捕虜収容所からの脱出劇を描く、演出とレトロサウンドが良いカードゲーム(ドイツゲーム)が公開されています。
「Stalag 17 Game」です。
ナチスドイツの捕虜収容所で繰り広げられる、裏切り者捜しと脱走を描いた 1953 年の映画「第十七捕虜収容所」を題材にしたゲームで、オリジナルは 2011 年に公開されています。
特に受賞歴はなく、ドイツゲームの人気投票でも上位にはなっていませんが、iPad 版はドイツゲームアプリとしてのクオリティが高く、カードの動きや BGM、インターフェイスに優れます。
昨年公開されていたアプリですが、iPad 専用であり、iPhone 版が出るまで紹介を見送っていました。
しかし本日(8/18)からセールが行われているようなので、取り上げておこうと思います。
定価は 240 円(セール中は 120 円)です。 課金や広告はありません。
※値段が 840円~120円 の間で細かく変動していて、もう定価がいくらでセールがいつなのかよく解りません。
購入時には値段に注意して下さい。



2~5人でプレイするカードゲームで、4人か5人がベストとされています。
ゲームが始まると各プレイヤーに2枚の手札が配られます。
カードには「監視ポイント」と「カードタイプ」が書かれており、画面上部には「脱出計画」が提示されています。
カードタイプには 軍服・食料・地図・道具・書類・移動 の6つがあり、例えば計画が「道具・食料・地図・行程3」である場合、道具と食料と地図のカード、さらに合計3ポイント以上の移動カードを出していれば、脱走を成功させることが出来ます。
自分のターンになったプレイヤーは、以下のどれかの行動を取れます。
・カードを1枚前に出して、山札からカードを1枚ひく
・山札からカードを2枚ひく
・カードを1枚捨てる
・同じタイプのカードを3枚以上捨てる
・それぞれ異なるタイプのカードを5枚以上捨てる
・捨て札の一番上のカードを手札に加える
前に出したカードは、オープンされる訳ではありません。
手札の前にセットされますが、他のプレイヤーには伏せられた状態です。
ただし、各プレイヤーの手札とセットしたカードの枚数は、常に表示されています。
必要なカードをセットし終えた人は、ESCAPE のボタンで脱走を実行できます。
成功すればその人の囚人(ドッグタグ)が1つ減り、次のラウンドへ。
その際、手札は全て回収され、シャッフルして配り直されます。
しかしその前に重要な「監視ポイントの精算」が行われます。
手札に付いている「監視ポイント」の分だけ、そのプレイヤーの「監視」が強化され、次のラウンドでの脱出が困難になってしまいます。
具体的には、監視が 10 になり、次の脱出に必要な行程が 5 である場合、脱出には 10+5 で 15 ポイント分の移動カードが必要になります。
脱出に成功しても、監視ポイントが高い手札がたくさん残っていると、次のラウンドはかなり厳しい状態でスタートすることになってしまいます。
しかしそれを避けるため、手札を出来るだけ処分してから脱出しようとすると、その間に他のプレイヤーが脱走してしまうかもしれません。
そのジレンマがゲームの重要な点ですね。

※脱出の準備は整えた。 しかし手札に残っている余分なカードが多い。
このままでは次のラウンドで苦戦するが、処分しているヒマは・・・
カードには2枚、特殊なものがあります。
物資を隠している絵のバラックカードと、人の絵が描かれたインフォメーションカードです。
バラックカードはいわゆる「オールマイティーカード」で、タイプは「★」になっています。
これは移動以外の 軍服・食料・地図・道具・書類 の代わりとして使えます。
ただしこのカードをセットして、脱走する前に他の人が脱出してしまった場合・・・ 特別に怪しまれ、警戒ポイントが大きく上昇してしまいます。
手札にある時は警戒ポイントは 0 で、このカードに限りセットすることで警戒対象になります。
一方、顔が描かれたインフォメーションカードはタイプが「+」(鉄十字)になっていて、これはセットしても何の効果もありません。
しかし「カードを捨てる際」にオールマイティーになり、カードをまとめて捨てる際の条件「同じタイプ3枚以上」「それぞれ異なるタイプ5枚以上」を満たしやすくなります。
逆に、これが手札に残っていると警戒ポイントが大きく増えるので、早めの処分が必要です。
ゲームは3人の囚人を脱出させた人の勝利。
ただ、脱出させられなかった人は、残っている囚人の数 x3 の分だけ警戒ポイントが下がり、次で脱走しやすくなります。
多く脱出させているプレイヤーほど不利になるルールなので、序盤で出遅れても追い付けますし、逆に先行してもそのまま逃げ切るのは難しいですね。
後半ラウンドほど脱出の条件も厳しくなるので、いかに警戒ポイントを貯めずに後半に備えるかが重要になります。

※左がオールマイティーのバラックカード、その右が軍人の絵のインフォメーションカード。
左はギリギリまで使わない、右は残さずに使うことが大切。
タイプが2つ描かれているカードもありますが、使用時にはどちらか1つの効果しか発揮されず、それ1枚で2つの障害を越えることは出来ません。
難易度は Beginner、Advanced、Expert の3つが用意されていて、やや気付きにくいのですが、プレイヤー選択画面の右上のボタンで変更できます。
ビギナーだとかなり簡単なので、最初からエキスパートでやった方が楽しめますね。
ただ、キャラクターごとの強さの違いや、性格の違いなどはなく、キャンペーンモードのようなものもありません。
そんなに戦略性は高くなく、互いに妨害したり駆け引きしたりする内容でもないので、1人で遊ぶにはちょっとアッサリしているかな、という印象ですね。
(実物の)カードで遊ぶには、ちょうど良いぐらいのルールだとは思いますが。
オンライン対戦や Game Center を通したフレンド対戦も可能で、知人と遊べる人には良いかもしれませんが、でもベストな対戦人数が4~5人で、その人数で iPad で遊ぶのはさすがに難しそう・・・
しかしアプリのデキ自体は良いので、iPad があるドイツゲームのファンなら、抑えておいても良いアプリだと思います。
定価が高いので、出来ればセールを狙いたいところですね。
・Stalag 17 Game(iTunes が起動します)
「Stalag 17 Game」です。
ナチスドイツの捕虜収容所で繰り広げられる、裏切り者捜しと脱走を描いた 1953 年の映画「第十七捕虜収容所」を題材にしたゲームで、オリジナルは 2011 年に公開されています。
特に受賞歴はなく、ドイツゲームの人気投票でも上位にはなっていませんが、iPad 版はドイツゲームアプリとしてのクオリティが高く、カードの動きや BGM、インターフェイスに優れます。
昨年公開されていたアプリですが、iPad 専用であり、iPhone 版が出るまで紹介を見送っていました。
しかし本日(8/18)からセールが行われているようなので、取り上げておこうと思います。
※値段が 840円~120円 の間で細かく変動していて、もう定価がいくらでセールがいつなのかよく解りません。
購入時には値段に注意して下さい。



2~5人でプレイするカードゲームで、4人か5人がベストとされています。
ゲームが始まると各プレイヤーに2枚の手札が配られます。
カードには「監視ポイント」と「カードタイプ」が書かれており、画面上部には「脱出計画」が提示されています。
カードタイプには 軍服・食料・地図・道具・書類・移動 の6つがあり、例えば計画が「道具・食料・地図・行程3」である場合、道具と食料と地図のカード、さらに合計3ポイント以上の移動カードを出していれば、脱走を成功させることが出来ます。
自分のターンになったプレイヤーは、以下のどれかの行動を取れます。
・カードを1枚前に出して、山札からカードを1枚ひく
・山札からカードを2枚ひく
・カードを1枚捨てる
・同じタイプのカードを3枚以上捨てる
・それぞれ異なるタイプのカードを5枚以上捨てる
・捨て札の一番上のカードを手札に加える
前に出したカードは、オープンされる訳ではありません。
手札の前にセットされますが、他のプレイヤーには伏せられた状態です。
ただし、各プレイヤーの手札とセットしたカードの枚数は、常に表示されています。
必要なカードをセットし終えた人は、ESCAPE のボタンで脱走を実行できます。
成功すればその人の囚人(ドッグタグ)が1つ減り、次のラウンドへ。
その際、手札は全て回収され、シャッフルして配り直されます。
しかしその前に重要な「監視ポイントの精算」が行われます。
手札に付いている「監視ポイント」の分だけ、そのプレイヤーの「監視」が強化され、次のラウンドでの脱出が困難になってしまいます。
具体的には、監視が 10 になり、次の脱出に必要な行程が 5 である場合、脱出には 10+5 で 15 ポイント分の移動カードが必要になります。
脱出に成功しても、監視ポイントが高い手札がたくさん残っていると、次のラウンドはかなり厳しい状態でスタートすることになってしまいます。
しかしそれを避けるため、手札を出来るだけ処分してから脱出しようとすると、その間に他のプレイヤーが脱走してしまうかもしれません。
そのジレンマがゲームの重要な点ですね。

※脱出の準備は整えた。 しかし手札に残っている余分なカードが多い。
このままでは次のラウンドで苦戦するが、処分しているヒマは・・・
カードには2枚、特殊なものがあります。
物資を隠している絵のバラックカードと、人の絵が描かれたインフォメーションカードです。
バラックカードはいわゆる「オールマイティーカード」で、タイプは「★」になっています。
これは移動以外の 軍服・食料・地図・道具・書類 の代わりとして使えます。
ただしこのカードをセットして、脱走する前に他の人が脱出してしまった場合・・・ 特別に怪しまれ、警戒ポイントが大きく上昇してしまいます。
手札にある時は警戒ポイントは 0 で、このカードに限りセットすることで警戒対象になります。
一方、顔が描かれたインフォメーションカードはタイプが「+」(鉄十字)になっていて、これはセットしても何の効果もありません。
しかし「カードを捨てる際」にオールマイティーになり、カードをまとめて捨てる際の条件「同じタイプ3枚以上」「それぞれ異なるタイプ5枚以上」を満たしやすくなります。
逆に、これが手札に残っていると警戒ポイントが大きく増えるので、早めの処分が必要です。
ゲームは3人の囚人を脱出させた人の勝利。
ただ、脱出させられなかった人は、残っている囚人の数 x3 の分だけ警戒ポイントが下がり、次で脱走しやすくなります。
多く脱出させているプレイヤーほど不利になるルールなので、序盤で出遅れても追い付けますし、逆に先行してもそのまま逃げ切るのは難しいですね。
後半ラウンドほど脱出の条件も厳しくなるので、いかに警戒ポイントを貯めずに後半に備えるかが重要になります。

※左がオールマイティーのバラックカード、その右が軍人の絵のインフォメーションカード。
左はギリギリまで使わない、右は残さずに使うことが大切。
タイプが2つ描かれているカードもありますが、使用時にはどちらか1つの効果しか発揮されず、それ1枚で2つの障害を越えることは出来ません。
難易度は Beginner、Advanced、Expert の3つが用意されていて、やや気付きにくいのですが、プレイヤー選択画面の右上のボタンで変更できます。
ビギナーだとかなり簡単なので、最初からエキスパートでやった方が楽しめますね。
ただ、キャラクターごとの強さの違いや、性格の違いなどはなく、キャンペーンモードのようなものもありません。
そんなに戦略性は高くなく、互いに妨害したり駆け引きしたりする内容でもないので、1人で遊ぶにはちょっとアッサリしているかな、という印象ですね。
(実物の)カードで遊ぶには、ちょうど良いぐらいのルールだとは思いますが。
オンライン対戦や Game Center を通したフレンド対戦も可能で、知人と遊べる人には良いかもしれませんが、でもベストな対戦人数が4~5人で、その人数で iPad で遊ぶのはさすがに難しそう・・・
しかしアプリのデキ自体は良いので、iPad があるドイツゲームのファンなら、抑えておいても良いアプリだと思います。
定価が高いので、出来ればセールを狙いたいところですね。
・Stalag 17 Game(iTunes が起動します)
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