スマブラ(大乱闘スマッシュブラザーズ)のリスペクト
どこかで見たようなキャラクターが多人数でボコボコ乱闘する、良くも悪くも大雑把な格闘アクションが公開されています。
Super Boys - The Big Fight」です。

開発したのは香港の小メーカー Mooff Games で、元は Flash でゲームを作っていたところ。
Toon Shooters でスマホアプリに参入し、その後も良作を公開し続けています。

このメーカーはこれまでも MaximusBlackmoor(リンクは iTunes 起動)などの横スクロール格闘アクションを公開しているのですが、Maximus はゴールデンアックスっぽいベルトスクロールアクション、Blackmoor は PC エンジン版ソンソンや Goblin Sword のようなジャンプアクションで、それぞれゲーム性が異なります。

ここの作品は様々なパロディーが盛り込まれているのが特徴で、キャラも技も見たことあるようなものばかり。
元ネタは多岐に渡っていて、ゲームはもちろん、映画やマンガがネタになっているものもあります。
パクリと言ってしまえばそうなのですが、グラフィックのタッチが独特だし、そのまんまコピーされている訳でもありません。
見てて面白いし、良い意味での「悪ふざけ感」があって良いですね。
まあ、コアなゲーマーでないと解らないようなネタが多いのですが。

アプリ本体は無料ですが、「スタミナ制+ガチャ」があるソシャゲ型の収益スタイル。
ただ、キャラクターは課金しなくてもそろう上に、1プレイの時間が長いのでスタミナもほとんど気にならず、無課金でも問題ありません。
むしろこれで課金する人がいるのか疑問な程です。
※アップデートでスタミナは削除されました。

Super Boys - The Big Fight

Super Boys - The Big Fight

前述したようにゲームのベースは「スマブラ」です。
数名のキャラクターでチームを組み、相手チームをボコボコ殴って全員ダウンさせれば勝利。
ステージによってはチームがなく、最後の1人になるまで全員で殴り合ったり、特殊なボスと戦う場合もありますが、とにかく敵を倒せば勝ちですね。

操作は移動スティックと、攻撃を行うAボタン+ジャンプするBボタン。
AボタンとBボタンの間には「+」のボタンがあり、これを押すとA+Bで出せる特殊技が発動します。
他にAボタン押しっぱなしや、波動拳コマンドで出せる技があり、稲妻のボタンで必殺技も繰り出せます。

ただしA+Bの技と必殺技は、一度使うとしばらく使用できません。
また波動拳コマンドは狙って出そうとしてもなかなか出ない反面、必要ない時に暴発することが多く、操作性は良いとは言えません。
画面が自分のキャラクターではなく、全てのキャラクターの中心に位置しようとするため、自分が端の方にいるとスクロールに押されて思うように移動できない場合も多いです。

ただこのゲーム、多人数でボコボコ殴り合う内容なので、そんなに精密な操作は必要なく、連打で大雑把に戦っていても何とかなります。
慎重に戦おうとしても乱戦に巻き込まれてしまうことが多く、そのため操作の問題はそれほど致命的ではありません。

※アップデートで操作性は当初より改善されています。

チーム戦の場合、自分で操作していないメンバーは自動で戦います。
交代ボタンで任意に操作キャラを変更することもでき、誰かがダウンしても控えメンバーがいるなら追加で参戦します。
ただし制限時間があるので、逃げ回って仲間任せにしていたのでは時間切れになってしまいます。

Super Boys - The Big Fight
※必殺技の百裂ビンタが炸裂中。 このキャラのモデルは「くにおくん」のみすずですね。
他にも豪鬼みたいな奴とか、トランスフォーマーとか、X-メンとか、何でもアリ。
無論、全部「そのまんま」な訳ではないですが。


Super Boys - The Big Fight
※リングの上でのデスマッチ。  全員が敵のステージは安全な場所で漁夫の利を狙うのが基本。
ただしコインが出て来たら無理してでも取りに行きましょう。
このゲームの資金はステージ内でひろうコインで稼ぐのが基本で、クリアボーナスは雀の涙です。


キャラクターは最初は1人ですが、戦利品のコインや課金通貨のジェムを使って、ガチャを行うことで増やせます。
ガチャと言っても、コインは割と貯まりますし、課金通貨もゲームの進行で得られます。
さらにボスを倒すと無償でキャラクターを1人貰えるので、課金しなくても普通にキャラは増えていきます。

各キャラには★1から★4までのレアリティがありますが、これはコストにもなっていて、チームの最大コストが4の場合、★1のキャラなら4人加えられますが、★4のキャラだと1人しか入れられません。

レアリティが高い方が最大レベルは高いのですが、各キャラは固有の技を持っていて、★1でも使いやすいキャラや、★4でも使い辛いキャラが存在します。
また同レベルだと攻撃力なども大差ないので、むしろ★1キャラをたくさん入れた方が強いです。
最大コストが十分に増えるまでは、★4は大器晩成型、及び1人しか参戦できないステージ用だと思った方が良さそうですね。

各キャラのレベルは戦闘で増えていきますが、レベルアップしても強さはほとんど(まったく?)変わりません。
代わりにステータスの「最大値」が増えていきます。

ステータスは最大値を増やした後に、ステージクリアで得られるアイテムを使ってアップさせます。
ただキャラごとに必要なアイテムが違い、どれが手に入るかはランダムなので、育てたいキャラを育てられるとは限りません。
強くなるほど必要なアイテムも増えていきます。

逆に確実に強化していけるのは「チーム」のパワーアップ。
経験値が貯まることで「チームレベル」が上昇し、その分だけ全員の能力を底上げするドリンクやスナックを購入できます。
例えばチームレベルが6なら、アタックやディフェンスなどのチームステータスを+6まで強化でき、これはコインさえあれば上げることが出来ます。

他にも余ったキャラの合成による強化、装備アイテム、トレーニングによるレベルアップ、必殺技のパワーアップなど、豊富な強化システムがあります
キャラもどんどん増えるので、育てる楽しみがありますね。
ただシステムがやや複雑で、解り辛くなっているのも否めませんが。

Super Boys - The Big Fight
※メイン画面。 このゲームはテレビ番組という設定で、収録スタジオになっています。
チームステータスはレベルが上がった後に、下の POWERS のアイコンでドリンクなどを買って強化します。
コインは主に、そのパワー購入に費やすものだと思いましょう。
また、やや解りにくいのですが、このスタジオ画面を右にスクロールさせると、トレーニング画面やチケットでアイテムを獲得する画面が出て来ます。
※アップデートで、メイン画面をスクロールさせなくてもトレーニングとアイテム獲得のボタンが表示されるようになりました。

Super Boys - The Big Fight
※合成&強化画面。 レベルアップで上がるのはステータスの最大値だけなので注意。
同キャラの合成をするとレベルの最大値がアップします。
ちなみにこのくノ一っぽいキャラは★1ですが、リーチが長く、使いやすいです。


Super Boys - The Big Fight
※トレーニング画面。 ここにキャラをセットしておくと、時間の経過でレベルアップさせることが出来ます。
え? クレーム付きそうなキャラがいるって? 気のせいでしょう。


ボス戦を含めて5ステージあるエリアが合計 20 も用意されていて、全 100 ステージ
それぞれのボスに異なる演出が用意されていて、作り込みも感じます。

最後の1人になるまで戦うデスマッチステージでどうしても苦戦しますが、クリア済みのステージを繰り返してお金や経験値を稼げますし、育成しながら進めていけば行き詰まることはないはず。
なにより多人数でシンプルに殴り合うという内容には、ゲームの根本的な面白さがあります。

オンライン対戦や週間ランキングなどもあって、盛り沢山な内容。
操作性には改善の余地があり、たまに落ちるのも気になりますが、没頭して楽しめるお勧めのアクションゲームです。

Super Boys - The Big Fight (iTunes が起動します)