昨夜(2016年1月28日)、テレビ番組「アメトーク」で「iPhone 使いこなせてない芸人」の企画が放送されました。
スマホの使い方が残念な皆さんが iPhone でよく解らないことをぶっちゃけトークする内容で、「初心者はこういうところで悩むのか」というのがわかる、参考になる企画でした。

そこで今回はこの番組でどんなことが話され、そしてその問題を解決するにはどうすれば良いのかを、まとめておきたいと思います。
以下の「プロ」は iPhone に詳しい人、「芸人」は iPhone が残念な人のセリフです。

----------

プロ:「iPhone を横にしたら計算機が本気出すよ」
芸人:「計算ってどこにあるの?」
プロ:「検索したら出て来るよ」
芸人:「検索ってどうすんの?」「横にならないよ? どうなってんの!?」


アプリがどこにあるのか解らない時は、ホーム画面を下にスライドすると最上部に出て来る「検索」と書かれた窓に、アプリ名を入力することで確認できます。
この検索では、連絡帳に登録した人やメールなども調べられます。

そして計算機を横にすると・・・ 関数計算ができるボタンが表示されます。

本気電卓

iPhoneの検索窓

iPhone が横にならない時は、回転がロックされています。
これは画面最下部を上にスライドすると出て来る「コントロールセンター」の右上のボタンで ON/OFF できます。

なお、番組では紹介されませんでしたが、コントロールセンターの下部にも電卓ボタンがあって、これをタップすることでも計算機を使えます。

trouble-controlcenter


芸人:「Siri に『オッケーグーグル!』って言うと『面白い冗談ですね』って言うらしいよ」
芸人:「おっけーぐーぐる!」
Siri :「三田病院」
芸人:「おっけーぐーぐるっ!!」
Siri :「(山崎)邦正」


OK Google は Google の音声検索機能。
Siri さんのライバルなので、Siri に言うと冷ややかな返事が返ってきます。
ただ、番組では当初 Siri がオフになっていたため、その返答もまともに返してくれませんでした。

Siri を使うには「設定」の「一般」にある「Siri」でオンにしておく必要があります。

Siri
※なお、私はオフにしたつもりはないのに、Siri がいつの間にかオフになっていました。
iOS9 の初期バージョンに、ロックされている iPhone の中身を Siri が持って来てしまう問題があったため、それに関連しているかもしれません。
Siri の返答がおかしい方はオンになっているかチェックしておきましょう。


ちなみにこれは私も知らなかったのですが、iPhone 6s と 6s Plus では「ヘイ!シリ!」と言うことで Siri が起動する機能を、コンセントに繋げていなくても利用することができます。
ただしこの機能を ON にしていると電力を消費し続けるため、バッテリーの消耗を押さえたい方は「Hey Siri を許可」はオフのままの方が良いでしょう。

ちなみに OK Google は、iPhone でも Google のアプリを通せば利用できます。


芸人:「電話を切っても切れないの! なにか上の方に緑色が出るの! そして消せないの!」
芸人:「そう、それコエー! しかも名前を押したらすぐ電話かかるの! 間違えてかけちゃうの!」


これは iPhone あるある。
iPhone で電話を切るには、画面にある赤い電話マークを押さなければなりません。

ホームボタンを押した場合、「通話を維持したままで」ホーム画面に戻ってしまいます。
この時、画面上部に通話中であることを示す緑色のバーが表示されます。
電話を切りたい場合は、この緑色のバーを押して電話画面に戻って下さい。
電話アプリのアイコンをタップしてもダメなので注意。

通話中の緑のバー

また、通話履歴の確認中に相手を名前をタップすると、いきなり電話をかけはじめてしまいます。
相手の詳細を(電話せずに)確認したい場合は、右側にある i のボタンを押さなければなりません。
正直、かける前には「電話をかけますか?」の確認ウィンドウを出して欲しいところですね・・・
なお、履歴の赤い表記は、電話に出なかったことを表わしています。


芸人:「メールが勝手に消えるんだよ! どこ行っちゃったの!?」
プロ:「ゴミ箱のアイコンに触れてるんです・・・」
芸人:「ゴミ箱の位置が邪魔なんだよ! どうにかなんないの!?」
プロ:「それはどうしようもないです・・・」


メールの内容を表示して上下にスクロールさせる時、画面下の中央部にあるゴミ箱のアイコンを押してしまい、そのメールを捨ててしまっていた模様・・・
そんなに大きく指を動かさなければ良いのですが、でも中央部にゴミ箱があるってのは、言われてみれば誤操作の原因になりそうですね。 ご注意を。

メールのゴミ箱に注意

捨てたメールは完全に消えた訳ではなく、ゴミ箱に入っています。
メールボックス画面で右上の「編集」を押し、「すべてのゴミ箱」にチェックを入れて「完了」を押すと、メールボックス一覧にゴミ箱が加わります。
以後、ここでゴミ箱に入ったメールを確認できます。

なお、番組では全メールを既読にするワザも公開されていました。
メール一覧画面で右上の「編集」を押し、左下の「すべてマーク」をタップ、「開封済みにする」を選ぶと、メールをまとめて既読にできます。

まとめて既読ボタン


芸人:「インスタグラムを始めたら『いいね』の連絡が来まくるんですよ」
芸人:「その連絡で画面上部がずっと埋まってて邪魔なんです!」


有名人らしい悩み。 通知センターが出まくり状態になっている模様。
これは通知をオフにすれば OK です。

「設定」で「通知」を選び、一覧表示されるアプリの中から、通知を出したくないアプリを選択。
「通知を許可」をオフにすれば、以後そのアプリからの通知は行われません。
通知スタイルを「なし」にすれば、上部に表示される通知のみを消すこともできます。

通知の非表示


芸人:「iPhone がね、動かなくなったんですよ! どうやってもダメなの!」
芸人:「そしたらね、知り合いの娘さんが3ヶ所ぐらい押してると・・・ 元に戻ったの!」


本体の再起動 ですね。 ただ、この時は通常の再起動が機能せず、強制再起動が必要だった模様。
本体の再起動はスマホのトラブルを解決するもっとも一般的かつ効果的な手段であり、iPhone を使う上での常識です。

通常の再起動はスリープボタン(電源ボタン)をしばらく押しっぱなしにして、表示される電源マークをスライドすれば行えます。
しかしこれが効かない時は、スリープボタンとホームボタンを両方しばらく押しっぱなしにすることで「強制再起動」を行えます。
本体やアプリの調子が悪い時は、まず通常の再起動を試してみましょう。

本体再起動


芸人:「都市伝説の類いなんですが・・・ 渋谷とかでね、iPhone を振ってるとね、画像が勝手に送られてくるらしいんですよ・・・」

これは AirDrop の画像共有機能を使っている模様。
でも、振る必要はないし「勝手に」送られてくる訳でもないです。

画面下から「コントロールセンター」を引っ張りだし「AirDrop」のボタンを押すと、「連絡先の人」もしくは「すべての人」を対象にして AirDrop を ON にできます。

AirDrop

その後、写真やビデオを選択し、左下の四角と矢印のアイコンをタップすれば、近くに AirDrop を ON にしている人がいれば共有可能リストに表示されます。
受信側は送られてくると通知が出るので、「受け入れる」のボタンを押せば OK です。


芸人:「急に全部のアイコンがプルプルプルプル震えるの! どうやっても止まらないの! ぷるぷるこえー! ちょーこえー! 爆発するんじゃねーの!?」

意外と賛同者多数。 アイコンのプルプルにえも言われぬ恐怖を感じるのは初心者の定番なようです・・・

アイコンを長押しすると、アイコンがプルプルし始めます。
これはアプリの移動や削除ができる状態で、そのままアイコンをスライドすれば任意の場所に移せます。
小さな「×」のボタンをタップすればそのアプリを消せます。
プルプル状態はホームボタンを押せば戻ります。

また、プルプルの時にアプリとアプリに重ねると「フォルダ」(箱)が作られ、その中にアプリをまとめられるようになります。

ぷるぷる


芸人:「キーボードで日本語が使いたいのに、英語が出るのよ。 そして日本語のキーボードがなかなか出て来ないの」

キーボードの種類は左下の地球儀のボタンを押せば変わりますが、これを「押しっぱなし」にすると一覧が出てきて、その中から選ぶことができます。
意外と「押しっぱなし」に気付いてない人が多い模様?

なお、キーボードが多すぎるのも原因かもしれません。
「設定」の「一般」にある「キーボード」を選び、一番上の「キーボード」を再び選択、するとセットされているキーボードの一覧が出て来ます。
要らないキーボードを消す時は右上の「編集」のボタンを押して下さい。

キーボードの操作に関しては こちらのページ でも解説しています。

キーボード選択


芸人:「ワイファイがいっぱい出て来て鬱陶しいんですよ。 なんであんなにいっぱい出るの?」
プロ:「あれは近くにある Wi-Fi を表示しているだけで、気にしなくても・・・」
芸人:「そもそもなんでワイファイって必要なの?」
プロ:「Wi-Fi のデータ通信の方が早いし料金がかかりませんよ」
芸人:「早いって言っても1秒か2秒でしょ? 待つよ! そのぐらい!」


なにか微妙に話がかみ合っていない上に、勘違いされてるぽいし、説明も困難という・・・
iPhone は近くを飛んでいる Wi-Fi の電波を勝手につかみますが、まったく気にしなくて構いません。
また、その全てに繋がっている訳でもありません。
接続可能な Wi-Fi をキャッチすると、すでに設定されているなら自動で接続されるので、普通はその場所に行くだけで利用できます。

以前はドコモやソフトバンク、au などの公衆 Wi-Fi を使うには ID とパスワードの入力が必要だったのですが、現在は「SIM 認証」という自動認証方式になっているため、面倒な設定は(古い機種でなければ)必要ありません。

なお、iOS9 には「Wi-Fi アシスト機能」というものがあり、Wi-Fi の速度が遅い時は自動的にモバイル回線に切り替わります。
よって Wi-Fi が弱すぎる時はそちらを無視してくれます。
ただ、Wi-Fi でデータ通信を行いたい時の邪魔になったり、思わぬ通信パケットの増加を招くこともあるので、オフにしたい人は「設定」の「モバイルデータ通信」の最下部のスイッチで切り替えましょう。

Wi-Fiアシスト

----------

番組後半には、iPhone のカメラ機能を使って遊んでいました。
以下のような機能が紹介されていましたが・・・

・シャッターボタン長押しで連続撮影する「バーストモード」(iPhone 5s 以降)
・動画のスローモーション撮影(iPhone 5s 以降)
・上部中央ボタンで ON にできる、写真の前後3秒を動画撮影する「Live Photos」(iPhone 6s 以降)
・360 度を撮影できるパノラマ撮影機能(iPhone 4S 以降)

このうち、パノラマ撮影中にワザと iPhone を上下に動かすと写真が歪み、ヘン顔を撮影できたりするのがウケてました。 ちょっと流行るかも?

iPhoneカメラ
※どんどん多機能になる iPhone のカメラ機能。 色調の変更は右下にある三原色アイコンをタップします。

なお、この企画はちょうど1年前にも行われていたようで、その時にも色々と小ネタが紹介されていたようです。
最後に今回紹介されたものを含む、それらの小ネタをまとめておきます。

・コントロールセンターに明るさを調整するスライドバーがある。
・コントロールセンターにフラッシュライトを懐中電灯にするボタンがある。
・マップで自動車マークをタップすると目的地までの時間が表示され、ナビゲーションも可能。
時計アプリ のアイコンの針は現在時間を指している。
・時計アプリには世界時計の機能がある。
・フリック入力キーボードで「や」を左右にフリックするとカギカッコを入力できる(iOS8 以降)
・スリープ(電源)ボタンを押しながらホームボタンを押すと画面を撮影できる(スクリーンショット)

・ロック画面の左下の「緊急」を押すと、ロック解除しなくても電話をかけられる。 第三者が病院や警察などに連絡するためのもの。
・ロック画面の右下のカメラアイコンを上にスライドすると素早くカメラが起動する。

・ホームボタンを2回連続で触ると(押すのではない)画面がストンと下に落ちる。 これにより画面上部をタップしやすくなる。
(ただしこの機能は誤操作を招きやすく、スクリーンショットを撮りたい時などにも邪魔になる。 一般の「アクセシビリティ」にある「簡易アクセス」をオフにすれば働かなくなる)

・マップのアプリで右下の「i」のボタンをタップし、「3D マップ」と「航空写真」を選ぶと、リアルな 3D の町並みを眺めることができる。 ただし都市圏のみ。
3D マップ表示中に画面を二本指でスライドすると眺める角度を変更できる。

3Dマップ
※「航空写真+3D 表示」は Apple マップのウリなのか、かなり綺麗で、眺めているだけで楽しめます。
Google Earth でもここまで綺麗ではなく、Google Maps ではこの表示は行えません。


なお、タップやピンチなどの基本操作に関しては こちらのページにまとめてあります。