ios iphone ipad

ロックマンのオマージュ
ファミコン風のドット絵と 8bit サウンド、ロックマンぽい操作感が特徴の、初期のロックマンを彷彿とさせるジャンプアクションゲームが公開されています。
Venture Kid」です。

もちろん実際にはロックマンではないので、キャラクターもストーリーも違いますが、「当時のロックマンのようなゲームを作ろう」というのをヒシヒシと感じる内容です。
操作性やゲームバランスも良く、質の高いリスペクト作品になっています。

120 円の有料アプリで、広告は一切ありません。
アイテムの購入に使える「オーブ」を課金で買うことも出来ますが、普通にゲームの進行でも手に入るので、課金は必須ではありません。

開発したのは2人組の個人開発者の様で、彼らを Slayinオーシャンホーン の公開元である FDG というメーカーが支援した模様です。

Venture Kid

Venture Kid

画面下の左右ボタンで移動、Aボタンでジャンプ、Bボタンでショットを撃ちます。
ボタンの判定範囲はかなり大きく、指のズレを気にせずプレイ出来ます。
ジャンプはロックマン特有の「慣性が全くない、空中でも左右に動けるバンザイジャンプ」になっていて、操作性はかなり良いですね

Bボタンを連打するとロックバスター・・・ っぽい3連射できる弾を発射。
これで敵を撃退しながら進んでいきます。

マップは縦横に広がっていて、ステージによっては迷路状になっている場合もあります。
オリジナルのロックマンと同様にずっとスクロールする訳ではなく、部屋の端に到達することで次の画面に切り替わる方式。
ライフ制で、数回のダメージには耐えられますが、穴に落ちたりトゲに刺さったりすると即死します。
後半ステージでは即死トラップで死ぬケースの方が多いですね。

死ぬとチェックポイントからリスタートとなりますが、残機が尽きてゲームオーバーになるとステージの最初から。
チェックポイントの数は多くなく、結構戻されることもあり、最近のゲームと比べるとちょっと厳しいかも。

ただ、難易度のバランスが良く、無理なく進めるステージ構成になっています。
難しい場面も何度か繰り返していれば突破できるようになっていて、いわゆる「死にゲー」ではありません。

各ステージに隠し部屋があり、特別な「お宝」も隠されていますが、それらも見つけるのは困難という程ではなく、「発見して貰うための隠され方」になっています。
この辺のバランスはしっかり調整しているのが伺えます。

Venture Kid
※ピラミッドの奥で隠しアイテム「黄金のランプ」発見。
各ステージに1つずつ隠しアイテムが用意されていますが、探しながら進んで行ければ、見つけるのはそう難しくないはず。


Venture Kid
※ステージマップ。 クリア済みのステージには銀の旗、隠しアイテムも発見済みなら金の旗が立ちます。
丸いオーブを集めればショップでアイテムやパワーアップを購入可能。
ショップはボス戦以外ならステージ内でも利用できます。


道中はそこまで難しい訳ではありませんが、ボスはやはり手強いです。
各ボスが様々な攻撃パターンを持ち、まずそれを把握しないと勝つのは困難でしょう。
それでもオリジナルのロックマンよりは簡単で、何度か戦えば勝機が見えてくるはず。

ボスに勝利するとライト博士・・・ ではない、ヒゲもじゃで少しオカマ口調の博士が新しい装備を持ってきてくれます。
ボスの武器を奪う訳ではなく、中には2段ジャンプやシールドなどの補助装備も含まれます。

どの装備も使っているとエネルギーを消費しますが、これは敵がたまに落とすカプセルを回収すれば補充できます。 この辺はロックマンと同様。
ただ、武器として強いと言えるものはなく、よって道中もボス戦も基本的にはノーマルショットで戦います。

追加武器は倒し辛いザコを処理したり、凍らせてやり過ごすといった使い方がメインですね。
装備はボーズ中に切り替えられますが、画面上部をタップしても変更可能です。

やや気になったのは、最終ステージの難しさでしょうか・・・
先ほど「無理なく進めるバランス」と言いましたが、これはラストを除いての話。
最終ステージは即死トラップがてんこ盛りで、かなりのリトライを繰り返す必要があるでしょう・・・

ただ、オリジナルのロックマンも最終ステージはすごく難しかったので、それを考えるとこの辺もオリジナル通りではあるのですが。

Venture Kid
※1面のボスの弾はこの位置なら当たらない。 相手の動きをよく見て回避優先で戦いましょう。

Venture Kid
※手に入る武器はこの8種類。 トゲを踏んでも大丈夫になるスパイクブーツが便利。
背の低い敵にはグレネードが有効です。


Venture Kid
※オープニングストーリー。 雰囲気がものすごーくファミコン。
海外のゲームですが、メッセージはレトロ感たっぷりな文字で日本語化されています。


とにかく良い意味でロックマンらしいゲームです。
ケロブラスターキャリーの洞窟 シリーズと並ぶレベルの、質の高いジャンプアクションだと思います。
これで定価 120 円はかなりお得。

ただファミコン時代のレトロゲームのオマージュ作なので、当時を知っている人だと懐かしさもあって楽しめると思いますが、最近のゲームしか知らない人だと辛いかも。
この 8bit なドットグラフィックが、人によって好みの分かれるところかもしれません。

しかし私的には十分オススメできるアプリです。
それにしてもホント、海外のゲーマーはロックマン(Mega Man)が好きですねぇ。

Venture Kid(iTunes が起動します)

※Youtube 公式 PV