「アカギ」や「ムダヅモ無き改革」「哭きの竜」など、様々な麻雀漫画のキャラクターが登場する、新しい麻雀ゲームが登場しています。
「近代麻雀オールスターズ 闘牌伝」です。
開発は Cygames(サイゲームス)で、オンライン対戦もありますが、漫画のキャラと対戦してその相手を獲得していく1人用モードが楽しいゲームですね。
最近のスマホの麻雀アプリはオンライン対戦がメインのものばかりですが、これは久々に1人用が面白い麻雀です。
ただ本体無料の課金型アプリで、そのビジネスモデルについて色々な意味で不安を感じる点もあります。
ゲームのメインと言えるのは「闘牌伝」モード。
ここでは漫画のキャラクターの1人となり、選んだ相手と麻雀勝負を行います。
対戦の組み合わせよっては開始前後にストーリーも語られ、最初から「アカギ」を所持しているので、当面はアカギとして戦っていくことになります。
ルールは「東風戦」で、最短4局で終わり、テンパイでも親が流れる短期戦。
ライバル1人との対決ですが、麻雀自体はザコ2人を含む4人打ちで、ライバルより点数が上なら1位でなくても勝利となります。
メニューやストーリーは縦画面で固定ですが、麻雀画面は縦でも横でもプレイ可能です。
横の方がプレイしやすいですが、縦画面でも画面下に手牌がアップで表示されるため、操作ミスをすることはまずありません。
インターフェイスは至れり尽くせりで、ドラ牌の色付き表示やテンパイ時のアタリ牌表示はもちろん、手持ちの牌を選ぶと捨て牌の中にある同じ牌と、そのとなりの牌に色が付きます。
これによりアンパイや裏スジの区別も容易に付きます。
アタリ牌の表示も、それがフリテンかどうか、残り何枚あるか、何翻になるかが一目瞭然。
これなら初心者の方でも遊びやすいでしょう。
演出もハデで、最近おなじみの落雷演出、閃光演出はもちろん、大きな手で上がるとキャラクターのカットインが入り、おなじみの名言が表示されます。
ボイスはありませんが、その演出は思わず笑ってしまいますね。
キャラクターの打ちスジもある程度再現されているようで、さすがに「強運」がどこまで再現されているかは解りませんが、例えば門前で打つのが信条の「哭きの竜」の雨宮は、たとえトップでオーラスになっても鳴いて早上がりを狙ったりすることはありません。
※縦画面だとこんな感じ。 画面下に拡大表示があるので牌を選びやすいです。
右はストーリー画面。 原作にはない組合わせの会話も用意されています。
※カットイン演出の1つ。 地獄に落とされそう。
麻雀もさることながら、この演出とセリフが最大の魅力ですね。
対戦に勝利すると経験値を得られ、プレイヤーレベルが上がると対局できるキャラクターが増えていきます。
ただ、キャラクターは勝つだけでは入手出来ません。
それぞれのキャラに「○○のキャラで勝つ」「満貫以上をツモであがる」「相手の立直を潰して勝つ」などの条件があり、それらを一定数達成しないとゲットできません。
勝つだけではダメで、運が悪いと勝利しても条件を1つも達成できず、ほとんど無駄に終わったと言うことさえあり得ます。 正直、ちょっと辛いルールですね・・・
「○回勝つ」「一定点数差で勝つ」といったシンプルな条件がもっと多ければ、普通に麻雀できるのですが。
「○○のキャラで勝つ」は、そのキャラを手に入れてないと当然達成できないので、キャラの少ない序盤が一番辛いのも厳しいところです。
オンライン対戦もあり、こちらもちゃんと作られてはいるのですが、スマホのオンライン対戦麻雀はセガの「NET麻雀 MJモバイル」の完成度が突出していて、ユーザーも多いので、そちらで遊んだ方が良い印象。
ただ、このゲームは1手ごとの猶予時間が5秒と長めで、1手1秒、長考卓でも3秒しかない MJ や、4秒しかない麻雀格闘倶楽部よりは、早打ちをしなくて済みます。
猶予時間をオーバーすると 20 秒の持ち時間が減っていき、それもなくなると強制的に打牌されますが、他のゲームよりは遊びやすいですね。
その分、進行のテンポは他より遅いですが。
このゲームのオンライン対戦の特徴は、選んだキャラクターのセリフをメッセージとして送信できること。
「どいつもこいつも地獄へ墜ちやがれっ・・・!」「そんな・・・ 危険察知に狂い!?」などのマンガのセリフを喋れます。
セリフは1人用モードで得られるポイントで購入可能で、これを使って劇画風麻雀を楽しんで下さい、みたいなコンセプトなのかもしれません。
まあ、喋ってる人ほとんどいないけど。
※登場する作品とキャラ解放条件の一部。 2015/11 時点でキャラは 27 人。
対戦前には解放条件を必ず確認して、その達成を目指しながら打つようにしましょう。
難点というか、気になる点は課金面です。
このゲームは闘牌伝モードやオンライン対戦をプレイするたびに、課金通貨が 100 コイン前後必要になります。
(フリーの CPU 対戦のみ無料。 闘牌伝モードで負けて再戦する時は半額)
そしてこのコインはあくまで課金通貨であって、スタミナではありません。
よって時間による回復はない。
では尽きたらどうするのか? 1日1回のログインボーナス以外、課金するしか回復手段がありません。
ログインボーナスは 100 コインなので、最初に与えられる 1000 コインが尽きたら、1日1回しか無課金ではプレイ出来なくなります・・・ これは厳しい。
さらにコインの値段は 120 枚で 120 円。 つまり1プレイごとに 100 円。
スマホゲームなのにアーケードゲーム並みのお値段・・・
1人用モードだと勝ったらコインが戻ってくるということもない。
一方で、課金ガチャがありますが、それで何が手に入るのかと言うとオンライン対戦用の「スタンプ」。
LINE スタンプのように対局中にチャットでこれを出せるのですが、そんなのに課金する人いるのか・・・?
そもそも前述したようにこのゲームはオンライン対戦がメインとは言えないので、そこで使うスタンプとか、ぜんぜん欲しいと思えない。
こんなシステムだと、プレイヤーはいずれまともに遊べなくなる懸念があり、メーカー側はこれで儲かるとは思えない懸念があり、なんだか誰も得しないマネタイズになっている印象です。
これだともう、買い切りで作ってた方がまだ良かったんじゃないのか? とか思いますね・・・
※左下に出てるのがスタンプ。 でもこんなの出しまくってたら鬱陶しく思われそう。
このアプリでオンライン対戦してるユーザーは多くなさそうだし・・・
将来的な課金やプレイ回数が気になるところですが、ゲーム自体は楽しめます。
私は原作の漫画を全部知っている訳ではありませんが、それでも各キャラの個性がメチャメチャ立ってるので、それを見てるだけでも面白いです。
1人用ならゆっくり考えながら打牌しても問題ありませんし、相手の思考も早いし、勝敗によるレートの変動も気になりません。
気軽に楽しめ、遊び心もある、クオリティーの高い麻雀アプリですね。
これで課金通貨を気にせず遊べたら文句なしなのですが・・・
ともあれ、麻雀が好きな方にはオススメです。
・近代麻雀オールスターズ 闘牌伝(iTunes が起動します)
「近代麻雀オールスターズ 闘牌伝」です。
開発は Cygames(サイゲームス)で、オンライン対戦もありますが、漫画のキャラと対戦してその相手を獲得していく1人用モードが楽しいゲームですね。
最近のスマホの麻雀アプリはオンライン対戦がメインのものばかりですが、これは久々に1人用が面白い麻雀です。
ただ本体無料の課金型アプリで、そのビジネスモデルについて色々な意味で不安を感じる点もあります。
ゲームのメインと言えるのは「闘牌伝」モード。
ここでは漫画のキャラクターの1人となり、選んだ相手と麻雀勝負を行います。
対戦の組み合わせよっては開始前後にストーリーも語られ、最初から「アカギ」を所持しているので、当面はアカギとして戦っていくことになります。
ルールは「東風戦」で、最短4局で終わり、テンパイでも親が流れる短期戦。
ライバル1人との対決ですが、麻雀自体はザコ2人を含む4人打ちで、ライバルより点数が上なら1位でなくても勝利となります。
メニューやストーリーは縦画面で固定ですが、麻雀画面は縦でも横でもプレイ可能です。
横の方がプレイしやすいですが、縦画面でも画面下に手牌がアップで表示されるため、操作ミスをすることはまずありません。
インターフェイスは至れり尽くせりで、ドラ牌の色付き表示やテンパイ時のアタリ牌表示はもちろん、手持ちの牌を選ぶと捨て牌の中にある同じ牌と、そのとなりの牌に色が付きます。
これによりアンパイや裏スジの区別も容易に付きます。
アタリ牌の表示も、それがフリテンかどうか、残り何枚あるか、何翻になるかが一目瞭然。
これなら初心者の方でも遊びやすいでしょう。
演出もハデで、最近おなじみの落雷演出、閃光演出はもちろん、大きな手で上がるとキャラクターのカットインが入り、おなじみの名言が表示されます。
ボイスはありませんが、その演出は思わず笑ってしまいますね。
キャラクターの打ちスジもある程度再現されているようで、さすがに「強運」がどこまで再現されているかは解りませんが、例えば門前で打つのが信条の「哭きの竜」の雨宮は、たとえトップでオーラスになっても鳴いて早上がりを狙ったりすることはありません。
※縦画面だとこんな感じ。 画面下に拡大表示があるので牌を選びやすいです。
右はストーリー画面。 原作にはない組合わせの会話も用意されています。
※カットイン演出の1つ。 地獄に落とされそう。
麻雀もさることながら、この演出とセリフが最大の魅力ですね。
対戦に勝利すると経験値を得られ、プレイヤーレベルが上がると対局できるキャラクターが増えていきます。
ただ、キャラクターは勝つだけでは入手出来ません。
それぞれのキャラに「○○のキャラで勝つ」「満貫以上をツモであがる」「相手の立直を潰して勝つ」などの条件があり、それらを一定数達成しないとゲットできません。
勝つだけではダメで、運が悪いと勝利しても条件を1つも達成できず、ほとんど無駄に終わったと言うことさえあり得ます。 正直、ちょっと辛いルールですね・・・
「○回勝つ」「一定点数差で勝つ」といったシンプルな条件がもっと多ければ、普通に麻雀できるのですが。
「○○のキャラで勝つ」は、そのキャラを手に入れてないと当然達成できないので、キャラの少ない序盤が一番辛いのも厳しいところです。
オンライン対戦もあり、こちらもちゃんと作られてはいるのですが、スマホのオンライン対戦麻雀はセガの「NET麻雀 MJモバイル」の完成度が突出していて、ユーザーも多いので、そちらで遊んだ方が良い印象。
ただ、このゲームは1手ごとの猶予時間が5秒と長めで、1手1秒、長考卓でも3秒しかない MJ や、4秒しかない麻雀格闘倶楽部よりは、早打ちをしなくて済みます。
猶予時間をオーバーすると 20 秒の持ち時間が減っていき、それもなくなると強制的に打牌されますが、他のゲームよりは遊びやすいですね。
その分、進行のテンポは他より遅いですが。
このゲームのオンライン対戦の特徴は、選んだキャラクターのセリフをメッセージとして送信できること。
「どいつもこいつも地獄へ墜ちやがれっ・・・!」「そんな・・・ 危険察知に狂い!?」などのマンガのセリフを喋れます。
セリフは1人用モードで得られるポイントで購入可能で、これを使って劇画風麻雀を楽しんで下さい、みたいなコンセプトなのかもしれません。
まあ、喋ってる人ほとんどいないけど。
※登場する作品とキャラ解放条件の一部。 2015/11 時点でキャラは 27 人。
対戦前には解放条件を必ず確認して、その達成を目指しながら打つようにしましょう。
難点というか、気になる点は課金面です。
このゲームは闘牌伝モードやオンライン対戦をプレイするたびに、課金通貨が 100 コイン前後必要になります。
(フリーの CPU 対戦のみ無料。 闘牌伝モードで負けて再戦する時は半額)
そしてこのコインはあくまで課金通貨であって、スタミナではありません。
よって時間による回復はない。
では尽きたらどうするのか? 1日1回のログインボーナス以外、課金するしか回復手段がありません。
ログインボーナスは 100 コインなので、最初に与えられる 1000 コインが尽きたら、1日1回しか無課金ではプレイ出来なくなります・・・ これは厳しい。
さらにコインの値段は 120 枚で 120 円。 つまり1プレイごとに 100 円。
スマホゲームなのにアーケードゲーム並みのお値段・・・
1人用モードだと勝ったらコインが戻ってくるということもない。
一方で、課金ガチャがありますが、それで何が手に入るのかと言うとオンライン対戦用の「スタンプ」。
LINE スタンプのように対局中にチャットでこれを出せるのですが、そんなのに課金する人いるのか・・・?
そもそも前述したようにこのゲームはオンライン対戦がメインとは言えないので、そこで使うスタンプとか、ぜんぜん欲しいと思えない。
こんなシステムだと、プレイヤーはいずれまともに遊べなくなる懸念があり、メーカー側はこれで儲かるとは思えない懸念があり、なんだか誰も得しないマネタイズになっている印象です。
これだともう、買い切りで作ってた方がまだ良かったんじゃないのか? とか思いますね・・・
※左下に出てるのがスタンプ。 でもこんなの出しまくってたら鬱陶しく思われそう。
このアプリでオンライン対戦してるユーザーは多くなさそうだし・・・
将来的な課金やプレイ回数が気になるところですが、ゲーム自体は楽しめます。
私は原作の漫画を全部知っている訳ではありませんが、それでも各キャラの個性がメチャメチャ立ってるので、それを見てるだけでも面白いです。
1人用ならゆっくり考えながら打牌しても問題ありませんし、相手の思考も早いし、勝敗によるレートの変動も気になりません。
気軽に楽しめ、遊び心もある、クオリティーの高い麻雀アプリですね。
これで課金通貨を気にせず遊べたら文句なしなのですが・・・
ともあれ、麻雀が好きな方にはオススメです。
・近代麻雀オールスターズ 闘牌伝(iTunes が起動します)
買い切り音声付きの方が良いかなぁ
気楽な暇つぶしには最適かと