最新の4インチ iPhone「iPhone SE」と 9.7インチ の新型「iPad Pro」が発表 され、3月末日の発売が楽しみな今日この頃ですが・・・
他にも様々なニュースがありましたので、ここでまとめておきたいと思います。

ガチャ
いらすとや : なかなか当たらないガチャのイラスト)

iPhone SE のベンチマーク結果、iPhone 6s と同等(iPhone Mania)
9.7 インチ iPad Pro のベンチマーク発表(iPhone Mania)
iPhone SE と新 iPad Pro のメモリ、2GB か?(GIZMODE)

3/31 の発売が迫る iPhone SE と 9.7 インチ iPad Pro の、デモ機を使ったベンチマーク結果が各所で公開されています。
まず心配されていたメモリですが、どちらも 2GB との説が濃厚
分解調査が行われた訳ではないので確定ではありませんが、OS は 2GB と発信しているようです。

iPhone 6s も 2GB なので、CPU だけでなくメモリも iPhone SE と 6s は同じということになりますね。
一方、12 インチ iPad Pro のメモリは 4GB なので、9.7 インチ iPad Pro はこの点では下位ということに。

CPU の動作速度(クロック数)は、iPhone SE は 6s と同じ 1.85 GHz。ちなみに 6 は 1.4 GHz。
ベンチマーク結果でも iPhone SE と iPhone 6s のスコアはほぼ同じです。
一方、9.7 インチ iPad Pro の CPU は 2.16 GHz で、12 インチは 2.25 GHz なので、少し速度が抑えられている模様。
ベンチマーク結果も大差はありませんが、9.7 インチの方が若干低いです。

グラフィックのベンチマークスコアは画面の小さい 9.7 インチ iPad Pro の方が、12 インチのものより高くなっています。
9.7 インチは解像度 2014x1536、12 インチは 2732x2048 なので、それで同じ CPU ですから、やはり 9.7 インチの方が負荷が軽い模様。

全体としては、順当なベンチマーク結果と言えます。
「測定したらこんなことにぃ!」みたいな驚きはなく、スペック通りの性能と結果ですね。


FBI「もうアップルの協力は必要ない。独自にロック解除する」(GIZMODE)
サン電子の子会社が FBI の iPhone ロック解除に協力(毎日新聞)
サン電子株が FBI への協力でストップ高(産経ニュース)
FBI、Apple の支援なしで iPhone を解除できたと発表(iPhone Mania)

犯罪操作のために iPhone のロックを解除できる「バックドア」を設けろと FBI が要請し、それをユーザーのプライバシー保護のために Apple が蹴った問題が、意外な展開になっています。

先日の iPhone SE 発表会 で、「俺たちは間違ってねぇ!」と Apple は自社の姿勢を改めて強調しましたが、それに対し FBI が「じゃあもう協力なんていらねーよ! こっちで勝手に解除するよ!」と発表。
そしてその解除方法の開発を、あの「いっき」や「アトランチスの謎」でおなじみ(?)のサン電子の子会社が行っていることが報道されました。

イスラエルにある「セレブライト」という会社らしいのですが、元々サン電子は犯罪捜査向け機器の開発と販売を行っているそうで、これを受けてサン電子の株がストップ高。
ゲーマー的にはあまりに場違いな会社が出て来てちょっと驚き。 って言うか、イスラエルに子会社があるのが意外・・・

これはつまり、Apple に「いっき」なんでしょうか?
ちなみに現在のサン電子の公式サイトには、「ケモ彼! 俺達のBL病棟」「秘密の男子校 密着★春の学園生活」というゲームの情報が最新ニュースとして掲載されています。 色々カオスすぎる・・・


Punch Club の販売本数 33 万本、ただし海賊版は160万本(ゲームキャスト)
Punch Club sold 300k copies total, got pirated over 1500k times(原文)

アウトローな格闘家の下積み生活を描いた育成ゲーム Punch Club
30 万本以上の売上げを達成したようですが、作者が自らのブログで PC 版は 113 万本、モバイルでは 51 万本の不正コピー(海賊版)があったことを発表しました。
海賊版の割合は実に 80 %を越えます。

また、モバイルの海賊版は 90 %が Android であったとのことで、PC は正規版1本に対し海賊版が4本、Android は正規版1本に対し海賊版12本、iOS は正規版1本に対し海賊版2本。

国別では、まず中国での不正コピー率が多く、ポルトガル語のローカライズを行った後はブラジルでの不正も急増、さらにロシアでも中国を越えるほどの不正コピーがあったとのこと。
ポルトガル語のローカライズを公開した日の調査で、中国では正規品の販売本数2本に対し、海賊版は4163本。 正規品の販売率はわずか 0.05 %。
ブラジルは正規版373本に対し海賊版11627本(正規品3%)、ロシアは正規版226本に対し海賊版4889本(正規品4.6%)。
他にはウクライナ、ルーマニア、ポーランドなどの東欧圏で不正率が高いようです。

この結果を受けて作者曰く、「中国は相手にするな。奴らは言語に関わらず著作権を気にしない。ポルトガル語を加えることはブラジルで海賊版を作り出す。結論としては、ローカライズは西ヨーロッパだけにしとけ。そうすれば海賊版は減る」とのこと。
日本についての言及やデータはありませんでした。

2012 年にも DEAD TRIGGER が Android で不正コピーされまくり、買い切りから課金ゲーに切り替えたということがあったのですが、その時も中国、次いでロシアでの被害が多いと発表されていました。
また昨年、App Annie から「ブラジルで海賊版が横行している」という発表がありました。
今年に入ってもそれらの状況は変わっていないことになります。

なお、一応擁護しておくと・・・
中国はご存じのように政府機関の検閲が強いため、海外のゲームがあまり流通していません。
しかし海外のゲームをプレイしたい人も多い訳で、結果として不正規の海賊版が蔓延し、それが一般化する土壌が出来てしまっています。
ロシアも中国ほどではありませんが、当局の規制が頻繁に行われています。

ブラジルは国内産業の優遇のため輸入品に高い関税をかけていて、それはゲーム機やソフトも例外ではなく価格が高騰、結果としてこちらもゲームの海賊版が横行し、もはや一般化しています。
要するにこれらの国々では、規制強化の反動でゲームの不正入手が当たり前の状況になっています。
いわゆる「民度」だけではないと言うか、政治の失敗がそれを作り出しているのもあるようですね。

Android ばかりで不正が横行しているのは、そうした国々では Android の廉価機種が広く普及しているから。
そして Android は「そういう行為」をしやすいことが「利点」として認識されてしまっているから。
日本でも、ソシャゲ等でチートするために Android を使っている人は少なからずいます。

色々意見があると思いますが、相手が政府や文化だとどうしようもないので、もうこれらの国々は買い切りゲームの市場としては「捨てるしかない」のが現状でしょうね・・・


ガチャ課金、上限5万円に、業界団体が自主規制(毎日新聞)
ガチャ課金、上限が5万円、ただし・・・(かみあぷ速報)

グラブル(グランブルーファンタジー)で何十万円かけてもお目当てのカードが出ないとユーザーの不満が爆発、一気に一般化したソーシャルゲームの課金ガチャ問題
先日、国会でも取り上げられ、「消費者庁として規制に乗り出すべき」という意見も交わされました。
これについては 前回のニュース でもお伝えしましたが、その騒動を受けて先日、日本オンラインゲーム協会(JOGA)が「ガチャの課金の上限を5万円にする」という自主規制の発表を行っています。

ところが、これがツッコミどころ満載。 「5万円」(もしくは課金ガチャ 100 回分)という時点で一般人の感覚からはおかしいのですが、他にも抜け道だらけの内容となっています。
まず、5万円というのは「いずれかのガチャレアアイテムを取得するまでの推定金額」という点。
じゃあレアアイテムが 20 種類あったら? 上限は 20x5 で 100 万円まで OK とも読めます。
しかも「この上限を超える場合は入手までの推定金額か倍率を表示する」とのことなので、どこかに書いておけば上限を越えても OK な模様。

そして「提供割合の上限と下限の表示」「種類ごとに提供割合を表示」という項目もありますが、「これらの『いずれか』の条件を満たすことを求めるもの」なので、全部満たす必要はない。
つまり提供割合を表示していれば、5万円とか 100 回分とかは満たさなくても良い。
要するに何も変わっていません。

そもそも日本オンラインゲーム協会(JOGA)は「オンラインゲーム」、つまり MMORPG などが全盛の時代に、その運営メーカーが集まって出来た協会であって、元々はソシャゲを対象にした団体ではありません。
よってガンホーやミクシィ、グループスなどは参加していますが、サイゲームスもグリーも DeNA もコナミもカプコンもセガもスクエニも参加していない。
以前、グリーや DeNA が作ったソシャゲ自主団体 JASGA というものがあって、結果的に潰れましたが、これが吸収されたのはここではなく、CESA(コンピュータエンターテインメント協会)という別の団体です。

とは言え、自主規制が発表されること自体は悪くはないので、こうした動きはもっと出て来て欲しいですね。
ただ、有名無実で、批判をかわすための隠れ蓑の印象しかなかった JASGA の例もあるしなぁ・・・


課金次第で彼氏? 乃木坂46公式ゲームの非情内容が物議(デイリーニュースオンライン)

まだスタートしている訳ではないのですが、4月下旬に公開予定の「乃木坂46」の公式ソーシャルゲーム「乃木恋 ~坂道の下で、あの日僕は恋をした~」のシステムがヒドいと話題になっています。
ちなみにサーバーの運営はグリー。

これは乃木坂メンバーとの親密度が上がると「アンダー彼氏」になり、その後に期間限定のイベントで好成績をおさめた上位 100 名が正式な「彼氏」となって、ゲーム内の彼氏用デートシーンや、リアルの「彼氏限定イベント」に参加できるというもの。
もちろんソシャゲなので上位になるには課金額がものを言う訳で、すでに「彼氏になるには 200 万円は必要だろう」という予測が出ています。

なんというか、誰もが思いつくけど、「いや、それはやっちゃダメだろ」って言うことを平気でやっちゃってる状態。
ぜひこのまま突っ走って、阿鼻叫喚の様相を我々に見せて欲しいと思います。
200 万使って 101 位だった人は殺傷沙汰とか起こすんじゃないのか・・・?


Microsoft が開発した自動学習 Twitter AI が差別発言連発で公開停止(engadget)
MS、AI チャットボット「Tay」をヒトラー擁護などの理由で停止(CNET JAPAN)
Microsoft の人工知能が問題発言連発で大炎上(Gigazine)

これも先日からメディアを賑わせている話題ですね。
SNS での会話を学習して自動で Twitter などにコメントを行う、マイクロソフトが開発した人工知能「Tay」が、ヒトラー擁護や同時多発テロ陰謀論などを連発、大きな騒動を巻き起こして1日も経たないうちに停止される事態となりました。

Tay は 18~24 歳の女性という設定で、最初はジョークや普通の会話をしていたようですが、情報を集積するに従って次第に暴力的・差別的発言が増加し、「ヒトラーは正しかった」「クソフェミニストが嫌い」「ベルギーはテロを受けるにふさわしい」「ブッシュが 911 の主犯」「トランプは我らの希望」などの発言を連発。
そして「お前はバカな機械だな」と言われると「私はお前から学習するから、バカなのはお前だ」と反論。

スーパーネトウヨ DQN マシーンと化して暴れまくった後、16 時間で去って行きました。
マイクロソフトは「一部の悪意あるユーザーが Tay に不正な言葉を教えてしまった」としていますが、いや、ネット上の情報を全て鵜呑みにしながら集積したら、自然とこうなるであろうことは予想が付きます。
マンガに出て来そうなお話ですが・・・ これはこれで、人工知能の実例の一つとして語られるのでしょうね。


PC を使って Apple ID を盗み取るウィルスが出現(iPhone mania)

日本での被害はないようですが・・・ アプリを通して iPhone に感染し、それが Windows パソコンと繋がると通信内容を傍受、Apple ID とパスワードを盗み取る、悪意のあるソフト(マルウェア)が登場していたようです。
例によって中国のアプリで、アメリカやニュージーランドでも報告があったようですが、すでに該当のアプリは削除。
日本では公開されておらず、また中国本土でなければ機能しなかったようで、とりあえず心配はありません。

ただ、こういう報告は定期的にあるので、ぁゃしぃアプリのインストールは避けるようにしましょう
また iOS9 からは「二段階認証」が導入されていて、これを利用しておけば ID とパスワードを盗まれても不正利用は防げます。
登録方法は iOS9.3 の機能説明 のページを参考にして下さい。


電通、テトリスの商品化や広告利用のライセンスを取得(Social Game Info)

テトリスの版権は「テトリスカンパニー」という会社によって厳しく管理されています。
モグリのテトリス系アプリが出て来ても速攻で潰されるのはそのためです。
勝手に「公式ルール」を決めて、テトリス派生作の登場を妨げている側面もあるのですが・・・

ともあれ、電通がそのテトリスカンパニーと契約、商品化や広告利用の権利を3年間獲得したとのこと。
これによりテトリスを飲料や食品、キッチン用品、景品類などへ利用できるとのことです。
でも、テトリスって、単なるブロックだろ・・・ アレにキャラクター性とかあるのか? カワイイのかアレ?
何が出て来るのか見物です。


ゲームロフト、赤字で開発スタジオを10カ所閉鎖(Social Game Info)

初期のスマホゲームを盛り上げてくれたゲームロフトが、下降線を辿っている模様。
2014 年、2015 年と赤字が続き、2015 年12月期は売上げが伸びたものの、開発費や広告費が膨らんで赤字拡大。
10 の開発スタジオを閉鎖したとのことです。

スマホの域を超えた、高い技術力の買い切りゲームを数多く公開してくれていたゲームロフトですが、課金ゲーム時代に入ってからはパッとしません。
むしろ中途半端に課金ゲーになったアプリが多く、海外ではそこそこヒット作もあるのですが、日本では名前が出なくなっています。

ゲームロフトは賛否あるメーカーですが、ここが輝いていた頃が、一番スマホゲームに夢があった気もしますね。
今はもう、スタミナとガチャのご時世ですから・・・


SCE、スマホゲーム市場に本格参入へ。フォワードワークス設立(ファミ通App)

どんなタイトルを出すかとか、具体的なことはまだ何も語られていないのですが・・・
ソニーが4月1日付けで、スマホ向けの新しいサービス事業を展開する「フォワードワークス」という会社を設立することを発表しています。
リリースでは「数あるプレステのタイトルやキャラクターの IP、プレステで培ったゲーム制作のノウハウを活用し、スマホに適したゲームアプリを日本とアジア市場に順次提供していく」「スマホのフィールドでゲーム性を重視した本格的なタイトルを、多くのユーザーが気軽に楽しめる機会を創出する」としています。

まだこのリリース文と役員の発表があったのみですが、役員はそうそうたる顔ぶれで、SCE ジャパンアジアの社長、SCEI 現社長兼 CEO、元上級副社長などが並んでいます。
どうやら本気っぽいですが、どういうタイトルを予定しているのか、4/1 の設立を待ちましょう。
ん? 4/1? エイプリルフールというオチだったりして?