シュールすぎて意味不明。常人には理解困難。
面白いとか面白くないとか、そういうものを越えた何かがあるけど、何だかよく解らない。 
そんな一般的な人類には早すぎるアプリを2つご紹介したいと思います。
AZZL」と「Plug & Play」です。

どちらも 360 円の有料アプリですが、ただひたすらシュールで、それ以上でもそれ以下でもないので、買った後で後悔しても当局は一切関知しません。悪しからず。

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【 AZZL 】

子供向けの可愛らしいキャラクターが登場する、アニメーションムービーのアプリです。
ゲームとしては「動画ジグソーパズル」で、パネルをスライドしたり、回転させたりして絵を完成させますが、その絵が動画になっていて動くのが特徴です。

azzl

azzl2

パネルを入れ替えたり、向きを変えたりして、正しい位置にそろえていきます。
難易度は高くなく、短いステージなら数十秒、長くても数分でクリア出来ますが、背景が動いているため、特定のタイミングでないと位置を判別しづらい時もあります。

絵が完成すると、背景のムービーの続きが表示されますが・・・ とにかくシュール。
大抵はオチが付くのですが、なんだかよく解らない場合や、ナナメ上すぎる場合、呆然としてしまう場合など様々。

基本的には子供向け・・・ というか幼児向けな感じで、人類には早すぎるアプリと言うより、早すぎる人類向けのアプリなのですが、ちょっとブラックだったり微グロだったりするオチもあるので、本当に子供向けなのかどうかも微妙。
またゲーム後半のパズルは、子供にはちょっと難しいでしょう。

ただ、どんなヒドいことになってても登場するキャラクター達はすごく楽しそうで、常に明るい雰囲気
パズルも正しい位置のピースが固定される「お子様モード」が用意されているので、やはり子供や家族向けに作られているものだと思います。

サクサク進められるため、集中してやると短時間で終わってしまいますが、パズル(アニメ)の数は 100 近くもあり、このクオリティのアニメがこれだけあればボリュームは十分に感じますね
ライトにシュールな世界に浸りたい方と、小さなお子様がいる方にお勧めです。

AZZL(iTunes が起動します)

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【 Plug & Play 】

iPhone 史上、ここまで「人類には早すぎる」という表現がマッチするアプリはなかったでしょう。
プラグ(コンセント)をテーマにしているアプリですが、もはや常人には理解不可能。

元々は映画祭や芸術展、アニメフェスタのために作られたショートムービーで、各地で評価されていた作品。
スマホ / Steam 版はそれをアプリ用に再編したものです。

つまりれっきとした芸術作品だと言えますが、下ネタな雰囲気が漂っていて、ストレートに下品な表現もあるので、高尚という感じではないです。
そして何より意味不明で、いわゆる「前衛芸術」ですね。

plugandplay

plugandplay2

何をどうすれば良いのかはシーンごとに変わりますが、大抵はプラグを抜いてどこかに刺します。
そうすれば何かが起こります。 その「何か」はもう表現しがたい何かです。
ヘンなプラグ人間が色々なアクションを見せるのですが、もはやワケが解りません。

ボーッとしていたら何かよく解らないまま、何かよく解らない結末になって終わるでしょう。
クリアまでは 10 分程度で、元がショートムービーですし短い内容です。
しかし時間以上に蓄積された、そこはかとない疑問符で頭がいっぱいになること請け合いです。

私的には下ネタは嫌いなので、この作品も好みではないのですが、しかし好きとか嫌いとか、そういったものでは測れない何かで満ちています
うん、自分でも何言ってるかよく解らない。

これで 360 円というのは厳しい気もしますが、ディープにシュールな世界に浸りたい方にはお勧めです。

Plug & Play(iTunes が起動します)