格差社会、アメリカ。 成功者が豊かな生活を謳歌する裏で、荒くれ者が犯罪とストリートファイトに明け暮れる貧富の町。
その片隅で殺された格闘家の息子は、腕一本でのし上がり、事件の解明と犯人への復讐を誓う。
そんなややアウトローな格闘技生活シミュレーションゲームが公開されています。
Punch Club」です。

このゲーム、ストーリーが進行しなくなる致命的なバグがあって、それが修正されるまで紹介は後回しにしていました。
ただアップデートが行われても修正される様子がなく、これが仕様な気もしてきたので、ゲーム自体はとても面白いため、もう取り上げてしまおうと思います。

※ストーリーが進行しなくなるバグはアップデートで修正された模様です。

格闘技がテーマのゲームですが、プレイヤーが自分で操作して戦う訳ではありません。
体を鍛えても少しサボるとすぐに衰え、バイトで食費を稼いでもすぐ底をつくなど、日々の生活に追われる内容で、なかなかシビアに格闘家の下積みが描かれています。
グラフィックやサウンドは 1980~90 年代のスーパーファミコン時代を模していますね。

定価 840 円の買い切りアプリで、課金や広告は一切ありません。
Steam(PC)や Android でも公開されています。

※アップデートで日本語に対応しました。 言語はオプションで選択できます。

Punch Club

Punch Club

主人公はトレーニングを積み、試合経験を重ねながら、一流の格闘家を目指します。
しかし最初はヨワヨワで、開始直後に暴漢に襲われてボコボコにされる始末。
その様子を見ていた男のツテでジムを紹介されますが、なかなか強くはなれません。

トレーニングをしていると ストレングス(力)・アジリティ(素早さ)・スタミナ の3つの能力値が上がっていきます。
しかしすぐに上がる訳ではなく、メーターが徐々に貯まっていき、それが最大になってようやく +1 される形。
このゲームでは能力の「1」の違いがすごく大きいです。

トレーニングと言っても、初期に自宅で行えるのは絨毯の上での腕立て伏せだけ。
これではなかなか強くなれない。
ジムの奥には機器がそろったトレーニング場がありますが、入場するたびに利用料を取られます
トレーニングマシンを買って自宅に置くことも出来ますが、当然高価。

また ヘルス・フード・ムード・エネルギー の4つのステータスがあり、トレーニングによってフードとエネルギーが減少していきます。 ムードが低いとトレーニングの効果も上がりません。
減ったフードは食事をしないと回復しませんが、当然食費がかかります。
おまけにエネルギーを回復するには自宅のベッドで休息しないといけませんが、寝ている時にも腹は減る。

と言う訳で、バイトをして食費を稼ぐ必要がありますが、バイト中にも腹とエネルギーは減り、ムードも下がる。
加えて1日経過するごとに能力値は自然低下していきます。
バイトばっかりやっていて、トレーニングを怠ると、せっかく上げたストレングスやスタミナがみるみる減少。
とは言え食べないと生きていけないし、「どーすりゃいいんだコレ!」となってしまいます。

とにかくこのゲーム、ボタンを押すだけでレベルアップするとか、ザコを倒しまくってどんどんパワーアップするとか、そういうものではないので、色々やり繰りしないといけません。
一点集中で鍛えたり、まずバイトで金を稼ぐなど、方針を考えて進めていくことが大切です。

Punch Club
※ジムの扉の奥にはトレーニング場があります。 しかし入場料 $10。 金欠の序盤はその支払いも辛い。
出来るだけ長時間トレーニングするため、しっかり食べて休息してから入りましょう。


Punch Club
※わずかなファイトマネーでは食べていけないので、バイトをしながら日銭を稼ぐ毎日。
これはピザの宅配バイトですが、他に工事現場でのバイトもあります。
工事現場の方が実入りが良いですが、現場が遠く、周囲の治安が悪いため、給料を狙った強盗に襲われることも。
大金を手にした後はバスで移動した方が無難です。 それでも襲われる時は襲われるけど。


Punch Club
※自宅の様子。 ちょっと解りにくいのですが、冷蔵庫をタップでコンビニで買った食料を食べ、ソファーベッドをタップして休息します。 イスに座ってくつろぐとムード回復。
ちなみにネコや水槽、観葉植物をタップしても反応します。


まずは町のジムが開催している「ルーキーリーグ」に参加し、そこでの上位を目指すことになります。
ただ、移動中に暴漢に襲われたり、コンビニ強盗に遭遇したり、試合以外でも戦いは起こります。

バトルシーンでは、まず習得済みのスキルをスロット(枠)にセットします。
空き枠があってはいけません。
スキルには「パンチ」「キック」などの攻撃技、「ガード」「スウェー」などの防御技の他に、小休止してエネルギーを回復する特殊行動や、攻撃にガード貫通を付加する修正スキルなどがあります。

スキルをセットしてファイトを開始したら、あとは自動。 主人公が戦う様子を眺めます。
戦闘中、技を出すたびにエネルギーが減少していき、尽きると行動不能に。
さらになくなった時に攻撃を食らうとダウンし、大ダメージを受けてしまいます。

タイマーが一周するとインターバルになり、その際にエネルギーが幾分か回復し、そして使うスキルを変更することが出来ます。
エネルギーはスタミナに応じて自然回復しますが、大技ほど消費量は増えるので、エネルギーがないなら大技を外して回復スキルを入れるなど、状況に応じた使い分けも必要ですね。

試合にもよりますが、大抵は勝っても負けてもスキル経験値を獲得
これを使って新たなスキルを習得できます。
能力値を上げるのは大変ですが、スキル経験値は戦えば増えていくので、一応試合を重ねていれば着実に強くなっていくことは出来ます。

スキル習得はいわゆる「ツリー制」で、クロスパンチを覚えるにはアッパーカットが必要など、前提となるスキルから順番に覚えていかなければなりません。
スキルの選択は自由ですが、主にストレングスとパンチメインの「ベアの道」アジリティーとキックメインの「タイガーの道」スタミナと防御メインの「タートルの道」があり、このどれかを進んでいくことになるでしょう。

Punch Club
※戦闘前のスキルセット画面。 左下のスキル一覧の部分を左右にスライドすると、スキルの種類を切り替えられます。
ステータス表示の目のマークは命中率補正で、アジリティーとストレングス・スタミナの比率によって決まります。
稲妻マークはエネルギー回復量、壁マークはガードの効果で、どちらもスタミナに依存。
命中補正が比率というのがポイント。 どんなにアジリティーが高くても、それ以上にストレングスやスタミナが高いと補正は低めになります。
無論、ストレングスがないと威力補正は低くなりますが。


Punch Club
※地下闘技場の様子。 ジムの試合より報酬は多いですが、負けるとヘルスのダメージが大きく、骨折などの身体被害を被る場合もあります。
そうなるとしばらく試合は控えるしかありません・・・


Punch Club
※スキルツリー画面。 どれを取るかは自由ですが、序盤に必須となるのは画像の右側にある3つのスキル。
「Do not fall down」はアジリティーが4以下に、「Meat runner」はスタミナが4以下に、「Muscle memory」はストレングスが4以下にならなくなります。
これさえ取ってしまえば、序盤に能力自然低下に悩まされることが少なくなります。


ストーリーも重視されていて、ゲームの進行に応じて様々なことが起こります。
親友の登場、地下闘技場への参戦、恋人の出現、ギャングとの接触・・・
基本的にはルーキーリーグと地下闘技場でのランクを上げていけば良いのですが、最終的にはアウトロールートかプロ格闘家ルートに至ることになる・・・ かもしれません。

「かも」と言うのは、冒頭で述べた「ストーリーが進行しなくなる致命的な問題」があるから。
ネタバレになってしまいますが重要なことなので言っておくと、ジムのリーグでトップになると1度だけプレイオフ・トーナメントが開催されます。
これに勝ち抜くとプロライセンスのカードを貰えるのですが、1度しか開催されないので負けたら終わり

※現在は負けても、ミックと話すことで再度挑戦できるようになっているとの情報を頂きました。

ただその時でも、ギャングや地下闘技場のストーリーを進めていれば、町の有力者から中華街での秘密の仕事を依頼され、そちらのルートに至ることが出来ます。
しかし途中で何度か選択肢が出て来て、そこで「悪いことは出来ねーよ!」とか言ってしまうと終了

そしてどちらも終了するとどうなるか? ハマります。 どうやっても話が進みませんでした
しかもこのゲームはオートセーブなので、間違うと取り返しが付きません。
何か方法があるのかもしれませんが、少なくとも私は見つけられず、最初からやり直しています。

で、始めはこれがバグかと思っていたのですが、格闘技のシビアな世界を扱ったゲームなので、もしかすると夢破れて這い上がれなかった者の末路を表現している、厳しい「仕様」なのかもしれません・・・

※前述したように、現在はアップデートでハマりは解消されていると思われます。

まあ、それはそれでも良いのですが(いや、良くはないけど)、日本人にとって大きな問題なのは会話が全て英文で、選択肢も英語なこと
間違うと取り返しが付かない選択が長い英文だったりすると、そうとは知らずに選んでしまいかねない。

ストーリーも '80~'90 年代の映画のようで面白いのですが、細かい部分はやはり解り辛いです。
まあ、海外のゲームだから仕方ないのですが・・・

※現在はアップデートで日本語に対応しています。
Options の Language(言語)で Japanese を選択して下さい。


Punch Club
※オープニングのワンシーン、凶弾に倒れる父親。 たまにこういうストーリーシーンが挿入されます。

Punch Club
※こちらはプロデビューした後の様子。 アクションムービーの撮影で、エイリアン役のエキストラの皆さんと戦いますw
プロになったらなったで、ショービジネスのお仕事が待っています。


ゲームが進まなくなる問題の他にも、急に操作を受け付けなくなるバグなど、まだ未完成感があります。
(このバグはアプリをタスクから消して再起動すれば治ります。 3/14 に修正済み?
ただ、私的には世界観といい、内容といい、シビアなゲームバランスも含めてどストライクなゲームで、色々と難点を感じながらもハマり続けてしまいました。

何というか、アウトローで高難度なカイロゲームという感じでしょうか?
ストーリーも意外な展開を見せるので、思わず引き込まれてしまいます。
「友情・努力・勝利」の王道展開でもありますが。

万人向けではないだろうけど、個人的にはかなりオススメのゲームです。

Punch Club(iPhone 版、iTunes 起動)

Punch Club(Android 版、Google Play へ移動)
Punch Club(PC 版、Steam へ移動)

※Youtube 公式 PV



【 ちょこっと攻略・・・ というか、ハマらないために 】

本文でも述べたように、旧バージョンの Punch Club は選択や進行をミスるとハマっていました。
その点について注意を記載しておきます。

※アップデートで解消されていると思いますが、念のため表記は残しておきます。


まず、前述したようにジムのリーグで1位になると、1度限りのトーナメントが開催されます。
負けると終わりなので、十分に鍛えてから参戦すべき。
1位になりそうになったら一旦止めて、地下闘技場の方を進めた方が良いでしょう。

※現在は負けていてもミックと話せば再挑戦できるようです。

Punch Club
※プレイオフトーナメントの決勝戦の相手。 何人か候補がいますが、このぐらいの敵が出て来ます。

またストリートファイトのストーリーを進め、バットを持った大男を倒し、ヒーリングエイドを届けてやると、以下の選択肢が出て来ます。

Punch Club

上は「犯罪に手を染めたくない」と言いますが、こちらを選ぶとアウト
トーナメントで負けた時の保険としてギャングのストーリーを残しておくなら、下を選んで下さい。

また、地下闘技場とギャングの双方からの紹介を得られると、カフェストリートの有力者から中華街での仕事を請けられますが、その後に雨の中で呼び止められるシーンになります。
ここで上の選択を選ぶと進まなくなってアウト
(画像を残していなかったので詳しく解らないのですが「もうギャングとは付き合わない」といった選択)

ギャングルートに入るなら下の選択(俺はもうメダリオンとか関係ねぇ、金と名声が欲しいんだ、みたいな返答)にしないと進行しません。
とにかく、両方ダメになるとハマるというのを覚えておきましょう。 

※現在はハマりが修正されているので、上記の選択にしても違う展開になるかもしれません。