電子ネットワークの力で人類を支配するグランドフィクサー・マイクロソフト。
彼らの計画を進める新しいコントロールシステム「Windows 10」が公開されたのは昨年の7月。
しかし支配者による強制的かつ急激な環境変化を人々は拒み、多くの人類は Win7 を旗印に掲げるレジスタンスと化した。
この動きにマイクロソフトは強制ステルス更新予約と7月末での無償アップデート終了告知で対抗。
今まさに「絶対 Win10 にするマン」と化した支配者と、「意地でも Win10 にしないマン」と化した抵抗者の、体裁と精神を削り合うラグナロクが始まろうとしている・・・
そんな昨夜、ヘンな魔が差してしまったのか、妙な電波を受信してしまったのか、こんなことを思ってしまいました。
「そうだ、Windows 10 にしよう」
ここに記すのはそんな特攻野郎の OS アップデートの顛末です。
iPhone と iTunes への影響も一部書いているので、Win10 をどうしようか迷っている方は参考にして頂ければと思います。

Windows 7 / 8 をお使いの方ならご存じの通り、昨今のタスクトレイには Windows を 10 にアップデートするアイコンが、呼ばれもしないのに鎮座しています。
起動時には「Windows 10 を入手する」といったフキダシまで表示。
無理やり大型広告を入れ込んでくる巷のスマホアプリのような状態で、そろそろ強制動画広告でも出してくるんじゃないかという勢いです。
それはともかく、アップデートはこのアイコンから簡単に行えます。
多くの場合、アップデートには1~2時間ほどかかるようですが、私の場合はいつの間にか必要なファイルがダウンロードされていたようで、さらにストレージが SSD なので 15 分ほどで終わりました。
初期設定を含めても 30 分もかからなかったですね。
その初期設定も、誰も読まない利用規約の確認と、マイクロソフトアカウント の入力ぐらいです。
(ローカルのアカウントでも利用可)

アップデート後、さっそく一通りのソフトをチェック。
当方で使っているソフトは、HP 作成ソフトや画像加工ソフト、メールソフト、その他様々なものも含め、動かなかったものは一切ありません。
ちょっと古いソフトもあったので心配していましたが、少し使った限りでは動作は問題なし。
ブラウザは Windows 10 では、「Internet Explorer」ではなく「Microsoft Edge」というものに変わります。
ただ、使い勝手は IE と大差ありません。
ページをメモ付きで保存しておく「Web ノート」や、広告などを消して文章だけを読める「読み取りビュー」といった機能がありますが、読み取りビューは必要な部分までカットすることが多く今ひとつ。

そしてこの Microsoft Edge で1つ目のトラブルが。
検索欄に日本語を入力できない!
アルファベットしか出て来ないのです。 全角入力モードにしていても反映されない。
調べてみたところ、原因は ATOK だったようで、どうも ATOK を一度アンインストールし、再インストールしないと復旧しないとのこと・・・
これがマイクロソフト推奨の解決法のようなので、設定でどうこうするべきものではないらしい・・・
仕方ないので ATOK を再ダウンロードし、入れ直します。
しかしまたも問題が。 パスワードの管理ソフトを使用できない!
パスワードを保存・自動入力してくれるソフトは Edge ではセキュリティの都合上、利用できません。
Yahoo ツールバーや Google ツールバーなども導入できない。
ただ IE も残っていて、Edge で見ているページを IE で開くことも出来るので、そういうのを使いたいなら IE と併用してね、みたいなことらしい。 うーむ、微妙に不便・・・
まあ Edge を無視して IE や Google Chrome を使えば良い話ではあるんですが。
初期検索が Bing になっていますが、これは一度 Google にアクセスし、「・・・」ボタンの設定から詳細設定を選択、「アドレスバーでの検索時に使う検索プロバイダー」を選べば Google に変えられます。
一度アクセスしないと変えられないところに、ささやかな抵抗を感じます。
なお、反映させたはずの IE のお気に入りがクリアされてしまう事態も起こりましたが、時間が経つと復旧。
IE のお気に入りをインポート後、マイクロソフトアカウントに保存し、そこからダウンロードし直すようで、それが終わるまで空になる模様?
ともあれブラウザは目処が付いたので、さっそく iPhone を接続、iTunes を試してみます。
ところが・・・ 3つ目の問題が発生。 iPhone を認識しない!
ドライバのダウンロードのようなものが始まりますが、一向に進展しない。
仕方ないので一旦外して接続し直すと、今度はウンともスンとも言わない・・・
ネット上で調べると「Apple Mobile Device Support」とか「Apple Mobile Device USB Driver」とかのファイルが問題と書かれていますが・・・

原因はともかく、これらのファイルをどうこうするより、iTunes をアンインストールして関連ファイルをまとめて削除、その後に再インストールし直した方が良いっぽい。
スタートボタンを右クリックしてコントロールパネルを表示、プログラムのアンインストールで iTunes を消した後、iTunes の公式ページ からファイルをダウンロード、再インストールします。
上書きインストールでは解決しない可能性が高いので注意。
再インストール後、iPhone と iPad を接続。 どちらも認識することを確認。
良かった・・・ iTunes は環境が変わったら入れ直しておかないとダメだな・・・
iTunes や ATOK の入れ直しで再起動をする際、毎回ログインパスワードの入力が必要になりましたが、これは左下にある検索枠に「netplwiz」と入力してコマンドの実行を選択、ユーザーアカウントの設定が出るので「ユーザーがこの ~ パスワードの入力が必要」のチェックを外して OK し、ログインパスワードを入力しておけば、以後は不要になります。
ただ、こうした設定の方法が Win 7 / 8 とは違うので、いちいち検索しないといけないのはちょっと不便。
ファイルの拡張子の表示もなぜかリセットされ、非表示になります。
ただ、これはエクスプローラを開いて「表示」を選択すると、簡単に変更できるボタンが追加されています。

初期設定のままだとウィンドウのタイトルバーが無色で味気なかったのですが、これはスタートボタンの「設定」で「パーソナル設定」を選び、「色」を選べば変更可能。
でも初期設定のままだと Mac っぽいので、iPhone ユーザーだと無色の方がしっくりくる?
以上、一通り使ってみたので、シャットダウンしたのですが・・・ ここで最後の試練が。
PC の電源が切れない!
正確には、ディスプレイの電源は切れるのに、PC だけ起動したままになる。
しばらく放置しても変化なし。
すぐ iPad で似た症例がないか調べてみると・・・ 多発している模様。
どうやら新機能の「高速スタートアップ」が邪魔しているようで、仕方ないので電源ボタンを長押しし、強制的に切って入れ直します。
そしてスタートボタンを右クリックして「電源オプション」を選択、「電源ボタンの動作を選択する」を選ぶ。
さらに「現在利用可能ではない設定を変更します」をクリックしておいて、「高速スタートアップを有効にする」のチェックを外しておけば、これが原因で電源が切れなくなる事態は防げる模様。
実際、この後は電源は正常に切れました。
こんなトラブルらしいトラブルが多発している機能、初期設定でオンにしとくなよ・・・

と言う訳で、色々問題は発生しましたが Windows 10 の環境に移行しています。
まあ、また何か起こるかもしれませんが。
Windows の上書きアップデートにはロクな思い出がないので、トラブルがないとは思っていませんでしたが、やっぱり「何の問題もなくそのまま移行」って訳にはいかないですね。
ただスマホやタブレットがあれば、PC がおかしくても別手段でネットで調べられるので、対処はしやすいです。
7月29日に無償アップデートは終了し、そこからパッケージ販売に移行するため、おそらくこれから駆け込み需要が出て来ると思いますが、アップデートを予定している方やトラブった方は、当方の事例も参考にして頂ければと思います。
彼らの計画を進める新しいコントロールシステム「Windows 10」が公開されたのは昨年の7月。
しかし支配者による強制的かつ急激な環境変化を人々は拒み、多くの人類は Win7 を旗印に掲げるレジスタンスと化した。
この動きにマイクロソフトは強制ステルス更新予約と7月末での無償アップデート終了告知で対抗。
今まさに「絶対 Win10 にするマン」と化した支配者と、「意地でも Win10 にしないマン」と化した抵抗者の、体裁と精神を削り合うラグナロクが始まろうとしている・・・
そんな昨夜、ヘンな魔が差してしまったのか、妙な電波を受信してしまったのか、こんなことを思ってしまいました。
「そうだ、Windows 10 にしよう」
ここに記すのはそんな特攻野郎の OS アップデートの顛末です。
iPhone と iTunes への影響も一部書いているので、Win10 をどうしようか迷っている方は参考にして頂ければと思います。

Windows 7 / 8 をお使いの方ならご存じの通り、昨今のタスクトレイには Windows を 10 にアップデートするアイコンが、呼ばれもしないのに鎮座しています。
起動時には「Windows 10 を入手する」といったフキダシまで表示。
無理やり大型広告を入れ込んでくる巷のスマホアプリのような状態で、そろそろ強制動画広告でも出してくるんじゃないかという勢いです。
それはともかく、アップデートはこのアイコンから簡単に行えます。
多くの場合、アップデートには1~2時間ほどかかるようですが、私の場合はいつの間にか必要なファイルがダウンロードされていたようで、さらにストレージが SSD なので 15 分ほどで終わりました。
初期設定を含めても 30 分もかからなかったですね。
その初期設定も、誰も読まない利用規約の確認と、マイクロソフトアカウント の入力ぐらいです。
(ローカルのアカウントでも利用可)

アップデート後、さっそく一通りのソフトをチェック。
当方で使っているソフトは、HP 作成ソフトや画像加工ソフト、メールソフト、その他様々なものも含め、動かなかったものは一切ありません。
ちょっと古いソフトもあったので心配していましたが、少し使った限りでは動作は問題なし。
ブラウザは Windows 10 では、「Internet Explorer」ではなく「Microsoft Edge」というものに変わります。
ただ、使い勝手は IE と大差ありません。
ページをメモ付きで保存しておく「Web ノート」や、広告などを消して文章だけを読める「読み取りビュー」といった機能がありますが、読み取りビューは必要な部分までカットすることが多く今ひとつ。

そしてこの Microsoft Edge で1つ目のトラブルが。
検索欄に日本語を入力できない!
アルファベットしか出て来ないのです。 全角入力モードにしていても反映されない。
調べてみたところ、原因は ATOK だったようで、どうも ATOK を一度アンインストールし、再インストールしないと復旧しないとのこと・・・
これがマイクロソフト推奨の解決法のようなので、設定でどうこうするべきものではないらしい・・・
仕方ないので ATOK を再ダウンロードし、入れ直します。
しかしまたも問題が。 パスワードの管理ソフトを使用できない!
パスワードを保存・自動入力してくれるソフトは Edge ではセキュリティの都合上、利用できません。
Yahoo ツールバーや Google ツールバーなども導入できない。
ただ IE も残っていて、Edge で見ているページを IE で開くことも出来るので、そういうのを使いたいなら IE と併用してね、みたいなことらしい。 うーむ、微妙に不便・・・
まあ Edge を無視して IE や Google Chrome を使えば良い話ではあるんですが。
初期検索が Bing になっていますが、これは一度 Google にアクセスし、「・・・」ボタンの設定から詳細設定を選択、「アドレスバーでの検索時に使う検索プロバイダー」を選べば Google に変えられます。
一度アクセスしないと変えられないところに、ささやかな抵抗を感じます。
なお、反映させたはずの IE のお気に入りがクリアされてしまう事態も起こりましたが、時間が経つと復旧。
IE のお気に入りをインポート後、マイクロソフトアカウントに保存し、そこからダウンロードし直すようで、それが終わるまで空になる模様?
ともあれブラウザは目処が付いたので、さっそく iPhone を接続、iTunes を試してみます。
ところが・・・ 3つ目の問題が発生。 iPhone を認識しない!
ドライバのダウンロードのようなものが始まりますが、一向に進展しない。
仕方ないので一旦外して接続し直すと、今度はウンともスンとも言わない・・・
ネット上で調べると「Apple Mobile Device Support」とか「Apple Mobile Device USB Driver」とかのファイルが問題と書かれていますが・・・

原因はともかく、これらのファイルをどうこうするより、iTunes をアンインストールして関連ファイルをまとめて削除、その後に再インストールし直した方が良いっぽい。
スタートボタンを右クリックしてコントロールパネルを表示、プログラムのアンインストールで iTunes を消した後、iTunes の公式ページ からファイルをダウンロード、再インストールします。
上書きインストールでは解決しない可能性が高いので注意。
再インストール後、iPhone と iPad を接続。 どちらも認識することを確認。
良かった・・・ iTunes は環境が変わったら入れ直しておかないとダメだな・・・
iTunes や ATOK の入れ直しで再起動をする際、毎回ログインパスワードの入力が必要になりましたが、これは左下にある検索枠に「netplwiz」と入力してコマンドの実行を選択、ユーザーアカウントの設定が出るので「ユーザーがこの ~ パスワードの入力が必要」のチェックを外して OK し、ログインパスワードを入力しておけば、以後は不要になります。
ただ、こうした設定の方法が Win 7 / 8 とは違うので、いちいち検索しないといけないのはちょっと不便。
ファイルの拡張子の表示もなぜかリセットされ、非表示になります。
ただ、これはエクスプローラを開いて「表示」を選択すると、簡単に変更できるボタンが追加されています。

初期設定のままだとウィンドウのタイトルバーが無色で味気なかったのですが、これはスタートボタンの「設定」で「パーソナル設定」を選び、「色」を選べば変更可能。
でも初期設定のままだと Mac っぽいので、iPhone ユーザーだと無色の方がしっくりくる?
以上、一通り使ってみたので、シャットダウンしたのですが・・・ ここで最後の試練が。
PC の電源が切れない!
正確には、ディスプレイの電源は切れるのに、PC だけ起動したままになる。
しばらく放置しても変化なし。
すぐ iPad で似た症例がないか調べてみると・・・ 多発している模様。
どうやら新機能の「高速スタートアップ」が邪魔しているようで、仕方ないので電源ボタンを長押しし、強制的に切って入れ直します。
そしてスタートボタンを右クリックして「電源オプション」を選択、「電源ボタンの動作を選択する」を選ぶ。
さらに「現在利用可能ではない設定を変更します」をクリックしておいて、「高速スタートアップを有効にする」のチェックを外しておけば、これが原因で電源が切れなくなる事態は防げる模様。
実際、この後は電源は正常に切れました。
こんなトラブルらしいトラブルが多発している機能、初期設定でオンにしとくなよ・・・

と言う訳で、色々問題は発生しましたが Windows 10 の環境に移行しています。
まあ、また何か起こるかもしれませんが。
Windows の上書きアップデートにはロクな思い出がないので、トラブルがないとは思っていませんでしたが、やっぱり「何の問題もなくそのまま移行」って訳にはいかないですね。
ただスマホやタブレットがあれば、PC がおかしくても別手段でネットで調べられるので、対処はしやすいです。
7月29日に無償アップデートは終了し、そこからパッケージ販売に移行するため、おそらくこれから駆け込み需要が出て来ると思いますが、アップデートを予定している方やトラブった方は、当方の事例も参考にして頂ければと思います。
自分はwin8.1⇒win10への移行組でしたが、itunesのトラブルのみ起こりました。これはドライバの再インストールでなんとか対応できました…。
カムライターオさんほど多くのトラブルは起こりませんでしたので、自分は大分幸運な方だったのだなと思います。
割とスムーズに移行できた分、アプリ未対応問題が頻発しているiOSよりはマシですね。