妖怪ウォッチ+ツムツム」。
どう考えてもハズれなさそうな、超「鉄板」な組み合わせのソーシャルゲームが公開され、額面通りに無料アプリランキングでトップを独走し続けています。
妖怪ウォッチ ぷにぷに」です。

・・・と、こんな書き出しだと知名度だけで売れてそうな印象を受けそうで、実際に私はそう思っていたのですが・・・
やってみると、なかなかゲームとしてもしっかり作られています。
妖怪ウォッチという子供向けの題材ですが、意外と大人でも遊べる内容がありますね。

開発は子供向けコンテンツの第一人者レベルファイブで、さらに LINE ディズニーツムツム を作った NHN PlayArt との共同開発。
妖怪ウォッチの IP はバンダイナムコですから、トップ企業が勢揃い。
これでクオリティが低い訳がありません。

妖怪ウォッチ ぷにぷに

ツムツム」をパズドラ型ソーシャルゲームにした内容です。
このゲームは「ぷにぷに」ですが。

上からたくさんのプニが落ちてきて、同じプニを指でなぞると繋がり、合体して大きなプニになります。
ツムツムと違ってすぐ消えるのではありません。
プニを消すのはタップして行います。

プニを消すと敵にダメージを与えられ、大きなプニほど威力は高くなります。
さらに連続で消すことで「コンボ」が発生しダメージが増えます。
よってたくさんの大きなプニを作って、まとめて消すのが基本ですね。

また大きなプニを消すことで、その仲間の技ゲージが上昇、最大になれば必殺技を放てます。
さらに一定以上の大きさのプニを消すと「ボーナス玉」が現われ、これを消すと周囲にあるプニのサイズがまとめてアップします。

名前の通りプニは「ぷにぷに」しています。
ツムツムのような硬いものではないので、落下時にぷよぷよと揺れます。
これがなぞる時の邪魔になり、ツムツムと比べるとプレイし辛さがあるのですが・・・
一方で単独のプニもタップするだけで消せるので、いらないプニを簡単に処理でき、ツムツムよりもラクに長く繋げることが出来ます。

長く繋げることでフィーバーゲージが上昇し、最大になると「フィーバー」に突入。
ツムツムのようにフィーバー中は与えるダメージが増すのですが、このゲームはそれに加え、攻撃が全体化される利点があります。

ダメージは一定時間ごとに受けます。 攻撃準備に入った敵の横にはカウンターが現われますが、ターン制ではないため、このカウンターは時間経過によってどんどん減っていきます。
ツムツムのようなタイムトライアルではなくパズドラ型ですから、全ての敵を倒せばステージクリアとなり、次のステージに進めます。

妖怪ウォッチ ぷにぷに
※フィーバーに入ると全体攻撃可能。 ツムを1つずつ繋げても、一気に繋げてもサイズは同じ。
よって長く繋げるのはフィーバーゲージを貯めるためと言えます。
右は必殺技発動中の画面。 3D で描かれた妖怪がアニメーションします。


妖怪ウォッチ ぷにぷに
※ステージマップと属性相性表。 マップには分岐もあります。
相性は正直、解りにくいです・・・ あまり気にしなくても良い気もします・・・
ダメージですが、サイズごとのダメージは以下のような感じです。(ステージ1で攻撃力 300 で検証)
・サイズ1:ダメージ 7:+7
・サイズ2:ダメージ 21:+14
・サイズ3:ダメージ 50:+29
・サイズ4:ダメージ 94:+44
・サイズ5:ダメージ 124:+30
・サイズ6:ダメージ 154:+30
・サイズ7:ダメージ 185:+31
・サイズ8:ダメージ 217:+32
・サイズ9:ダメージ 249:+32
・サイズ10:ダメージ 282:+33
・サイズ11:ダメージ 315:+33
サイズ4にする時のダメージの伸びが少し大きいですが、サイズ3以降はほぼ +30 ですね。
大きくするほど加速度的に威力が伸びる、という訳ではないようです。


各ステージごとに異なる妖怪がいて、倒すことで仲間になります。
必ず仲間になる訳ではなく、食べ物アイテムを使って確率を上げるのですが、仲間にしやすくなるスキルを持っているキャラがいるし、素の状態でも(レアリティが高くなければ)そこまで確率は低い訳ではありません。
少なくとも ポケとる よりは、仲間にできる確率は高いです。
ポケとるのように「失敗した時に成功率を上げる課金演出が出てくる」みたいなこともありません。

ガチャがあり、やはりレアリティの高い仲間はこれでないと入手しづらいのですが、このゲームは通常の通貨と課金通貨の区別がありません。
もちろんガチャにかかる費用は高いのですが、通貨が区別されていないおかげもあり、通常のゲームプレイでもガチャは実行できますね。
また、特定の条件を満たすと行ける隠しマップや通路があり、その先でもレアキャラを仲間にすることが出来ます。 もちろん手強いですが。

若干気になるのは「LEVEL 5 ID ステイタス」というもの。
これは課金の合計額に応じて特典が貰えるものです。

このゲームの場合、アイテムや特殊キャラが貰えるだけで、経験値や入手金が割り増しされていくものではないので、課金するほど有利になる「VIP システム」とは違うのですが・・・
こうした課金の有利がより強くなるシステムが浸透していくのは、やや恐いのも本音ですね。

なお、通貨は食べ物や経験値アイテムの購入、コンティニュー、スタミナ回復、レベル上限アップなどにも使用します。
スタミナ制があるのはご多分に漏れずな感じですが・・・ これはツムツムもそうでしたしね。
キャラクターのレベル上限を通貨で簡単に上げられるのはちょっと意外です。 高レベルになるとかなり高くなるかもしれませんが。

ステージごとに入手できるキャラが違い、ダブりにくいためか、キャラのレベルアップは合成ではありません。
ステージクリアで得られる経験値で上げていきます。
ガチャなどでダブった場合は自動的に合成が行われ、スキルレベルが上がります。

ちなみにソシャゲには珍しく、セーブスロットが3つ用意されています。
家族で遊ぶことを想定しているのでしょうか?

妖怪ウォッチ ぷにぷに
※意外にもこのゲームに「課金通貨」はない。 頑張れば無課金でも課金相当のガチャを回せることには安心感があります。
右は「LEVEL 5 ID ステイタス」の報酬。 このゲームは課金圧力が低いし、報酬もオマケといった感じなので、まだ良いのですが・・・


あえて難点を言うなら「LINE でないこと」でしょうか。
ツムツムには LINE アプリであること利用した、思わずハイスコアを競いたくなるランキング表示などがありましたが、このゲームに LINE 連携のようなものはないです。
フレンドランキングはありますが、あくまでフレンド登録した相手が対象。

しかし好みもあるとは思いますが、1分間のスコアを競うタイムトライアル制の ディズニーツムツム より、パズドラ型でステージクリアと長期的な攻略マップがあるこちらの方が、やっていて「しっくり」来ますね。
LINE 特化のツムツムを、良い形に普通のソシャゲにしたゲームと言えるでしょう。
ツムツムのパズドラ型は フェアリーテイル ブレイブサーガ など他にもあったのですが、これは全体の完成度が高いです。

メインターゲットが子供であることは確かですが、ツムツムは大人のプレイヤーも多いし、子供以外でも楽しめるアプリです。
バランスなども子供だましではなく、ボスなどは相応に手強いです。
ランキングトップを維持していることも頷けるアプリですね。

妖怪ウォッチ ぷにぷに(iTunes が起動します)