初めて 3D 化されたファイナルファンタジーにして、シリーズで最も人気が高い、今でも多くのファンを持つあの作品が遂に iOS に登場しました。
「FINAL FANTASY VII」です。
正確にはオリジナルの FF7 の移植ではなく、2013 年に発売された「ファイナルファンタジーVII インターナショナル for PC」をベースにしています。
「FF7 インターナショナル」は海外版で追加されたイベントやおまけボス、インターフェイスの改善やシステム調整などを盛り込んで、改めて日本で発売された FF7 です。
PC 版はさらに高解像度に対応し、文字が綺麗になり、「敵の出現の ON / OFF」「ステータスを最強にする」といった特殊なオプションが加えられました。
iOS 版は先日サービスを終了したクラウドゲーミングサービス「DIVE IN」で運用されていた FF7 から、クラウド要素を取り除き、ネット接続なしでもプレイ出来るようにしたものです。
言わば DIVE IN FF7 のオフライン版。
なお、DIVE IN のサービスは今年2月から実質休止状態で、9月の終了が発表されています。
スマホ版 FF7 はスクエニの時田さんが「容量が足りないため出すことは出来ない」とコメントしていたのですが、今年の2月、Apple が iOS アプリの最大ファイルサイズを 2GB から 4GB に拡大。
これにより移植が可能になったものと思われます。
価格は 1800 円。 ただしダウンロードのファイルサイズは約 1.5 GB、インストール後のサイズは約 1.8 GB あります。
また、インストール時には空き容量が 4GB 必要になるとの事なのでご注意下さい。
ちなみに余談ですが、インストール後のサイズで XCOM は 3.2 GB 以上、World of Tanks Blitz や すばらしきこのせかい SR は 2.5 GB ほどあり、実は FF7 よりサイズが大きく、以前から 2GB 以上のゲームはありました。
FF7 の特徴は、なんと言っても 3D グラフィックになったこと。
ファイナルファンタジーはこの 7 を境に、ドットグラフィックからポリゴングラフィックへと変わります。
これによりキャラクターの細かい仕草を表現できるようになり、視点も場面に応じて変化、多彩な演出が見られるようになります。
ポリゴンがまだ出始めだった当時、それはかなりのインパクトでした。
しかしポリゴン初期の作品であるため、今見るとキャラクターモデルはカックカク。
最近のゲームしか知らない人だと耐えられないかもしれません。
私も正直、この子供の落書きのようなローポリゴンのキャラグラフィックには、ファミコンのドットグラフィック以上の「チープさ」を感じてしまいます。
以下の画像の右側は、4年前に出たスマホ版 FF3 のキャラモデルですが、4年前でもコレだったのに・・・
もちろん FF7 はプレステ版がベース、FF3 は DS のリメイク版がベースなので、その差はあるのですが、ともあれ外見が古くさいのは否めません・・・
ただ、グラフィックのショボさはやっているうちに慣れるし、背景の書き込みはさすが FF というレベル。
3D ならではの動きを利用したシーンも多いので、動いているところをしばらく見れば、だんだん気にならなくなって来ます。
いずれにせよ、大きな画面だと粗が見えるので、このゲームは iPhone の小さな画面でプレイした方が良いでしょうね。
iTunes レビューには「この元祖の絵が良いんだ!」という意見も見られ、年代や「思い出補正」の差で意見は分かれそうです。
※スラム街の様子。 風景の書き込みはかなり細かい、しかしキャラクターは超ローポリ。 それがファイナルファンタジー7。
ローポリにノスタルジーを感じられる人だと、このキャラにも愛着を持てると思いますが・・・
FF7 は背景が細かく書き込まれ過ぎていて、どこに行けばいいのか解りにくかったのですが、インターナショナル版はキャラの位置と出入口に目印を付けられるようになっています。
スマホ版では左側にある「S1」ボタンで目印の ON / OFF ができます。
操作は十字キーとアナログスティックの2種類があり、下部の「A」「D」のボタンで切り替え可能。
ただ iPhone でプレイする場合、十字キーのサイズが小さ過ぎるうえに判定が見た目通りで、慣れるまで押し辛さがあります。
iPad ならボタンが大きいので、普通に押せるのですが・・・
また、移動方向が8方向限定なので、アナログスティックの感度自体は悪くないのですが、特に閉所で動かし辛く感じる場合が多いです。
操作性は、及第点ではあるけど、そんなに良いと言うほどでもない印象。
ゲームの大きな特徴は「マテリア」とストーリーですね。
今作は魔法や特技は、マテリアというアイテムを武器と防具にセットすることで使用可能になります。
例えば「かいふく」のマテリアを武器の穴にセットすると、回復魔法のケアルを使えるようになり、それに連結した穴に「ぜんたいか」のマテリアをセットすると、ケアルを全員にかけられるようになります。
またマテリアは経験値によりレベルアップし、ケアルラやケアルガといった上位魔法を使えるようになります。
ストーリーは FF7 で特に評価されている部分。
これについてはネタバレになるのであまり言えないのですが、ファンタジーよりも機械文明を前面に出した世界観と独特なストーリーが、FF7 人気の元と言えます。
無論、好みはあるとは思いますが。
スマホ版 FF7 の難点と言うか、個人的にどうかと思ったのは「ステータス MAX」。
これを実行すると、全員が最強の状態になります。 一度行うともう戻せません。
クリア済みの人がストーリーをサクサク進められるようにという機能だと思いますが、こんなチート余計だろ・・・
「使わなけりゃ良い」という話ではあるけど、それがある時点で気になるし、鬱陶しい。
敵の出現の ON / OFF は、早く進みたい時にサクサク進行できるし、戦わないとレベルが上がらなくてボスで苦戦するというデメリットもあるので、便利で良いと思うのですが・・・
なお、インターナショナル版はリミットゲージ(いわゆる必殺技ゲージ)が貯まりやすくなっているので、オリジナルよりも難易度は下がっています。
※武器や防具に穴があり、宝石などをセットするシステムはよくありますが、それはこの FF7 のマテリアから広まったものです。
穴の数や連結穴の有無は装備によって違うので、その辺も装備選びのポイント。
※3D になったことでカメラワークと動きがダイナミックになり、演出は飛躍的に向上しました。
その映像に当時のプレイヤーはみんな新時代を感じ、ワクワクしたものです。
私的には L1 や R2 などの、ほとんど使わないボタンがそのまんま表示されているのが気になります。
DIVE IN のサーバーで動かしていた FF7 をそのまま流用しているためか、インターフェイスが汎用のものになっており、様々なゲームを同じシステムで移植できるようにしているのかもしれません。
もしそうなら他のゲームも最適化されることなく、汎用のシステムで移植されていくという事であり、それはメーカーのコスト削減に繋がるけど、ユーザー的にはガッカリな話。
過去にも 女神転生 などがそうした形で移植されましたが・・・
あくまで推測ですが、DIVE IN の遺産はこのシステムに使われる事になったという事でしょうか。
ともあれ FF7、インターナショナル版とはいえ、良くも悪くもプレステ時代のままです。
その「プレステ時代のままの FF7」を再び楽しみたい人、思い入れのある人には、良いアプリですね。
これから新規に FF7 をやる人だと・・・ 今はもう 3D グラフィックが当たり前の時代。
「3D 化による斬新な演出」の驚きはもうない訳で、それで初期のポリゴンキャラだと、もう辛いかなぁ・・・
・FINAL FANTASY VII(iTunes が起動します)
「FINAL FANTASY VII」です。
正確にはオリジナルの FF7 の移植ではなく、2013 年に発売された「ファイナルファンタジーVII インターナショナル for PC」をベースにしています。
「FF7 インターナショナル」は海外版で追加されたイベントやおまけボス、インターフェイスの改善やシステム調整などを盛り込んで、改めて日本で発売された FF7 です。
PC 版はさらに高解像度に対応し、文字が綺麗になり、「敵の出現の ON / OFF」「ステータスを最強にする」といった特殊なオプションが加えられました。
iOS 版は先日サービスを終了したクラウドゲーミングサービス「DIVE IN」で運用されていた FF7 から、クラウド要素を取り除き、ネット接続なしでもプレイ出来るようにしたものです。
言わば DIVE IN FF7 のオフライン版。
なお、DIVE IN のサービスは今年2月から実質休止状態で、9月の終了が発表されています。
スマホ版 FF7 はスクエニの時田さんが「容量が足りないため出すことは出来ない」とコメントしていたのですが、今年の2月、Apple が iOS アプリの最大ファイルサイズを 2GB から 4GB に拡大。
これにより移植が可能になったものと思われます。
価格は 1800 円。 ただしダウンロードのファイルサイズは約 1.5 GB、インストール後のサイズは約 1.8 GB あります。
また、インストール時には空き容量が 4GB 必要になるとの事なのでご注意下さい。
ちなみに余談ですが、インストール後のサイズで XCOM は 3.2 GB 以上、World of Tanks Blitz や すばらしきこのせかい SR は 2.5 GB ほどあり、実は FF7 よりサイズが大きく、以前から 2GB 以上のゲームはありました。
FF7 の特徴は、なんと言っても 3D グラフィックになったこと。
ファイナルファンタジーはこの 7 を境に、ドットグラフィックからポリゴングラフィックへと変わります。
これによりキャラクターの細かい仕草を表現できるようになり、視点も場面に応じて変化、多彩な演出が見られるようになります。
ポリゴンがまだ出始めだった当時、それはかなりのインパクトでした。
しかしポリゴン初期の作品であるため、今見るとキャラクターモデルはカックカク。
最近のゲームしか知らない人だと耐えられないかもしれません。
私も正直、この子供の落書きのようなローポリゴンのキャラグラフィックには、ファミコンのドットグラフィック以上の「チープさ」を感じてしまいます。
以下の画像の右側は、4年前に出たスマホ版 FF3 のキャラモデルですが、4年前でもコレだったのに・・・
もちろん FF7 はプレステ版がベース、FF3 は DS のリメイク版がベースなので、その差はあるのですが、ともあれ外見が古くさいのは否めません・・・
ただ、グラフィックのショボさはやっているうちに慣れるし、背景の書き込みはさすが FF というレベル。
3D ならではの動きを利用したシーンも多いので、動いているところをしばらく見れば、だんだん気にならなくなって来ます。
いずれにせよ、大きな画面だと粗が見えるので、このゲームは iPhone の小さな画面でプレイした方が良いでしょうね。
iTunes レビューには「この元祖の絵が良いんだ!」という意見も見られ、年代や「思い出補正」の差で意見は分かれそうです。
※スラム街の様子。 風景の書き込みはかなり細かい、しかしキャラクターは超ローポリ。 それがファイナルファンタジー7。
ローポリにノスタルジーを感じられる人だと、このキャラにも愛着を持てると思いますが・・・
FF7 は背景が細かく書き込まれ過ぎていて、どこに行けばいいのか解りにくかったのですが、インターナショナル版はキャラの位置と出入口に目印を付けられるようになっています。
スマホ版では左側にある「S1」ボタンで目印の ON / OFF ができます。
操作は十字キーとアナログスティックの2種類があり、下部の「A」「D」のボタンで切り替え可能。
ただ iPhone でプレイする場合、十字キーのサイズが小さ過ぎるうえに判定が見た目通りで、慣れるまで押し辛さがあります。
iPad ならボタンが大きいので、普通に押せるのですが・・・
また、移動方向が8方向限定なので、アナログスティックの感度自体は悪くないのですが、特に閉所で動かし辛く感じる場合が多いです。
操作性は、及第点ではあるけど、そんなに良いと言うほどでもない印象。
ゲームの大きな特徴は「マテリア」とストーリーですね。
今作は魔法や特技は、マテリアというアイテムを武器と防具にセットすることで使用可能になります。
例えば「かいふく」のマテリアを武器の穴にセットすると、回復魔法のケアルを使えるようになり、それに連結した穴に「ぜんたいか」のマテリアをセットすると、ケアルを全員にかけられるようになります。
またマテリアは経験値によりレベルアップし、ケアルラやケアルガといった上位魔法を使えるようになります。
ストーリーは FF7 で特に評価されている部分。
これについてはネタバレになるのであまり言えないのですが、ファンタジーよりも機械文明を前面に出した世界観と独特なストーリーが、FF7 人気の元と言えます。
無論、好みはあるとは思いますが。
スマホ版 FF7 の難点と言うか、個人的にどうかと思ったのは「ステータス MAX」。
これを実行すると、全員が最強の状態になります。 一度行うともう戻せません。
クリア済みの人がストーリーをサクサク進められるようにという機能だと思いますが、こんなチート余計だろ・・・
「使わなけりゃ良い」という話ではあるけど、それがある時点で気になるし、鬱陶しい。
敵の出現の ON / OFF は、早く進みたい時にサクサク進行できるし、戦わないとレベルが上がらなくてボスで苦戦するというデメリットもあるので、便利で良いと思うのですが・・・
なお、インターナショナル版はリミットゲージ(いわゆる必殺技ゲージ)が貯まりやすくなっているので、オリジナルよりも難易度は下がっています。
※武器や防具に穴があり、宝石などをセットするシステムはよくありますが、それはこの FF7 のマテリアから広まったものです。
穴の数や連結穴の有無は装備によって違うので、その辺も装備選びのポイント。
※3D になったことでカメラワークと動きがダイナミックになり、演出は飛躍的に向上しました。
その映像に当時のプレイヤーはみんな新時代を感じ、ワクワクしたものです。
私的には L1 や R2 などの、ほとんど使わないボタンがそのまんま表示されているのが気になります。
DIVE IN のサーバーで動かしていた FF7 をそのまま流用しているためか、インターフェイスが汎用のものになっており、様々なゲームを同じシステムで移植できるようにしているのかもしれません。
もしそうなら他のゲームも最適化されることなく、汎用のシステムで移植されていくという事であり、それはメーカーのコスト削減に繋がるけど、ユーザー的にはガッカリな話。
過去にも 女神転生 などがそうした形で移植されましたが・・・
あくまで推測ですが、DIVE IN の遺産はこのシステムに使われる事になったという事でしょうか。
ともあれ FF7、インターナショナル版とはいえ、良くも悪くもプレステ時代のままです。
その「プレステ時代のままの FF7」を再び楽しみたい人、思い入れのある人には、良いアプリですね。
これから新規に FF7 をやる人だと・・・ 今はもう 3D グラフィックが当たり前の時代。
「3D 化による斬新な演出」の驚きはもうない訳で、それで初期のポリゴンキャラだと、もう辛いかなぁ・・・
・FINAL FANTASY VII(iTunes が起動します)
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