美しくも不気味な背景、モノトーンのキャラクター、仲間を犠牲にして進むゲーム性など、独特な内容で知られるワンキーアクションゲーム「BADLAND」。
Apple がやたら推薦していたゲームとしても知られていますが、その続編が昨年末に公開されていました。
「BADLAND 2」です。
基本システムは前作と変わらず、見た目の雰囲気も同じなため、少しやっただけでは違いを感じることは出来ないでしょう。
しかし早いうちから変わったしかけが現れ、難易度の上昇も早く、前より「死にゲー」になっている反面、序盤が退屈ということはなくなっています。
新作と言うよりブラッシュアップ(改善版)といった印象ですね。
価格は 600 円。 グラフィックのクオリティは高いのですが、操作がシンプルで「ミニゲーム感」があるため、やや高く感じる人も多そう。
しかし買い切りゲームなので課金や広告は一切ありません。
前作はワンキーゲーム(ボタン1つのゲーム)でしたが、今回は左側をタップすると左に、右側をタップすると右に飛んでいきます。
言うなればツーキーゲームになっています。
ただ、画面は強制的にスクロールしていくため、好きな方に飛んでいける訳ではありません。
進むルートは決まっていて、スクロールに追いつけないとミスになります。
主人公は岩に羽が生えたような生物で、ボタンを押すことで羽ばたいて移動します。
そしてステージ内にあるアイテムを取ることで、巨大化したり、縮小したり、大量に増殖したりします。
大きくなれば質量が増えて、壁を押しのけたり床を壊したり出来るように。
小さくなれば狭い隙間も抜けて行けますね。
増殖すれば多少やられても大丈夫で、そのうちの1匹でも残っていれば、先に進むことができます。
しかしステージ内には回転ノコギリや鋭い針、押し潰してくるプレス機などの、見るからに残酷で機械的な罠が大量に配置されています。
大増殖して 30 匹ぐらいになっても、トラップで次々と切り刻まれていき、大抵は数匹しか残りません。
影絵のような外観と相まって、次々と散っていく様子には何とも言えない寂寥感があります。
ステージによっては、行き止まりのスイッチを押したり、トラップを防ぐために、ワザと仲間を「捨て駒」にしないとクリア出来ない場合も多いです。
※無数に大分裂! これだけいれば誰か生き残れる・・・ と思うのは甘い。
大抵、分裂した後には厳しいトラップが待ち受けています。
※そして歯車で運ばれていくクローン達。 中には歯に潰されたり、追いつけず脱落する者も。
一握りの成功者の裏には大量の犠牲が付きものです。
そして今作の特徴ですが、まず画面が上下左右にスクロールします。
前作は横スクロールのみでしたが、今回は上に行くこともあるし、下に落下することも。
縦横に大きく移動し、スピード感のあるシーンも見られますね。
そして、トラップが増えました。
最初のエリアは前作とあまり変わりません。 回転ノコギリとか、針とか、歯車とか、前にもあったトラップで構成されています。
しかし次のエリアから、氷結ビーム、重力反転装置、移動台座、火炎放射など、次々と新トラップ登場。
押すと動く台座、スイッチを入れると動く床など、パズル的な装置も増えていて、工夫しないと先に進めないシーンも多いです。
ただ、これらのトラップの増加により、難易度もアップ。
前作も中盤からは「死にゲー」になりましたが、今作は早いうちから死にゲーっぷりを発揮します。
エリア1はまだ簡単ですが、エリア2からは道中の1つ1つのトラップが初見クリアを想定していない作りで、もはや死にながら解法とタイミングを覚えていくしかありません。
その分、再開ポイントはかなり細かく設定されていて、ほぼトラップ1つごとに用意されています。
つまり1場面ごとに死にながら進むゲームです。
加えて、前述のパズル性の高さが難易度をさらに高めています。
パズルと言うより「謎解き」に近い解き方が必要なところも多く、その時に元が死にゲーであるため、単に難しくてクリア出来ないのか、それとも解法が解っていないからクリア出来ないのか、その判別ができないケースもあります。
とは言え、もっと極悪な死にゲーはたくさんあるし、「洋モノ死にゲー」の中ではちゃんとバランスも考慮されている方でしょう。
再開ポイントが多いので途方に暮れることもないし、数々のトラップもゲームのアクセントになっています。
何より、前作 は「序盤が退屈」「淡々としていて盛り上がらない」といった感があったので、早い段階での新トラップの投入と難易度の上昇は、むしろゲームを面白くしているように感じます。
※トラップの1つ、氷結ビーム。 触れると凍り付きますが、そこでビームが遮断されます。
よって誰かを犠牲にして進むのが前提。 障害物を盾にする場合もあります。
※こちらは溶岩。 灼熱の液体が風車で飛び散ります。 流れ出るタイミングを把握することが重要。
スイッチで止める場合もあるのですが、壁もスイッチも黒なので、解りにくい場合が多い。
※ちょっとアドバイス。 エリア2最初のステージのこのシーンは、矢印のワープホールを押すと右に動かすことが出来ます。
これで流れ出る液体で、ワープ先の氷結ビームを止められます。 テクニックでどうこうするのは無理。
使うボタンが2つだけで、パワーアップなどがある訳でもない、シンプルなアクションゲームですが、しっかり作り込まれています。
前作で Apple デザインアワードを受賞したグラフィックも強化されていて、光が眩しく照らしたり、雨が降るなど、演出も追加されました。
ただ前以上に明確な「死にゲー」で、雰囲気も完全に「鬱」なので、好みは分かれそうですね。
私的には、雰囲気ゲーの印象が強かった前作よりも、ゲームとして楽しめる印象。
「死にゲー」「鬱ゲー」「雰囲気ゲー」の中では、非常にクオリティの高い作品です。
・BADLAND 2(iTunes が起動します)
※ Youtube 公式 PV
Apple がやたら推薦していたゲームとしても知られていますが、その続編が昨年末に公開されていました。
「BADLAND 2」です。
基本システムは前作と変わらず、見た目の雰囲気も同じなため、少しやっただけでは違いを感じることは出来ないでしょう。
しかし早いうちから変わったしかけが現れ、難易度の上昇も早く、前より「死にゲー」になっている反面、序盤が退屈ということはなくなっています。
新作と言うよりブラッシュアップ(改善版)といった印象ですね。
価格は 600 円。 グラフィックのクオリティは高いのですが、操作がシンプルで「ミニゲーム感」があるため、やや高く感じる人も多そう。
しかし買い切りゲームなので課金や広告は一切ありません。
前作はワンキーゲーム(ボタン1つのゲーム)でしたが、今回は左側をタップすると左に、右側をタップすると右に飛んでいきます。
言うなればツーキーゲームになっています。
ただ、画面は強制的にスクロールしていくため、好きな方に飛んでいける訳ではありません。
進むルートは決まっていて、スクロールに追いつけないとミスになります。
主人公は岩に羽が生えたような生物で、ボタンを押すことで羽ばたいて移動します。
そしてステージ内にあるアイテムを取ることで、巨大化したり、縮小したり、大量に増殖したりします。
大きくなれば質量が増えて、壁を押しのけたり床を壊したり出来るように。
小さくなれば狭い隙間も抜けて行けますね。
増殖すれば多少やられても大丈夫で、そのうちの1匹でも残っていれば、先に進むことができます。
しかしステージ内には回転ノコギリや鋭い針、押し潰してくるプレス機などの、見るからに残酷で機械的な罠が大量に配置されています。
大増殖して 30 匹ぐらいになっても、トラップで次々と切り刻まれていき、大抵は数匹しか残りません。
影絵のような外観と相まって、次々と散っていく様子には何とも言えない寂寥感があります。
ステージによっては、行き止まりのスイッチを押したり、トラップを防ぐために、ワザと仲間を「捨て駒」にしないとクリア出来ない場合も多いです。
※無数に大分裂! これだけいれば誰か生き残れる・・・ と思うのは甘い。
大抵、分裂した後には厳しいトラップが待ち受けています。
※そして歯車で運ばれていくクローン達。 中には歯に潰されたり、追いつけず脱落する者も。
一握りの成功者の裏には大量の犠牲が付きものです。
そして今作の特徴ですが、まず画面が上下左右にスクロールします。
前作は横スクロールのみでしたが、今回は上に行くこともあるし、下に落下することも。
縦横に大きく移動し、スピード感のあるシーンも見られますね。
そして、トラップが増えました。
最初のエリアは前作とあまり変わりません。 回転ノコギリとか、針とか、歯車とか、前にもあったトラップで構成されています。
しかし次のエリアから、氷結ビーム、重力反転装置、移動台座、火炎放射など、次々と新トラップ登場。
押すと動く台座、スイッチを入れると動く床など、パズル的な装置も増えていて、工夫しないと先に進めないシーンも多いです。
ただ、これらのトラップの増加により、難易度もアップ。
前作も中盤からは「死にゲー」になりましたが、今作は早いうちから死にゲーっぷりを発揮します。
エリア1はまだ簡単ですが、エリア2からは道中の1つ1つのトラップが初見クリアを想定していない作りで、もはや死にながら解法とタイミングを覚えていくしかありません。
その分、再開ポイントはかなり細かく設定されていて、ほぼトラップ1つごとに用意されています。
つまり1場面ごとに死にながら進むゲームです。
加えて、前述のパズル性の高さが難易度をさらに高めています。
パズルと言うより「謎解き」に近い解き方が必要なところも多く、その時に元が死にゲーであるため、単に難しくてクリア出来ないのか、それとも解法が解っていないからクリア出来ないのか、その判別ができないケースもあります。
とは言え、もっと極悪な死にゲーはたくさんあるし、「洋モノ死にゲー」の中ではちゃんとバランスも考慮されている方でしょう。
再開ポイントが多いので途方に暮れることもないし、数々のトラップもゲームのアクセントになっています。
何より、前作 は「序盤が退屈」「淡々としていて盛り上がらない」といった感があったので、早い段階での新トラップの投入と難易度の上昇は、むしろゲームを面白くしているように感じます。
※トラップの1つ、氷結ビーム。 触れると凍り付きますが、そこでビームが遮断されます。
よって誰かを犠牲にして進むのが前提。 障害物を盾にする場合もあります。
※こちらは溶岩。 灼熱の液体が風車で飛び散ります。 流れ出るタイミングを把握することが重要。
スイッチで止める場合もあるのですが、壁もスイッチも黒なので、解りにくい場合が多い。
※ちょっとアドバイス。 エリア2最初のステージのこのシーンは、矢印のワープホールを押すと右に動かすことが出来ます。
これで流れ出る液体で、ワープ先の氷結ビームを止められます。 テクニックでどうこうするのは無理。
使うボタンが2つだけで、パワーアップなどがある訳でもない、シンプルなアクションゲームですが、しっかり作り込まれています。
前作で Apple デザインアワードを受賞したグラフィックも強化されていて、光が眩しく照らしたり、雨が降るなど、演出も追加されました。
ただ前以上に明確な「死にゲー」で、雰囲気も完全に「鬱」なので、好みは分かれそうですね。
私的には、雰囲気ゲーの印象が強かった前作よりも、ゲームとして楽しめる印象。
「死にゲー」「鬱ゲー」「雰囲気ゲー」の中では、非常にクオリティの高い作品です。
・BADLAND 2(iTunes が起動します)
※ Youtube 公式 PV
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