日本時間9月10日の午前2時より Apple の発表会が行われ、新しい iPhone が公開されました。
「iPhone 6s」と「iPhone 6s Plus」です。
さらに約 13 インチの大型 iPad「iPad Pro」、新機能を搭載した「Apple TV」も公開されています。
ここでは速報として、発表会の内容をお伝えいたします。

発表会では Apple Watch → iPad Pro → Apple TV → iPhone 6s の順で紹介されましたが、ここでは先に iPhone からご紹介します。
【 iPhone 6s / iPhone 6s Plus 】
新型 iPhone の名前は、やはり iPhone 6s と iPhone 6s Plus でした。
カラーはローズゴールドが追加され、従来のシルバー、ゴールド、スペースグレイと合わせて4色になっています。

サイズは 6 / 6 Plus と同じで、iPhone 6s が 4.7 インチ、iPhone 6s Plus が 5.5 インチ。
発表会では言及されませんでしたが、Apple 公式サイトによると厚さは iPhone 6s が 7.1 mm、iPhone 6s Plus が 7.3 mm。
6 / 6 Plus は 6.9 mm と 7.1 mm だったので、事前リーク通り 0.2 mm 厚くなっています。
横幅と縦幅も 6 / 6 Plus より 0.1~0.2 mm 大きくなっているようですが、ほぼ違いはないと言って良いでしょう。
重量は iPhone 6s が 143 g、iPhone 6s Plus が 192 g。
6 / 6 Plus は 129 g と 172 g だったので、少し重くなっています。

素材は 7000 番台のアルミで、強度が増している模様。
発表会では「宇宙開発にも使われている素材」とアピールされていました。
事前の噂通り、いわゆる超々ジュラルミンのようです。
そして長い時間をかけてアピールされていたのは「3D touch」。
画面を強く押すと反応する新しい操作で、圧力を検知する「感圧センサーディスプレイ」です。
バックライトで圧力を測る技術とのこと。
今のところは、一部のアプリで新たなメニューを表示するといった事に使えるようです。
ただ、微妙な操作感の話なので、実際に使ってみないと便利かどうかは解らないところで、発表会のムービーや実演では正直伝わって来ませんでした。

CPU は「A9」。
従来の CPU と比べ、処理速度が公称では 70 %アップ、グラフィック性能は 90 %アップ。
ただ、あくまで公称値です。 実際の速度は発売待ちでしょう。
事前リークでは、ベンチマークのスコアは 30 %程度の増加でした。
会場では PIXELTOYS というメーカーの新作ゲーム(Warhammer 40,000: Freeblade)の映像がプロモーションとして流されていました。
そのゲーム画像は こちらのページ で見ることが出来ます。
感圧センサーに対応していて、画面を強く押すとズームするといった操作を行えるとのこと。

メモリについての言及は一切なし。
いつも通りではありますが・・・ 1GB のままで、ガッカリの可能性はありますね。
2GB という噂が流れていましたが、詳細は発売待ちでしょう。
※発売後、2GB であることが確認されています。
指紋認証は「第二世代」になったようで、センサーの改良が行われ、認証速度が2倍になったそうです。

カメラは大幅に強化されたようで、1200 万画素になりました。(6 / 6 Plus は 800 万画素)
さらに写真を撮った時に数秒のムービーを一緒に撮影する「Live Photos」という機能が追加されています。
カメラの内部センサーも改良され、色のにじみが少ない、より鮮明な写真を撮れるようになったようです。
さらに 800 万画素のムービーが撮れる「4K ビデオ」に対応し、映像もさらに綺麗になるとのこと。
他にも、フェイスカメラ撮影時に画面をフラッシュさせて明るく撮影できるようになり、フォーカスやパノラマ撮影なども改善されたようです。
フェイスカメラは 500 万画素に強化され、発表会では「自撮りが綺麗になるよ!」と実演されていました。
Apple 公式サイトによると、カメラを物理的に動かして手ぶれを補正する機能は、やはり iPhone 6s Plus にしか搭載されていないようです。
また、カメラの出っ張りはそのままです。

通信は、LTE-Advanced と呼ばれる 300 Mbps の速度に対応、より高速な 23 LTE バンドに対応し、Wi-Fi も IEEE 802.11ac の 866 Mbps 通信が可能になります。
ただ、LTE については携帯電話会社が対応してくれないと利用できません。
Wi-Fi も対応ルーターが必要ですね。

そして価格は、iPhone 6 と変わらず。
直前になって「値上がりする! 10万円超える!」とか言う噂が流れましたが、そういうことはないようです。
価格は以下の通りです。
・iPhone 6s:16GB $199、64GB $299、128GB $399
・iPhone 6s Plus:16GB $299、64GB $399、128GB $499
ただし日本での実際の販売価格は、携帯電話会社ごとに異なります。
キャンペーンやサービスによっても変わって来るので、今後の各社の発表に注目しましょう。
なお「Two year contract」という表記があり、「2年縛り」であることが示されていました。
2年縛りはアメリカでも今は主流です。
ただ、アメリカでは「iPhone アップグレード プログラム」をスタートさせるようで、これを利用すると毎年新しい iPhone に乗り換えられるとのこと。
あくまでアメリカでの話ですが、日本でも欲しいプログラムですね。
※日本でも同様のサービスがスタートしています。 ただ月々の利用料が必要で、お得かどうかは微妙・・・

予約開始は 9月12日 から。
発売開始は 9月25日 より。
今回は 12 の国で初日から販売がスタートし、もちろん日本も含まれています。
iOS9 は 9月16日 から公開されます。
ちなみに中国も初期発売国に含まれているので、昨年のような中国人転売ヤー大量発生による騒動はもう起きないと思われます。

【 iPad Pro 】
続いて 12.9 インチの大型 iPad「iPad Pro」について。
iPad をノートパソコンとしても利用できるもので、いわゆる「ハイブリッド PC」や「2 in 1」と呼ばれるものに近いです。

画面の解像度は 2732x2048 で、500 万ピクセル。
縦向きにした場合の横幅が、従来の iPad の縦幅と同じになるという大サイズ。
厚さは Apple の公式サイトによると 6.9 mm で、iPhone とほぼ同じ。
重さは Wi-Fi モデルで 713 g、セルラーモデルで 723 g で、さすがに重め。
と言っても、このサイズのタブレットとしては軽いです。

事前のリーク通り、本当の意味でのマルチタスクが可能で、画面を二分割して別々のアプリを動かせます。
CPU はグラフィック性能強化型の「A9X」を搭載。
A9 より GPU パフォーマンスが2倍高く、初代 iPad と比べると 360 倍速いとの事ですが、解像度が大きくなれば負荷が増すので、実際の動作速度はベンチマーク待ちでしょうか。
バッテリーは 10 時間駆動で、ノート PC として考えると長い方。
描画の調整技術(リフレッシュレートの調整など)により、省電力化を行っているとのこと。
スピーカーは四隅にあり、4ch サウンドになっています。

そして付属品としてキーボードと「Apple ペンシル」があります。
物理キーボードは「スマートキーボード」と呼ばれ、カバーを兼ねているタイプで、装着時の見た目はマイクロソフトのタブレット PC「Surface」そっくり。
元々サーフェスのカバーは iPad のカバー(例の風呂のフタ)そっくりだったし、似たような使い勝手になると思われます。
本体には「スマートコネクタ」と呼ばれる磁気のコネクタがあり、キーボードは簡単に着脱できるようです。

長い時間をかけてアピールされていたのは Apple ペンシル。
従来の2倍の密度と速度で接触点を検知、位置だけでなく力とペンの傾きなども読み取られ、これまでにない手書き感覚で文字や絵を書けるとのこと。
ペンシルにはライトニングコネクタもあり、iPad からの充電が可能なようです。
綺麗な文字や絵を描いているムービーが盛んに流されていました。

そしてちょっと驚きだったのは、マイクロソフトの人が登場し、iPad Pro の Microsoft Office のアピールを始めたこと。
iPad Pro 用に開発されたワード、エクセル、パワーポイントを紹介されており、その登場によって、ようやく iPad がビジネスツールとして本格的に動き出しそうな気配を感じました。
Adobe の方も Apple ペンシル と連携した、Photoshop 系のアプリのアピールを行われています。
他に、医療現場での iPad の活用例などが紹介されていました。

カラーは白、グレー、ゴールドの3色。
価格は 32GB $799、128GB $949 で、128GB のセルラーモデルは $1079。
ペンシルは $99、スマートキーボードは $169 で、付属品としてはちょっと高い。
同梱はされていないと思われます。
発売は 11 月ですが、日付は決まっていません。
iPad Pro をノート PC として考えると、Windows 用のソフトが使えない、USB が付いてない、光学ドライブの対応はどうなのかなど、欠点や不確定な要素が多いです。
最近は iPad 対応の USB メモリとか出て来ていますが、実際に PC として遜色なく使っていけるのかは・・・
発売後の評判を待った方が良い気がしますね。
※追記:「Lightning - USB ケーブル」が同梱されるようです。

なお、発表会ではほとんどスルーされていたのですが「iPad mini 4」も登場しています。
iPad mini 3 と差し替えになっていて、Apple の公式サイトの仕様表記によると厚さが 6.1 mm と、7.5 mm だった mini2 や mini3 より 1.4 mm も薄くなっています。
重さも Wi-Fi モデルで約 300 g と、前モデルより 30 g ほど軽減。
また光の反射を抑える反射防止コーティング+フルラミネーションディスプライが使用されており、CPU は iPhone 6 と同じ「A8」に。
カメラも 500 万画素から 800 万画素になっていて、「バースト(連写)モード」や「スロービデオ」の撮影が可能になっています。

※ iPad シリーズの価格紹介画面にさりげなく映ってて、それだけだったという・・・
全体的に「iPhone 6 世代の iPad mini」になっていて、iPhone 6s の発表会だからか 6 仕様の iPad mini 4 は大きく取り上げなかったようですが、こちらも注目ではあると思います。
価格は mini3 と変わっておらず、Wi-Fi モデルで 16GB:42800円、64GB:53800円、128GB:64800円。
すでに販売されている模様です。
【 Apple TV 】
今回の発表会で、かなり時間をかけてアピールされていた製品。
テレビに接続して利用するもので、CPU は「A8」を搭載しています。

新たに iOS を元に「TV OS」が開発され、オリジナルのインターフェイスで iTunes からビデオなどを購入できるようになっています。
そして Siri を利用でき、「○○の映画が見たい!」と言うと、複数の動画サービスから目的の映画を探してくれたりします。
早送りや巻き戻しなども Siri から行えるなど、Siri 連動機能のアピールが盛んに行われていました。

専用コントローラーが付属しており、タッチパネルとモーションセンサー内蔵で、指をスライドさせてメニューを選択したり、Wii のコントローラーのように振り回してゲームをプレイすることが出来ます。
実演ではスポーツゲームをコントローラーを振ってプレイしており、その様子はまさに Wii。
早くも「Apple Wii」とか「iWii」とか呼ばれています。
多人数プレイも可能で、Apple TV 用のクロッシーロードが公開され、2人プレイを実演していました。
ファミリーゲームやパーティーゲームを想定しているようで、その辺も Wii っぽいですね。
iPhone をコントローラーの代わりに使うことも可能なようです。

他にもスポーツチャンネルとの連携機能などが紹介されていましたが、この辺は日本ではほとんど利用できないでしょう。
メインとなるのは iTunes や動画サービスから映画を買って視聴したり、Youtube などを見るという、従来通りの使い方で、私的には思ったほど目新しい印象はなかったですね。
トルネのようにテレビ番組を録画して管理するようなことは出来ないようで、Apple TV 用の新しいアプリの開発も今後行えるようですが、「まだこれから」と言った印象です。 特に日本では。
発売日は 10 月末、価格は 32GB:$149、64GB:$199 です。
【 Apple Watch 】
発表会で最初に紹介されたのは、この Apple Watch でした。
と言っても、新型が公開された訳ではないので、専用アプリやデザインの紹介がメインです。

OS が新しくなり、時計盤の種類が増え、多くの外部アプリを利用できるようになったことが紹介されていました。
特にヘルスケア関連の機能が取り上げられており、心拍数や脈拍、妊娠中の女性の胎児の状態を病院とリンクする機能などが紹介されています。
またエルメスと提携し、エルメスデザインの Apple Watch 用ベルトが発売されるとのこと。
新色のローズゴールドも登場しています。
全体的に、女性向けのアピールだった印象ですね。

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発表会の詳細は以上です。
改めてになりますが、iPhone 6s / 6s Plus の予約開始は 9月12日、販売開始は 9月25日 です。
実際の販売価格やサービスは、各携帯電話会社が(他社の動向をにらみつつ)これから発表するものと思われます。
前年は「先駆けの au、後出しジャンケンの docomo、後から修正の softbank」といった様相でしたが・・・
今年はどうなるのか見物ですね。
※追記:日本での予約開始は 9月12日 16:00 からです。
なお、docomo がフライングで予約開始して、あわてて取り消したという一幕も・・・
メモリの搭載量など、性能の一部でまだ明らかになっていない部分もあるので、 続報にも注目しましょう。
「iPhone 6s」と「iPhone 6s Plus」です。
さらに約 13 インチの大型 iPad「iPad Pro」、新機能を搭載した「Apple TV」も公開されています。
ここでは速報として、発表会の内容をお伝えいたします。

発表会では Apple Watch → iPad Pro → Apple TV → iPhone 6s の順で紹介されましたが、ここでは先に iPhone からご紹介します。
【 iPhone 6s / iPhone 6s Plus 】
新型 iPhone の名前は、やはり iPhone 6s と iPhone 6s Plus でした。
カラーはローズゴールドが追加され、従来のシルバー、ゴールド、スペースグレイと合わせて4色になっています。

サイズは 6 / 6 Plus と同じで、iPhone 6s が 4.7 インチ、iPhone 6s Plus が 5.5 インチ。
発表会では言及されませんでしたが、Apple 公式サイトによると厚さは iPhone 6s が 7.1 mm、iPhone 6s Plus が 7.3 mm。
6 / 6 Plus は 6.9 mm と 7.1 mm だったので、事前リーク通り 0.2 mm 厚くなっています。
横幅と縦幅も 6 / 6 Plus より 0.1~0.2 mm 大きくなっているようですが、ほぼ違いはないと言って良いでしょう。
重量は iPhone 6s が 143 g、iPhone 6s Plus が 192 g。
6 / 6 Plus は 129 g と 172 g だったので、少し重くなっています。

素材は 7000 番台のアルミで、強度が増している模様。
発表会では「宇宙開発にも使われている素材」とアピールされていました。
事前の噂通り、いわゆる超々ジュラルミンのようです。
そして長い時間をかけてアピールされていたのは「3D touch」。
画面を強く押すと反応する新しい操作で、圧力を検知する「感圧センサーディスプレイ」です。
バックライトで圧力を測る技術とのこと。
今のところは、一部のアプリで新たなメニューを表示するといった事に使えるようです。
ただ、微妙な操作感の話なので、実際に使ってみないと便利かどうかは解らないところで、発表会のムービーや実演では正直伝わって来ませんでした。

CPU は「A9」。
従来の CPU と比べ、処理速度が公称では 70 %アップ、グラフィック性能は 90 %アップ。
ただ、あくまで公称値です。 実際の速度は発売待ちでしょう。
事前リークでは、ベンチマークのスコアは 30 %程度の増加でした。
会場では PIXELTOYS というメーカーの新作ゲーム(Warhammer 40,000: Freeblade)の映像がプロモーションとして流されていました。
そのゲーム画像は こちらのページ で見ることが出来ます。
感圧センサーに対応していて、画面を強く押すとズームするといった操作を行えるとのこと。

メモリについての言及は一切なし。
いつも通りではありますが・・・ 1GB のままで、ガッカリの可能性はありますね。
2GB という噂が流れていましたが、詳細は発売待ちでしょう。
※発売後、2GB であることが確認されています。
指紋認証は「第二世代」になったようで、センサーの改良が行われ、認証速度が2倍になったそうです。

カメラは大幅に強化されたようで、1200 万画素になりました。(6 / 6 Plus は 800 万画素)
さらに写真を撮った時に数秒のムービーを一緒に撮影する「Live Photos」という機能が追加されています。
カメラの内部センサーも改良され、色のにじみが少ない、より鮮明な写真を撮れるようになったようです。
さらに 800 万画素のムービーが撮れる「4K ビデオ」に対応し、映像もさらに綺麗になるとのこと。
他にも、フェイスカメラ撮影時に画面をフラッシュさせて明るく撮影できるようになり、フォーカスやパノラマ撮影なども改善されたようです。
フェイスカメラは 500 万画素に強化され、発表会では「自撮りが綺麗になるよ!」と実演されていました。
Apple 公式サイトによると、カメラを物理的に動かして手ぶれを補正する機能は、やはり iPhone 6s Plus にしか搭載されていないようです。
また、カメラの出っ張りはそのままです。

通信は、LTE-Advanced と呼ばれる 300 Mbps の速度に対応、より高速な 23 LTE バンドに対応し、Wi-Fi も IEEE 802.11ac の 866 Mbps 通信が可能になります。
ただ、LTE については携帯電話会社が対応してくれないと利用できません。
Wi-Fi も対応ルーターが必要ですね。

そして価格は、iPhone 6 と変わらず。
直前になって「値上がりする! 10万円超える!」とか言う噂が流れましたが、そういうことはないようです。
価格は以下の通りです。
・iPhone 6s:16GB $199、64GB $299、128GB $399
・iPhone 6s Plus:16GB $299、64GB $399、128GB $499
ただし日本での実際の販売価格は、携帯電話会社ごとに異なります。
キャンペーンやサービスによっても変わって来るので、今後の各社の発表に注目しましょう。
なお「Two year contract」という表記があり、「2年縛り」であることが示されていました。
2年縛りはアメリカでも今は主流です。
ただ、アメリカでは「iPhone アップグレード プログラム」をスタートさせるようで、これを利用すると毎年新しい iPhone に乗り換えられるとのこと。
あくまでアメリカでの話ですが、日本でも欲しいプログラムですね。
※日本でも同様のサービスがスタートしています。 ただ月々の利用料が必要で、お得かどうかは微妙・・・

予約開始は 9月12日 から。
発売開始は 9月25日 より。
今回は 12 の国で初日から販売がスタートし、もちろん日本も含まれています。
iOS9 は 9月16日 から公開されます。
ちなみに中国も初期発売国に含まれているので、昨年のような中国人転売ヤー大量発生による騒動はもう起きないと思われます。

【 iPad Pro 】
続いて 12.9 インチの大型 iPad「iPad Pro」について。
iPad をノートパソコンとしても利用できるもので、いわゆる「ハイブリッド PC」や「2 in 1」と呼ばれるものに近いです。

画面の解像度は 2732x2048 で、500 万ピクセル。
縦向きにした場合の横幅が、従来の iPad の縦幅と同じになるという大サイズ。
厚さは Apple の公式サイトによると 6.9 mm で、iPhone とほぼ同じ。
重さは Wi-Fi モデルで 713 g、セルラーモデルで 723 g で、さすがに重め。
と言っても、このサイズのタブレットとしては軽いです。

事前のリーク通り、本当の意味でのマルチタスクが可能で、画面を二分割して別々のアプリを動かせます。
CPU はグラフィック性能強化型の「A9X」を搭載。
A9 より GPU パフォーマンスが2倍高く、初代 iPad と比べると 360 倍速いとの事ですが、解像度が大きくなれば負荷が増すので、実際の動作速度はベンチマーク待ちでしょうか。
バッテリーは 10 時間駆動で、ノート PC として考えると長い方。
描画の調整技術(リフレッシュレートの調整など)により、省電力化を行っているとのこと。
スピーカーは四隅にあり、4ch サウンドになっています。

そして付属品としてキーボードと「Apple ペンシル」があります。
物理キーボードは「スマートキーボード」と呼ばれ、カバーを兼ねているタイプで、装着時の見た目はマイクロソフトのタブレット PC「Surface」そっくり。
元々サーフェスのカバーは iPad のカバー(例の風呂のフタ)そっくりだったし、似たような使い勝手になると思われます。
本体には「スマートコネクタ」と呼ばれる磁気のコネクタがあり、キーボードは簡単に着脱できるようです。

長い時間をかけてアピールされていたのは Apple ペンシル。
従来の2倍の密度と速度で接触点を検知、位置だけでなく力とペンの傾きなども読み取られ、これまでにない手書き感覚で文字や絵を書けるとのこと。
ペンシルにはライトニングコネクタもあり、iPad からの充電が可能なようです。
綺麗な文字や絵を描いているムービーが盛んに流されていました。

そしてちょっと驚きだったのは、マイクロソフトの人が登場し、iPad Pro の Microsoft Office のアピールを始めたこと。
iPad Pro 用に開発されたワード、エクセル、パワーポイントを紹介されており、その登場によって、ようやく iPad がビジネスツールとして本格的に動き出しそうな気配を感じました。
Adobe の方も Apple ペンシル と連携した、Photoshop 系のアプリのアピールを行われています。
他に、医療現場での iPad の活用例などが紹介されていました。

カラーは白、グレー、ゴールドの3色。
価格は 32GB $799、128GB $949 で、128GB のセルラーモデルは $1079。
ペンシルは $99、スマートキーボードは $169 で、付属品としてはちょっと高い。
同梱はされていないと思われます。
発売は 11 月ですが、日付は決まっていません。
iPad Pro をノート PC として考えると、Windows 用のソフトが使えない、USB が付いてない、光学ドライブの対応はどうなのかなど、欠点や不確定な要素が多いです。
最近は iPad 対応の USB メモリとか出て来ていますが、実際に PC として遜色なく使っていけるのかは・・・
発売後の評判を待った方が良い気がしますね。
※追記:「Lightning - USB ケーブル」が同梱されるようです。

なお、発表会ではほとんどスルーされていたのですが「iPad mini 4」も登場しています。
iPad mini 3 と差し替えになっていて、Apple の公式サイトの仕様表記によると厚さが 6.1 mm と、7.5 mm だった mini2 や mini3 より 1.4 mm も薄くなっています。
重さも Wi-Fi モデルで約 300 g と、前モデルより 30 g ほど軽減。
また光の反射を抑える反射防止コーティング+フルラミネーションディスプライが使用されており、CPU は iPhone 6 と同じ「A8」に。
カメラも 500 万画素から 800 万画素になっていて、「バースト(連写)モード」や「スロービデオ」の撮影が可能になっています。

※ iPad シリーズの価格紹介画面にさりげなく映ってて、それだけだったという・・・
全体的に「iPhone 6 世代の iPad mini」になっていて、iPhone 6s の発表会だからか 6 仕様の iPad mini 4 は大きく取り上げなかったようですが、こちらも注目ではあると思います。
価格は mini3 と変わっておらず、Wi-Fi モデルで 16GB:42800円、64GB:53800円、128GB:64800円。
すでに販売されている模様です。
【 Apple TV 】
今回の発表会で、かなり時間をかけてアピールされていた製品。
テレビに接続して利用するもので、CPU は「A8」を搭載しています。

新たに iOS を元に「TV OS」が開発され、オリジナルのインターフェイスで iTunes からビデオなどを購入できるようになっています。
そして Siri を利用でき、「○○の映画が見たい!」と言うと、複数の動画サービスから目的の映画を探してくれたりします。
早送りや巻き戻しなども Siri から行えるなど、Siri 連動機能のアピールが盛んに行われていました。

専用コントローラーが付属しており、タッチパネルとモーションセンサー内蔵で、指をスライドさせてメニューを選択したり、Wii のコントローラーのように振り回してゲームをプレイすることが出来ます。
実演ではスポーツゲームをコントローラーを振ってプレイしており、その様子はまさに Wii。
早くも「Apple Wii」とか「iWii」とか呼ばれています。
多人数プレイも可能で、Apple TV 用のクロッシーロードが公開され、2人プレイを実演していました。
ファミリーゲームやパーティーゲームを想定しているようで、その辺も Wii っぽいですね。
iPhone をコントローラーの代わりに使うことも可能なようです。

他にもスポーツチャンネルとの連携機能などが紹介されていましたが、この辺は日本ではほとんど利用できないでしょう。
メインとなるのは iTunes や動画サービスから映画を買って視聴したり、Youtube などを見るという、従来通りの使い方で、私的には思ったほど目新しい印象はなかったですね。
トルネのようにテレビ番組を録画して管理するようなことは出来ないようで、Apple TV 用の新しいアプリの開発も今後行えるようですが、「まだこれから」と言った印象です。 特に日本では。
発売日は 10 月末、価格は 32GB:$149、64GB:$199 です。
【 Apple Watch 】
発表会で最初に紹介されたのは、この Apple Watch でした。
と言っても、新型が公開された訳ではないので、専用アプリやデザインの紹介がメインです。

OS が新しくなり、時計盤の種類が増え、多くの外部アプリを利用できるようになったことが紹介されていました。
特にヘルスケア関連の機能が取り上げられており、心拍数や脈拍、妊娠中の女性の胎児の状態を病院とリンクする機能などが紹介されています。
またエルメスと提携し、エルメスデザインの Apple Watch 用ベルトが発売されるとのこと。
新色のローズゴールドも登場しています。
全体的に、女性向けのアピールだった印象ですね。

-----------
発表会の詳細は以上です。
改めてになりますが、iPhone 6s / 6s Plus の予約開始は 9月12日、販売開始は 9月25日 です。
実際の販売価格やサービスは、各携帯電話会社が(他社の動向をにらみつつ)これから発表するものと思われます。
前年は「先駆けの au、後出しジャンケンの docomo、後から修正の softbank」といった様相でしたが・・・
今年はどうなるのか見物ですね。
※追記:日本での予約開始は 9月12日 16:00 からです。
なお、docomo がフライングで予約開始して、あわてて取り消したという一幕も・・・
メモリの搭載量など、性能の一部でまだ明らかになっていない部分もあるので、 続報にも注目しましょう。
Proは普通にノート買った方が…という気がしてしまいますね、どうせならキーボードも同胞してほしいです
そして漸くmini強化されましたね。指紋認証とかいいから性能をなんとかしてくれと思ってた人は僕を含めて多いでしょうから嬉しい限りです