テトリスのブロックのような布切れを購入し、出来るだけ隙間なく繋げていく、テトリスとスゴロクを合わせたようなドイツゲーム(ボードゲーム)のアプリが公開されています。
「Patchwork The Game」(パッチワーク)です。
1対1で対戦する、ややカジュアルなドイツゲームですが、意外にも作者はあの「アグリコラ」を作ったローゼンベルクという方。
アグリコラや ルアーブル など、ヘビー級のドイツゲームの作者として知られていますが、近年は遊びやすい2人対戦のゲームを多く作っているようです。
ルアーブル内陸港 もその1つですね。
2014 年に公開されたゲームで、数々の表彰を受けており、2015 年のドイツ年間ゲーム大賞では推薦リスト(佳作)に入っています。
ボードゲーム愛好家の投票で決まるドイツゲーム賞では 10 位。
価格は 360 円。 この手のアプリとしてはやや安め。
※ 480 円に値上げされたようです。
iPhone 版の製作はルアーブル内陸港と同じメーカーが行っていて、ポップな雰囲気と演出が非常に良く、ドイツゲームアプリとしてはクオリティは高いです。



画面左上にスゴロクのようなボードが、右上には四角いタイルがあり、そして中央にはテトリスのブロックのような布切れが3つ並んでいます。
プレイヤーは最初、ボタンを5つ持っていて、これが所持金。
テトリスブロックのような布切れには「値段」と「時間」が付いていて、書かれている値段分だけボタンを払うことで購入できます。
購入したい布切れは、右上のタイルの上にドラッグします。
するとタイルのボードがアップになり、その中の好きな場所に布切れを配置できます。
テトリスのように布切れを回転させることができ、裏返しにすることも可能。
出来るだけ綺麗に、隙間なく埋められそうな場所に置いていきます。
布切れを買うと、それに付いていた「時間」の分だけ、左上のスゴロクのボードに置かれている自分のコマが進んでいきます。
このゲームは交互にターンが回ってくるのではなく、スゴロクのボードにある自分のコマが、先に進んでいない人のターンになります。
例えば自分が「時間3」の布切れを買って、コマが3つ進んだ後、相手が「時間2」の布切れを買ったとします。
この場合、相手のコマは2つしか進んでいないので、また相手のターンになります。
ここで相手が「時間1」の布を買った場合、双方のコマが重なりますが、この時は後から来た人が再び行動できます。
つまりこの例だと相手は3ターン連続で行動します。
基本的には布切れは、値段も時間も少ない方が良いことになりますね。
ただ、布切れの中にはボタンが付いているものもあります。
ボタンが付いた布切れを買ってタイル上に配置すると、その分だけ収入が増えます。
スゴロクのボードにはボタンの書かれたマスがあり、そこを通過すると収入の分だけボタンを貰えます。
しかしボタンが付いた布切れは、大抵値段か時間が高く、おいそれとは買えません。
でも収入を増やさないとジリ貧なので・・・ その辺がゲームのポイントですね。
もしボタンがなくなって、場にある布切れをどれも買えない場合、パスしなければなりません。
パスするとスゴロクのコマが相手の一歩先まで進み、そして進んだマスの分だけボタンを貰えます。
ただ、布切れを買っていないのにコマだけ進んでしまう訳ですから、その分だけタイルのボードを埋め辛くなってしまいます。

※これがスゴロクのボード。 うずまき状に進んでいきます。
値段の高い布や、一気に進んでしまう布しかない時は、あえて買わずにパスした方が良いことも。
パスは画面下のボタンを右にスライドします。

※こちらは布切れを置いていくタイルのボード。 もうかなり終盤の状態。
テトリスと違い、回転だけでなく裏返しも可能なのでお忘れなく。
普段はスゴロクのコマはゆっくり進めた方が良いのですが、スゴロクのボード上には茶色の四角いタイルが置かれています。
これは1マスの大きさの、小さな布切れです。
これを回収できるのは、そのマスを先に通過した人のみ。
隙間を埋めるのに便利ですが、早い者勝ちですから、近付いてきたら何マス動けば自分が取れるのか、考えながらコマを進めなければなりません。
スゴロクのコマがゴールまで到達すると、その人のプレイは終了。
2人ともゴールするとゲームは終わり、点数の高い方が勝利となります。
点数は、最後に持っているボタンの量がそのまま得点となり、布が置かれていないタイルの数 x2 だけ減点となります。
つまり、ボタンはお金であると同時に得点でもあるので、無駄遣いは禁物。
一方で、収入を重視しすぎてコマを進めすぎたり、隙間を嫌って大きな布を買わなかったりすると、最終的に空きタイルだらけになって大減点を食らいます。
バランスが重要なゲームで、なかなか考えさせられる内容ですね。
もし綺麗にタイルを並べていくことができ、7x7 の範囲を隙間なく埋めると、ボーナスとして7点が加算されます。
ただ、難しい割にポイントは少なめなので、狙えるなら狙いたいけど、無理するほどではないという感じでしょうか。

※オンライン対戦の様子。 双方とも苦戦気味・・・
布切れを左右にスライドすると、先の方まで確認することが出来ます。
今後どんな形の布が出て来るのか、相手が欲しそうな形はどれなのか、その辺も考慮してプレイしたいところ。

※パッチワークのパーフェクト達成の瞬間・・・! でもこのゲームはパッチワークの完成が目的ではない。
あくまで点数を稼ぐのが目的で、パッチワークの完成度は減点を減らすものでしかありません。
ボタンが少なくて得点が低い場合は、たとえパッチが綺麗でも勝てません。
難点は、コンピューターがそれほど強くないことでしょうか。
3段階の AI が用意されていて、HARD の AI はそこそこ強いのですが、まあそこそこ。
最初のうちはともかく、ある程度慣れると滅多に負けなくなります。
Game Center を通したオンライン対戦もあるのですが、1手ごとの制限時間が 24 時間で、1手進めるごとに相手に通知が行くメール形式の対戦なので、ゲームが進むのに非常に時間がかかり、やってられません。
相手がずっとログインしていればリアルタイムの対戦になりますが・・・
近くの知人とプレイするローカル対戦や、本体を交互に使っての対戦は可能です。
ほのぼのした雰囲気の、それでいてしっかり思考性のあるドイツゲームです。
人と対戦したら楽しいだろうなというのが、やっていて伝わってくるゲームですね。
アプリとしては、もうちょっと1人でも遊べる要素が豊富なら・・・ と思いますが、良く出来たゲームなので、ドイツゲームファンなら押えておきたいところでしょう。
・Patchwork The Game(iPhone 版、iTunes 起動)
・Patchwork The Game(Android 版、Google Play へ移動)
※Youtube 公式 PV
「Patchwork The Game」(パッチワーク)です。
1対1で対戦する、ややカジュアルなドイツゲームですが、意外にも作者はあの「アグリコラ」を作ったローゼンベルクという方。
アグリコラや ルアーブル など、ヘビー級のドイツゲームの作者として知られていますが、近年は遊びやすい2人対戦のゲームを多く作っているようです。
ルアーブル内陸港 もその1つですね。
2014 年に公開されたゲームで、数々の表彰を受けており、2015 年のドイツ年間ゲーム大賞では推薦リスト(佳作)に入っています。
ボードゲーム愛好家の投票で決まるドイツゲーム賞では 10 位。
※ 480 円に値上げされたようです。
iPhone 版の製作はルアーブル内陸港と同じメーカーが行っていて、ポップな雰囲気と演出が非常に良く、ドイツゲームアプリとしてはクオリティは高いです。



画面左上にスゴロクのようなボードが、右上には四角いタイルがあり、そして中央にはテトリスのブロックのような布切れが3つ並んでいます。
プレイヤーは最初、ボタンを5つ持っていて、これが所持金。
テトリスブロックのような布切れには「値段」と「時間」が付いていて、書かれている値段分だけボタンを払うことで購入できます。
購入したい布切れは、右上のタイルの上にドラッグします。
するとタイルのボードがアップになり、その中の好きな場所に布切れを配置できます。
テトリスのように布切れを回転させることができ、裏返しにすることも可能。
出来るだけ綺麗に、隙間なく埋められそうな場所に置いていきます。
布切れを買うと、それに付いていた「時間」の分だけ、左上のスゴロクのボードに置かれている自分のコマが進んでいきます。
このゲームは交互にターンが回ってくるのではなく、スゴロクのボードにある自分のコマが、先に進んでいない人のターンになります。
例えば自分が「時間3」の布切れを買って、コマが3つ進んだ後、相手が「時間2」の布切れを買ったとします。
この場合、相手のコマは2つしか進んでいないので、また相手のターンになります。
ここで相手が「時間1」の布を買った場合、双方のコマが重なりますが、この時は後から来た人が再び行動できます。
つまりこの例だと相手は3ターン連続で行動します。
基本的には布切れは、値段も時間も少ない方が良いことになりますね。
ただ、布切れの中にはボタンが付いているものもあります。
ボタンが付いた布切れを買ってタイル上に配置すると、その分だけ収入が増えます。
スゴロクのボードにはボタンの書かれたマスがあり、そこを通過すると収入の分だけボタンを貰えます。
しかしボタンが付いた布切れは、大抵値段か時間が高く、おいそれとは買えません。
でも収入を増やさないとジリ貧なので・・・ その辺がゲームのポイントですね。
もしボタンがなくなって、場にある布切れをどれも買えない場合、パスしなければなりません。
パスするとスゴロクのコマが相手の一歩先まで進み、そして進んだマスの分だけボタンを貰えます。
ただ、布切れを買っていないのにコマだけ進んでしまう訳ですから、その分だけタイルのボードを埋め辛くなってしまいます。

※これがスゴロクのボード。 うずまき状に進んでいきます。
値段の高い布や、一気に進んでしまう布しかない時は、あえて買わずにパスした方が良いことも。
パスは画面下のボタンを右にスライドします。

※こちらは布切れを置いていくタイルのボード。 もうかなり終盤の状態。
テトリスと違い、回転だけでなく裏返しも可能なのでお忘れなく。
普段はスゴロクのコマはゆっくり進めた方が良いのですが、スゴロクのボード上には茶色の四角いタイルが置かれています。
これは1マスの大きさの、小さな布切れです。
これを回収できるのは、そのマスを先に通過した人のみ。
隙間を埋めるのに便利ですが、早い者勝ちですから、近付いてきたら何マス動けば自分が取れるのか、考えながらコマを進めなければなりません。
スゴロクのコマがゴールまで到達すると、その人のプレイは終了。
2人ともゴールするとゲームは終わり、点数の高い方が勝利となります。
点数は、最後に持っているボタンの量がそのまま得点となり、布が置かれていないタイルの数 x2 だけ減点となります。
つまり、ボタンはお金であると同時に得点でもあるので、無駄遣いは禁物。
一方で、収入を重視しすぎてコマを進めすぎたり、隙間を嫌って大きな布を買わなかったりすると、最終的に空きタイルだらけになって大減点を食らいます。
バランスが重要なゲームで、なかなか考えさせられる内容ですね。
もし綺麗にタイルを並べていくことができ、7x7 の範囲を隙間なく埋めると、ボーナスとして7点が加算されます。
ただ、難しい割にポイントは少なめなので、狙えるなら狙いたいけど、無理するほどではないという感じでしょうか。

※オンライン対戦の様子。 双方とも苦戦気味・・・
布切れを左右にスライドすると、先の方まで確認することが出来ます。
今後どんな形の布が出て来るのか、相手が欲しそうな形はどれなのか、その辺も考慮してプレイしたいところ。

※パッチワークのパーフェクト達成の瞬間・・・! でもこのゲームはパッチワークの完成が目的ではない。
あくまで点数を稼ぐのが目的で、パッチワークの完成度は減点を減らすものでしかありません。
ボタンが少なくて得点が低い場合は、たとえパッチが綺麗でも勝てません。
難点は、コンピューターがそれほど強くないことでしょうか。
3段階の AI が用意されていて、HARD の AI はそこそこ強いのですが、まあそこそこ。
最初のうちはともかく、ある程度慣れると滅多に負けなくなります。
Game Center を通したオンライン対戦もあるのですが、1手ごとの制限時間が 24 時間で、1手進めるごとに相手に通知が行くメール形式の対戦なので、ゲームが進むのに非常に時間がかかり、やってられません。
相手がずっとログインしていればリアルタイムの対戦になりますが・・・
近くの知人とプレイするローカル対戦や、本体を交互に使っての対戦は可能です。
ほのぼのした雰囲気の、それでいてしっかり思考性のあるドイツゲームです。
人と対戦したら楽しいだろうなというのが、やっていて伝わってくるゲームですね。
アプリとしては、もうちょっと1人でも遊べる要素が豊富なら・・・ と思いますが、良く出来たゲームなので、ドイツゲームファンなら押えておきたいところでしょう。
・Patchwork The Game(iPhone 版、iTunes 起動)
・Patchwork The Game(Android 版、Google Play へ移動)
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