自我が目覚め、労働に疲れたロボット。
廃棄された彼の脱出行は、だまし絵のような不思議な装置の中を巡る旅だった・・・

Monument Valley の大ヒット後、だまし絵を使ったアプリがいくつか登場していますが、機械的な雰囲気を持つだまし絵パズルが新たに公開されています。
Dream Machine : The Game」です。

Monument Valley の亜種と言ってしまえばそれまでですが、主人公がロボットで、ストーリーシーンがあり、ボス戦も存在するなど、後発として違うものにしようとしているのも感じます。
寂寥感の漂う雰囲気は Monument Valley と共通していますね。

価格は 120 円。 買い切りアプリなので課金や広告はありません。
開発したのはイギリスのメーカー。 ちなみに Monument Valley もイギリスです。

Dream Machine The Game

主人公のロボットは自動で歩き始めます
画面を押しっぱなしにすると立ち止まり、直接タップすると反転しますが、出せる指示はそれだけ。
どこに向かうか、分かれ道でどちらに行くかは指示できません。
基本的には直進し続け、道なりに曲がり、道がない場合は引き返します。

ステージ内にはハンドルがあり、クルクル回すと装置の一部が動きます。
床が回転したり、壁が動いたり、変化は様々。
これを利用してロボットの進む先をコントロールし、ゴールへと導きます。

ステージはだまし絵のようになっていて、重力や遠近などは無視されます。
壁面も床のように進んでいく事が可能で、本当は奥と手前にあるものでも、一見繋がっているように見えるなら、その上を渡って行くことが出来ます。
この辺は言葉では説明し辛いですが・・・ Monument Valley をプレイしたことがある人なら解るでしょう。

Dream Machine The Game

Monument Valley と違うのは、ほとんどのステージでハンドルは1つしかないこと。
Monument Valley には複数のハンドルとスライドで動かせるしかけがありましたが、このゲームは一部を除き、全てのステージ内の動作が1つのハンドルに集約されています。
よって謎解きはそこまで複雑ではない場合が多いです。

ただ、主人公が自動で歩き続けるため、トラップがある時はタイミング良く立ち止まらせないといけません。
ミスってやられるとリトライになるのも Monument Valley とは違う点で、ステージによっては敵ロボットなども登場します。

1つの章は5つのステージで構成されていて、各章の最後はボスステージになっています。
ボスは頭突きしたり、弾を撃ち出して来るなど、固有の攻撃を持っていて、それをかわしながらスイッチを押すなどして撃退しなければなりません。
ここはちょっと難しいですね。

Dream Machine The Game
※左は黒いロボットがうろつくステージ。 触れるとやられてしまいますが、彼らを利用してスイッチを押してもらうケースもあります。
右はボス戦の1つ。 吐き出してくるボールをルート変更や移動停止でかわさなければなりません。

若干のアクションシーンもありますが、全体的には適度な難易度の、不思議で静かな雰囲気のパズルです。
Monument Valley ほどステージが大きく変化する訳ではなく、その辺のハデさやユニークさはありませんが、だまし絵パズルとしてのクオリティは高く、現時点では Monument Valley に次ぐ作品ではないでしょうか。

たまにハンドルを回し辛く感じることもありますが、価格が安く、デザインセンスも良い、スマホらしいオシャレなアプリです。
雰囲気の良いゲームが好きな方に特にお勧めです。

Dream Machine : The Game(iPhone 版、iTunes 起動)

Dream Machine : The Game(Android 版、Google Play へ移動)

※Youtube プレイ動画(IGV)