今年9月に行われた Apple の iPhone 6s 発表会 で、6s のグラフィック性能と 3D タッチ機能のデモンストレーションに使われた、世界的に注目されたゲームが先日ようやく公開されました。
「Warhammer 40,000: Freeblade」です。
iOS のグラフィック機能「metal」をフル活用した美麗な映像や、強く押すことでズームできる iPhone 6s の新機能を活用したシステムなど、最新 iPhone の性能をアピールするに十分なクオリティーを持つ作品です。
当然のように世界中のメディアが大絶賛中。
・・・ですが、ゲームとしては意外とシンプル。
一見 FPS っぽい感じに見えますが、移動は自動で、プレイヤーがやることは射撃のみ。
「ハウス・オブ・ザ・デッド」のような、自動スクロール型ガンシューティングですね。
ビジネスモデルもアプリ本体は無料の課金型スタイル。
スタミナあり、ガチャあり、アイテム作成の待ち時間あり、強制ではありませんが動画広告もありで、ゲームバランスもソシャゲ的と、良くも悪くも今のご時世のスマホゲーム。
無課金でも遊べる内容ではありますが、グラフィックのクオリティの高さから来る初期の熱狂が一段落した後は、賛否両論になりそうな気がするアプリです。
元はボードゲーム(ミニチュアゲーム)であった「Warhammer」(ウォーハンマー)シリーズには、ファンタジー世界が舞台のものと、SF の未来戦争を舞台にしているものの2種類があります。
iPhone ではファンタジーの「Warhammer Quest」と、SF の「Warhammer 40,000: Space Wolf」の2つの関連作がすでに公開されていますが、今作は SF の「Warhammer 40,000」の方がベースです。
主人公は巨大戦闘ロボットで、銃と重火器、チェーンソーで武装しています。
画面を押しっぱなしにすると照準が現われ、そこに銃を連射。
そのまま指をスライドすることで照準を動かし、並み居る敵を一掃することができます。
ただし撃ち続けているとオーバーヒートするので、適当なところで止めないといけません。
二本指で画面を押すと別の照準が現われ、離すとその場所に強力な重火器を発射します。
装備によってミサイルだったりビームだったりしますが、どれも高耐久の車両などに有効。
ただし弾数制限があり、なくなると再チャージされるまでしばらく撃てません。
チェーンソーは格闘戦で使いますが、格闘はタイミングメーターに合わせて画面をタップするだけ。
タイミングがジャストならクリティカルとなり、遅かったり早すぎると攻撃を受けます。
普段は格闘は行えず、ロボット型の敵が出てきた時のみ発生します。
移動はないので、とにかく照準を合わせて撃たれる前に撃つゲームですね。
ただシールドを装備していて、ミサイルなどの攻撃を受けそうな時は、画面に現われるシールドマークをタップすることでガードできます。
ただしシールドは使うと使用回数が減り、なくなると再チャージされるまでガード不能になります。
移動スティックがないおかげで操作性が気になることはありませんが、横持ちなのに二本指タップが必要なことは、やや遊び辛さも感じます。
※森の中での戦い。 左の車両に付いている青い照準がガードマーク。
撃ってくる前にこのマークをタップすればシールド防御可能。
ただシールドには使用回数があり、連続で撃たれると防げなくなるので、やっぱり撃たれる前に倒す方が重要。
※迫力ある格闘シーン。 やることはメーターに合わせてタップするのみ。
でもこれはこれでゲーム演出のアクセントにはなっていて、良いと思います。
ステージをクリアすると資源や装備などを入手できます。
装備はかなり豊富で、武器にはガトリング型やビーム型などがあり、防具も兜・肩当て・腰・足など各種のパーツがあります。
それぞれのパーツにコモン・レア・エピックなどのレアリティがあり、もちろん上位のものほど強力。
まあご多分に漏れず、レア以上の装備はガチャでないと滅多に出てきませんが。
装備の強化は合成ではなく、資源を使って行います。
ただし強化できる回数はアンコモンで2回、レアで3回と、多くはありません。
いらない装備は「作成」の材料に出来ますが、作られる装備はランダムで、だいたい材料と同じレアリティのものが完成します。
1ステージにかかる時間は1分半~2分ほどで、短時間で終わります。
クリア出来れば次のステージがアンロックされますが、次の章に進むにはクリア評価の「★」を一定以上集めないといけません。
ただ、どのステージも1度クリアすると「敵を一定時間以内に倒せ」「発電所を見つけて全て破壊しろ」などの追加ミッションが現われ、これを達成することで新しいクリア評価と報酬を得られます。
クリア済みのステージを繰り返してパーツと資源を稼ぐことも可能です。
※装備画面。 武器パーツ4、防具パーツ6、合計10の装備箇所があります。
装備を変えれば見た目も変わり、色やデカールも任意に変更できます。
※ミッション選択画面。 この表示も SF っぽさがあって良いですね。
一度クリアすると2つ目のミッションが提示され、敵も強くなります。
とにかく演出が高クオリティで、カメラワークも迫力あります。
ただやっていて気になったのは、まずゲームバランス。
このゲームは前述したように射撃のみのゲームなので、攻略があるとしても、それは敵が出て来る場所を覚えて素早く撃つぐらい。
格闘は単なるタイミングゲームだし、ガードも回数が決められていて、ガードできない攻撃も多いので、あまりテクニックが介入する余地がありません。
で、強力な敵が出てきて倒しきれなくなった時、テクニックでどうにかすることが難しいため、装備を強化するか、強い装備を入手するしか進む方法がなくなります。
ヘタだと強い装備があっても勝てませんが、うまくても装備以上の敵には絶対勝てない。
意外と「装備=強さ」のソーシャルゲームなバランスですね。
また、課金要素がてんこ盛りで、課金演出はそんなに鬱陶しい訳ではないのですが、Apple の発表会のデモに使われたレベルのゲームとしては、予想外に課金ゲームです。
iPhone 6 の時の Vainglory とは正反対。
まずスタミナ制。 マシンの「完全性」がプレイする度に9%低下し、60 %を切ると戦闘時の攻撃力と HP が低下していきます。
回復には時間の経過を待つか、課金通貨による修理が必要になります。
厄介なのは、これを確認するには画面左上の小さなロボットアイコンをタップしないといけないことで、さらに一見スタミナとは思えない見た目と用語になっていること。
なんだかスタミナ制であることを隠しているような印象も受けます。
前述したようにレア以上の装備は課金ガチャでないと入手困難で、装備のセット販売もあり。
使うとゲームが有利になる課金アイテムもあり、戦闘中にやられるとチェックポイントから再開できますが、それにも蘇生用アイテムの購入が必要です。
資源を一定時間ごとに見つけてきてくれる「チーム」というものがあるのですが、これも追加利用時に動画広告の閲覧が必要です。 装備の作成にも待ち時間が要ります。
また課金すると課金通貨とは別に「チケット」を貰え、これの蓄積によって「ロイヤルティ」がアップ。
それにより高レアリティのアイテムのドロップ率が上がり、経験値や資源の入手量も割り増しされていきます。
ロイヤルティは中国で一般的な「VIP システム」と言え、今後日本にも入ってくるだろうと言われていたのですが、より Pay to Win(課金=勝利)なシステムの印象も強いですね。
まあ、課金したら勝つのはソシャゲでは当たり前ではあるけど。
もう1つ気になる点は、これだけのグラフィックだから仕方ないのですが、機種によっては落ちること。
iPad Air の iOS8.4 では、再起動しても開始してまもなく落ちる症状を連発し、プレイ出来ませんでした。
iPhone 6 Plus なら問題なく遊べていますが、それ以下の機種だと正直心配。
公式な対応は iPhone 5 / iPad 3 / iPad mini 2 以上、iPod touch 第6世代ですが・・・
※画面左上の小さなアイコンをタップすると表示されるスタミナ「ナイト構造完全性」。 しかし最初は気付きにくい。
このゲームにスタミナがあることに気付かずレビューしてる人も多いだろうな・・・
※課金すればするほど通常のゲームプレイも有利になっていく「ロイヤルティ」の宣伝。(ロイヤリティではない)
まあ強制ではないし、課金者への追加報酬と考えればお得なシステムではあるのですが・・・
ただますます課金万歳な印象もありますね・・・ いや、課金者に便宜を与えるのはビジネスとしては正しいんだけど。
私的には、Infinity Blade を思い出すゲームです。
Infinity Blade も Apple の発表会で紹介され、美しいグラフィックが話題になり、一方でゲームはスマホ向きにシンプルに作られていました。
つまり、今作とよく似ています。
ただ Infinity Blade は買い切りで、課金もありましたが、テクニックでカバー可能なゲームでした。
こちらは本体無料の課金型で、テクニックよりもレア装備と VIP システムの比重が大きい印象。
何だかスマホゲームの変化を感じますね。
とは言え、無課金や微課金でも遊べるゲームですし、見た目のインパクトは確かにあります。
iPhone 6s ユーザーにとっては、3D タッチを有効活用できる数少ないゲームでもあります。
シンプルなシステムであることも、ライトユーザーにとっては遊びやすさに繋がっているでしょう。
話題作ですし、最新機種を持っている方は、試してみるべきゲームではないかと思います。
・Warhammer 40,000: Freeblade(iTunes が起動します)
「Warhammer 40,000: Freeblade」です。
iOS のグラフィック機能「metal」をフル活用した美麗な映像や、強く押すことでズームできる iPhone 6s の新機能を活用したシステムなど、最新 iPhone の性能をアピールするに十分なクオリティーを持つ作品です。
当然のように世界中のメディアが大絶賛中。
・・・ですが、ゲームとしては意外とシンプル。
一見 FPS っぽい感じに見えますが、移動は自動で、プレイヤーがやることは射撃のみ。
「ハウス・オブ・ザ・デッド」のような、自動スクロール型ガンシューティングですね。
ビジネスモデルもアプリ本体は無料の課金型スタイル。
スタミナあり、ガチャあり、アイテム作成の待ち時間あり、強制ではありませんが動画広告もありで、ゲームバランスもソシャゲ的と、良くも悪くも今のご時世のスマホゲーム。
無課金でも遊べる内容ではありますが、グラフィックのクオリティの高さから来る初期の熱狂が一段落した後は、賛否両論になりそうな気がするアプリです。
元はボードゲーム(ミニチュアゲーム)であった「Warhammer」(ウォーハンマー)シリーズには、ファンタジー世界が舞台のものと、SF の未来戦争を舞台にしているものの2種類があります。
iPhone ではファンタジーの「Warhammer Quest」と、SF の「Warhammer 40,000: Space Wolf」の2つの関連作がすでに公開されていますが、今作は SF の「Warhammer 40,000」の方がベースです。
主人公は巨大戦闘ロボットで、銃と重火器、チェーンソーで武装しています。
画面を押しっぱなしにすると照準が現われ、そこに銃を連射。
そのまま指をスライドすることで照準を動かし、並み居る敵を一掃することができます。
ただし撃ち続けているとオーバーヒートするので、適当なところで止めないといけません。
二本指で画面を押すと別の照準が現われ、離すとその場所に強力な重火器を発射します。
装備によってミサイルだったりビームだったりしますが、どれも高耐久の車両などに有効。
ただし弾数制限があり、なくなると再チャージされるまでしばらく撃てません。
チェーンソーは格闘戦で使いますが、格闘はタイミングメーターに合わせて画面をタップするだけ。
タイミングがジャストならクリティカルとなり、遅かったり早すぎると攻撃を受けます。
普段は格闘は行えず、ロボット型の敵が出てきた時のみ発生します。
移動はないので、とにかく照準を合わせて撃たれる前に撃つゲームですね。
ただシールドを装備していて、ミサイルなどの攻撃を受けそうな時は、画面に現われるシールドマークをタップすることでガードできます。
ただしシールドは使うと使用回数が減り、なくなると再チャージされるまでガード不能になります。
移動スティックがないおかげで操作性が気になることはありませんが、横持ちなのに二本指タップが必要なことは、やや遊び辛さも感じます。
※森の中での戦い。 左の車両に付いている青い照準がガードマーク。
撃ってくる前にこのマークをタップすればシールド防御可能。
ただシールドには使用回数があり、連続で撃たれると防げなくなるので、やっぱり撃たれる前に倒す方が重要。
※迫力ある格闘シーン。 やることはメーターに合わせてタップするのみ。
でもこれはこれでゲーム演出のアクセントにはなっていて、良いと思います。
ステージをクリアすると資源や装備などを入手できます。
装備はかなり豊富で、武器にはガトリング型やビーム型などがあり、防具も兜・肩当て・腰・足など各種のパーツがあります。
それぞれのパーツにコモン・レア・エピックなどのレアリティがあり、もちろん上位のものほど強力。
まあご多分に漏れず、レア以上の装備はガチャでないと滅多に出てきませんが。
装備の強化は合成ではなく、資源を使って行います。
ただし強化できる回数はアンコモンで2回、レアで3回と、多くはありません。
いらない装備は「作成」の材料に出来ますが、作られる装備はランダムで、だいたい材料と同じレアリティのものが完成します。
1ステージにかかる時間は1分半~2分ほどで、短時間で終わります。
クリア出来れば次のステージがアンロックされますが、次の章に進むにはクリア評価の「★」を一定以上集めないといけません。
ただ、どのステージも1度クリアすると「敵を一定時間以内に倒せ」「発電所を見つけて全て破壊しろ」などの追加ミッションが現われ、これを達成することで新しいクリア評価と報酬を得られます。
クリア済みのステージを繰り返してパーツと資源を稼ぐことも可能です。
※装備画面。 武器パーツ4、防具パーツ6、合計10の装備箇所があります。
装備を変えれば見た目も変わり、色やデカールも任意に変更できます。
※ミッション選択画面。 この表示も SF っぽさがあって良いですね。
一度クリアすると2つ目のミッションが提示され、敵も強くなります。
とにかく演出が高クオリティで、カメラワークも迫力あります。
ただやっていて気になったのは、まずゲームバランス。
このゲームは前述したように射撃のみのゲームなので、攻略があるとしても、それは敵が出て来る場所を覚えて素早く撃つぐらい。
格闘は単なるタイミングゲームだし、ガードも回数が決められていて、ガードできない攻撃も多いので、あまりテクニックが介入する余地がありません。
で、強力な敵が出てきて倒しきれなくなった時、テクニックでどうにかすることが難しいため、装備を強化するか、強い装備を入手するしか進む方法がなくなります。
ヘタだと強い装備があっても勝てませんが、うまくても装備以上の敵には絶対勝てない。
意外と「装備=強さ」のソーシャルゲームなバランスですね。
また、課金要素がてんこ盛りで、課金演出はそんなに鬱陶しい訳ではないのですが、Apple の発表会のデモに使われたレベルのゲームとしては、予想外に課金ゲームです。
iPhone 6 の時の Vainglory とは正反対。
まずスタミナ制。 マシンの「完全性」がプレイする度に9%低下し、60 %を切ると戦闘時の攻撃力と HP が低下していきます。
回復には時間の経過を待つか、課金通貨による修理が必要になります。
厄介なのは、これを確認するには画面左上の小さなロボットアイコンをタップしないといけないことで、さらに一見スタミナとは思えない見た目と用語になっていること。
なんだかスタミナ制であることを隠しているような印象も受けます。
前述したようにレア以上の装備は課金ガチャでないと入手困難で、装備のセット販売もあり。
使うとゲームが有利になる課金アイテムもあり、戦闘中にやられるとチェックポイントから再開できますが、それにも蘇生用アイテムの購入が必要です。
資源を一定時間ごとに見つけてきてくれる「チーム」というものがあるのですが、これも追加利用時に動画広告の閲覧が必要です。 装備の作成にも待ち時間が要ります。
また課金すると課金通貨とは別に「チケット」を貰え、これの蓄積によって「ロイヤルティ」がアップ。
それにより高レアリティのアイテムのドロップ率が上がり、経験値や資源の入手量も割り増しされていきます。
ロイヤルティは中国で一般的な「VIP システム」と言え、今後日本にも入ってくるだろうと言われていたのですが、より Pay to Win(課金=勝利)なシステムの印象も強いですね。
まあ、課金したら勝つのはソシャゲでは当たり前ではあるけど。
もう1つ気になる点は、これだけのグラフィックだから仕方ないのですが、機種によっては落ちること。
iPad Air の iOS8.4 では、再起動しても開始してまもなく落ちる症状を連発し、プレイ出来ませんでした。
iPhone 6 Plus なら問題なく遊べていますが、それ以下の機種だと正直心配。
公式な対応は iPhone 5 / iPad 3 / iPad mini 2 以上、iPod touch 第6世代ですが・・・
※画面左上の小さなアイコンをタップすると表示されるスタミナ「ナイト構造完全性」。 しかし最初は気付きにくい。
このゲームにスタミナがあることに気付かずレビューしてる人も多いだろうな・・・
※課金すればするほど通常のゲームプレイも有利になっていく「ロイヤルティ」の宣伝。(ロイヤリティではない)
まあ強制ではないし、課金者への追加報酬と考えればお得なシステムではあるのですが・・・
ただますます課金万歳な印象もありますね・・・ いや、課金者に便宜を与えるのはビジネスとしては正しいんだけど。
私的には、Infinity Blade を思い出すゲームです。
Infinity Blade も Apple の発表会で紹介され、美しいグラフィックが話題になり、一方でゲームはスマホ向きにシンプルに作られていました。
つまり、今作とよく似ています。
ただ Infinity Blade は買い切りで、課金もありましたが、テクニックでカバー可能なゲームでした。
こちらは本体無料の課金型で、テクニックよりもレア装備と VIP システムの比重が大きい印象。
何だかスマホゲームの変化を感じますね。
とは言え、無課金や微課金でも遊べるゲームですし、見た目のインパクトは確かにあります。
iPhone 6s ユーザーにとっては、3D タッチを有効活用できる数少ないゲームでもあります。
シンプルなシステムであることも、ライトユーザーにとっては遊びやすさに繋がっているでしょう。
話題作ですし、最新機種を持っている方は、試してみるべきゲームではないかと思います。
・Warhammer 40,000: Freeblade(iTunes が起動します)
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