ボード上にテトリスのようなブロックを置いていく、フランス生まれの対戦型ドイツゲーム「ブロックス」。
2002 年のドイツ年間ゲーム大賞にノミネートされた作品で、その戦略性の高さでロングセラーになっている、アブストラクトゲーム(運の絡まないボードゲーム)の傑作の1つです。
そのブロックスの 「公認版」が iOS で公開されています。
Blokus™」です。

スマホ用のブロックスは、これが最初ではありません。
2010 年にゲームロフトが 同名のアプリ を公開していて、そちらも楽しめる内容でした。
しかし残念ながらゲームロフト版ブロックスは非公開となり、現在は今回ご紹介するアプリが唯一の公認版となっています。

このアプリは 2014 年に公開されたもので、新しい訳ではないのですが、ブロックスは有名なドイツゲーム(ボードゲーム)ですし、私的にも好きなゲームなので取り上げておきたいと思います。

価格は 240 円。 課金アイテムがありますが必須ではなく、スタミナ等はありません。
無料版もありますが、広告が恐ろしくうっとうしい(ゲームの真っ最中に動画広告を割り込ませてくる)ので全くお勧めできません。

なお、ゲーム名、およびアプリ名は「Blokus」です。
「Blocks」ではないのでご注意を。

Blokus ブロックス

通常、4人でプレイするゲームです。
画面下には様々な形のピースが並んでいて、各プレイヤーは自分の番に1つずつ、そのピースをボードの上に置いていきます。
ピースの向きや表裏は自由に変えることができます。
ただし最初は必ず四隅のマスに置かなければなりません。

2つ目のピースからは、すでに置かれている自分のピースの「角」と、これから置くピースの「角」を、合わせて置かなければなりません。
ただし自分のピースの「辺」が合わさってはなりません。

Blokus ブロックス

もちろん、置きたい場所にすでにピースがあったら置けません。
他のプレイヤーの「角」を、自分のピースで塞いで置けなくすることを「ブロック」と言い、ゲームはこのブロックの応酬になります。

ブロックスの特徴は非常に攻撃的な、邪魔のし合いが展開されることですね。
他のプレイヤーの置ける場所を塞ぎつつ、塞がれにくい場所にピースを伸ばしていくのを繰り返すことになります。
その塞ぎ合いを4人で行う訳ですから、もう相互干渉しまくり。

ドイツゲームは他のプレイヤーと関わらずに点を稼ぎ、最後に点数が高かった人が勝利になる徒競走型も多いですが、このゲームは見た目に反し、ある意味「殴り合い」です。
4人で対戦するため、状況によっては必ずしも強い人が勝つとは限らないのも良いところ。
それでいて運が影響しないという、思考性の高いゲームですね。

ピースを置けなくなった人はそこでゲーム終了。
全員が置けなくなったら点数の集計に入ります。

勝敗は合計点で決まり、置いたピースのマスの数がそのまま点数になります。
つまり5マス分のピースを置いたら5点。
一応「最後に1マスのピースを置く」「全部のピースを置く」を達成するとボーナスが入りますが、これで勝敗が左右されることは滅多にありません。

Blokus ブロックス
※ひたすらブロックしまくる&されまくる展開。 相手の角を塞ぐと「グッドブロック!」と表示される演出があります。
相手のピースの隙間をナナメに抜けていくことも可能なので、塞がれたと思ってもあきらめないように。
右はパーフェクト達成の瞬間。 こんな風に1マスだけのピースを残すと 5 点、全ピースを置くと 15 点のボーナス。 最高は 109 点です。


そして iOS 版ブロックスの仕様ですが、ソロプレイの難易度は「簡単」「ミディアム」「ハード」の3段階。
簡単は文字通り簡単ですが、まだゲームに慣れていない人だとミディアムでも手強いでしょう。

そしてハードだと強いのに加えて、コンピューターがプレイヤーを優先してブロックするため、経験の浅い人だと集中攻撃を食らってアッサリ潰されます。
iTunes の(無料版の)レビューを見ても「3人がかりで襲われて勝てない。★1」というのが多く見られますね。

ただ、慣れればそれでも十分勝てるようになるし、このぐらい手強い方がやり応えはあると思います。
多方面からの攻撃をいかにかわしていくか、スキを突いてくぐり抜けるかもブロックスの戦略と言えますし、ドイツゲームアプリは簡単だとすぐ飽きてしまいますから、手強いのは長所でしょう。

難点というか、私的に残念なのは、単に1ゲームごとのプレイを楽しむのみのアプリになっていること・・・
公開終了した過去のアプリと比べても仕方ないのですが、ゲームロフト版のブロックスには条件の異なる様々なステージをクリアするキャンペーンモードがあり、1人でも長く遊べるものになっていました。
しかしこちらには、そうしたモードはありません。

代わりに勝敗で得られるポイントで、オススメの配置を教えてくれるヒントや、ブロックを破壊する地雷などのアイテムを得られるのですが、そういうのはブロックスにはいらない・・・
対人戦で互いが使うのであれば、アクセントになるかもだけど・・・

その対人戦ですが、オンラインプレイと、本体を交互に使ってプレイする「パス&プレイ」が用意されています。
ただ、オンラインプレイの登録には Facebook のアカウントが必要。
なくても「ゲスト」としてプレイできますが、もうユーザーは多くないようで、しかも4人必要なので自動マッチングでメンバーがそろうことはまずないですね・・・

2人対戦も可能ですが、ブロックスはやはり4人が面白いです。
知人とプレイしたい人や、4人だとなかなか勝てない人、「ハードの集中攻撃がムカつく!ムキー」という人は2人対戦も良いと思います。

Blokus ブロックス
※左は2人対戦モード。 公式には「ブロックス デュオ」と呼ばれていて、ボードのサイズや最初のピースの配置場所が異なります。
右はプレイ後のアイテム獲得シーンですが、普通に対戦したいのでいらない・・・
コンピューターが使ってくるモードがあるならともかく・・・


ブロックスの公認アプリを名乗るだけのクオリティはあります。
シンプルなゲームですが一筋縄ではいかない内容で、私はゲームロフト版でだいぶ遊んでいたのですが、それでもやり続けてしまう楽しさがありますね。

前述したようにコンピューターが相応に手強いので、初めてやる人なら「すぐハードにも勝てちゃってつまらない」ということは当面ないはず。
慣れているプレイヤーでも繰り返し遊びたくなるレベルだと思います。

ボードゲームの定番の1つですし、ドイツゲームファンなら押えておきたいアプリですね。

Blokus™(iTunes が起動します)

Blokus™ Free(一応リンクを掲載しておきますが、広告が鬱陶しいのでオススメしません)