甘くて美味しいお菓子を作り、お客さんに販売していく、カイロソフトのケーキ屋経営シミュレーションゲームが公開されています。
創作パティシエ部」です。

ガラケーでは 2012 年、Android では 2013 年に登場したゲームで、他機種では結構前から公開されていたアプリですね。
ただ、今作は本体無料の課金型で、広告もスタミナもあります。
いつもの買い切りゲームではないのでご注意下さい。

大盛グルメ食堂海鮮!!すし街道こだわりラーメン館 と同じ「料理を創作して販売する系」で、ラーメン館と同じく設備を配置する要素は乏しく、料理を作る方がメインの「コマンド型」です。

ただ、iPhone では前後しましたが、2015 年に公開されたラーメン館よりも古いゲームなので、「ラーメン館の簡易版」といった印象も受けます。
本体無料ゲームとしての作り&バランスなので、その点でも他のアプリとは異なります。
従来のカイロソフトのゲームとはちょっと違うものだと思った方が良いでしょう。

創作パティシエ部

まずはお菓子を創作します。 このゲームはここが全ての中心。
最初に「お皿」を決め、次にスポンジやゼリーなどの「ベース」を選択します。
そしてデコ(デコレーション)やシロップを加えて完成。
項目を選択するだけなので、難しいものではありません。

ただ、デコには「生クリーム」や「サクランボ」、シロップには「イチゴソース」や「ホイップ」などがあり、数は豊富。
しかもゲームの進行でどんどん増えていき、組合わせによっては「コンボ」も発生。
それによってどんなケーキが出来るかは千差万別です。

ケーキには ボリューム・おいしさ・香り の3つの基本ステータスと、甘さ・食感 という好みに関するステータス、さらにカロリー流行時期があります。
ステータスは基本的に高いほど良いのですが、だからといって食材を加えすぎてカロリーオーバーになると評価はどーんと下がります。
甘さと食感はお客によって好みが違い、甘すぎない方が良い人も。

さらにベースと食材の組合わせによっては新しいケーキに化ける場合もあり、例えばスポンジケーキにホイップとイチゴを加えると「ショートケーキ」に、ゼリーにホイップと生クリームを加えると「バニラアイス」になります。

そしてケーキの種類と加えた食材により、流行時期が決まります。
この流行時期はゲームのポイントで、例えばアイスは夏場に売れますが、それ以外の季節はサッパリです。 人気のない時期にはマジで売れません。
ただ、加えた食材によっては流行時期に変化が生じ、秋以降も売れるようになったりします。
しかしそれを作成中に確認することはできず、ここが面白さであり難しさにもなっています。

創作パティシエ部
※食材の基本数値は画面左下の「詳細ON」のボタンで確認できます。 ただしカロリーは出ないので注意。
シロップ → デコ の順に加えれば大抵コンボが発生します。
エッセンス → カスタードやホイップ → デコ も良い順で、しばらくやっていればコツが解るはず。
すでに発見済みのケーキが出来る組合わせには ◎ が付きますが、つまりこれを選んでしまうと別のケーキに変わってしまいます。
ケーキの種類を変えたくない時は選ばないように。


出来たケーキをお店の棚に置くと、お客さんが来て買っていきます。
このゲームの設備の配置要素は、この棚だけ。
値段は材料の価格から自動で決まり、プレイヤーが販売面でやることは、ほとんどありません。
たまに店員の雇用と教育をするぐらい。
ただ、いつもの可愛らしいカイロ風ドットキャラがちょこまか動く様子は、見ていて楽しいですね。

ケーキの種類が増えて来たら、前述したようにケーキによって流行時期が異なるため、販売する商品を定期的に入れ替えなければなりません。
余っている商品はムダになるので、そのタイミングも重要です。

お店の前にはテーブル席があり、空いていればお客さんはそこでケーキを食べ、評価に応じて満足度が上がっていきます。
満足度は美味しいケーキほど上がりやすいのですが、それよりも 種類・甘さ・食感 が好みにマッチしているかどうかの方が重要なため、一概に高いステータスのケーキなら評価が高まるとは限らないのが難しいところ。

早く評価を上げたいお客さんがいる場合、多少ステータスが低くても、そのお客に合わせた商品を作って置いた方が満足してくれます。

お客さんが満足すると、レベルが上がって所持金(購買力)がアップ、さらに新しい食材を提供してくれたり、新たなお客さんが登場する「経営計画」を教えてくれます。
また、創作を繰り返すことで食材の産地のレベルがアップし、新たな産地が登場、契約することで品質が高まり、新しいお皿も使えるようになります。

創作パティシエ部
※このゲームのお客さんの好みは超重要。 レベルの低いお客さんを満足させられる商品を開発しましょう。
右はゲームが進んで販促コマンドを実行できるようになったシーン。
「サービス」のボタンを押すと、次のお客さんにコーヒーを振る舞って満足度を上げられるので、メダルに余裕がある時には便利です。

創作パティシエ部
※左はケーキの流行時期の表示。 こんなに流行が安定したケーキが出来ることはまれ。
大抵は流行時期とダメな時期がはっきりしていて、その都度入れ替えなければならなくなります。
右は大皿専用のケーキ「タルト」の完成シーン。 大皿を使えるようにするには上位の産地と契約しなければなりません。
ただ上位の産地は月々の支払いが厳しいので、フトコロ具合も考えましょう・・・
また、上位のケーキほど基本価格が高いので、レベルの高いお客さんしか買ってくれなくなります。


そして今作が他のカイロソフトのゲームと大きく違うのは・・・ 本体無料の課金型アプリになったこと。
と言っても課金の必要性は低く、課金圧力も高くありません。
常に画面下に広告バナーがあり、誤タップしやすいのは難点ですが、ゲームの邪魔になるほどではないですね。

一応「チケット」という課金通貨があるのですが、ゲームの進行でも手に入るし、それが要求される拡張要素も多くありません。
少なくとも「お住まい夢物語」のように、攻略上必須なコマンドの実行に課金チケットが必要になる、みたいなことはないです。

ただ今作は、ゲームバランスの面でその影響が強く出ています。

まず、ケーキの創作には「創作ポイント」が必要ですが、これは時間が経たないと回復しません。
つまり、これがスタミナです。

ケーキが作れないと商品を増やせないのはもちろん、上位の産地をアンロックすることも出来ません。
上位の産地がアンロックされないと上位の「お皿」も使えません。
上位のお皿がないと高度なケーキを作るのは難しいので、どうしても進行は滞ります。
つまりゲームの進行速度は創作ポイント、つまりスタミナによって制限されています。
もちろん課金チケットを使えば、すぐ創作ポイントを回復できるのですが・・・

ゲームバランスも何日もかけて少しずつプレイするのを前提とした形になっていて、そのため経営計画の実行に必要な費用はガラケー版の数倍~十倍。
お客さんの評価の伸びも遅いようで、早く展開できないようになっています。
またログインボーナスがあり、それが5日目や10日目、さらに20日経たないと利用できないコマンドもあります。

ただ、その助けとなる仕様が「行商」。
これは放置型 RPG のようになっていて、目的地・時間・プラン・装備 などを設定して送り出すと、時間の経過に応じて自動で商品を販売してくれます。
装備やレベルが十分でない場合は途中で体力がなくなって失敗したりしますが、ちゃんと一定時間ごとに報告が行われる、意外としっかりした放置型 RPG になっています。

この行商によりずっとプレイしなくてもお金を稼げるので、諸経費がガラケー版の数倍になっていても、これで賄えますね。
ただ、放置型ですから待ち時間はやはり必要で、創作ポイントのスタミナ制と合わせて、やはり一気に遊ぶことは出来ない、それを想定していないシステム&バランスと言えます。

創作パティシエ部
※左はコンクール。 これに優勝することで様々な商品を貰えますが、ゲームバランスが「じっくり型」になっているため、コンクールの優勝も結構厳しい。
まあ、それはそれで歯ごたえのある難易度とも言えますが・・・
なお、独創性の採点は甘さか食感が高いほど良くなります。
右は今作の特徴の1つ行商システム。 今作ならではと言えそうですね。


このゲームが最初にガラケーで公開された 2012 年は、まさにゲーム業界にグリーと DeNA によるソーシャルゲーム旋風が吹き荒れていた頃。
カイロもソシャゲ的なスタイルを模索していた、そんな時代の作品です。

ただ、この長期的に遊ぶバランスも一概に悪いとは言えません。
確かにこの方が少しずつ、長く楽しむことが出来るし、なかなか成長せず展開がシビアな分、カイロソフトのゲームにありがちな「後半にダレる」という状態になりにくいです。
のんびり遊びたい人には、むしろマッチしているかも?

まあ私はやっぱり、一気に集中して遊びたい派だし、買い切りの方が良いですが・・・
それにここまで課金圧力が低いと、ユーザーとしては嬉しいのですが、利益が出るのかな・・・
バナー広告の収益がどれぐらいなのかよく解りませんが・・・

ともあれ、カイロソフトのアプリの中では異色です。
しかしタダで遊べる訳ですから、カイロファンにお勧めなのはもちろん、そうでない人でも手軽に試せるアプリですね。

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【 ちょこっと攻略 】

=ゲーム序盤の新ケーキの作成例=

以下は大皿でなくても作れるケーキの作成例です。
あくまで一例で、これ以外でも成立する組合わせはあります。
月の表示は基本の流行時期です。

ショートケーキ:5~6月:スポンジ+ホイップ+イチゴ
ショコラ:11~12月:スポンジ+クロスチョコ+クロスチョコ
ワッフル:1~2月:スポンジ+○○エッセンス+カスタード
ドーナツ:9~10月:スポンジ+○○エッセンス+生クリーム

バニラアイス:7~8月:ゼリー+ホイップ+生クリーム
プリン:3~4月:ゼリー+カスタード+生クリーム
ババロア:3~4月:ゼリー+ホイップ+サクランボ
パンナコッタ:3~4月:ゼリー+○○エッセンス+生クリーム

シュークリーム:1~2月:ワッフル+カスタード+生クリーム
ロールケーキ:9~10月:ワッフル+ホイップ+生クリーム
ティラミス:11~12月:ババロア+クロスチョコ+クロスチョコ+生クリーム
グラニテ:7~8月:バニラアイス+○○エッセンス+○○エッセンス+イチゴ
ミルフィーユ:5~6月:シュークリーム+ホイップ+カスタード
ブッシュノエル:9~10月:ロールケーキ+クロスチョコ+クロスチョコ+生クリーム

=流行時期についての補足=

・完成したケーキのテーマ色と食材が関係している模様。 コンボも関係?
・色合いには皿の色も影響する。(一部のコンボにも関係する。和風皿でわびさびコンボなど)
・テーマカラー赤は 3月・4月・12月 が +2 されやすい。(イチゴやサクランボの影響?)
・テーマカラー黒は 2月・3月・10月・11月 が +2 されやすい。(チョコで成立)
・テーマカラー緑(と言うかミントの葉)は 5月 が +2 される。
・テーマカラー白は偶数月がプラス +1 されやすい。
・テーマカラーや食材によっては、マイナスされてしまう月もある。

例えば、1~2月がメインのシュークリームにイチゴやサクランボをたくさん乗せてカラーを赤にすると、12月・3月・4月がプラスされるので、12月から4月まで長期的に売れるシュークリームになる。
7~8月がメインのバニラアイスにチョコをたくさん乗せてカラーを黒にすると、夏が終わっても11月まで相応に売れるアイスになる。
ただしドーナツは9~10月がメインだが、元々黒なのでチョコで黒にしてもほとんど影響がない。