最近流行りのシュールギャグ満載。 放置系の病院開発シミュレーションなのに色々なところがギリギリ過ぎる、Apple にケンカを売っているアプリが登場しています。
Haywire Hospital」、正式名「超脱力病院」です。

ゲームシステムは「農園ゲーム+Tiny Tower」という感じで、診察室に医師を配置し、アップグレードしながらタップで診察料を回収していくスタイル。
ただ、患者がおかしい、病気がおかしい、一部の演出がヤバいなど、およそ普通のゲームではありません・・・
大丈夫なのかコレ。 某アニメの第一話みたいに抹消されそうでコワイ。

ただ、ゲーム自体はちゃんとしているし、クオリティも非常に高いです。
上海のメーカーのゲームですが、メッセージは全て日本語化されていて、キャラクター名や画像の文字なども日本用のものに置き換えられています。

アプリ本体は無料。 課金や報酬付きの動画広告などがありますが、無課金でも遊べます。
また、このゲームは横画面と縦画面の双方に対応しています。

Haywire Hospital 超脱力病院

Haywire Hospital 超脱力病院

ややインターフェイスに解りにくさがありますが、基本システムはシンプル。

画面右下に「スキャン」のボタンがあり、これで新種の病気を発見します。
病気が見つかると院内に自動で研究室が作られ、一定時間後にそれが診察室に変わります。
その後、医師を雇用して配置することで、患者が来て診察が始まります。
診察が1人終わるごとにモニターの数字が増えていき、タップで診察料を回収

後はたまにタップするだけで OK です。
アプリを落としていても診察は進行するので、ずっと起動しておく必要はありません。
ただ、医師には体力があり、一定時間が経つと「診察終了」となってタップするまで再開されません。

診察料を回収する際、一緒に「バター」も回収できます。
これはスキャンのエネルギーになり、必要量が貯まればまた新しい病気を発見できます。
そして新たな研究室が作られ、研究完了後に診察室となり、以後はこの繰り返しですね。

医師には 名声・知力・体力得意分野があり、名声は資金、知力はバターの入手量に関係します。
また得意分野に合う診察室に配置すると「誤診率」が大きく下がります。
誤診が発生した場合、その患者からは報酬を貰えません。

医師の能力は「研修」で上げられますが、やはりお金が必要。
またレアリティもあり、上位の医師を雇用するには、高額な募集を行う必要があります。

施設自体にもレベルがあり、アップさせると「掃除」を実行できたり、観葉植物や環境音楽などの施設が追加されます。
掃除は連打で部屋の「満足度」を上げるもので、診察にかかる時間が短くなり、報酬が貰える「病院満足度ランキング」の順位もアップします。 ただし掃除していないと徐々に戻っていきます。

Haywire Hospital 超脱力病院
※謎のマシーンで病気をスキャン。 スキャンにバターが必要なのは、「バターを塗ったトーストを落とすとバターの面を下にして落ちる法則」をエネルギー化しているからだそうです・・・
医師の雇用は、メニューの「医師の管理」で右上の「求人」のタブを押すか、診察室の医者を選んで「医師の変更 → 新医者を雇用」を選択します。
求人画面で緑のボタンを押すと集められる人数を増やせるのでお見逃しなく。


Haywire Hospital 超脱力病院
※選択恐怖症診察室の様子。 Android と iPhone のどちらにするかで悩んでいる模様w
右は診察室をレベルアップした後に利用できる設備。 ヒマがある時は掃除ボタンを連打しておきましょう。
観葉植物(?)などを置いておくと満足度の下限値が上がります。


このゲームの大きな特徴は、ゲーム内容より演出面でしょう。
患者はみんな宇宙人で、タコ星人とかコウモリ星人とかヘンなのばかり。
病気も「選択恐怖症」「夜更かし症候群」などのよく解らないものから、「自撮り依存症」「Wi-Fi依存症」などのスマホらしいものまで様々で、大半はマトモじゃないです。

診察室もユニークで、夜更かし症候群だと出てくる羊を数えさせられ、ゲーム依存症だとゲームの中に無理やり入れられフルボッコにされます。
こういうのは「眺めること」で進行する開発 SLG では大切ですね。

放置系のゲームなので途中で進行が遅くなり、資金が貯まるのを待ちながら、ゆっくり進めていなければなりません。
延々と遊び続けられるゲームではありませんが、診察室とキャラクターが面白いので、どんな病気が出て来るのか、続けたくなる内容です。

冒頭でも述べたように結構アレな演出がチラホラ見られ、大丈夫なのかと心配になりますが、その悪ふざけ感もこのゲームの良さでしょう。
まあ、限りなくアウトに近いセーフだとは思います。

Haywire Hospital 超脱力病院
※左は院長室をタップすると選べる、睡眠(時間強制進行)と回診(自動回収)のアイコン。
ボタンの絵の一部にちょっとマズいのが・・・ 実行するともっとマズい。
右は課金画面。 最低課金は 360 円からで、購入量の蓄積によるボーナスあり。
画面下にはダジャレが表示されます。 「弱い菅、野田では世はいかんのだ」 うん、まあ、日本語化は完璧です・・・ 

しっかり作られた「おふざけ開発ゲーム」といった感じでしょうか。
バカゲーとはちょっと違う、ネタ満載だけど寒くはない、作り込みも感じられる内容です。
下ネタも散見されるのは気になりますが、グラフィックのセンスが良いので、下品な感じではありません。
一応、徐々に明らかになっていくバックストーリーもあるようです。

この手の放置型ゲームとしては、間違いなく上位のアプリです。
ただ、ヘタすると林檎的な正義の鉄槌が降るかもしれないので、その時は悪しからず。

Haywire Hospital (iTunes が起動します)

※Youtube 公式 PV