「パズル+RPG」の元祖の1つ「パズルクエスト」と、トレーディングカードゲーム(TCG)の原点である「マジック ザ ギャザリング」。
この2つの大型タイトルが合体した、世界的に注目されていたソーシャルゲームが公開されました。
Magic: The Gathering - Puzzle Quest」です。

パズルクエスト2 は元々、パズルで「マナ」を貯め、それを使ってデッキに入れたスキルを発動させるという、TCG 的なシステムを持っていました。
そのためこの話を聞いた時、「ああ、スキルやキャラクターがマジック ザ ギャザリング(MTG)になってるパズルクエストなんだろうな」と思っていたのですが・・・ だいぶ違いました。

スキルを発動させて攻撃するのではなく、ちゃんと場にクリーチャー(モンスター)のカードを配置して攻撃させるという TCG ライクなシステム
一方で、システムはパズルクエストよりも簡潔になっていて、元のパズルクエストとも MTG とも違う内容になっています。
そしてこれはこれで面白く作られていますね。

アプリ本体は無料ですが、ソシャゲ型なので課金ガチャもスタミナもあり。
ただ、当面は課金は必要なく、スタミナもやり方によってはあまり気にせずに進めていくことが出来ます。

Magic The Gathering Puzzle Quest

バトルが始まると中央に「マッチ3ゲーム」、つまり キャンディークラッシュズーキーパー のようなパズルのボードが表示されます。
そして各プレイヤーは自分のデッキからカードを2枚引き、手札とします。

自分のターンになったプレイヤーは手札が1枚補充され、そして中央のパズルのボードのコマを1つ動かすことが出来ます。
コマの移動ルールは一般的なマッチ3ゲームと同じです。
コマの1つを縦か横に1マスだけ動かし、同じ色のコマを縦か横に3つ以上並べると消せますが、消せない場所には動かせません。

そしてコマを消すとプレイヤーの「マナ」が貯まります。
オリジナルのパズルクエストや MTG とは異なり、このゲームにマナの色はありません。
消したコマが赤だろうと青だろうと共通のマナを得られます。

ただ、ヒーロー(MTG では「プレインズウォーカー」と呼びますが、長いし解りにくいのでここではヒーローと呼びます)によって色ごとの得手不得手があり、例えば「緑+2、青-1」のヒーローだと、赤のコマを消した時はマナ +3 ですが、緑だと +5 に増加、しかし青だと +2 に減ります。

マナは手札の「一番上のカード」から順に貯まっていきます。
カードごとにプレイ(実行)に必要なマナがあり、最大まで貯まったカードは場に出されます。
手札の順番は任意に変えられるので、早く使いたいカードを上に置くことになりますね。

カードには クリーチャー(モンスター)、サポート、呪文 の3種類があり、クリーチャーなら場に配置され、次のターンから敵を自動で攻撃します。

クリーチャーには アタッカー、バーサーカー、ディフェンダー の3種類があり、アタッカーは敵ヒーローに、バーサーカーは敵クリーチャーに攻撃を行います。
ただし相手にディフェンダーがいる場合、必ずそれを対象とします。
クリーチャー同士の戦闘では反撃を受け、双方の HP が相手の攻撃力の分だけ減少し、0 になったものは破壊されます。
この辺はまさに TCG のルール。

呪文カードは味方のクリーチャーを強化したり、相手に直接ダメージを与えるなどの効果が、その場で発揮されるもの。
すでに場に出ているクリーチャーと同じクリーチャーを出した時も、2体配置されるのではなく、両者が合体して強化されます。

ユニークなのはサポートカードで、味方を有利にする効果を毎ターン得られるのですが、ボード上にサポートコマが配置されます。
サポートコマには耐久力があり、そのコマをそろえられると耐久力減少、0 になると破壊されて効果を失います。
相手のサポートコマは、出来ればパズルで壊してしまいたいところです。

コマを4つそろえると直線上のコマをすべて破壊でき、サポートコマにもダメージを与えられます。
一度に5つ以上消した場合は、もう一度動かすことが出来ます。
ただ、パズル自体はシンプルなマッチ3ゲームなので、難しいものではありません。
落ちてきたコマで連鎖が発生する場合もあり、たまに大連鎖したりもするので、その辺の運も勝敗には絡みますね。

Magic The Gathering Puzzle Quest
※まずはコマを消してマナを貯める。 光の演出が綺麗です。
クリーチャーは3体までしか出せませんが、配置しきれない時は誰かがやられるまで待機させることが出来ます。
右は呪文カードの1つ。 呪文カードも発動タイミングを任意に選べ、必要な時までマナを貯めたまま待機状態にすることが可能です。


ゲームのメインモードは「ストーリー」です。
ストーリーと言っても物語が語られる訳ではなく、単なるステージクリアモードですが、使用カードが異なる様々なライバルが登場します。

勝利すると経験値となるストーンを得られ、条件を満たしていれば若干の課金通貨もゲット出来ます。
ただし、戦闘で減ったヒーローの HP はそのままで、時間が経たないと回復しません。
ここが「スタミナ制」になっている訳ですが、ダメージが少ないならそのまま連戦することも可能。
また HP はレベルアップすると全快するので、序盤のうちは「減ってきたらストーンを使ってレベルを1つ上げる」を繰り返すことで、ほぼスタミナを気にせずプレイし続けることが出来ます。

ヒーローのレベルが上がると HP の最大値やマナの入手量が増加、さらにヒーローの特殊能力も習得 / 強化されていきます。
特殊能力は紋章のコマを消すと得られるパワーを消費して使い、クリーチャーを強化したり、カードを引いたり、敵を弱体化させるなど、ヒーローごとに異なるものが用意されています。

デッキは 10 枚で編成しますが、山札と言うより、それに含まれているカードのどれかをランダムで引きます。
よって同じカードを何度も引く場合もあります。
カードはやはり課金ガチャ(ブースターパックの購入)で増やさなければなりませんが、ストーンでも(レアは出にくいですが)購入可能で、またゲームの進行で課金通貨も少しずつ貯まっていきます。
よって無課金でもそれなりに得ることは出来ますね。

追加ヒーローも課金通貨で買うのですが、最初に用意されている4人のヒーローはすごく安いです。
ちょこっとゲームを進めれば買える程度。
それぞれのヒーローをローテーションで使っても良いし、レベルを上げながら1人を集中して鍛えても良いし、この辺はプレイヤーの自由です。

難点は、メニュー画面のインターフェイスがやや解りにくいこと。
複雑な訳ではないのですが、日本のソシャゲのような使いやすさはなく、レスポンスも若干鈍い。
MTG らしい用語の解り辛さもあります。
ただ、メッセージや解説文はすべて日本語化されているので、多種多様なカードの効果は日本語で把握できます。

たまに落ちるのも難点で、落ちた際に負け扱いになって、ライフがごっそり減っていることも・・・
再プレイ時にはタスクから立ち上げるのではなく、タスクから消してアプリを起動し直した方が良いと思います。

私的に「アレ?」と思ったのは、対戦の「クイックマッチ」。
一応 MTG の名を冠しているので、オンライン対戦になっているのかと思ったのですが、他のプレイヤーのデッキと戦うだけでした。 実際に操作するのはコンピューター。

まあ、課金ガチャのあるゲームなので、対戦があっても「金をかけたもの勝ち」になりそうだし、オンライン対戦だと待ち時間も必要なので、これが無難なところでしょうか・・・
でも「それらしくない」という感はありますね。 この方が敷居は低いですが。

Magic The Gathering Puzzle Quest
※やや解りにくいのですが、追加ヒーローはメニューの「宝物庫」を選び、上部にある「プレインズウォーカー」のタブをタップすれば購入できます。
ヒーローのレベルは結構強さに影響します。 最初は1人か2人に絞って育てた方が良さそう。
各ヒーローが得意・不得意とする色は必ずチェックしておきましょう。


Magic The Gathering Puzzle Quest
※ストーリーモードのステージ選択画面と、デッキ編成画面。
目標達成で課金通貨ゲットなので、開始前に必ずチェックを。 達成できるかどうかは展開次第ですが。
デッキは合計 10 枚ですが、サポートは2枚、呪文は3枚までといった制限があります。
この制限はレベルアップにより解除されていきます。


パズルクエスト をそのまま流用しているのではなく、ちゃんと MTG らしさのあるものにアレンジされています。
パズル TCG」と言えるでしょうか。
一方で、コンピューターゲームとしては欠点である MTG 特有の「重さ」はなく、サクサクと遊べます。
ゲーム中の演出なども綺麗です。

単にバトルを繰り返すだけという印象もあるので、もうちょっとストーリー性のようなものが欲しかった気もしますが、でもゲームは十分に楽しめる出来だと思います。
課金が 600 円からと高めなのは難点ですが、課金しなくても普通に遊べますね。

いかにも大風呂敷を広げた、コケる気まんまんなタイトルでしたが、コケていません。
マッチ3ゲームではありますが、新スタイルのソーシャルゲームではないかと思います。

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※Youtube 公式 PV