロボオウムが Swoin という惑星に行くよう指示します。

指示は英文ですが、行き先は色の違う文字で書かれているため、見ればだいたい解るはず。
恒星系画面を開き、惑星 SWOIN を探してタップ、TRAVEL で出港します。

出航後は船員は自動で行動します。
船員には「睡眠」「空腹」「便意」などの欲求メーターがあり、これが解消されずに貯まっていくとモラルが低下します。
しかし休憩時間中に自販機やトイレを使って、自動で回復してくれます。

プレイヤーが行動を指示することは出来ませんが、画面上部をタップしてメニュー画面(N.O.D.E.)を開き、TASKS(タスク)を選ぶと、船員の行動パターンを設定できます
1日は I ~ IV までの時間帯に分かれていて、最初は I と II が仕事、III と IV は休憩になっているはずです。
船員が2人以上いる時は双方の休憩時間をズラすことでベッドを使い回すことができ、パイロットが2人いるなら交代制にさせることも出来ます。

画面左上の SPEED の表示をタップすることで、時間の流れを高速化できます。
航行中は見ているだけなので、高速で進めるのが良いですね。
ETA(到着予定時刻)が 0 になれば目的地に着くはずです。

Cosmonautica
※ドック画面。 まずはここで必要な施設を用意しましょう。
船員はいきなり高レベルの人は雇わないこと。 
余ったスペースには倉庫を配置したいところですが、最初の運転資金も必要なので使いすぎに注意。


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※タスク画面。 2勤2休が基本でしょう。
初期のベッドは2人しか寝れませんが、休憩中ずっと寝てる訳ではないし、休憩時間をズラすことも出来るので、ベッド2つでも3人か4人で回すことは出来ます。

ドックはステーションによってはない場合がありますが、交易所と酒場は必ずあります。

交易所では交易品の売買を行えます。
商品には矢印が付いていて、青い矢印はその惑星の特産品黄色い矢印は需要がある品物です。
青い矢印の品物を買って、他の惑星で売れば儲けになり、黄色い矢印のある惑星で売ればさらに大きな利益が出ます。

ただ、このゲームには在庫の増減があり、同じ惑星で同じ品物ばかり運んでいると、そのうち商品が品切れになったり、売れなくなったりします
また、まとめて買うと普通なら割引してくれそうですが、このゲームは「まとめて買う → その品物の在庫が減る → 在庫が減るため単価が高くなる」ということで、逆に価格が割り増しされます。
よって複数の特産品を少しずつ買って、色々な惑星で売る方が売買はスムーズに進みます。

酒場では仕事を請け負えます。
ただ、仕事は 交易・旅客・討伐・密輸 の4種類がありますが、最初は達成できるものは少ないです。
戦闘が伴うものはムリだし、旅客ミッションは人数分の旅客座席を用意しておく必要があります。
交易も簡単に手に入らない品物を要求されることが多いです。
よって達成できるミッションを探しながら、まずは売買で地道に稼いでいくことになりますね。

お金が増えてきたら、船の設備の増設や、追加の船員を雇用したいところ。
特に倉庫の数は交易品を運べる量に影響し、収入に直結します。
清掃(Cleaner)や修理(Repairer)のスキルを持つ船員も欲しいですね。
清掃と修理はドックでお金を払ってやって貰うことも出来るのですが、結構な出費になりますし、ドックのない惑星を行き来することもあります。

しかし優秀な船員は、要求する項目が増えていきます。 初期の船員もレベルアップすると同様です。
最初は「睡眠」「空腹」「便意」だけの要求だったものが、「清潔」や「運動」なども要求し始め、船にシャワー付きトイレやフィットネスジムがないと不満を貯めるようになります。
よっていきなり高レベルの船員に手を出すと困ったことになります。

しかし上位の施設を作るには、リサーチ(RESEARCH)を行わなければなりません。
リサーチはゲームの進行に必須で、研究所(NEUREKA SCILAB)の設置と、研究のスキル(Scientist)を持った船員が必要です。
研究が可能になれば、メニューの RESEARCH から新施設に必要な技術や、恒星系の外側の惑星に行くための調査、さらには他の恒星系の所在を調べることなどが可能になります。

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※惑星は公転していて、それが移動時間に影響します。 よって実際にどれぐらいかかるかは、タップして確認しないと解りません。
各惑星の売り物も事前にチェックできます。


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※交易所の画面。 売買はスライドバーを動かして行います。 左にスライドで売る、右にスライドで買います。
購入時の値段や儲けが表示されるので、売買の参考にしましょう。
とりあえず青い矢印の商品を買って運べば OK です。


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※リサーチ画面。 メニューは画面上部タップで開くのを忘れずに。
まずは4人部屋(COSYDOZE QUADCABIN)とシャワー付きトイレ(BODYWELL RINSE/DUMP)のアンロックを目指しましょう。
もしシャワー付きトイレがないのに船員が清潔の欲求を出し始めた時は、ステーションにしばらく滞在しましょう。
ステーションにいる間はすべての欲求が充足されていき、モラルも回復します。


他の恒星系には、太陽の近くを回っている CATAPORT(カタパルト型ポート)から移動することが出来ます。
最初の恒星系にはない品物が見つかることもあるので、積極的に出てみましょう。
リサーチを進め、恒星系の外側の惑星を目指すことも、メインミッションを進める上では必要です。

ただし辺境の惑星ほど、海賊に襲われる危険や、税関で止められる可能性が高くなります。
もし海賊に襲われると戦闘に入りますが・・・ 最初の船で対抗するのはまずムリ。

戦うには砲塔(TWITCHFIRE TURRET)と弾倉(IRELOAD DEPOT)の増設が必要で、さらに弾薬も買っておく必要があります。
しかし1門だけで勝てるほど甘くなく、シールド(SUPRASKIN SHIELDGEN)も必須です。
相手のシールドを妨害できるハッキング施設(UBERCODE HACKCENTER)も欲しいところで、さらにシューターハッカーの技術者も必要。
討伐とか海賊とかは、ゲームが相応に進んでからですね。

ただ、もし襲われても電話のボタンを押せば、降伏の打診が出来ます。
大抵は相手が要求する金品を差し出せば見逃してくれるので、最初は土下座で乗り切りましょう。
まあ、あまり危険な場所をウロウロしないのが一番ですが。

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※CATAPORT で他の恒星系に移動中。 グルグルなワープトンネルを抜けていきます。
CATAPORT は単なる移動施設なので、交易所などはなく、普段は行く意味はありません。


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※戦闘画面。 砲塔が1門しかなく、ハッキング装置もない場合、撃っても撃ってもシールドで防がれる・・・
複数の砲門がある大型船に乗り、シールドとハッキング、トーピドーを装備して、ようやくまともに戦えます。
戦闘時の船員の行動を設定しておくのを忘れずに。


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※税関で止められたシーン。 ご禁制の品物を持っていると止められますが、別に問題ない場合でも辺境地だと止められる場合があります。
こういう場合はもちろんワイロ。 「BRIBE」のコマンドで袖の下を渡しましょう。
余談ですが、中国や東南アジアの税関では、今でもワイロは常識です。(旅行代理店勤務の知人談)


銀河は広く、ボリュームはかなりありそうです。
ただ、日本人にはやはり英語がネックですね。 ストーリーがさっぱり解りません。
使われている単語も解り辛いので、基本的なことはこの記事で一通り説明したつもりですが、進めやすいゲームとは言えないでしょう。

ただ、意外にしっかり「スペース大航海時代」で、システム自体は日本人向きかも。
ドイツのゲームだからか、アメリカのものとはまた違った感じの宇宙船運営シミュレーションで、じっくり遊べるゲームですね。

Cosmonautica(iTunes が起動します)